キムネクロナガハムシ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

ヤシの新葉に潜むキムネクロナガハムシ(2015.3.13)

まだまだ肌寒い日々が続く石垣島。
3月半ばに差し掛かったとはいえ、虫の姿はほぼ目に付きません。

そんな中でも、ヤシの新葉を探すと独特の形状でお馴染みのキムネクロナガハムシを見る事が
出来ます。
ただ、ヤシの木は手の届かない高いものが多く、本種を採るには十分に探索出来る小さい木を
探せるかに掛かっています。

あるポイントに向かっていると、運良くヤシの小木が数本並んでいる場所を見つけました。
いつも注意をしながら運転しているのですが、実は意外とヤシの小さな木は見つからないんですよ。
そして、以前の食痕で古い葉が茶枯れている木の、未だ開ききっていない新葉の束を調べると・・・

葉っぱ同士の狭い狭間にペタペタと張り付いた彼らのコロニーが現れました^^

TG-3によるマクロ撮影。やはりシャープで良いですね^^
小さな食痕もバッチリです。

深度合成で遊んでみようとすると・・・

ダミだこりゃ。
前後左右に小刻みな動きをする変わった虫なのでブレ方もヘン。

こんな感じでコロニーを作って5~6頭、多い場合は十数頭が固まって生活していますが、
こうしたコロニーは1本の木に1、2個しかなく、決して際限無くボロボロ採れる虫というわけでは
ありません。

相変わらず摘んだ指にペタペタくっ付いてなかなか離れずストレス全開。
今年も言うぞ。
お前たち、絶対にハムシじゃないだろ?

ハムシらしからぬキムネクロナガハムシ(2014.4.23)

もう虫屋の関心のピークを過ぎた(^^)と思しきキムネクロナガハムシ。
石垣島では随所に植栽されたヤシ類に広く拡散しており、大体島内の何処でもこの変わった形態の
ハムシに出会うことが出来ます^^

本種が日本で初めて確認されたのは1978年1 月。沖縄本島中部でココヤシから発見されたのが
その第一号でした。
文献を見ると、DNA解析からAsia型とPacific型の二系統があるようで、外部形態での識別は困難
とのこと。

現在、鹿児島南端から沖永良部島、与論島、沖縄本島、宮古諸島および八重山諸島、そして
小笠原諸島(父島,母島)にかけて定着が確認されているようです。
つまり、南西諸島に行けばほぼ何処でも採集出来る種類になっているということです。

その採集法は極めて簡単^^
ヤシ科植物の新梢を加害することから、手の届くヤシを見つけて新芽を確認するだけ。
大抵の場合、このように何頭かのコロニーを見つけることが出来ます^^


時期によってはこのように幼虫がぐしゃぐしゃ現れることも・・・

ただ背丈の低いヤシは意外と少ないので、それを見つけるのがちょっと難しいかもしれません。
面白いのは、ハムシのくせに「ペッタンコ」であり、ヤシの葉や引き剥がした指にペタッと張り付いて
なかなか離れようとしないところです。

形態、動作、雰囲気・・・ 何なんでしょ、この違和感。
いつも言いたくなるのですが、お前、本当はハムシじゃないだろ?

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