ノブオオオアオコメツキ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

延夫が延夫を追いかける^^(2015.4.14)

ややこしいなあ・・・

与那国で採ったカミキリ材を入れた箱を覗いていたところ、シイ材の切り口に何か黒く長っ細い物が
付いているのが目に入りました。

何だあ、と思い顔を近付けてみると・・・

どういう場面か分かります?
コレ、シイ材切り口に露出したノブオフトカミキリ幼虫の食痕の木屑に、ノブオオオアオコメツキ幼虫が
頭部を突っ込んでいるところなんです。
つまり、ノブオオオアオコメツキ幼虫は木屑を掻き分けながら穿孔し、ノブオフトカミキリ幼虫まで
到達したらペロリ(実際はチューチュー^^)しちゃおうというわけ。

すなわち、ノブオの幼虫がノブオの幼虫を追いかけている構図なんですね。
なんという因果関係・・・

別にノブオオオアオコメツキの幼虫を捕獲していたつもりはないのですが、どうやら採取した
カミキリ材の樹皮のめくれ等に潜んでいた模様。
野外ではこんな感じで捕食関係が存在しているという好例ですね。

実際八重山で材採集をしていると、フトカミキリ類の幼虫の坑道にノブオオオアオコメツキや
ヨツモンオオアオコメツキ幼虫が潜んでいることはよくあるんです。
元々そこに居たフトカミキリ類幼虫の残骸が無いことも多いので(=時間がそれなりに経過している)、
コメツキ幼虫はその場所に長く居座っていたか、既に空となっていた坑道に忍び込んで来ることもあると
考えられます。
さらに、小型生物がその狭間に入ってくるのを待ち伏せすることもあると思われます。

(参考)
ノブオオオアオコメツキ幼虫の捕食の様子
(もう何度か使っている記事ですが^^)

図らずも面白い場面を見れたわけだけど、延夫が延夫を・・・
ややこし過ぎるワイ!

去年の今頃のノブオオオアオコメツキの話でも^^(2014.7.5)

石垣から熊本へ戻り三日経ちました。
で、思うのですが7月上旬の九州ってこんなに過し易い気温でしたっけ?

帰宅後は毎日小雨が降るので未だ何処へも採集には出れないのですが、屋外へ出る度に感じるのは
全く蒸し暑くないこと。
石垣での毎日が蒸し風呂のようだっただけに、有り難さを感じますなあ^^

此処のところずっと天気が悪いので屋久島へ早乗りしている人も苦労しているだろうなあ。
僕の方は石垣から送った発電機等も未だ届かないし、もう少し経って南九州も晴れ間が出始めた頃に
屋久島入りしたいと考えています(予報ではまだ暫くヒサンな天気のようなので)。

そんなこんなで、今年5~6月には結局行かなかった与那国島の虫の話をします。
以下は去年の6月最下旬にノブオオオアオコメツキを採りに行った時のスナップです。
時期的には今頃のタイミングですし、去年は諸々の理由で紹介出来なかったので丁度良いでしょう^^

初めて目にした「生きている」ノブオオオアオコメツキ。
やっぱり感激^^

本種はクマゼミが吸汁のために傷を付けたカラスザンショウの樹幹や枝に集まることが知られています。
運良く最高の大木を見つけて、多数のノブオをネットすることが出来ました^^

各々の梢の小枝にはポツポツと本種が留まっています。
(高いのでかなりの遠景写真です)


ただ石垣と違って与那国にはカラスザンショウ(特に大木)が少ない上、しかもノブオが多く集まる木は
限られています。どのカラスザンショウにもノブオが群れているわけではないんですよ。
本種はネタになり易いのですが、各ブロガーさんはこの辺りを正確に記してくれないと困りますねえ。

これは畑の脇にあった小木の枝先ですが、意外と多くのノブオを誘因していました。

(参考)
ノブオオオアオコメツキ幼虫の食事風景
ノブオオオアオコメツキ幼虫の発見例

明日はノブオと共にカラスザンショウの枝で見られるコガネ等を紹介しましょう^^

ノブオオオアオコメツキ幼虫にお目見え^^(2014.3.16)

やっぱり出ました~
この幼虫^^

ここで材採集を行えばかなりの確率で遭遇してしまう特大コメツキの幼虫。
その正体は・・・
与那国島特産、国内最大かつ最美のノブオオオアオコメツキです。
(最大最美の双璧としてヨツモンオオアオも居ますがこう言い切っても良いでしょう^^)

ウスイロフトカミキリ幼虫の古い坑道痕に居た終齢初期の幼虫。
このエグいマンディブル、成長に伴ってもっと凄くなります^^

そう言えば昨年6月に成虫をそこそこ採り、同時に生態写真も結構撮ったのですが与那国から石垣、
直後の地元への移動のどさくさで紹介出来ずにいたことを思い出しました。
残念ながら今はその写真が手元に無いので、今年の夏も与那国へ再渡島出来れば多くの深青かつ
煌びやかに輝く成虫の写真をお目に掛ける事が出来るでしょう^^

コメツキの幼虫ですから、枯木・朽木が絡む様々な場所から出てきます。
例えば以前も指摘したフトカミキリ類幼虫の古い坑道内、ヨツスジカミキリ幼虫が居たクロツグの古い
葉柄部分、ヨナグニゴマフ幼虫がかつてボロボロに食ったと思しき空間が出来た食痕中などなど。

ワモンサビカミキリ幼虫のものと思われる食痕中に居た中齢幼虫。食痕の主は恐らく餌食に
なったんでしょうね。
本属コメツキの尾端突起はこんな形をしています。

かつて幼虫を2年ほど飼った経験がありますが、とても慎重深く臆病という印象を強く持ちました。
以前本属の幼虫は獲物を求めて積極的に歩き回ると書いた文献か何かを見た記憶がありますが、
うーん、どうかなあと思いますね。

いつかまた本種の飼育に今度は真剣に取り組みたいものです。蛹も見てみたいですからね。
ハンティングの様子も実に興味深く面白いです(ちょっとグロだけど・・・)。

成虫採りも面白いのでまたやろう^^

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