スギタニルリシジミ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

熊本産スギタニルリシジミ九州亜種の白い翅裏面(2013.2.24)

九州産のスギタニルリシジミは亜種として本州産等とは区別されます。
今日は九州中部(熊本)産を、一般的な本州の個体と比べてみます。

(参考)
熊本産スギタニルリの採集記はこちらから

多産地のある九州北部産や鹿児島等の南部産の標本を見る機会はしばしばがありますが、九州中部の
熊本産が図示されることはまずありません。
まあ、九州亜種としては全く変わらないのですが^^

まず、翅表色を多産地として有名な山梨県泉水谷産(上段)および栃木県低地産(下段右)と比較して
みます。
熊本県産は下段左の個体ですが、ご覧のとおり翅表の暗い色調は本州産とほとんど変わりません。

九州産はやや青味が強いと言われますが、肉眼で見て若干青いかな、という程度でしょうか。
実際に野外で採集している時も本州産との色彩の違いはあまり感じませんでした。

(参考)
ルリシジミと翅表を比較した写真はこちらから

ちなみに九州産は本州産と比較するとかなり大きいという印象が強いですよね。
泉水谷の個体と比べるとその特徴がはっきりと表れています。

でも、この写真のとおり関東の一部の低山帯には本州産のアベレージを大きく凌駕する個体群が
居るんですね。 
僕も東京を離れる直前にこのことを知ったのであま多くは採集はできませんでしたが、同所的に採れる
個体のほとんどが右下の個体のようにデカイのです。
それまで高地産の小型個体ばかりを見慣れていたので相当な違和感を持ったものでした。

ただ、大きさはあまり変わらなくても、九州亜種と本州亜種の翅形がやや異なることは見て取れると
思います。

そしてやはり特筆すべきは九州亜種の裏面の白さです。
本州産が黒っぽい色調であるのに対し、左下の熊本産のみ白さが際立っています。

ちょっと光度が強いためやや分かり難いのですが、この純白さはルリシジミの裏面と全く変わりません。
(前段の採集記の後半に、ルリシジミの裏面と比較した写真を掲載しているのでご参考に)

ここ数年は春~初夏の採集地を変えるため、スギタニルリに時間を割くことが出来ませんが、
いずれは飼育で♀も含めビカビカの多くの標本を作りたいですね^^

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