自由人 | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

カミキリの幼虫や蛹が材の断面に見えたら・・・(2016.12.10)

昨年4月の沖縄本島におけるベニモンゴマフカミキリを例に取り、材採集中に材の断面にカミキリの
幼虫や蛹が出現したときの簡単な対処法をご紹介します。
応急的な措置ですが、カミキリに限らず様々な材性甲虫その他に使える方法なので是非ご多用を。

これは沖縄北部においてミカン類の枯れ枝から出現したベニモンゴマフ成虫。
拡大してみると(写真をクリックのこと)、人間のように頭部に「つむじ」があって面白い^^

発見されたときはとてもセンセーショナルで、当時は皆こぞって採りに行った珍品でした。
採り方が分ってからは普通種扱いになっちゃいましたね。特に最近の価値のデフレ傾向は酷い・・・
評価は下がっても、エエ虫です^^

材を削って出た幼虫。
のけ反っていますが^^、これぞゴマフ特有の顔。

蛹も出るのだ^^

上の写真のように幼虫の坑道を破壊してしまった場合は別として、材を輪切りにした際に
断面にこのように坑道が現れることがあります。

幼虫の尾部が見て取れますね。時期には蛹が現れることも勿論あります。
ちなみにゴマフの幼虫は樹皮下を食った後に材部に入りますが、老熟した幼虫の食痕は
このようになります。

で、この幼虫入りの材を持ち帰る際の簡単な対処法がこれ。

誰でもリュックに忍ばせているティッシュを少し千切って指先でクルクルと丸め、隙間の無いよう
坑道に詰め込んでやるわけです。
これで幼虫に物理的な刺激を与えることは全く無くなり、安心して運搬することが出来ます。
この方法は単純なだけに色々とアレンジも出来るでしょう。

時間の余裕があれば、この上からビニールテープ等で補強をしておけばアリバチ等の天敵が
さらに侵入し難くなるので重要種の場合はやっておくと良いでしょう。
慣れないうちは幼虫を取り出して管理するより、元々居た坑道を利用して飼育を行った方が
良いです。

ただ、材に天敵が潜んでいることも多いので、慣れてきたら材をそのまま使うか、人工的に
飼うか(様々な方法があるので折に触れて紹介します)を状況に応じて使い分ける必要があります。

カミキリの材採集は簡単に始められるので、経験の無い方は是非やってみて下さいね^^

オオヒゲブトハナムグリ、来年は当たるかなあ?(2016.12.9)

鬼が笑う来年のシミュレーション。
写真を整理しながら、今日はオオヒゲブトハナムグリに目が留まりました。

ここ4年は毎年狙っていますが、大当たりしたのは1回だけだったなあ。
あと覚えているのは、皆さんよりちょっとは採ったかなという感じの今シーズンくらい。
「八重山の春を飾る飛翔する宝石」として名を馳せる本種ですが、実は意外と採れないもの。
かつてメルマガでも有名になった「土下座マン」のように、あまりの欲しさに見ず知らずの相手にさえ
土下座してまで乞う・・・という罪作りなものでもあります@@

もちろん、来年も狙いますよ。
だって大好きですから。
「底無し」「ザル」、なーんとでも言ってくらはい^^

いつも指標にしているポイントのカラスザンショウの芽吹き。
これだと未だ時期的に早く、こんな時に来てしまった人は泣くしかありません。

特に春先は季節の進み方が全く分からないので、イチかバチかのスケジュール調整となるわけですが、
まあ大体は外す人が多いですね。
春休みシーズンなのでそれに合わせざるを得ない事情があるわけですが、自然はそんなものは
斟酌してくれません^^

で、皆の休暇が最大限に重なった時のポイントの様子。
来年もまたこれが見られるのでしょう。

こっちも見たいものですね^^


12月1回目オークション出品(12月4日落札)から(2016.12.4)

師走に入るとともに、今季オークションも中盤戦となっています。
本日の夜(9時~)に締切の現行出品から10点のご紹介です。
締め切り僅か4時間前の記事アップ、決して宣伝ではないことはお分かりいただけると思います^^

屋久島産ヤクマルバネコブヒゲ♂

熊本北部産フクチコブヤハズ特大♂

石垣産ホソキボシアオゴミムシ

沖縄産オキナワムツボシタマムシ

熊本産ダイコク2♂1♀(最大♂26ミリオーバー)

西表産イワカワシジミ・ペア(羽化品)

西表産ミカドアゲハ2♂1♀A~A-

オーストラリアQLD州産V.Itea2頭(飼育品)

インドネシア・Enggano島産マダラチョウ40頭

インドネシア・ブル島産蝶40頭A-~A’

2017年長期遠征のイメージトレーニング開始(2016.12.2)

