相変わらずポツリポツリのヨナグニジュウジクロカミキリ(2014.3.14)
連日の寒さでカミキリをはじめとした甲虫類の本格的な発生は未だこれからの与那国ですが、
特産のヨナグニジュウジクロカミキリはなんとか見ることが出来ます。
ビーティングネットにSybra属・Ropica属といった最普通種すらほぼ落ちないことを考慮すると、
本種は周年発生型のカミキリではないかと感じさせます。
先日、殆ど虫が落ちない中で数頭落ちて来たヨナグニジュウジクロ。結構新鮮のようです。
ただ、どんな時期に叩いてもポツリポツリしか落ちないのが本種の特徴。
与那国で採集したことの無い方は、小型種ゆえに本種もSybraやRopicaのようにホイホイ得られると
思い込んでいる人も多いのではないでしょうか。
どうもオークションやフェアでの標本の動き等からもそのようなフシがあるように感じています。
本種のホストであるガジュマルは本当に何処にでもあるし、枯れ枝も必ずと言って良いほど付いて
いるのですが、どうして本種はここまで少ないのか。
もちろん全く採れないわけではないのですが、発生地がどうも局地的だし、本当にポツーンとしか
落ちない(ちょっとしつこいですね。でもそれだけに実感がこもってるでしょ^^)
それに、新鮮のように見えても触角が一部欠損していたりと不完品の割合も多いので閉口します。
展足の段階でも、あまりにも小さいので触角や足の一部を飛ばしてしまうことも多いですね。
これも左触角が一部切れてるし・・・
本当に完全な標本を残し難い種類です(泣)。
もう少し本種の評価は高くても良いと思うんですが・・・
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