今週のオークション | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

9月1回目オークション出品(9月23日落札)から(2018.9.21)

現在、今期(秋~冬)初となるオークション出品中です。恒例なので年末頃までは出品毎に
10点程度の標本を紹介してみたいと思います。
ここで個々を「宣伝」するつもりは全くありませんが、オークションに興味の無い方にとっても
標本写真や展足例として十分に役立つだろうという判断から行っているものです。

屋久島産ヤクチャイロヒゲビロウド・ペア(特大)

今夏の屋久島、ネキ2種のシーズンも終わり、全ての採集仲間が島を去る中で晩夏まで居残り、
執拗な探索で初めて狙った一昨年を上回る成果を得た珍種ヤクチャイロヒゲビロウドカミキリ。
その中から惜しみ無く大型ペアを驚きの安価にて出品しています。同時に二回りほど小さい
ペアも超特価にて出品していますが、もちろん二品目共に応札が入っています。
うーむ、来年もまた採れるのだろうか・・・

伊豆大島産ハンノキ3♂2♀

伊豆大島産は通常の赤色部の微毛が淡くなったり、白っぽくなるほか、エリトラ全体がうっすらと
ビロード状の微毛に覆われる傾向が強いです。特に左♀のように見事な深いビロード状のエリトラを
呈するものは価値の高いものです。ホストから羽脱した美品です。

奄美大島産アマミホソコバネ3♂

アマミホソコバネ(モリヤイ)に美展足を施せば特段に写真映えするのが分かりますね。
(モリヤイ)の♂のコレクションを揃えるのに適したセットを安価で組むのが僕のポリシー。
本品の他にもやや小振りながら4♂セットも出品しています。

屋久島産キュウシュウハネナシサビ♀

今年7月の屋久島において平地原生林で得ましたが、この時期にしては驚くほど新鮮で遅く
羽脱したものと思います。そこそこ大きくオススメの一品。7月に訪れる採集者はネキ採集に傾注し、
クソ暑い平地林で汗だくになりながらビーティングする人はほぼ見かけません。

熊本産ダイコクコガネ・ペア(♂27.5ミリ)

熊本県では2013年から採集禁止となり、今では貴重な標本となっています。
さすがに当方も在庫崩しが厳しくなり、大量セット(長角10♂を含む15♂5♀)は
10月8日大手町コレクションフェアで1セットを出せるのみとなりました。

熊本産キュウシュウオニクワガタ・ペア

九州脊梁山地のブナ帯でのナイターで飛来したものです。過去数年は殆ど採れなくなっていましたが、
今夏は多少の飛来がありちょっと安堵しました。

奄美大島産チャイロヒラタカメノコハムシ

奄美大島特産の独特の形状の少ないハムシです。奄美に在住しているからと言って、より多くが
採れるわけではありません。滞在期間が限られていた昨年の方が多いくらいでした。

屋久島産ヤクシマオオミズアオ♂+おまけ

屋久島産は♂の翅が黄茶色となる独特の亜種です。今夏は珍しく新鮮な♂がナイターに飛来しました。
おまけは屋久島では結構目にするサツマニシキ♀です。ちなみに後者は奄美では全く見ません。

沖永良部島産コノハチョウ♂A’

今年6月、初めて行った沖永良部島での採集品です。来年も同島に行くので少数であればご注文も
お受けしようと思っています(採集に喝を入れるためにも。あ、大きなルリタテハも可能です^^)。
なお採集した蝶を出品する際に、翅の表面を見せるためピンセットや針といった金属で押さえ付ける
人が殆どですが、鱗粉がより剥げ易いので安易に行うのは避けるべきでしょう。

ペルー産蝶セット

過去数年間で売り切ってしまうはずだった外国産昆虫ですが、未だ多少残っているため引き続き
出品します。ただ既に在庫が無くなる種類もかなりに上り、出品全体の規模も縮小しつつあるため
必要な方はお見逃しの無いようにお願いします。

以上、現在出品中のものから10点の紹介でした。興味のある方はオークションサイトを覗いてみて
下さいね。来年2月頃まではやっていますので^^

1月1回目オークション出品(1月3日落札)から(2018.1.3)

