連日の寒さでカミキリをはじめとした甲虫類の本格的な発生は未だこれからの与那国ですが、
特産のヨナグニジュウジクロカミキリはなんとか見ることが出来ます。
ビーティングネットにSybra属・Ropica属といった最普通種すらほぼ落ちないことを考慮すると、
本種は周年発生型のカミキリではないかと感じさせます。
先日、殆ど虫が落ちない中で数頭落ちて来たヨナグニジュウジクロ。結構新鮮のようです。

ただ、どんな時期に叩いてもポツリポツリしか落ちないのが本種の特徴。
与那国で採集したことの無い方は、小型種ゆえに本種もSybraやRopicaのようにホイホイ得られると
思い込んでいる人も多いのではないでしょうか。
どうもオークションやフェアでの標本の動き等からもそのようなフシがあるように感じています。
本種のホストであるガジュマルは本当に何処にでもあるし、枯れ枝も必ずと言って良いほど付いて
いるのですが、どうして本種はここまで少ないのか。
もちろん全く採れないわけではないのですが、発生地がどうも局地的だし、本当にポツーンとしか
落ちない(ちょっとしつこいですね。でもそれだけに実感がこもってるでしょ^^)
それに、新鮮のように見えても触角が一部欠損していたりと不完品の割合も多いので閉口します。
展足の段階でも、あまりにも小さいので触角や足の一部を飛ばしてしまうことも多いですね。
これも左触角が一部切れてるし・・・

本当に完全な標本を残し難い種類です(泣)。
もう少し本種の評価は高くても良いと思うんですが・・・
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カテゴリ : カミキリ
ススキハネナシチビに続き与那国島特産のカミキリを紹介します。
体長3~4ミリ程度と国産カミキリの中でもかなり小型種の部類に入るヨナグニジュウジクロカミキリです。
ガジュマルの細い枯れ枝に好んで付き、そうした枯れ枝をビーティングして採集することになります。
ただ、例によって本種も簡単に多数が得られるカミキリではありません。

沖縄通の方はご存知の通りガジュマルはこちらではとても普遍的な植物で、民家の周りから
自然度の高い場所まで何処にでも生えています。
そして本種はどちらかと言えば山の中のガジュマルより、ある程度人の暮らしの傍にある木に付くことが
多いです。
「じゃあ採り易いんじゃないか」と思われるでしょうが、そう普遍的には居ないんですよねえ。
特に端境期の頃だと叩いてもなかなか落ちて来ません。
実は僕も前回の3月中旬には数頭しか採れず初めて焦ったのですが、今月中旬にはそこそこを得、
胸を撫で下ろしたところでした^^
左が♂、右が♀です。

そして普段から本種について感じているのが、意外と過小評価されていること。
決してパラパラ落ちるカミキリではないし、小さい本種は長旅後の展足では後回しにされがちなので
硬くなり破損し易くなるんですね。特に細くて長い触角はいとも簡単に切れてしまいます。
個人的には各パーツがきちんと展足された本種の完全標本はとても価値の高いものだと思います^^
ホストが安易だからと言って舐めて掛かるとこれも採りこぼし易いカミキリなのでご注意を。
普通は滅多に行けない与那国ですから、確実にゲットしてぬかり無く綺麗な標本を作りましょう^^
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元々あまり多くない与那国特産のススキハネナシチビカミキリ。
25年程前に初めて与那国を訪れて以来、来島する毎に少なくなって行く印象です。
そして島内の何処にでも居るわけではありません。

これまで与那国は3回訪れていましたが、今回はこれまでで最も少なく数頭に止まりました。
3月中旬という時期が悪かった可能性も多分に有るとは思います。
こっちは相当にスレが進んだ個体。
やはりこの時期は端境期なのでしょうね。

こちらは慣れないと混同してしまう同属のアヤモンチビカミキリ。
与那国産は幅広で斑紋のコントラストが強く、他島産とは概ね分けることが出来ます。
本州沿岸まで広く分布する普通種ながら変異が大きく、細かくコレクションすると面白い種類です。
もちろん与那国にも普通に居ます^^

一方、同様に与那国特産のヨナグニジュウジクロカミキリ。
本土のジュウジクロカミキリとは斑紋パターンがちょっと似ているだけで特段の近縁関係はありません。
ホストはどこにでも在るガジュマルやアコウですが、何故か虫自体は多くありません。
それにススキハネナシチビと同様、多い一画は限られています。
本種もやはり時期が早過ぎたようで、殆ど数は得られませんでした。
以前訪れたGW頃の方が遥かに多かったですね。
ススキハネナシチビと併せ次回の宿題です。
散々叩いてやっと落ちた、ちょっと大きな個体です。

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