ゴマシオキシタバ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

初秋、九州高山帯のカトカラ(その2)(2014.9.5)

先日は九州のカトカラの中でも僕が好んで狙っている珍種、ヨシノキシタバを紹介しました。
今回は同夜のナイターに訪れたその他のカトカラ数種について記します。

まずは九州カトカラの中でも極珍のシロシタバ。
「え~、 シロシタバが珍品~?」と言うなかれ。
本州でシロシタバと言えばちょっと高い山に秋に行くとダムやコンビニ等の灯火の下にボタボタ
落ちている印象が強いですよね。

ところが、です。
九州まで南下すると極端に少なくなり、1シーズンに1頭見れるかどうかという代物になるのです。
ヨシノキシタバよりも遥かに珍品なんですよ^^
カトカラは基本的に北方系の虫なので九州に種類も数も少ないのは仕方ないのですが、カトカラの
帝王たるムラサキシタバが身近に産しないというのは寂しい限りです。蛇足ですが。

九州では一昨年以来のシロシタバ。
壁に留まるとすぐにクルッと180度回転して下向きになることが殆どなので、上を向いた場面は
珍しいですね。

次はケヤキ食いのジョナスキシタバ。
九州産は白っぽくなり本州産とは趣をかなり異にします。また本州産と比べると型も大きいですね。
数も多くなく、コレクターさんは是非欲しいものでしょう^^

ミズナラを食樹とするエゾシロシタバ。
本州のミズナラ帯には掃いて捨てるほど居ますが、これも九州では比較的少ないです。

そしてヨシノキシタバと同じホスト(ブナ)を持つゴマシオキシタバ。
これはさすがに九州にも多いですね。ブナ帯では最も多数が集まるカトカラです。

普通種ながら本州では黒化型等の変異が結構楽しめる種類なのですが、何故か九州における
変異幅は小さく、いつも無視を決め込んでいます。

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