オオシロカミキリ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

7月下旬の南隅のオオシロカミキリ(2012.8.10)

随分少なくなりましたが、自宅からジテコンで10分の河川敷の公園にオオシロカミキリが居ます。
熊本市内のド平地なので6月中旬には発生し、半月もするとスレ始めて本来は美しい「シロ」の
部分が傷だらけになってしまいます。

オオスミヒゲナガで有名な鹿児島の大隅半島南部の海岸線にもオオシロは居ますが、その出現期
はやや遅いようでちょっと不思議な気がします。
7月下旬に採ってもかなりの高確率で結構美しい個体が混じるのです。

ここは南隅の海岸線に沿って走る公道です。
ほぼ中央にムクノキの薄い緑の葉が見えるのがお分かりでしょうか。

下から見上げるとこんな感じです。

注意深く枝先を見ていくと・・・
オオシロカミキリの食痕がありました^^

それらをネットで丁寧に救っていくと、1匹入りました^^

残念ながらこの個体は前胸が黄色く汚れ、片方の触覚も破損していたのでリリースしました。

ムクノキは車道脇に点々とあり、大木を見つけると多数得られることもあります^^

シロカミキリ類の幼虫の食痕(2012.6.4)

シロカミキリ類は野外で採るのも醍醐味があって良いのですが、活動中の個体はスレたり汚れ易く、
せっかくの美しい「シロ」の部分が損なわれている場合が殆どです。

それを避けるには材で得る方法も考える必要があります。
それに、シロカミキリ類は条件が良い枝には高密度で入る習性があるため、そうした枝を採取
できれば笑いが止まらないわけです。

では、これらの幼虫の食痕はどういったものか、代表的な種類を例に取ってご紹介しますね^^

まず、クワ類をホストとするムネホシシロカミキリです。

下は高密度で幼虫が入った典型的な材の例です。

これは今年、クワ畑跡地にほんの僅かに残ったクワの伐採枝から運良く採取できたものです。
樹皮下を不定形に幅広く食べているのが分かると思います。

そして、老熟幼虫は「食痕の端」から材部に食入していきます。
次の写真では下方に二か所の食入口が見えます。

これはクワの枝の断面で、空洞になっている部分は以前にトラフカミキリが食入していた痕です^^
左側にムネホシシロの食痕が見えますね。

その部分を少し削った状態です。
食入口からぐるりと材部に入り、あまり食い進むことなく蛹化しているのが分かるでしょうか。

別の蛹室の状態です。

これはムネホシシロの♂の蛹です。また危なく切っちゃうところでした^^
長い前肢がほうづえを付いているようにも、うらめしや~と言っているようにも見えますね@@

次はムクノキをホストとするオオシロカミキリの食痕です。
今年は本種の材を採っていないので、前年に羽化した出涸らしの材を使いますのでゴカンベンを^^

これも相当に高密度で入っていた例ですが、基本的には先のムネホシシロと同様であるのが
お分かりかと思います。



基本的にシロカミキリの食べ方は皆同じなので、他の種類の材採集を行う際には是非参考に
して下さいね^^

最後に材管理の一つのポイントですが、下の写真のように材箱の本体と蓋の間には寒冷紗等の
薄布を挟むようにしましょう。
これをしないとケシカミキリ類等の小型種が隙間から逃げてしまいますので^^

 

近郊の低山で半日ビーティング採集(2012.5.17)

3日ほど前に行った近郊の半日ビーティング採集の様子を記事にしていなかったことに
気付きました。ちょっと遅くなりましたが簡単にレポートしておきます。

採集地は自宅から20分位の所にある熊本市の裏山で、原生林が一部残っていることから
オオムツボシタマムシやオオシロカミキリ、ベーツヒラタカミキリ、オオキノコゴミムシなどが
採れる手ごろな低山です。

標高はせいぜい2百メートルちょっとで、熊本市の外れの方を見渡すとこんな感じ^^
竹やぶの昆虫が一通り採集できることからこの時期には大抵一、二度訪れます。

竹林の枯れ竹をビーティングすると、ウスアヤカミキリやハイイロヤハズカミキリ、
ニホンホホビロコメツキモドキやササセマルヒゲナガゾウ、ホオアカオサゾウ、
タケトゲハムシ、そして竹林性のコメツキなど結構色々な昆虫が採集できます。

ビーティングで落とした虫の写真を撮り忘れたので^^、今春にまだ枯れ竹の中で越冬中だった
これらの虫の一部を紹介しておきます。



薄暗い山道にはシダ類が生えていて、さんざんビーティングするとやっとキンイロエグリタマムシが
落ちました。

そして路傍の草に止っていたウシカメムシを偶然見つけました。僕はカメムシフリークでもあります。
割と珍種ですが、この山では結構遭遇しています。
正面から見ると、ガッチャマンのベルクカッツェみたい(昭和30年代後半~40年代前半生まれ
の方限定^^)。

やや暗い山道から少し踏み込んでアオキなどの生木を叩くと、ルイスコメツキモドキがかなり
落ちてきます。


この様な枯れ蔓や枯れ枝があったら必ず叩きましょう。

この時期ならこんな普通種などがよく落ちます。

なお、このドウボソカミキリのように触角が細長くもろい種類は、毒ビンで殺虫したら下のように
クッションを敷いたケースなどに直ぐ移しましょう。そうすることで他の虫の干渉による破損を防ぐ
ことができます。たとえ普通種でもこうしたことに気を付けることで完全な標本を残せますよ^^

蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に) TOP » オオシロカミキリ