いきなりですが、今期最後の「オークション出品から」です。
オークション自体は2月第二週まで毎週続けるのですが、新規出品の種類が減ってきたことや
やはりキリも無いことから今回を最後にしようかと。

例によって今晩に終了を迎えるものですが、今回は年末年始キャンペーンということでちょっと
珍品度が高い種類を多く出してみました。
また本来は1週間単位なので次の出品までの掲載間隔は7日間ですが(月4回ペース)、今回は
年末年始が挟まるので10日間とってみました。
これね、出品側からすると準備がかなり楽で味を占めましたね^^
なので、次期出品(2018秋~2019春)は10日間隔、すなわち月3回ペースでやってみようと
考えています。

ちなみに、今期オークションは残りあと5回となりました。

屋久島産ヤクオニホソコバネカミキリ♂(ギガンティア・アキヤマイ)

今年採ったオニホソコバネ屋久島亜種(アキヤマイ)♂です。前回出品よりちょっと小型の♂です。
手持ち極少のためもう出さないはずでしたが年末キャンペーンで出品します。ずんぐりとした
本土亜種と比較して頂ければ、後脚および触角が長くスマートな特徴が分かると思います。
今年は発生が近年では最も良かったのですが、来年以降の確実性は勿論ありません。

種子島産ツヤルリヒゲナガコバネカミキリ♂

種子島唯一の特産種です。カラスザンショウがあれば採り易いと誤解されていますが、滅多に良い
枯れ枝に巡り合うことがありません。結構苦戦する種類です。

西表産リュウキュウチビカミキリ♂A-

西表産は石垣産に比べ総じて小型、また斑紋も若干異なる気がします。

西表産イシガキシロスジドウボソカミキリ♂A-

昨年はそれなりに採れましたが今年は厳しいものでした。

長崎産ノモザキサビカミキリ(サタサビ野母崎亜種)3ペア

年末年始キャンペーンに特別に用意しました。

熊本産クロマダラタマムシ♂

自宅近くの平地における一級河川脇に僅かに残るエノキ巨木の落ち枝から割り出したものです。
滅多に採れない珍品となりました。

西マレーシア産イスワラオオモンキ♀A-

展翅してマイコレ箱に入れるつもりでしたが年末なので出品します。正直A-とするにはちょっと
厳しいですが、超大型種のためここまで程度の良いイスワラ♀も滅多に採れません。
本種♀はもちろん今後一切出すことは出来ません。

オーストラリア(QLD州)産ラトレイユキンイロクワガタ・ペア

以下、1995年頃オーストラリアに1年間滞在していた際に、現地標本商を訪ねて購入しました。

オーストラリア(QLD州)産糞虫3頭

オーストラリア(QLD州)産ハウザーハデムカシタマムシ

オーストラリア(WA州)産Stigmodera gratiosa

オーストラリア(WA州)産Stigmodera sanguinosa

12月3回目オークション出品(12月17日落札)から(2017.12.17)

毎週日曜日のお約束、本日終了を迎えるオークション出品物10点のご紹介です。
今日もカミキリの初出品物が多いのでカミキリ特集となりました^^
初とは言っても、在庫少数のためこれで最終になる場合も多いのですが。

甑島産コシキハネナシサビカミキリ♂

甑島唯一の特産種で、大型の♂です。

甑島産トガリシロオビサビカミキリ♂

亜種ではありませんが白化が強いことで有名です。本品は大型かつ白が著しく、素晴らしいものです。

山梨産ヒメヨツスジハナカミキリ・ペア

明るい環境に極めて多い近縁のタダヨツスジハナとは異なり、日陰の花に来る少ないハナカミキリです。

熊本産「白・極小」イタヤカミキリ♂

久し振りに出品する地元阿蘇の白帯が目立つイタヤカミキリです。しかも、この場所のものは高さが
1メートルに満たないヤナギの未生で生育する超小型で面白いです。

中之島産ウスアヤカミキリ・ペア

亜種にはなっていませんが、黒化傾向も強く斑紋パターンからも分けられ易い群です。勿論今は
採集出来ません。

屋久島産サツマスギノアカネトラカミキリ・ペア

屋久島産は九州本土産(鹿児島市の一部のみに分布)に比べると明らかに黒化が激しい個体群です。

屋久島産キュウシュウトガリバホソコバネカミキリ2♂

7月の屋久島高地のハイノキ立ち枯れに来ていたもので、特に黒化が強いと感じます。

熊本産ヨツボシカミキリ♀

夜間に山間部の外灯のスウィーピングで少数を得ました。しかし近年採れたのは単年のみで
それ以降は全く得られなくなっています。本県においては恐らくこのまま再度採集されることは
無いように思います。

