以前のブログ記事でも触れた通り、我が家は家屋がひしめく住宅街の中にありますが、
フジを主体とする数メートル幅、厚さはせいぜい30センチの植物群の中に多くの昆虫が見られます。
この時期に目に付くのはフジの葉上で活発に活動するシラケナガタマムシ。
フジの枯れ蔓で世代を繰り返しており、毎年多くの個体が見られます。
極めて俊敏で近付くとすぐに飛び立ち、一か所にじっとしていません。
とても撮影し難いタマムシです。

フジが繁茂する中にノイバラが数本あり、5月に入ると白い花を咲かせます。
時期的にはもう散り終わる頃です。

どこからやって来るのか、カタモンコガネが花弁を食べるために多数集まってきます。
本種は見られる年と居ない年があり、今年は多い日には20頭ほどが見られました。

先日のクリイロコガネもそうですが、これらの虫の多くは恐らくジプシー生活をしているのだと
思います。
何処かの緑(例えば我が家の庭)の中に居て、条件の良い場所に毎年移動しながら
世代を繰り返しているのでしょう。
他にもいろいろな昆虫が見られるので、また紹介しますね。
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カテゴリ : タマムシ, ハナムグリ・コガネ
昨日、一昨日と隣県の鹿児島に今の時期だけに現れる可憐なタマムシとシブいカミキリを
採りに行ってきました。
今日はまずモンキタマムシのお話です。
一昨年に行った鹿児島のモンキタマ採集は、季節外れの大寒波の襲来で大失敗でした。
そこで、今回は天気と気温、季節の進み具合を十分に吟味して実行したところ、
思った程は居ませんでしたが、そこそこの個体数は確認することができました^^
屋久島との関連性で注目が集まる大隅半島に対し、薩摩半島は迷蝶などを除くと
あまり虫屋の話題に上ることがありません。
ところがどうして、特に「南薩」は「外来種」の甲虫の吹き溜まりとしてとても
面白い所なんですよ。
有名どころだけでもオオムラサキ、ケブカトラ、チャゴマフ、キンケビロウド、オキナワキボシ
といったカミキリ、そしてモンキタマムシなど魅力的な種類が居て、甲虫屋なら一度は採集してみたい
場所ではないでしょうか(記録地・発生地はごく限られています)。
モンキタマムシは春季のみ人家の周りに植栽されたウメの若葉に現れます。
ですからちょっと網を出し難いんですね。今の時期は丁度梅の実もなっているし。
前回は最高気温が18℃というとんでもない悪条件で苦労しましたが、
今回は朝から気温が上がり午前9時頃にはポツポツと姿を現し始めました。

エリトラ後部のイエローが何とも言えず鮮やかです。
他のタマムシのように俊敏ではないので、十分撮影を堪能できました。
こんなところも純国産ではない雰囲気を醸しています^^
頭部が真黒なのが♂で、脳天に丸い黄紋があるのが♀です。


この日は最高気温が24℃まで上がり、陽光を好むタマムシの採集には絶好の日和でした。
なお、よく晴れて気温も高ければ午前中に盛んに活動しますが、午後になると葉影に隠れるので
見つけ難くなります。
本種の産地としては長崎が有名でしたが、地元の友人から数年前に聞いたところでは
数はかなり少なくなったとのこと。
南薩ではいつまでも目を楽しませてもらいたいものです^^
そしてサツマスギノアカネトラを採るために鹿児島市まで一気に北上しました。
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カテゴリ : タマムシ
目的のタマムシは未だ出ませんが、エノキ材からムネアカナガタマムシが羽脱しています。

前胸が赤くエリトラが黒っぽいナガタマムシの中で、西日本の平地に多いのが本種です。
エノキをホストとしていて春~初夏に活動します。
ムネアカナガタマは関東では入手し難いので虫友からよくせがまれたものです^^
逆に東日本に多いのがケヤキに付くケヤキナガタマで、東京にいた頃は所沢のような平地から
虫屋のメッカだった桧枝岐などでもかなり見て閉口しました。
ケヤキナガタマは九州にも居るのですが少なく、帰省してからは全く採っていません。
こちらではムネアカナガタマは決して少なくはないのですが、エノキはケヤキのように
バコバコ伐採されることがないので野外ではあまり目に付きません。
暫くしたら別のタマムシを狙ってエノキの梢をスウィーピングするのでその際に一杯採れるでしょう。

羽脱した数頭にエノキの若葉を与えたら凄い勢いで後食しています。
可憐な感じがするタマムシですが、食欲旺盛で食事ぶりは意外にガサツなんですよね。

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カテゴリ : タマムシ