今年もいよいよ師走に入りました。2016年も残すところ一カ月。
やり残したこと、悔いが残るもの、それでもやり終えなければならないことなど、皆さんも色々と
頭を過ることと思います。

僕なんかボンノウの塊ですからね。採れなかった虫達を恨みつつ悶々と・・・
年末は行く年来る年を見て、しっかりと百八つのカネの音でこれらを払わねばなるまいて。

さて、師走を迎え来年の足音がしっかり聞こえてきたこともあり、ちょっと早い気もしますが
来春からの長期遠征のイメージトレーニングを始めたいと思います。
前から触れているように、近年では来シーズンで南西諸島への長期遠征を一旦終える予定と
していることから、悔いの無い数カ月としなければなりません。
そのためにも確実にモノにしたい種類についてのシミュレーションは欠かせないというわけ。

まずは初っ端に入る与那国島からいきましょうか。
今日は僕が得意ともする同島特産のノブオフトカミキリを取り上げます。
時期にアップした写真とカブるかもしれませんがそこはお許しを。

まず、半生の枝から出た中齢幼虫。
枯れかけの枝だとウスイロフトがたまーに混じるので紛らわしいのです。

下は全くの生枝を食う終齢幼虫。黄色味が強く、これは完全にノブオフトです。
こんなのがたくさん採れれば苦労はしないだけどなあ。しかしなかなか採れない・・・

さらに都合の良い蛹。勿論、こんなのほぼ皆無・・・

危なく切っちゃうところだったノブオフト幼虫の頭部。何処に居るか全く予測不能。

もうすぐ蛹化する、体皮がしわしわになった前蛹。
この状態は結構ハンドリングが難しく、移動中は特に奇形の蛹になったりするので厄介なのです。

羽化した美しい成虫(♂)。
来年もしっかりと目を楽しませて貰おう。今から楽しみだ^^

オークションでは人気のためポンポン出していたら自分の分が全く無くなっていて、ビックリ@@
そしてションボリ。
しっかり挽回して、今度は確実に箱に収めなきゃ(汗)。

今年も盛況の九州虫屋連絡会(2016.11.30)

先週末の11月26~27日、いつもの大分県九重高原にある湯坪温泉郷で九州虫屋連絡会が
開催されました。
今回は運悪く大阪での甲虫学会総会とバッティングしたため参加者がちょっと減ってしまった感が
ありましたが、それでも新規参加者を含む35名ほどが集い盛況となりました^^

僕は二人のカミキリ屋さんと前日から現地入りしてカミキリの材採集を行うことになっていたため
25日の午前から出発。
まずは阿蘇くまもと空港で東京のナポキ氏をピックアップします。

そして彼のリクエストでもあるムモンベニカミキリのポイントへ向かいました。
ここは当ブログでも紹介した、昨年久方ぶり(たぶん二~三十数年ぶり^^)に九州でムモンベニが採れた
ポイントですが、さんざん探したにも拘らず全く見つかりません。古い痕跡すら無い状況@@
昨年発見した時にも古い食痕はほぼ皆無でしたからこれはまあ理解出来ます。
さすがに遺伝子が全消滅するには相当時間が掛るでしょうから、去年体験したようにある時ヒョッコッと
極少数がどこかに現れるケースは今後もあるのかもしれません。

この後は最も有名だったかつてのムモンベニの多産地を調査しましたが、ここも従来通り音沙汰無し。
僕は以前にさんざん採ったし近年の状況もよく知っていたので特に無念さはありませんが、ムモンベニの
大量採集が既に過去のものとなった現実を二年連続で垣間見たナポキ氏の落胆はいかがなものか。
九州以外の虫屋さんの中には、未だに九州へ行けばムモンベニが山ほど採れると思い込んでいる人が
多いんじゃないかしら。
ある意味彼には東京のカミキリ屋を代表して最近のこっちの状況を見てもらっていると僕は思っていて、
実態を仲間内で広めてもらい、遠くの虫屋さんにも本当のところが伝わっていけばよいと思っています。

そしてカシワ林を離れ、九重山の山腹へと移動します。

既に陽が傾き林内はかなり見通しが悪いので、明日の下見をした程度で宿に入ることにしました。
九州虫屋連絡会会場となるこの宿で、鹿児島県のカミキリ幼虫の大家と合流し夜は前哨戦。
三人とも旧知の間柄でもあり、幼虫も含めたカミキリ談義に大いに花が咲きました^^

明けて26日、この日も朝から採集日和となり、当初の予報より気温も高めで楽しくカミキリの材採集等が
出来ました。
ただ僕は来シーズンまでは南西諸島への長期遠征を抱えているので材そのものの採集は出来ません。
世話が出来ないからね^^