沖縄県オキナワリンゴカミキリ・ペア

林道脇のシバニッケイの周りを飛んでいたものです。

熊本産キュウシュウヌバタマハナカミキリ♂

阿蘇の特定の草原地帯のみに現れますが元々多くなく、近年は特に激減しています。
マイコレの大型個体です。

12月2回目オークション出品(12月10日落札)から(2017.12.10)

今夜9時~終了を迎える今週のオークション出品から、いつものように10点のご紹介です。
先週とは逆に、今週の日本産カミキリについては新顔で紹介すべきものは少ないかな。

岐阜産ニセクワヤマトラカミキリ♀A-

かつて我が国で発生・採集された唯一の頃のもので、出品出来るのは本品のみです。勿論外材から
発生したと思しきもので、その後の発生は無かったようです。その頃にたまたま数頭を交換により
入手したのみで、今後当方が出品することはありません。

山梨産フタコブルリハナカミキリ・ペア

5月中旬頃、中山帯のノイバラの花に飛来したものです。少なくとも関東近辺では決して珍種では
ありませんが、形態のカッコ良さや変異が多い事などから人気種の一つですね。

東京産ケブカヒラタカミキリ・ペア

晩夏に町中の有名な大きな霊園の赤松の大木から採集したもので、体が脆いこともあってキチンと
展足された標本はまず出回らないものです。

屋久島産キガシラハサミムシ♂

樹上性の非常に変わったハサミムシで、なかなか目に付かないものです。挟まれるとかなり痛いです@@
屋久島でヤクネキ(ヤクシマホソコバネカミキリ)を狙っている時に横の木の梢に竿を立てかけていて、
竿を枝と間違えたのか何時の間にか竿をつたって手元に降りてきたことがありました^^

西表産アシビロヘリカメムシ・ペア

林縁に絡んだウリ類のツルに集まっていました。発生期がやや遅いため目に付き難いものです。

タイ産タイワンベニボシカミキリ・ペア

駐在員時代に、現地標本商から直接購入しました。マイコレからの放出で最後の出品です。

オーストラリア・QLD州産シジミ2頭(自己採集)A-~A’

1995~1996年にほぼ1年間オーストラリアに滞在しましたが、大金で買ったカローラの中古車
(オーストラリアでは車がとても高い)でクイーンズランド州のブリスベンからケアンズに
向かう途中で自ら採集したものです。

「最終」インドネシア・イリアン産デリアス100頭A-~A’

イリアン産の100頭大容量パックもこれで遂にラストです。

インドネシア・イリアンTimika産蝶23頭A-~A’

駐在員時代に、現地標本商から直接購入しました。

インドネシア・Wetar島産蝶22頭A-~A’

種類数は多くありませんが、Wetar島産の最後の出品です。

12月1回目オークション出品(12月3日落札)から(2017.12.3)

例によって今夜終了を迎えるオークション出品から10点のご紹介。
展足例や、標本写真のご参考としてどうぞ。
あ、当ブログの写真の無断転用は厳禁とさせて頂いていますので宜しくお願いしますね。

(参考)
当ブログ写真の転用禁止をお願いする、やんばるの悪魔^^

今回は初めて出品するカミキリが多いため、今日の紹介分はカミキリのみにしてみます。
不完品が多いかな、今回・・・

奄美産キイロイトヒゲ♂

ヤンバルアワブキを後食しますが、クロモンヒゲナガヒメルリと同様になかなか採れないプラオリア属の
サペルディーニです。何日も挑みましたが、採れたのは二日のみで極めて局所的でした。

