ヤエヤマゴマフカミキリ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

西表島のヤエヤマゴマフカミキリ(2017.5.20)

西表島は数日振りの梅雨空が戻ってきました。
今後はずっと雨模様が続くようで、今月一杯は採集日和は戻って来ない感じがします。
西表には今も大勢の虫屋さんが入っていますが、ずっとこっちに居れる僕と違い大変ですねえ。
まあね、雨を覚悟で梅雨時に来ているのですから仕方ありませんね。

さて、昨日までの晴れ間の数日間に宿題に取り組みまして、採りました。
西表島のヤエヤマゴマフカミキリ。
今期唯一の命題をのらりくらりとしながら、なんとか達成しました^^

石垣島のヤエヤマゴマフは以前からポピュラーですが、西表産は数年前に記録されたばかりです。
その前から西表にも居るはずと注目していましたが、西表ではなかなか本種が好む環境が見つけられず
個人的には後回しとなっていました。

石垣島では、本種は裏石垣とされる地域の海岸原生林の住人です。
西表でもそうした環境はあるのですが、歩き回り易い石垣のそうした林内と異なり、西表島は海岸林内が
相当に「込み入って」おりなかなか内部へ入れる適当な所が見つけられませんでした。

何度かトライしたところ、本種がホストとして好むクロヨナおよびリュウキュウガキが認められる適当な
場所を探し出せました。
適当な倒木や立ち枯れ、枯れ枝が見つからないので執拗なビーティングを続けたところ、ようやく1♂が
落ちてきて歓喜した次第です。
なお、古い落ち枝から複数の脱出口とゴマフカミキリ幼虫の食痕も確認しました。

ちょっとがっかりしたのは、石垣産とほぼ相違点が見出せなかったこと。
初記録として昆虫誌に発表された際の写真を見ると、石垣産よりかなり白化しているように見えたので
期待したのですが・・・
今回僕が採った個体も実は平均的な石垣産と比較するとエリトラの暗部と白帯のコントラストがやや
強いように思えます。が、この辺りは変異もあるのでバラエティの範疇と言えるでしょう。
いずれにしても、宮古島産の本種のような亜種的な違いまで見出すことは難しそうです。

ポイントや生息環境は把握したので、個体数の確保は将来の八重山定住時で良いでしょう。
僕はゴマフカミキリが大好きなので、数を並べる楽しみはその時までとっておきます^^

そして来年以降は沖縄・奄美周辺のゴマフカミキリ類を採り廻りますよ~^^
詳細は当ブログ、メルマガ南虫ニュースで。
気分はもう先の方へ飛んじゃってます。
来月・再来月の愛車アウトバックで入る奄美・屋久島へのフェリーも予約済みです^^

え、ベニボシ?
何それ。

海岸線原生林の住人、ヤエヤマゴマフカミキリ・コブバネゴマフカミキリ(2014.6.2)

石垣島の海岸線には一部、昔ながらの原生林が残っている所があります。
梅雨の今、その林床に横たわるリュウキュウガキやクロヨナ等の倒木に現れる二種類のゴマフカミキリが
居ます。

どんな林かと言えば・・・


写真のようにいわゆる典型的な亜熱帯のジャングルです。
ただ下草が無く木もまばらで乾燥気味なので、西表のような湿潤さは感じられないのが特徴です。

その中を歩き回り倒木を探すのですが、いかんせん都合良く見つかる場合もあれば、運が悪いと
全く見つからない場合があります。
今年は去年に続き良好な倒木を発見することが出来ました^^
なお、亜熱帯林の枯れ木の不朽は早く、シロアリの侵入等も手伝って1年で使えなくなります。

そうした倒木を舐めるように見ていくと・・・
暗い部分にクモのようにペタッと張り付いたヤエヤマゴマフカミキリを発見できます^^

逆光で分かり難いのですが、上下に二頭並んでいるのが分かるでしょうか。

ここにも^^


そしてゴマフ類の得意技、「擬死」^^


良い木からは10頭以上が採れる場合もあるので、腰を据えてじっくり探しましょう。
木に振動を与え過ぎると他所に隠れている個体を落としてしまうので注意が必要です。
また本土のマダラゴマフ(ポエキラ)等も同様ですが、殺気を感じるとピンッと跳ね飛ぶのでこれにも
ご留意を^^

一方、この中にコブバネゴマフカミキリも混じっているのですが数が少なく、あまり採れません。

本種は真夏にもスレた個体が活動しているので、少ないもののこれからもダラダラと発生を続ける
のでしょう。

平地原生林のヤエヤマゴマフカミキリ、ムネコブゴマフカミキリ(2013.6.4)

梅雨期になり、海岸線の平地原生林に潜むゴマフカミキリ類が見つけ易くなってきました。

まずはコクタンの枯れ枝にピッタリと張り付くように静止するヤエヤマゴマフカミキリ。
この時は明るい場所の枝に居たので探し易かったのですが、暗い林内だと枝に溶け込んでしまい
結構見つけ難いです。

新しい倒木や枯れ枝が無いと採れないので、そういった意味では決して確実性のあるカミキリではない
と思います。

新鮮な個体は毛深くて意外と綺麗ですね^^

そして数が少なく採り難いムネコブゴマフカミキリ。
変異があって大型の個体はとてもカッコいいので特に好きなゴマフカミキリです^^

八重山の本種、沖縄・奄美のベニモンゴマフ、そしてトカラと種子島のクロモンゴマフは代置関係にあり、
色彩は異なれど斑紋パターンは基本的に同様となっています。
そしてこのグループは元々それほど多いカミキリではありません(ミカン畑に進出している沖縄の
ベニモンゴマフはちょっと別)。

ムネコブゴマフは近年少なくなったようで以前のようには安易に採れなくなっています。
大型の個体も採れなくなってきました。
うーん、もうちょっと頑張ろう・・・

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