熊本産ツヤハダクワガタの幼虫埋め込み(2012.4.8)
今日は先月に熊本の高地で採ったミナミツヤハダクワガタの幼虫の埋め込みを行いました。
まず、小型コンテナの底に寄生していた朽木くずを数センチ敷き詰めます。
そして芯となる大きな朽木の塊を置いたら、隙間を隈なく朽木片と木くずで埋めてしまいます。
その上に幼虫を播いたのが写真です^^
蓋をする前にさらに細かな木くずで幼虫を覆ってしまい、下に潜りやすくします。
幼虫は堅い部分を求めて移動するので、最後には芯材に集中的に入ることになります。
そしてこのコンテナを採集した場所に避暑に出すわけです。
標高1,500メートル近辺に生育するツヤハダを平地で飼うのは不可能です。
東京にいた頃、群馬県の武尊山で採ったツヤハダ幼虫を北区で飼育したことがありましたが、
真夏に跡形もなく溶けてしまいました・・・
やはり失敗の経験から学ぶことは多いですね^^
埋め込み用の朽木片からも7~8頭の幼虫が出てきたりして・・・
こんなことなら朽木片をすべて回収してくればよかった。
山中を縦横無尽に徘徊したのでポイントには二度と辿り着けないのです(泣)。
なにしろ九州のツヤハダ亜種は生息環境が狭い上に個体数が少なく、当てるのがかなり難しいのです。
本州の高山帯なら適当に赤腐れ材を探していれば必ずツヤハダの食痕に当たりますが、
九州ではまず大きな赤腐れ材自体を見つけることが困難なんですね。
今回はそこそこ採れたから良かったものの、それでも二日間で三桁以上の朽木を調査して
ツヤハダが入っていたのはわずか1本のみ。
成虫はようやく3ペアほどでした。
もう暫くは採りに行く気がしません・・・
これと同じ装置をもう一つ作ります。
こいつらが順調に親になってくれれば、当分はツヤハダを忘れられるな。
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