西表産イシガキトガリバサビ・ペア

石垣島でも極めて局所的ですが、西表島でも一か所からしか得られませんでした。

福岡産ヒコサンヒゲナガコバネ♂

ホソツヤヒゲナガコバネ九州亜種で、出品出来る唯一の個体です。左後脚の先端に難があるので
ご注意お願いします。

石垣産マツダクスベニ♂

中山帯の日当たりの良い林縁をゆくりと飛翔していたもので、♂は唯一の出品です。♀も恐らく後日に
1頭出せるのみです。

与那国産ウスイロ・ノブオ+石垣産イシガキのフトカミキリ3種♂セット

シイ生木をホストとする採り難い2種(ノブオ・イシガキ)を含む八重山産3種の♂のセットです。
ノブオ・イシガキは唯一の出品になると思います。

来間島産アシナガゴマフ・ペア

久し振りに出品する種類、かつ来間島産は唯一の在庫です。今回のみの出品となります。

石垣産ヤエヤマウスバ・ペア

5月のナイターで飛来したもの。今季唯一の出品で大型ペアです。

西表産ヒメスジシロ2♂1♀

海岸線の日陰のオオハマボウの葉を後食していました。

沖縄産オキナワホソバネ♂

やや暗めの林縁の葉に留まっていたものです。

屋久島産キュウシュウハネナシサビ♀

初めて出品すると思います。今年7月の屋久島では数頭得ましたが、例年この時期はほぼ採れません。

11月4回目オークション出品(11月26日落札)から(2017.11.26)

はい、例によって本日夜、4時間後に締切となる今月4回目のオークション出品から10点の
ご紹介です。
オークションそのものには役に立ちませんが、しっかり記事数を稼いでくれます^^

石垣産ムモンチャイロホソバネカミキリ♀

西表島では努力に応じしばしば採れますが、石垣島では滅多に採れません。所持する唯一の標本です。

鹿児島産キュウシュウトガリバホソコバネカミキリ・ペア

霧島山系のタンナサワフタギの枯れ枝から羽脱した、割と大き目のペアです。
恐らく今季唯一の出品です。

西表産イシガキツツクビカミキリ♂

主に春から初夏にかけて原生林に現れますが執拗なビーティングでも滅多に落ちてきません。

石垣産スジホソハナムグリ♂

春先の天気の良い日、林道の地面スレスレの空間を飛んでいたものです。条件にうるさく、
なかなか採れる日がありません。

福江島産オオオサムシ・ペア

同時に出品しているクマソオオオサと比較すると馬鹿デカく、エリトラも幅広い特徴のある
超大型個体群です。冬季の崖堀で採集しました。

熊本産クマソオオオサムシ・ペア

九州脊梁山地の奥深い高標高におけるナイターに現れました。極めて細く小型の個体群です。

ラオス産美麗カミキリ

サペルディーニの仲間のようで極めて美麗で毛深い種類です。最後の在庫です。

インドネシアSiberut島産オオイナズマ2♂1♀A~A-

スマトラ島南部に帯状にくっ付いたMentawai諸島のSiberut島産です。スマトラ沖大規模地震・
津波による甚大な被害でその後は虫が集まり難い地域です。この地域の蝶は多少なりとも変異を
有していて面白く、本種は裏面の黒化がかなり進んでいるようです。

インドネシア・Banyak諸島産マダラチョウ30頭A-~A’

スマトラ島の西岸北部のBanyak諸島産です。位置的にはSimeulue島とNias島の間にあり、
スマトラ沖大規模地震・津波による甚大な被害でその後は虫が集まり難い地域です。
当地産の蝶は初めて出品しますが、在庫少量なので以後出品出来るか不明です。

西マレーシア・ランカウィ島産ムラサキシジミ類50頭A~A-

マレーシアの標本商にランカウィ島まで行ってもらったのですが、その年は蝶が不作で大赤字でした。
一般にマレー産の標本は高地帯のキャメロン周辺から来ることが多く、ランカウィは島嶼平地という
意味でも人気があるようです。当セットには様々なタイプが混じっており、種類数は全く不明です。
海外から来るこうしたシジミ類としてはクオリティは高いと思います。

11月3回目オークション出品(11月19日落札)から(2017.11.19)

