レインボーセンチコガネ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

展足中のレインボーセンチコガネ(2015.8.22)

ここのところ、どうも天候具合が気に食わないためフィールドへ出撃出来ずにいます。
雨を臭わせる曇天、或いは雨マークを伴う予報ばかりで意気消沈。気温も低目なんですよねえ。
まあ大丈夫だろうとタカを括った結果、ポイントへ着いたらやはり雨だった・・・  
なんて展開は最悪にして愚。 時間、体力、金のムダです。

それで以前採った虫の展足や来月から参戦するオークション、コレクション・フェア等の準備に
時間を充てているところです。
展足が上がりつつあるレインボーセンチたち。



当ブログではお馴染みの虫ですが、殆どの地域の皆さんには驚くような色合いでしょう。
落ち着いた色調で撮っていますが、陽光下ではもっと煌(キラ)びやかです^^
これらは僕が提唱するレインボーベルトの中でも美しい産地のものですが(2~3番手かな^^)、
時期的には未だ数が少ないんですよねえ。

どうもこれから5日程は台風の影響もあるため引き続き自宅待機を強いられそうですが、秋晴れと
なったら各地のセンチをはじめとした糞虫類、その他に取り組みたいものです。
今晩から明日にかけては天気が持ちそうなので何処かへ行けるかも^^

レインボーセンチコガネの季節^^(2015.8.11)

8月も半ばとなり恒例のレインボーセンチコガネの季節となってきました。
ここ暫く阿蘇方面へ通っていたのはトラップの設置および回収のためです^^

今日回収したのは3カ所分。

夏枯れの時期でもあり、まだ個体数は少な目ですね。
今月下旬頃からが面白くなってくると思います^^

レインボーセンチはいつも大人気で、毎年幾ら採っても自分の分が残りません(泣)。
今年も数人の方から依頼されていることもあり、新たなポイント開拓も含め今後精力的にやっていく
ことになりそうです。

場所場所での色彩パターンがハンパ無く面白いので、折に触れて紹介しましょう^^

レインボーセンチコガネの仕舞い込み・・・今日の虫ごと(2014.10.18)

今季は長雨や低温続きであまり調子が良くなかったレインボーセンチコガネ。
展足、そして乾燥も十分に済んだので整理しながら保存作業に入っているところです。

大型昆虫の場合、僕はこのように虫を乗せた簡易展足板をレターケースに収納し、乾燥させています。

集合写真。
これを見るのはたまらない瞬間ですねえ^^

幾つかの拡大写真です(とりあえずカラフルな地域個体群のみ)。




僕は通常3000mlのタッパーに大型タトウを2列にして収納しているのですが、センチコガネ類は
横幅も体高もある大きな虫なので、たくさん収納するため今日は3600mlの特大タッパー(下のヤツ)を
購入してきました。
この大きさまでは100均で買えるので嬉しいですね^^

レインボーセンチは大人気で毎年殆どの在庫が出て行くのですが、今年は放出を絞ったので
久々にマイコレの追加が作れそうです^^

以前作ったマイコレの1箱^^

今年初のレインボーセンチコガネ採集(2014.9.11)

昨日、地元の秋の風物詩、レインボーセンチコガネ採集(回収^^)に行って来ました。
例年なら8月下旬からシーズンが始まるのですが、最近まで天気が安定しなかったためようやく
今年初の捕獲と相成りました。

田園地帯から望む秋の阿蘇連山。
いいですねえ、この雰囲気^^

とりあえずのジャブとして実績のある二カ所のポイントでやってみたのですが、一カ所目はまあまあ、
二カ所目は全くダメで、やってみなければ今年は何処が多いのかが分からない虫なので苦労します。
林の間伐、シカをはじめとした野生動物の移動等に成果が大きく左右されるので、一般に思われている
よりも実は数は得難いものなんです。

1年振りの再開、レインボーセンチの皆さん。
綺麗なグリーンが出る所は少ないんですよねえ。

図鑑の売れ行きはどうかな?
ここではオジャマムシ、オオセンチも当然居ます。

早朝の林内は光度が不十分で、使える写真が殆ど撮れませんでした(泣)。
まあセンチ採集はこれからだから、ゆっくり撮るかな。

明日も回収に行って来ます^^

レインボーセンチ、今度はマウントのジゴク・・・(2013.2.27)

ここ数日で引っ越しの佳境を迎えるのですが、虫の整理は一向に進みませんねえ。
時間が足りず、標本にするはずだった大部分の虫をまた急遽、仕舞い直しています(泣)。

それでも忙しい中でせっかく本展足をしたレインボーセンチコガネ等はなんとかマウントしたい・・・
その涙ぐましい途中過程がこの情況^^

実はこれでも今年の採集品の一部なんですよ。
すでに収拾が付かなくなったので、仮展足だった分は全てダンボールに突っ込みました@@

ホントはこんな風に床に並べてブログ用の写真を撮っているバヤイではないけれど、こんな窮状でも
ブログ更新の血が騒ぐってもんだ^^

おっと、冗談を言っている時間はありません。
1分、1秒を惜しんでマウント、マウントーっと。

何の思想もなく、未整理の状態でテキトーに詰め込んだ分^^
全部で5~6産地あり、オオセンチに見える個体もありますが全てレインボー(タダセンチ)です。


こんな入れ方をしたら後の整理が大変だけど、コレクターとしてはやっぱりコレを見たいわけなんですよ^^
ここから分布論やら個体変異の追及やら、いろいろな妄想が湧き出てくるんですよねえ。

