ハテルマヨナグニゴマフカミキリ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

波照間島の特産カミキリ2亜種(2014.5.17)

ちょっと前に波照間島に行って来ました。
目的は勿論、2種のカミキリ特産亜種の採集です。

その特産亜種とは、ハテルマヨナグニゴマフカミキリおよびハテルマタテスジドウボソカミキリです。
石垣島等では基本的に双方とも、普通種にカテゴライズされる種類と言えます。

行きさえすればまず採りこぼしは無い種類達ですが、一体どれほどのカミキリ屋さんが波照間島まで
足を伸ばしているんでしょうか。
正直他に食指が動くような副産物も無いし、短い旅程の中でわざわざ日を潰してまで此処まで
来ようという人はやはり滅多に居ないんでしょうね。

さて、波照間でいざ採集しようとしても特段のポイントがあるわけではありません。
平坦でサトウキビ畑だらけ、植生に乏しい丘陵地が点々とあるだけの島です。
広い外周道路以外は標識の無い農道が不規則に張り巡らされているのでロストし易いのですが、
採集者はこの中を縦横無尽に動き回って自分のポイントを見つけていくしかないのが実態です。

まずハテルマヨナグニゴマフですが、種類としては普通種代表とされるもののこれが意外と数が
得難いんです。
採集が一般的な石垣島等のケースで考えてもらえばよいのですが、いくら普通種と言っても1日の
採集で見るのはせいぜい10頭以下ではないでしょうか。

波照間でもその感覚は同様で、本種を意識した採集を行ってもなかなか数は出せません。
畑脇等を間伐でもしてあれば多少は数を稼げますが、一般には枯枝や枯葉を伴った茂み等をひたすら
ビーティングするしか手はありません。

今回は特に少なく、伐採もほとんど無かったので相当に苦戦しました。
ヨナグニゴマフをそこまで渇望する採集なんて他に考えられるだろうか・・・
それに1センチそこそこの個体がザラの小型亜種なので採った感もあまり無いんだよなあ。

太い立ち枯れに止まっていた個体。
こんな風に何頭もベタベタ留まっていたら苦労は無いのですが・・・

一方、ハテルマタテスジドウボソカミキリの方は結構気が楽と言えます。
主なホストがススキであるため、目に付くススキを片っ端から叩いていけば良いわけですからね^^

エリトラの拡大。 基亜種を採り慣れていれば分かりますが、このように新鮮な個体でも斑紋は
かなり薄いです。

ただ波照間はススキ原の割合が少なく、数を得るには苦労すると心得ておいた方が良いですね。
それに本種は時期を当てるのが難しく、ちょっとズレルと不完品ばかりという事態が起こり易いので
注意が必要です。

良い株からは一叩きで複数が落ちることも^^

今回は割と鮮度が良く、完品の割合が高かったので嬉しかったですね^^
本種の需要はかなり高く、いつも多くの方から交換等のリクエストを頂きます。
今年は十分にご希望に答えられそうで肩の荷を降ろせました^^

波照間はのんびり出来るので好きな島の一つなのですが、今年はもう行く機会は無いかな。

ハテルマヨナグニゴマフカミキリ(2013.5.2)

波照間島のもう一つの特産亜種カミキリがハテルマヨナグニゴマフカミキリです。

採集者が最も訪れる石垣島のヨナグニゴマフはほとんど見向きもされませんが、本亜種は斑紋が
込み入って一風変わったカッコイイものとなり、入手し難さも手伝ってなかなかの人気者です^^
ゴマフ好きの僕にとっても今回初めて自分の手で採集するチャンスが訪れたわけで、とても楽しみに
していました^^

実はこのカミキリ、普通種とは言いながらウヨウヨとしているわけではなく、石垣島でも漫然と
採集していたのでは決して一度に多数が採れるものではありません。
基本的には畑脇の雑多な粗朶等からポツポツと採れるので、たくさん採りたければ意識的にそうした
ポイントを探して地味な作業を丁寧かつ長時間続ける必要があります。

波照間島のように短期決戦となるとさらに効率が求められるので、たかがヨナグニゴマフながら
結構辛いんですよ。
日帰りだと満足するほどは採れないかもしれませんね。 

で、これが波照間亜種です。 石垣産に比べると格段に格調高いでしょ(帯状の斑紋が崩れる)。
総じて石垣産より小型個体が多いですね。


伐採枝が積んであっても、丁寧にルッキングしないと意外と見つかりません。
あ、居た^^

クロヨナの伐採枝で交尾体制のペアを撮影していると、その脇をオキナワナガタマムシがそそくさと
走り去って行きました^^
そう言えば本種も今回の八重山では初めての出会いとなります。

丁寧にビーティングおよびルッキングを行ってとりあえずの必要数は揃いました。
波照間にはもう一度来ることになるので、その際にも追加できるでしょう^^

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