よってほぼ観察・散策に終始したのですが、せっかく此処にはフクチセダカコブヤハズカミキリが居るので
幼虫を少し採っていくことにしました。
はい、樹皮下からすぐに出てきたフクチセダカコブの幼虫。

九州のセダカコブ(特にソボコブ亜種の九州山地以南型の黒い一群^^)は再来年からちょっと
やり込もうかなと思っているので良い手慣らしになったかな。

採集を午後3時頃に切り上げて宿に戻ると、既にパラパラと参加者が集まっています。
夕刻までには我々同様に採集を終えた皆が揃って、30分の話題提供が始まります。
今回は石垣島に最近まで数年住んでいた虫屋さんによる幾つかの種類の生態に関する所見や、
最近の石垣島をめぐる採集規制の実態についての話がありました。
ここ数年は石垣島で活躍している僕には合点の行く話ばかりでした^^

全員での記念撮影の後は楽しい酒盛りが始まります。
当然のことながら、一人一話に大いにチャチャが入り席は盛り上がりました^^

そしてメインイベントのオークション。
今回はいつもここでリキを入れるコレクターが数人欠けていたのでいつもよりはちょっと大人しい
感じだったかな。
出品された内容も個人的にはちょっと例年よりアツくなれなかった部分もあり、ある意味幸運にも
散財を免れた感も。そして自らの出品で今年も参加費や諸経費を全て賄え、有意義ではありました^^

皆さんお酒も深く入っているし採集疲れの人も居るので大体は日付けが変わるころには就寝された
ようです(学生を中心とした大部屋のザコ寝グループを除く)。じーさん虫屋も多いしね。
同室には来年には出る予定?のコブヤハズ図説の執筆者の御一人も加わり(この方も旧知)、
コブ談義も大いに盛り上がったなあ。

翌日の日曜日は残念ながら朝から強目の雨。
せっかく来たので小雨なら強硬採集を、と思っていた人もこれでは玉砕。
ゆっくり朝飯を摂り昼頃まで再び虫談義を重ねます。
そして話疲れた人から三々五々去っていき、気付くと何と僕らは最後の出立組となっていました。

九州の虫屋の皆さん、また来年のこの時期、あの宿でお会いしましょう^^

11月4回目オークション出品(11月27日落札)から(2018.11.27)

本日夜に終了するオークション出品から10点のご紹介です。

当ブログ管理人「自由人」は九州虫屋連絡会に参加中のため本記事は予約投稿ですが、本日夜には
帰宅するので落札品に係る取引ナビにはいつも通り夜間中に返信致します。
(以上、業務連絡^^)

石垣産「北部型」ヤエヤマフト・ペア

熊本産「白化型」イタヤ・ペア

甑島産トガリシロオビサビ・ペア

屋久島産カラカネナカボソタマ1♂2♀

熊本産サビナカボソタマ・ペア

西マレーシア・キャメロン産珍擬態カマキリ

オーストラリアQLD産「トゲトゲ」ゾウムシ

インドネシア・イリアン産デリアス100頭A-~A’

インドネシア・セラム島産蝶45頭A-~A’

ペルー産蝶40頭A~A-

九州虫屋連絡会(の前哨戦)へ出発(2016.11.25)

今年も九州虫屋連絡会が明日・明後日と、大分県の湯坪温泉郷で開催されます。
九州在住を問わず虫屋なら誰でも気楽に参加出来る忘年会ですが、今年も遂に年末が近付いてきた
というわけですね。
一部のエキセントリック^^な人達とは遠征先でちょいちょい会うのですが、大部分の虫屋さんとは
この場でしかお会いしないので再会がとても楽しみです。

大分県の九重連山を見渡したところ。毎年の御馴染みの光景^^

初冬の「枯れ具合」の自然風景がよろしおすなあ。
長期遠征にかまけて随分とご無沙汰だけど、再来年からは九重にもガンガン採集に行かねばなるまひ。

本来なら明日出発すればよいのですが、今回は前夜から宿に泊まり込み、数人でカミキリの材採りを
しようということになっています。
まず熊本空港で東京のナポキ氏をピックアップ、そして午後には鹿児島のカミキリ幼虫の大家と
落ち合うことになっており、久し振りに全力で採集に傾注出来そうでとても楽しみ。
そして夜は虫屋連絡会の前哨戦と。大いにカミキリ談義に花が咲くでしょう^^
今年は連チャンかあ・・・

なお昨日から急激に寒くなって来ましたが、東京では54年振りに11月に初雪が降ったとか。
九州も週末は天気が崩れるらしいので、今回の忘年会も5年振りに雪に見舞われるかもしれません。
峠は雪化粧になっている危険性もあるので、皆さん運転にはくれぐれもご注意ください。
九州人は雪に慣れていないからね^^