全くもって遅過ぎる、宣伝なのかどうかも分からない(宣伝ではないです) 、つまりはそんな風に
見せかけたネタ企画^^
本日夜に終了するオークション出品からの紹介です。
(ブログ管理人:自由人は現在、九州虫屋連絡会出席中なので当記事は事前投稿です)

標本写真としては使わないと勿体ないしなあ、展足も良いし(これは余計か^^)
そんな感じの緩ーい企画です^^

屋久島産ヤクオニホソコバネカミキリ(屋久島亜種)♂

今年採ったオニホソコバネ屋久島亜種(アキヤマイ)♂です。お手元のずんぐりとした本土亜種と
比較して頂ければ、後脚および触角が長くスマートな特徴が分かると思います。
今年は発生が近年では最も良かったのですが、来年以降の確実性は勿論ありません。

奄美産アマミモンキカミキリ・ペア

ホストのハゼを掬いまくって採集しますが、滅多に入りません。ハゼは死ぬほどあり、ジゴクです・・・

奄美産モリヤシロオビチビカミキリ・ペア

山間部の赤松の枝先から得ましたが、少ない種類です。

熊本産リンゴカミキリ・ペア

同じタダリンゴでも距離が離れると雰囲気が随分違います。エリトラを縁取る黒条線の肩への届き方や
体の太さ等、色々と気付きがあり、鹿児島南部産にかなり似てくるようです。

鹿児島産ムラサキアオカミキリ♂

カエデの梢付近を飛翔していたもの。近年本種の採集には全く赴いておらず、唯一の出品です。

石垣産オオヒゲブトハナムグリ4♂

初春の八重山に現れ、「飛ぶ宝石」と形容される極めて美しく煌びやかなハナムグリです。

西マレーシア産大型タマムシ7種

駐在員時代(当方は以前、勤めていた会社のシンガポール駐在員を3年務めた)に、現地標本商から
直接購入しました。在庫切れで西マレー産タマムシセットも組めなくなっています。

西マレーシア産カマキリ2種

唯一出品出来る異形カマキリの在庫です。とても変わっていますね。
ようやく西マレー産カマキリのマイコレを箱に並べたので、そのうち披露させて頂きます^^

インドネシア・セラム島産蝶35頭A-~A’

毎回好評。全く赤字の大盤振る舞いのバルク物企画です^^

タイ産テングアゲハ♂A-
現在は入手が難しいタイ北部産(今回出品個体は2002年採集品)です。油染み防止のため腹部は
外してあります。

11月2回目オークション出品(11月12日落札)から(2017.11.12)

タイミング的に全く遅いですが、本日の夜に終了するオークション出品から幾つかご紹介するシリーズ。
究極の写真使い回し企画とされています^^

今週は滅多に出さない自ら採集した鱗翅類を幾つか出品しています。
今シーズンまでは春から夏まで遠征生活、すなわち各地を転々とする活動を行っていたため、展翅を
行うことが全く出来ませんでした。
よって、欲しい蝶が飛んでいても、欲しい蛾がナイターで飛んで来ても見て見ないフリをしていました。
ただその時の気分で何頭かネットに入れてみたりはしていたんですね。
それを出品しているわけで、数は無いから恐らく今回で鱗翅類の出品は終わりでしょう。早ッ。

なお、下は出品のために仮展足から時間を掛けて軟化・再展足を行ったカミキリ類。
ここまで手間暇を掛ける出品者が他に居るんだろうか・・・

以下から本題の鱗翅類です。

西表産イワカワシジミ♂

南西諸島で林縁を歩きながら採集していると、実がたわわに生ったクチナシが見つかることがあります。
時期によってはこの実の中にイワカワシジミの幼虫が穿孔していることがあり、現地で飼育していると
綺麗な成虫の標本が得られます。しかし、移動生活なので取り扱いが難しく、特に移動中に羽化すると
物理的に取り込みが出来ないのでごく少数しか身近に置けませんでした。
ただ来年からはある島に暫く定住するので、思う存分に本種の飼育・生展翅も出来ます。
低温期型を作るのが楽しみですねえ^^

