与那国で確認したカミキリの蛹三題(2014.3.18) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

与那国で確認したカミキリの蛹三題(2014.3.18)

ここ与那国での材採集時に確認した数種のカミキリの蛹を紹介します。

まずは幼虫と共にとても黄色っぽいサビアヤカミキリの蛹。
巨大な頭部・マンディブルが特徴的ですね。触角が短いので♀個体かな。
材も結構採れて今年は与那国産の標本がたくさん出来そうです^^

次いで蛹室から出てきたヨツスジカミキリの蛹。触角の長さから♂と断定できます。
本種は幼虫、蛹共に純白さが際立ちますね。採集時の衝撃で木屑だらけになっています。

そして食入枝を削っていると、特別な詰め物の横に現れた蛹屋から顔を覗かせたのは・・・
与那国特産のノブオフトカミキリの蛹です。

大事な種類なので、しっかりテープで目張りして大きく「さなぎ」と注書き^^

蛹室を壊して蛹を取り出し全体像を写真に撮ろうかとも思いましたが、衝撃等での死亡率が格段に
高まるのでそのままにしておくことにしました。
でも「これじゃ全く見えないじゃないか」という声が聞こえてきそうです。

そうだよなあ、いっそ本種は削除するかと考えていると、前蛹の状態で採ったものをフィルムケースに
いれたままにしていたことを思い出しました。
急いで蓋を開けると・・・
「オッ、蛹になってる^^」

これがノブオフトカミキリの蛹(♀)です。
名前の通り典型的なフトカミキリの形状、雰囲気ですね。
顔面や背面(腹節)にはまばらで短い剛毛が生えています。


ただ一つ面白い特徴を発見しました。
蛹尾端のトゲ状の突起です。

これまで多種の蛹を見てきましたが、ここまでハッキリしたオプションは珍しいですね。
幼虫もそうですが、様々な種類の幼生期を見て比較するのは本当に勉強になります。
成虫も幼虫も、そして蛹も、満遍なく多角的に見られる虫屋を目指したいものです。

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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