ハナムグリ・コガネ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

ダニを付けたダイコクコガネ(2012.7.10)

糞虫の中で最も人気のあるダイコクコガネ。
全国的にはもう見られなくなった地域が多いのですが、草原の中で営まれる牧場が多い熊本では
まだまだ見る事ができます^^

そのダイコクコガネですが、前胸の窪みにいつもダニを付けているのをご存じですか?

標本にすると実にカッコイイ虫ですが、やはり糞の塊の中を動き回る生活をしているので清潔感を
求めるわけにはいきませんね^^

糞の傍の土壌に潜ろうとしている大型♂です。

すぐ土の中に潜ってしまうので、糞塊の中で見つかることは殆ど無いんですよ。

※現在管理人「自由人」は屋久島・大隅半島遠征中です^^ 本記事は事前投稿です。

今年1回目の大分県黒岳(2012.5.30)

5月28~29日の二日間、今年最初の大分県黒岳採集に行って来ました。

大分県の九重一帯や祖母・傾山等と、阿蘇や熊本平野を飛び越した九州脊梁山地の山々の
採集感覚はかなり異なります。

基本的に分布する昆虫の種類はそれ程変わりませんが、一方では採り易いものの
もう一方では相当な珍種というケースは枚挙の暇がありません。
そういう感覚は本州等の方には理解し難いでしょうね^^

大分県九重山塊の一画である黒岳は、元々九州における昆虫採集のメッカの一つなのですが
熊本に住む私にとっては地元では採り難いカミキリ等をかなり産する魅力的な場所です。
今年はカエデが咲く頃に行けなかったので、ミズキの時期からの採集開始ということになります^^

ところが!
現地に行ってみると、なんとミズキの花が9割8分は終わっているではありませんか・・・

九州でミズキの花が当たるケースは極めて稀ですが、黒岳のミズキでは上手くすると出始めの
フタコブルリハナをはじめ、カンボウトラ、カタキハナ、カエデノヘリグロハナ等の熊本の山地帯では
極めて珍しいカミキリがいろいろと採れます。
でも、今回はいきなりその望みが断たれたわけです(泣)。

仕方がないので、広大なポイントの林縁をひたすら歩き、散り残ったミズキやその他にカミキリが
訪花しそうな花を探します。
その甲斐あって、カミキリが集まる時間帯までにかなり分散しますが幾つかの花を見つけることが
できました^^

運良く、当日は晴天無風で気温も朝から上がっています。
黒岳の採集でこんなに気象条件の良い日は初めてじゃないだろうか。

それらの花の間をぐるぐると歩き回り、定期的に掬っていくと虫の量は多くありませんが、
普通種に混じってカンボウトラが比較的入ります。
本種は関東等でも決して多くありませんが、九州産はさらに少ない上にちょっと異なっています。
5~6頭は採れましたが、マイポイントのミズキが満開なら他の種も含めてもっと採れたのに
と思わせる出来でした^^

そしてヒットだったのがハネビロハナです。
私も関東では散々採っているし、本州の人は馬鹿にする種類ですが九州産は大珍品です。
そして相当変わっていますので、いずれ本州産と並べた標本写真をアップしたいと思います。

フタコブルリは採れませんでしたが(フタコブは1カ月後のクリの花の方がはるかに採り易い)、
このハネビロハナとカンボウトラで正直なところかなり満足できました。
(なお、ハネビロハナは熊本ではオフィシャルに数頭程の記録しかない)

午後は原生林の中に入り、枯れ枝等をビーティングします。
この林内にはタンナサワフタギが多く、夏には立ち枯れからキュウシュウトガリバホソコバネが
比較的簡単に採集できます。

叩くとシロチビコブがポツポツ落ちてきました。

他はゾウムシ、ナガクチキ、オオキノコ等に混じってクリサビが採れました。
本種も本州では普通種扱いですが九州ではかなり採り難いカミキリです。

夕刻は山里の小川沿いのオニグルミを掬うとオニグルミノキモンが少し採れました。
本種も黒岳周辺では比較的採り易いものの、九州全域では珍種扱いです。
斑紋も本州産とはかなり異なりますので、本種もいずれ比較写真をアップしますね^^

そして日が暮れたらライトを持って林内に入り、倒木を探し回ります。
狙いは勿論フクチコブヤハズですが、コブはやっぱり夜が探し易い^^
(写真はいずれもフラッシュ使用)




日夜を通して歩き回ったので、この日は死んだように眠りました。

翌日も晴れたものの風が強く、前日程には花に虫が集まりませんでしたが、カンボウトラは数個体を
追加できました。
また、前日には採れなかったマツシタトラが数個体飛来したものの、曇ってきて普通種すらほとんど
集まらなくなったため花掬いを終了。

足元をハエのように飛び回るアオウスチャコガネを掬いながら下山し、シイタケのホダ場を覗くと
当たり前のようにハラアカコブが歩き回っています。
本種はかつてよりは減ってきた感がありますが、九州北部のシイタケ産地では相変わらず
多産しているようです。