奄美産アマミカラスアゲハ・ペア

「アキリデス命」の僕は、イワカワシジミと同様に沖縄や奄美のカラスアゲハの飼育もこれまでは
涙を呑んで諦めてきました。
来年度からは1カ所に定住して十分に飼育が出来るため、各地のアキリデスを一からやり直そうと
考えています。
沖縄・奄美(群島)のカラスアゲハ群も、春型~夏型、そして低温期型と採集と共に飼育でビカビカの
標本を揃えたいですね。

奄美産スミナガシ3♂

南方のスミナガシも変異があって良いですねえ。デカイ♀は本当に見事。
タテハ類が好きなので、とりあえずは各島のスミナガシやルリタテハ等の採集・飼育をやり込みたい
ですね。久し振りに(トラブルに気を付けて)バナナ・トラップを出撃させましょう^^

奄美産アオバセセリ3♂

これ、早朝や夕刻、林道のあっちこっちでテリトリーを張りながら複数で卍型飛翔をしています。
そこにタイミング良くネットを振り入れて掬い採るのはことのほか面白い^^
飛翔が早いので何度も失敗しますが、卍型飛翔をしている限り逃げないのです。
本種は飼育も面白いですね。

屋久島産アツマニシキ3頭

屋久島の亜種は年により割と発生するので当たれば複数採集可能です。
今年の屋久島では数年振りに多く、鮮度も比較的良かったので幾つかネットに入れました。
本種も例に漏れずなかなか飼育できませんでしたが、数年内には是非やりたいものです。

番外編:奄美産ミナミヤンマ2♂

実は僕、トンボも大好きなのです。これも遠征中だとアセトン処理等が不可能なので蝶・蛾と同様に
これまでは諦めていました。奄美には愛車で渡ったのでアセトンを運搬出来、少数でしたが本種も
捕獲出来る環境があったわけです。南方のトンボ、まずは大好きなヤンマ類から揃えたいですね^^

そして、今夜から深夜にかけて落札処理、明日は発送に加え次週出品分の写真撮影および出品作業が
待っています。
1週間で最も多忙な数日がまた来ます・・・

11月1回目オークション出品(11月5日落札)から(2017.11.3)

ここ暫くの九州、日中はポカポカというより半袖でも未だ過ごせるほどの日和が続いています。
ただやはり朝晩は気温がちょっと下がり、1日の中で寒暖の差が大きい時節と言えますね。
これがいわゆる「季節の変わり目」というやつなんでしょう。
そのせいか、僕はちょっと鼻風邪気味で小さな咳も出るようになりました。
冬本番の前に本風邪をひかないよう気を付けたいものですね。

さて、11月に入り今月1回目(第一週分)のオークションに係る出品中です。
何時ものように10点のご紹介です。

屋久島産ヤクシマトゲウスバ♀

屋久島亜種は初めて出品するかもしれません。ナイターで飛来したもので、今季出品出来るのは
本個体のみです。

熊本産マルクビケマダラ♀

かなり乾燥した枯れ枝から羽脱したものです。九州産の標本は全く一般的ではなく、まず表には
出てこないと思います。関東辺りの個体群と比べると明らかに毛並・雰囲気が異なります。

石垣産ムネモンウスアオ♂

尾根筋のヤンバルアワブキの葉を後食していたもので、キズが無くオススメです。今季唯一出品出来る
個体です。

屋久島産ヤクヘリウスハナ・ペア

高山帯のタンナサワフタギ枯れ枝より羽脱したもので、黒化度はそこそこ高いです。

屋久島産クロキボシ・ペア

屋久島のクロキボシはキボシカミキリ類の中でも得難い亜種です。
今回はキボシカミキリ5亜種を同時に出品しておりいずれも大型個体をチョイスしています。

熊本産オオムツボシタマ♂

近年の九州では全く採れていませんでした。数十年ぶりに若干数が採れたもので、価値を測りかねる
大珍品と言えるものです。在庫極少で今後出品出来るか不明です。

種子島産ハラビロハンミョウ・ペア

本種は特に群生する習性が強いようですが、種子島では一箇所でしか見られませんでした。
ハンミョウ類の中で最もマンデブルが発達するカッコイイ種類です。アセトン処理済。

