ヒメコブスジツノゴミムシダマシ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

ヒメコブスジツノゴミムシダマシの蛹、そして水牛の様なツノ(2014.10.29)

先日、九州脊梁山地の高標高ポイントから拉致(^^)してきたヒメコブスジツノゴミムシの「長屋」
(キノコの残骸)を少し分解してみました。

ヒメコブスジツノゴミムシの採集風景

すると、ポロッと出て来たのが真っ白でツノの形状がはっきりと分かる♂の蛹。
体が湾曲して、各腹節両脇に突起を持つという典型的なゴミダマ蛹です^^

採集地では成虫と幼虫しか見なかったため、世代のサイクルには半年ほどのズレがあるのかなと
漠然と考えていたのですが、実際は周年で親子丼(^^)状態なんですね。
恐らく何時でも卵~成虫が見られるんでしょう。
ヒメコブスジツノゴミダマの住んでる長屋は子だくさん、っと^^

蛹を見ていると、下の方から何か別の虫の幼虫がトコトコと・・・
そうか、雑居長屋だもんな^^

長屋をほじくっていると、体長6ミリほどの最大級の♂が出てきました。

この角度から見ると、ツノが水牛のそれのように湾曲しているのが分かりますね。

ちなみに、九州のノコギリクワガタの大歯もこのように湾曲していて(根元は左右に、下がりながら
先端に行くに従い上方に)、地元の子供達からはスイギュウクワガタと呼ばれています。
それに倣い、ローカル的にはスイギュウゴミダマと呼んでやろうかしら^^

嗚呼、せめて2倍の大きさだったらゴミダマ界の超人気種になれただろうに・・・

ヒメコブスジツノゴミムシダマシのマンションを暴く^^(2014.10.6)

紅葉の始まった九州中央山地の高標高エリアの原生林内を徘徊していると、倒木に何やら黒っぽい
塊が付いていました。

近付いてよく見るとサルノコシカケの残骸。
しめしめ、こういうヤツの中には・・・

少し崩してみると、現れたのは多数のヒメコブスジツノゴミムシダマシ成虫と幼虫。

本種は5ミリに満たない小型種なるも、コブスジツノゴミムシダマシと同様に♂は立派な2本の
ツノを持つカッコイイ虫です。
このツノは意外と長大で、体長比ではコブスジツノゴミダマを凌駕します。

(参考)
イリオモテコブスジツノゴミムシダマシ

分布域は四国と九州のみの地域限定のゴミダマでもあります。
この時期に成虫と幼虫が同居しているということは、どんな生活史を持っているんでしょうかね。
5月頃に成虫を採ったことがあるので、この新(?)成虫が越冬し翌春から活動、今の幼虫は来夏頃に
蛹化するのでしょうか。

キノコの残骸を横にバリッと剥がしてみたのが下の写真。

丸い穴が多数開いており、それぞれに成虫もしくは幼虫が潜んでいてマンションさながらの様相です。
いや、マンションと言うより「長屋」ってところだな^^

現地で手のひらの乗せてみた♂。
カッコイイでしょ^^

ついでに、クワガタゴミムシダマシも1頭だけ出てきました。
ゴツゴツした中型のゴミダマで、九州では結構珍で良いです^^

こんな小型種をキチンと展足出来るのは時間に余裕のある今の時期しかないので、この「長屋」を
そのまま持ち帰ることにしました。
今シーズンオフにじっくりと♀も含めたくさんの標本を作っておきたいと思います。
♀なんてシーズン中だと展足なんかしないもんね^^

帰宅後、長角の♂だけ10頭ほど取り出して写真に撮ってみました。
カッコ良さは抜群だけど、もうちょっと大きかったらなあ・・・

蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に) TOP » ヒメコブスジツノゴミムシダマシ