カタモンビロウドカミキリ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

カタモンビロウドカミキリ、楽しい探索^^(2014.12.5)

随分減ってきたとは言え、探索の労にはそれなりに答えてくれるのがカタモンビロウドカミキリ。
いかにも八重山らしいトロピカルな雰囲気の大型種で、楽しい採集を満喫させてくれます^^

僕が石垣島に行き始めた約30年前は、畑の周り等にホストであるカラムシの群落が潤沢にあり、
カタモンビロウドもかなり採れました。
会社員時代はGWにしか遠征が出来なかったことから、丁度本種の最盛期でもあるため最初の頃は
こればっかり探していたほどでした。

でも昨年、長期遠征を始めてみて状況の一変に驚きました。
かつてカラムシの群落だらけだった畑作地一帯が綺麗に整備され、カラムシのような無駄な雑草が
ほぼ刈払われていたのです。
この傾向はそのポイントだけではなく島全体がそうでした。本土の虫もそうですが、人間の営みの傍に
息付く虫ほど減少の速度が著しいんですね。

今年4月下旬頃、石垣島の滞在宿に居た僕の携帯に知人から連絡が入りました。
曰く、「カタモンビロウドを半日探したが1頭しか採れない。何処か良いポイントはないか」とのこと。

昨年は狙うべき種類が色々あって本種に殆ど時間が割けませんでしたが、それならいっちょ
探してみるべ、とターゲットに据えました。
そして2~3日を本種に費やした結果、かつてほどの密度ではないにせよ、新たなマイポイントを
5カ所ほど確保することが出来ました^^
これでまだ暫くは石垣島に行っても本種にフラレることはないでしょう。

今年5月初旬頃の当ブログでも本種に触れているので、その際に使わなかった生態写真を載せます。
カラムシの群落をグルリと見渡すと、運が良ければ見易い茎に留まる本種が直ぐに見つかります。
長い触覚を「ピーン」と張った、この愛らしい姿を見るのは無類の楽しみなんですよねえ^^

これほど簡単に見つかるなら苦労は無いのですが、やはりビロウド系ですから基本的に昼間は
物陰、すなわち葉っぱが重なった所や枝葉が込み入った部分に移動している場合も多いです。

運良く二頭が同じ場所にたかって枝を齧っているところに出くわすこともあります。
そんな場面、二連発です^^


テキはとても敏感で、ちょっとでも振動が伝わると直ぐに落っこちて見つからなくなるので細心の注意を
払いながら手をさし延ばす必要があります^^

何を間違えたか、真昼間にさも見つけてくれと言わんばかりに最も目立つ部位に留まっていた個体。
カラムシの花とのコントラストが何か不思議な感じを醸していますね(何か美しくもある^^)。

どうやら夜に横にしなった茎に乗っかって齧っていたところ、細くなった部分が折れて枝もろとも手前に
垂れ下がったようです。
そして日が昇ったと。そして見つかっちゃったと^^

とても大きな♀、しかも傷も無い美しい個体でラッキーでした^^

カタモンビロウドカミキリ、梅雨の合間採集(2014.5.10)

何日も降り続いた雨がとりあえず止んだ貴重な梅雨の中休み、カタモンビロウドカミキリを採りに
行って来ました。

本種は毎年GWの前後の比較的短い期間、特定の地域のカラムシの茎を後食しているところを
見ることが出来ます。
例年だと4月下旬には発生が始まるのですが、今年はまだ冬場の寒気の影響が残っているのか、
その頃にざっと見た感じでは全く齧った痕は見られませんでした。

さすがにもう十分出てるよな、と呟きながらカラムシの群落を見回すと、見慣れた食痕が点々と目に
入ってきます。
しかし肝心の「本人」がなかなか見当たりません。

今年も少ないんだなあと思いながら作業を続けると、目が慣れてきてようやく最初の個体が見つかり
ました。
細いカラムシの茎にドカッと乗っかった巨体、何より極めて長い触角はとても目立ちます^^