インドネシア・スマトラ島産カルナルリモンアゲハ・ペア

僕は2000年代初頭の3年間シンガポールに滞在しており、現地標本商から各種標本を多数購入
しています。本種も含め大好物のアキリデスは多種多数購入し散財しました・・・

タイ産美麗昼蛾セット

これら外国産標本在庫の殆どを、今季までに売り切るつもりで出品していますので必要な方は是非
お早めにお願いします。完売の種類もかなり出てきています。

インドネシア・Tanah Masa島産蝶50頭A-~A’

こうした辺境地のバルク物は結構面白いと思います。標本が古いこともありますが、毎回数点は
出品しているバルク物は全て採算度外視の出品価格です。

今季初回オークション出品(10月29日落札)から(2017.10.25)

いよいよ今季(2017秋~2018早春)のオークション出品を開始しました。
現在初回分の出品をオークションサイトに掲載していますので、ご興味をお持ちの方はご覧頂ければと
思います。
本日内容は業務報告的な色合いが強いですが、標本写真や展足例のご参考という形でも見て頂ければ
幸甚です^^

半年振りにオークション管理画面を見てビックリ@@
なんと、オークション・ウォッチリスト数が132名も!
これだけの人達が当方の出品再開をお待ちいただいていたのかと思うと気持ちが引き締まる思いです。
来年2月下旬の出品終了まで、気を抜かずに頑張りたいと思います。

出品形態は例年のように、月~水曜日に出品を完了、日曜日の夜9時から順次落札時間を設定。
取引ナビを頂き次第、即座の返信を心掛けています(在宅フリーランスの強み^^)。
なお先般、定型外郵便のうち厚み3cm以上のサイズが値上げされましたが、日頃のご愛顧に鑑み、
今季に関しては改定前価格に据え置きとさせて頂きます。
すなわち、値上げ分は当方が負担しますので送料に関してはご安心の上でご参加頂ければと思います^^

では、今週80点ほどの出品の中から10点のご紹介をさせて頂きたいと思います。

奄美産アマミホソコバネ4♂

アマミホソコバネ(モリヤイ)の♂のコレクションなら、一応当セット程度のラインナップがあれば
良いと思います。最大個体は27ミリあり、相当に大きい方です。

屋久島産クロキスジトラカミキリ♂

キスジトラ屋久島亜種で基本的にあまり数が採れないものです。リョウブの花に来たものですが、
屋久島では3年ぶりにポイントのリョウブの花が咲いたので久し振りに数個体が採れました。

屋久島産ウスキアラゲサビカミキリ♀

屋久島特産の珍品。当方が本種を出品するのは初めてで、後日に不完品♂(大型)を出品出来るのみです。

長崎産ノモザキサビカミキリ・ペア

サタサビ野母崎亜種で、当方は今年初めて採集、出品します。本家の佐多岬亜種より数が多く採り易い
印象ですが、多くの人にとってはなかなか行けない場所と思います。

波照間産イマサカドウボソカミキリ・ペア

発生初期の美しい個体です。今後は暫く波照間島には行かない予定ですので必要な方はお早めに
お願いします。当方の在庫もほぼ余裕が無くなっています。

熊本産ダイコクコガネ4♂1♀

採集禁止になる前の貴重な標本で、最大個体は28ミリを超えるほぼ最大個体です。♀も大型で
ダイコクのセット標本を揃えるのに最適です。

奄美産チャイロヒラタカメノコハムシ

今年初めて採集、出品する奄美大島特産の独特の形状の少ないハムシです。

インドネシア・スマトラ島産クギヌキフタオ♂

当方は2000年代初頭にシンガポールに3年間滞在しており、アセアン各国の標本商から
標本を直接購入しました。本種も在庫切れ間近かです。

インドネシア・ブル島産蝶40頭以上

こうしたバルク物は楽しいですね。赤字覚悟の1頭当たり30円・・・ 
バラ物のバルクセットを組むのは極めて手間が掛かり薄利ですが、お楽しみ頂ければ・・・
くくく・・・

インドネシア・イリアン産デリアス100頭

現地パッキングの大容量。古いこともあり出品価格は単価10円@@

なお、「月刊むし」でようやく発表されたので、新種カズラアトモンチビカミキリも急遽出品するかも
しれません。お楽しみに^^

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