石垣産ホソコバネオオハナノミの幼虫・蛹(2014.6.18)
通常型ヤエヤマフトカミキリの材の残りを整理していたところ、面白い虫が出てきたので紹介します。
普段はなかなか見る機会が無い場面ですよ^^
ヤエヤマフトカミキリの出現時期は意外と遅く、ピークが6月に入ってからなので今の時期でもこれから
羽脱してくるものが一部材の中に残っています。
蛹室の中に居た羽脱間近の新成虫。
オモト岳近辺のものなので、暗い褐色の通常型です。
(参考)
石垣北部型ヤエヤマフトカミキリについて
とまあ、ヤエヤマフトの話はこれくらいにして本題に入ります。
残りの材を割っていたところ、死亡しているヤエヤマフト幼虫の隣に見たことの無い甲虫の幼虫が
居ました。
よく見ると口から泡を吐き出しながら自らの繭を作っています。
「寄生か。何だろう・・・」と思いながら、面白い形状の幼虫だったので一応捨てずに取っておくことに
しました。
繭の一部が付着した木片と共に小容器に入れていましたが、繭から飛び出して容器の隅に少し泡を
吐いて蛹化の準備に入ったようでした。
二日後、蛹化した状態がこれです。
「あっ、ホソコバネオオハナノミじゃないか!」
思わず口走りました。
特徴ある図太い触角、頭部の形状、体型、大きさ。 まず間違いありません。
保育社の4分冊甲虫図鑑の解説によると、「フトカミキリ属の幼虫に寄生」とあります。
おや、当たってるじゃないか・・・
当図鑑の記述はおかしな部分も多いのですが、正解もあるのね^^
個人的には何となく本種の採り方が分かったような気がする^^
率は悪いですけどね。
ホソコバネオオハナノミの標本持っていないので上手く羽化すると良いなあ。
成虫になったらまた載せるかもしれませんが、こうした場合は往々にして羽化に失敗するので本件は
これでフェードアウトかな(採ったことにして^^)。
ズルイのダ^^
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