実はこれ、探すのがとても楽しいんですよねえ。
探し易いし、虫は大きくてキレイ、そして決してダモノでもありません(特に現在に於いては)。
それに重量級のカミキリなので「採った感」を満喫できるんですよ^^

ただ残念なのは、以前に比べて近年はとても少なくなっていること。
畑脇の整備等でカラムシの大群落がなくなりましたし、この植物がまとまって生えている場所も
少なくなりました。

このように食痕を伴わず、葉の茂みに隠れている場合はなかなか目に付きません。

個体数の比較的多いポイントを知っていれば別ですが、以前の感覚での片手間採集では見ることすら
叶わない事態も十分にあり得ます。
現に昨日聞いた方の話では半日探してようやく1頭を採集出来たとのことでした。
いずれにしても、本種に関して一度に多くを得ることは既に難しくなっています。

一心不乱に食事中の大型♂

おまけ。カラムシの茎に同化しているつもりのアノール^^

去年は他のビロウドカミキリ類等の探索を優先していたので本種は発生を確認した程度でした。
シビア感が強まってきたので、今回はちょっと力を入れるつもりです。

でも今日以降、また長雨だ・・・

石垣北部のサビアヤカミキリやら、シロオビヒカゲやら・・・(2013.5.5)

今日はこどもの日。世間では連休もそろそろ終わりなんですね。
そんな今日は裏石垣を流しながら北部まで行ってみました^^

やはりカタモンビロウドカミキリは少なくなったんだなあ、などと確認しながら辺りをいろいろと
探してみます。
すると初見のヤノヤハズカミキリをはじめ、キマダラヒメヒゲナガやチュウジョウトラ等の初夏物の
カミキリがポツポツと姿を見せます。

北部に着くと、いつもとは違うポイントを開拓しようとあちこち車を走らせます。
すると、石垣の低地では珍しいリュウキュウチクの群落に行き当たりました。
これなら石垣では諦めていた例のヤツが居るかもしれないと枯れ枝をほじっていると、サビアヤ
カミキリの蛹が出てきました^^

リュウキュウチクはせいぜい7~8ミリの太さしかないので、これをホストとするサビアヤは大変小さな
個体群ですね。
以前、オモト岳山頂のリュウキュウチク群落でも採ったことがありましたが、同個体群がこんな所にも
居るとは意外でした。

例のヤツも居るかもな・・・
探す楽しみが一つ増えました^^

もう一つ意外だったのはシロオビヒカゲを目撃したことで、本種がこんな北部で確認されたのは
殆ど初めてではないでしょうか。
ネットを持っていなかったのがとても残念。

そのほか、今日はヤエヤマクビナガハンミョウも初見日となりましたし、ヤエヤマフトカミキリ北部亜種も
数日前に採集しているので、悪天・低温傾向とは裏腹に着実に季節は進んでいるようです。

カタモンビロウドカミキリ初見^^(2013.4.24)

このところビロウドカミキリづくしとなっていますが、今日は3種類目のカタモンビロウドカミキリの
発生を確認してきました。
本種を探したのは今日が初めてで、いきなりの初見日となりました^^ 

僕は何故か本種が大好きで、石垣に行き始めた当初に相当やり込んだものです。
自分より細いカラムシの茎に「ドッカ」と留まる姿は愛らしく、その姿を求めてあちこちをさまよいました。

本種を採集しなくなって十数年経っていましたが、昔のポイントを廻って驚いたのはやはり環境が
かなり変わってしまっていることです。
畑の周り等は綺麗に整備され、昔あったカラムシの群落がことごとく無くなっていました。

仕方なく新たなポイントとなりそうな所を幾つか探し出しましたが、その中の一つで懐かしいカタモン
ビロウドの姿を見ることが出来ました。
茎を齧った痕がはっきりと付いていますね^^

  

カラムシの群落には他には全く食痕は付いていないので、ようやく発生し始めたばかりなのでしょう。
昨年以前の食痕跡の少なさが気になりますが、今回は久し振りに本種の採集を楽しみたいものです^^

これで、5月を待たずしてビロウドカミキリ3種が手元に揃いました。
最も採り易い本種が最後になったのはビックリですが^^ 

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