では、行ってきます。
虫屋連絡会の様子はまた帰宅後にアップの予定です。

展翅依頼品の選別作業・・・今日の虫事(2016.11.23)

現在、今オフに展翅をお願いする外国産を主とした蝶・蛾の選別作業を行っています。
三角紙標本の在庫は相当あるため、これが結構大変@@

これ以上三角紙の状態で溜まり過ぎるとさすがに手遅れになると判断、ここ数年は毎オフに
数百頭単位で展翅依頼をしています。
今オフも例によって時間が無く、とりあえずはこんなところで第一陣を発注するか・・・

事ある度に言っていますが、虫の最大の魅力は他の生物に類を見ない「多様性」です。
甲虫も、レピも(勿論その他も)やらなければ最大限に楽しんでいるとは言えませんからね。

今はまだ採集活動が主ですが、年齢的にもそろそろ買い集めなきゃな、と焦り始めてもいます。
お金はどんどん出ていきますが、納得のいくコレクションが揃ってくるのは楽しく、また至福です^^

11月3回目オークション出品(11月20日落札)から(2018.11.18)

毎回ご紹介している現在進行形のオークション出品標本。
あれ? 前回分をすっ飛ばしたような気が・・・
まあいいか^^

週毎のオークション出品も今回で11回目を数え、そろそろ中盤戦に入っています。
(来年2月で終了の予定)
ちなみに、毎週火~水曜日に出品、日曜日の夜に落札終了。そして次週中に発送完了。
そんなスケジュール感で運営しています。
皆様も何かとお忙しい事と思いますが、何卒ご協力方宜しくお願い致します。
リズム感良く行きましょう^^

今回もその中から10点のご紹介です。

熊本産ソボセダカコブヤハズ・ペア

熊本産マルクビケマダラ・ペア

福島産ヒゲブトハナ♂A-

種子島産ハラビロハンミョウ・ペア

種子島産イカリモンハンミョウ・ペア

福岡産カワラハンミョウ・ペア

オーストラリア・QLD州産食葉性コガネ2頭

オーストラリア産細型ゾウムシ3頭

インドネシア・イリアン産蝶35頭A-~A’

インドネシア・シポーラ産シジミ50頭A-~A’

虫採りは無しの、早過ぎた(確信犯^^)紅葉狩り(2016.11.16)

もとより九州における紅葉はあまり美しくないのですが、地元に常時居るこの時期にせめてもの
親孝行をということで峠を越えて紅葉狩りをしてきました。

朝早めに出てラッシュを避け、紅葉をさらりと見た後は峠の茶屋でお茶、そして山村の地場産物売り場で
野菜をしこたま買って昼頃には自宅に戻るというお手軽スケジュール。
都会では一日仕事でも地方なら午後ゆっくり出来るので老親には優しいですなあ。
都会・地方、どっちもよく知っている僕はこんな場面でも地元で生きる豊かさを感じますねえ。

朝はまだ暗かった林道も、峠に出ると真っ青に晴れた青空が広がっていました。
晴れ過ぎていて逆に山肌の紅葉が見難いくらい@@

とは言っても時期的にちょっと早過ぎて(勿論これは分かっていました^^)あまり紅葉の色合いが
よろしくありませんねえ。
ただ冒頭のように九州の場合は北国のような目も覚めるような深紅となるわけではなく、元々紅葉狩りの
風情もあまり感じません。まあこんなもんでも両親が喜んでくれたので良し、ってことで^^
これまでさんざん世話になってきたので出来るときに出来ることをやっておくべきと考えるように
なってきましたね。僕も年とったんだなあ・・・

そして茶屋で買った揚げたてのイモ天や、産直売り場の饅頭を頬張りながらゆっくりと帰りました。
ちなみにこの時期はジム通いにカロリー制限、さらに糖質制限もやっているのでこうしたものは
基本的に口にしません。数カ月ぶりに炭水化物をオニのように摂りましたね^^

春~夏の長期遠征の半年間はジャンクフード(現地にはほぼこれしか無い・・・)のおかげで
大体5~6キロは太るのですが、現在までにハラのアブラ落としはほぼ完了。73センチがゆるゆるで、
年末の健康診断も余裕かな。ウエスト何センチからがメタボ判定かなんて全く無縁で、知りません^^
この勢いで来春、とりあえず近年は最後と位置付ける長期遠征へ出立と。

さて、久し振りの野外出動でしたが、まだ紅葉の色付きがあれくらいなら未だクロソボコブ(ソボセダカ
九州山地以南型)の採集も出来たかも、と思ったりなんかして。
まあ虫屋じゃない老親同伴なので無理だったけどね^^

もう少ししたら高山性クワガタの幼虫掘りなどで再来してみましょう^^

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