モウセンハナカミキリ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

屋久島、夏のハナカミキリ数種(2019.8.2)

今年の屋久島入りは遅く実質の採集開始は7月20日以降となったものの、虫自体の発生がやや遅れて
いたことからそこそこ採集出来たものもありました。
その代表が本日紹介するハナカミキリ数種です。

クロソンホソハナカミキリ
例年は少ない人気ハナカミキリですが今年は発生が良く、ノブドウの花に来たり林縁を飛翔する個体が
結構目に付きました。マッキッキーの可憐な本種がプンプン飛んでいるのを見るのは至高の瞬間^^

ヤクシマヨツスジハナカミキリ
屋久島特産、標高千メートル以下でも見られるものの分布の主体は高山帯。十年近く前は多産した
数年間がありましたが近年はあまり採れなくなっています。
My Tree の花が遅れて咲いたこともあり、久し振りにそこそこの個体数を得ました。
触角先端が純白でネットの白と同化し切れているように見えますが錯覚です^^

モウセンハナカミキリ
ヤクネキ・ポイントでは日に数頭の飛翔が見られるため屋久島では少ないイメージは無いものの、多数を
一度に得るのは困難。ただ自分は本種は他人に譲ることが多いかな。
なお今年はネキ類の飛翔がなかったため、ジタバタ飛ぶモウセンに何本ものネットがチャンバラ
していました^^

とりあえずバーッと展足してみたもの。やはり採集時期が遅いため不完品率が高く残念ですね。
ま、これらのハナカミキリは大好物なので今後も完品・大型を狙いますが^^

右手の故障が治らないので屋久島でもビーティング・スウィーピングは一切やらず目視ネッティングが
主体でした。
やはり珍美ハナカミキリ採りは面白いなあ。次のメルマガに書く予定ですが、今後はこうした楽しい採集に
回帰して行こうと考えています。

夏の屋久島、赤いカミキリたち(2014.9.7)

7月の屋久島で見た、赤いカミキリシリーズです(続きませんが^^)。

まずは触覚まで赤いクスベニカミキリ。
全身が「真っ赤」なクスベニというのも不思議なものです。
しかも割と珍の部類に入り、皆が密かに狙っている種類でもあります。
採れない年もあるのですが、今年は二頭採れてウレシイ^^

吹き上げでネキの飛翔を待っていると、低空をゆっくり飛ぶ赤い虫がモウセンハナカミキリ。
「エイッ」と近くの小枝ごと掬ったネットに入ったモウセンハナ♂とナガゴマフ。
ナガゴマフはエリトラ白帯が発達していて良いでしょ^^

こちらはモウセンハナ♀。
♂に比べると大型で横幅もあり貫禄十分です。
モウセンハナはジタバタ飛ぶのでドン臭く見えるもののかなり「目」が良く、飛翔個体にネットを近付けると
「クルッ」と方向転換して逃げられる場合が多いので注意が必要です(この際の逃げ足は速い)。

エリトラのスレが目立ち、生き残り感の強いホシベニカミキリ。
本種はタブ生木の中で成虫越冬を行い、早い個体はGW頃から野外に脱出します。
ですから7月に見られるものは相当遅く発生して来た個体なのでしょう。

熊毛諸島産は本来南限に当たり(近年は奄美等で本土域からの移入が進んでいるらしい)、
屋久島産のホシベニは体色の赤が少し淡くちょっと変わっていて良いです^^

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