天気がさらに悪化してきたので昼過ぎには今回の採集を終了しました。
黒岳には6月にまた採集に入る予定です。

ヒラタアオコガネ位の日(2012.5.27)

「天気予報が好転した! 採集だ!」 と喜んでいたところ、県外からの友人の阿蘇観光に
半日付き合うことになってしまいました。

晴天の採集日和ですが、友人付き合いも大切です。
阿蘇のカルデラが一望できる有名なビューポイントに案内してきました^^
右側に見えるのが阿蘇山の一部です。

ここからの眺めは大体いつもこのように霞んでいます。
阿蘇には何度も足を運ぶので、いずれもっとクリアな写真もアップできると思います。

友人が展望を楽しんでいる間、近くで咲いているグミの花を調べてみました。

周りは単調な草原なので、訪花しているのは無数のクロアシナガコガネ、
そしてヒラタアオコガネが少々。
仕方ないので、忍ばせていた毒ビンにヒラタアオコガネを放り込んでいきます。

本種は阿蘇方面では良く目にするコガネですが、近年は関東方面にも北進しているようですね。
もっと早い時期は芽吹いたばかりの草原の地面近くをヒゲブトハナムグリのようにわらわらと
群飛することがあります。

本種をこれほど真面目に採ったのは何年振りだろう。
たまにはいいか^^

5月中旬の我が家の庭で見られる昆虫(2012.5.16)

以前のブログ記事でも触れた通り、我が家は家屋がひしめく住宅街の中にありますが、
フジを主体とする数メートル幅、厚さはせいぜい30センチの植物群の中に多くの昆虫が見られます。

この時期に目に付くのはフジの葉上で活発に活動するシラケナガタマムシ。
フジの枯れ蔓で世代を繰り返しており、毎年多くの個体が見られます。
極めて俊敏で近付くとすぐに飛び立ち、一か所にじっとしていません。
とても撮影し難いタマムシです。

フジが繁茂する中にノイバラが数本あり、5月に入ると白い花を咲かせます。
時期的にはもう散り終わる頃です。

どこからやって来るのか、カタモンコガネが花弁を食べるために多数集まってきます。
本種は見られる年と居ない年があり、今年は多い日には20頭ほどが見られました。

先日のクリイロコガネもそうですが、これらの虫の多くは恐らくジプシー生活をしているのだと
思います。
何処かの緑(例えば我が家の庭)の中に居て、条件の良い場所に毎年移動しながら
世代を繰り返しているのでしょう。

他にもいろいろな昆虫が見られるので、また紹介しますね。

自宅の庭でクリイロコガネが乱舞(2012.5.3)

昨晩8時頃、外出しようと玄関のドアを開けたところ、何か「ブーン」という甲虫が飛ぶ音が
いくつもしています。しかも結構大きな羽音で、中型コガネクラスの虫だな、とすぐ思いました。

慌ててライトと子供用ネットの「改造くん」(ただ柄を短く切ったもの^^)を取り出して羽音のする方向へ
光を当てると、何か赤いコガネがたくさん乱舞しています。

「なんだこりゃ・・・」と無心にネットを振り回してどんどん御用にしていきます。
10頭ほど掬って中を覗くとクリイロコガネでした。自宅で本種を採ったのは初めてです。

さてどこに居たんだろう、とライトを当てて周りを調べると、樹高2.5メートルほどのキンモクセイの
枝先にまだ5~6頭もとまっています。

若葉を調べるとかなり齧られた痕があります。少なくとも数日前には発生していたのでしょう。
詳しく調べましたが、クリイロコガネが付いているのはこのキンモクセイのみで
恐らくはこの根元の土中で生育したものと思われます。

下が捕獲したクリイロコガネと活躍した「改造くん」。
子供用ネットは込み入った伐採枝のルッキング採集など、何かと重宝するので
一つは用意しておくと便利ですよ^^


ところで、我が家は住宅街の中にあり、前には公道もあって車の往来も頻繁です。
存在する植物も用水路側にフジや数種類の雑木がほんの数本あるだけのショボいものです。
しかし、この僅かな「茂み」に昆虫が常に30種類以上もいるんですよ。

ちなみに、相棒(レガシイ・アウトバック)の後部付近に見える3本のやや大きい庭木のうち、
真ん中が件のキンモクセイです^^

次は道路に出て家側の植物を写したものです。実にチンケでしょ^^

確かに東京の住宅地にも「緑」は多いし、木々が繁茂する公園もあちこちにあります。
でも、ほとんどの生物はすでに絶滅してわずかな種類しか残っていませんよね。

ところが、こうした田舎ではたとえ宅地化が進んでも太古から息づく虫達がそこここの「緑」の中に
残っているわけです。
熊本市は今年4月から政令指定都市とやらになりましたが、そんなの関係ありませんね^^

我が家の庭で見られる面白い虫についてはまた当ブログで紹介しますね。
カミキリなんかもいるんですよ。

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