コゲチャフタモンヒゲナガカミキリの材を確保(2015.4.6)
4日に登頂したオモト岳。
昨日のブログ記事ではムネモンウスアオカミキリの採集状況ついて報告しましたが、本日はそれ以外の
幾つかのトピックについて記します。
山の上部が雲に覆われる中で登山を敢行したことは前述のとおりですが(4月に入ってずっとこの状態)、
中腹までは雲が途切れる時間帯もしばしばあったことから、その時は重点的にムネモンウスアオを
探していたわけです。
中腹以上は曇天の中で強風が吹き荒れていますから、スウィーピングやルッキングを行ったり、
カミキリの材を探すしか無くなります。
でもやはりこうしたコンディションでは引っ掛かってくる種類も数も極少数で、毒ビンの中身はほとんど
増えません。
暗い山道をゆっくり歩いていると、アカメガシワの2m位の高さに何か黒いものが付いているのが
目に入りました(写真の中央)。
近寄ると大きなサキシマヒラタクワガタの♂。
普通、特にこうした大型個体は昼間は洞等に隠れているものですが、薄暗い状況下なので昨晩から
身を隠すタイミングを逃していたのでしょう。
大型個体ですが70ミリ有るか無いか程度なのでリリース決定。
僕はこうしたオモチャタイプのクワガタは特大個体のみを厳選して集めています^^
風に飛ばされて目の前をかすめた黄色っぽい虫を掬うとイシガキリンゴカミキリ。
尾根筋より上は天気が良ければ年によってイシガキリンゴが多いのですが、こんな日はこうした
マグレの出会いしかありません・・・
山頂まで来ました。
パラボラアンテナ(そして僕)は当然、雲の中。
だからここまで来る必要は無いんだけどね^^
そして、ムネモンウスアオと並ぶ本日最大の収穫はこれ。
コゲチャフタモンヒゲナガカミキリ、通称アジアティクスの幼虫が食入した材です。
登山道から少し斜面に入ったところに倒れていた直径8cm程のイスノキです。
モノカムス属特有の荒い木屑が盛り上がり、その部分の樹皮の一部が剥がれています。
一発で本種の食痕と分かるパターンです。
木屑を注意深く取り除くと・・・
現れたのは幼虫が材部に侵入した食入口。木屑で塞がれているのが分かると思います。
幼虫は材部を少し食べ進みながら最後の成長を遂げ、蛹室を作り蛹になります。
そして梅雨の頃、羽脱した成虫は原生林の中でひっそりと活動します。
なかなか目に触れないんだよねえ。
この木は細いこともあり、可食部も少なく食痕は2頭分ほどしかありませんでした。
うーん、もうちょっと採っておきたいなあ・・・
そう思いながら探すと、直径20cm近いエゴノキ倒木に食痕発見^^
別の場所の樹皮をちょっと剥がしてみるとそこにも詰まった食痕が。
しめしめ^^
この時期には未だ幼虫が材部に穿孔していない場合も多いため、本来樹皮は極力剥がさない方が
良いです。
(参考)
イスノキ立ち枯れ樹皮下に居た幼虫
しかし、重かったこと@@
でもこれで今シーズン、成虫を探さなくても良くなったな。
二桁は出てくれれば良いんだけど^^
夕刻、下山する頃は重い雲が益々広がりを見せていました。
今度はいつ登れるかな。



















