熊本産ツヤハダクワガタ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

九州のツヤハダクワガタ、プチ長者^^(2012.10.5)

10月になったので、幼虫の段階で山上げしていた(避暑に出していた)熊本産ツヤハダクワガタ
の容器を回収してきました。

高地帯が狭い九州のツヤハダは大変少ないので、1頭たりとも無駄にできません。
成虫に比べて幼虫ははるかに多いので(と言っても本州のようには容易に出てきませんが)、
きちんと親にすることが求められます。

涼しい高山で春から夏にかけてスクスク育った幼虫達は、もう立派な成虫になっているはずです^^
でも、上手くいっているかなあ。
天敵が入っていたり、雨水が漏れ入ったりしてアウトになることもありますから。

山から下ろしてきた小型コンテナを開けたところです。
うん、良好な湿り具合だ^^

タッパーをひっくり返したところです。
小さな片材や細かい木クズで狭間をきっちり詰めているのが分かりますね。

軽く崩すと幼虫が食い入った芯材が現れました。
「ちゃんと成虫が出てきてくれよ・・・」

恐る恐る芯材を崩していくと・・・

出ました!
しっかりと成虫になってくれています。

結構大きな♂も幾つか出ました^^

30分ほど芯材と格闘し、以下の成果を得ました。

全部で16♂7♀。 合計23頭。
最大♂は19ミリ強でした。 まあまあかな^^

あと1年掛かる幼虫も5~6頭出てきました。
結構丸々太っていて、また来年大きな成虫になってくれるでしょう^^

回収中に1♀を潰し(泣)、大きな寄生アブの幼虫が1匹いたので幼虫の何頭かは犠牲になったもの
と思われます。
この寄生アブ幼虫は芯材もしくは隙間を埋めたクズ材に潜んでいたのでしょう。
最低限の犠牲で済んだようです。

最初にセットしたツヤハダ幼虫の数は30頭ちょっとだったので、ほぼ計算は合います。
ほとんど自然死はなかったようなので、全体的には成功と言えます^^

実は一つ、今回のツヤハダ回収で以前からモヤモヤしていた謎が解けたような思いをしています。
それは、「野外で掘って採るツヤハダは何故少ないのか」ということです。

当たり前の事なのですが、「ああ、そうだったんだなあ」と改めて気付いた次第です。
まあこれはメルマガにでも書こうかな。
当然過ぎてあまり面白くないかもしれませんが、そのヒントが下の写真です^^

実は別の山にもう1セットが眠っているんですよねえ。
回収が楽しみです^^

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