南限フクチコブヤハズカミキリと阿蘇草原の物色(2012.5.24)
昨日は悪天に向かうという予報の中、南限のフクチコブヤハズに会いに熊本北部の渓谷へ
行って来ました^^
九州中北部のフクチコブヤハズと中南部のソボコブヤハズは、大まかに言えば阿蘇の草原一帯
で分断されます。
本日行く産地は阿蘇より北にありますが、実は阿蘇の南方に半分が原生林で覆われた山があり、
そこにもコブが居ます。人によってはそれが南限のフクチコブとされることもありますが、
僕がそこで採れた20個体あまりを確認した限り黒いソボコブです。
ですので、僕は暫定的にこの渓谷で採れるフクチコブを南限としています。
さて、ここには我が家からゆっくり走っても1時間半で到着します。
山は既に雲で覆われて林内の視界は良くありません。
遊歩道を歩きながらブナ等の立ち枯れや倒木を探しますが、そうなかなか良い木には
巡り合いません。それにやはり夜以外はコブは物陰に隠れているケースが多いんですよね。
でもじっくり探せば昼間にも採れないことはありません。
ですから、コブが居る産地に採集に行く時には物陰を照らす懐中電灯を持って行きましょう^^
しかし、写真を撮ろうと探す時ほど居ないものですね。
いつもなら運が良いと2~3コはすぐ見つかるのですがなかなか姿を現しません。
林道脇の大きなブナ立ち枯れの後ろを覗きこんだ時、やっと居ました。
でもまた目が合うパターンだ・・・
すぐ後ろは谷底だし今回は殆ど近付けません。それにコブはかなり敏感で、すぐに落ちてしまうのです。
ズームアップしてもこの程度・・・
撮影後、自分が崖から落ちないか、そしてコブが落ちないか、冷や冷やしながら手を伸ばして
なんとか御用にしました^^
この林道には去年の夏にカスガキモンカミキリの♀が幾つか止っていたシデの枯れ枝があります。
その時の写真です。
少し樹皮を剥いでみると食痕が現れました。予想通りに産卵してくれたようです^^
でも幼虫はまだ小さく、親になるのは来年以降です。
持って帰るか、残しておくか・・・ ちょっと悩むなあ。
実は今日はもう一つの目的があります。
それは初夏の阿蘇草原の様子を確認しておくこと。
予報では明日から4日程悪天が続くので今日しかチャンスがありません。
直ちに渓谷を離れ、峠を経由して阿蘇方面へ回ります。
うーん、1日に何か所も回れるなんて、つくづく良い場所に住んでいるなと感じます^^
峠付近はカシワの疎林となっていてハヤシミドリシジミが結構います。
今夏は母蝶から採卵してみよう。
大分の飯田高原のカシワ林からムモンベニ、チャバネクロツツ等のカミキリが姿を消して
久しいですが、今となっては熊本の北部一帯のカシワ林で採るしかないのかもしれません。
(ただ、未だ多産地は見つかっていない)
少しマニアックですが、草原性のハムシやゾウムシ等にも面白い種類が多く、虫屋の中には
それらの絶好の採集地である阿蘇に通い始めている人もいます。
僕も大いに興味を持っているのですが、なかなか手が回らない(苦笑)。
1~2時間草原の中をビーティングして、虫達の発生状況が大体掴めました。
面白い種類はまた個別に紹介しますね。
そして最後にこれが発生し始めた事を確認して帰路に着きました^^






