先日、レインボーセンチの食性に関するちょっとした実験を行ってきました^^
今年は自宅から40分程と近い南阿蘇のポイントのレインボーセンチ(最美タイプ^^)が極めて
多産しており、この試みを行うには絶好のチャンスです。
その試みとは、「野生のセンチコガネは新鮮な果物に集まるのか」、です^^
センチコガネは、一般に各種動物の糞をはじめ、ミミズの死骸等の動物質や腐食したキノコ類等、
いわゆる「汚物系」を食べている印象が強いですよね。
そのため、僕も自宅で飼う場合は半生タイプの犬の餌等を与えていました。
ところが、ふとしたきっかけで飼育カゴの中に剥いたばかりのバナナを入れてみたところ、その匂いを
嗅ぎつけて瞬く間に数頭が集まってきて齧り付いたのです@@
「へえ、バナナも食うんかい!」
新鮮な果物を食べるなんて思ってもいなかったので正直驚きましたね。
そして今度はリンゴやナシを与えてみたところ、同様に直ぐに齧り付きました。
潜り込んでいた木屑マットの中から、これらを引き込もうとする個体も続出しました。
「これは面白い^^」
こうした体験を踏まえ、野外でもちゃんと新鮮な果物に集まるのか試してみようと思ったわけです^^
そこで、いつものポイントで牛糞の代わりにバナナを数本置いて、その二日後にどうなったかを
見に行ってきました。
そこは阿蘇の一画で冷涼な地だし、二日間ならバナナも十分に新鮮さを保つはずです。
テーマは「新鮮な」果物に集まるか、ですからね^^
今年のレインボーセンチ大フィーバーポイント(^^)の林内です。
二日前に、土を轢いたカゴの中に皮を剥いたばかりの新鮮なバナナをそのまま4本並べています。
野生動物の餌食になっていなければ良いのですが。
運良くバナナは健在でした。予想通りほとんど痛みはないようで白さを保っています^^
でもちょっと配置が変わっているような・・・
仕掛けた際には4本のバナナを平行に並べていたのに、右端の1本などはカゴの隅に移動しています。
他の3本も微妙に位置が変わっているようです。何者かの仕業でしょう。
「どれどれ・・・」
期待を高めながらバナナをひっくり返してみると・・・
「やっぱりね^^」
表面側は全く傷ついていないように見えましたが、地面に接していた半分はかなり齧られた痕が
しっかり付いています。
特に右端のものはほとんど表面部分しか残っておらず、裏返す際に形が崩れてしまう程に
食われていました。
犯人はもちろんこいつらです。
バナナを載せていた土をかき分けると・・・
隠れていたのは間違いなく色とりどりのセンチコガネです。
カゴの土をひっくり返すと何匹も隠れています^^
これで野生のセンチコガネが新鮮な果物にも集まることが分かりました。
こうなるともっと様々なものを食べるような気がしてきますね^^
今年は時間的に無理ですが、来年は食性の幅広さをもっと詳細に調べてみたいですね。
糞を扱いたくない人も、今回の結果も含めて採集に応用できるのではないでしょうか^^
タグ : レインボーセンチコガネ
カテゴリ : ハナムグリ・コガネ