実に壮観・・・
バラエティは勿論ですが、得難いツートンカラーも結構あります^^

地元のダイコクコガネの箱は完了したので^^(先般採集禁止にもなったし)、今年のシーズンは
心置き無くレインボーセンチのミクロ的採集に傾注出来ます^^

レインボーセンチ達の処分はどうしよう・・・(2013.2.15)

引っ越しに当り、飼育中(実際は放ったらかし^^)だった大黒様には、既報のとおり仕方なく成仏して
もらったところです。

越冬中のこのヒト達の処遇(処分)は・・・(2013.2.1)

同様に困るのが(半)越冬中のレインボーセンチコガネ達です。
もう標本はいらないし、この近辺にポイ捨てするわけにもいかんしなあ。

100均カゴの木屑の中に10匹前後が潜っているのですが、暖かい日だと這い出して多少は摂食して
いるようです。
あ、一匹死んでる・・・

果物を問題無く食べることが分かったため、たまにリンゴの芯や昆虫ゼリーを入れてやっています。
下は晩秋のまだ温かい頃、バナナの輪切りの上に乗って齧り付いている場面です。

(参考)
レインボーセンチは果物もお好き^^(2012.10.23)

しかし、この大凡品のタダセンチでさえ、飼育(累代)ノウハウは断片的にしか存在しないようですね。
細かい周年経過や、幼虫、蛹の実態等を紹介した報告等を見た記憶は殆どありません。

本当は糞で飼うのが良いとは思いますが、ダイコクと違っていろいろと代用食が効くわけなので、
オオセンチも含めて誰か周年(累代)飼育をやってみた人は居ないのかしら。

僕の場合、1年中糞で飼える環境はあるのですが、千手観音様並みに手の数がないと(^^)
とてもコレの累代飼育なんてやっていられません。

日本で最もレインボーセンチを採り易い位置に住んでいるし、個体数の多いポイントも押さえているので
今は累代までやる気にはならないなあ。

そんなことはいいけど、このヒト達、本当にどうしようか。
とりあえず見なかったことにするか・・・

目の保養に・・・最美の虹^^(2012.10.28)

10月も最終週となり、九州でも最高気温が20℃を下回りつつあります。
野外の虫達は越冬準備に入り、ほとんど活動中の虫を見る機会が無くなってきました。

そこでこの時期、こんなもので目の保養をして頂きたく思います^^

最美とされる祖母山系レインボーセンチコガネです。
(オオフタホシマグソが1頭紛れ込んでいるのはご愛嬌ということで^^)

このカラフルさ、煌(きら)びやかさはオオヒゲブトハナムグリにもヒケを取りません。
いや、それ以上かも^^

レインボーセンチコガネは果物もお好き^^(2012.10.23)

先日、レインボーセンチの食性に関するちょっとした実験を行ってきました^^

今年は自宅から40分程と近い南阿蘇のポイントのレインボーセンチ(最美タイプ^^)が極めて
多産しており、この試みを行うには絶好のチャンスです。

その試みとは、「野生のセンチコガネは新鮮な果物に集まるのか」、です^^

センチコガネは、一般に各種動物の糞をはじめ、ミミズの死骸等の動物質や腐食したキノコ類等、
いわゆる「汚物系」を食べている印象が強いですよね。
そのため、僕も自宅で飼う場合は半生タイプの犬の餌等を与えていました。

ところが、ふとしたきっかけで飼育カゴの中に剥いたばかりのバナナを入れてみたところ、その匂いを
嗅ぎつけて瞬く間に数頭が集まってきて齧り付いたのです@@

「へえ、バナナも食うんかい!」
新鮮な果物を食べるなんて思ってもいなかったので正直驚きましたね。

そして今度はリンゴやナシを与えてみたところ、同様に直ぐに齧り付きました。
潜り込んでいた木屑マットの中から、これらを引き込もうとする個体も続出しました。

「これは面白い^^」
こうした体験を踏まえ、野外でもちゃんと新鮮な果物に集まるのか試してみようと思ったわけです^^

そこで、いつものポイントで牛糞の代わりにバナナを数本置いて、その二日後にどうなったかを
見に行ってきました。

そこは阿蘇の一画で冷涼な地だし、二日間ならバナナも十分に新鮮さを保つはずです。
テーマは「新鮮な」果物に集まるか、ですからね^^

今年のレインボーセンチ大フィーバーポイント(^^)の林内です。

二日前に、土を轢いたカゴの中に皮を剥いたばかりの新鮮なバナナをそのまま4本並べています。
野生動物の餌食になっていなければ良いのですが。

運良くバナナは健在でした。予想通りほとんど痛みはないようで白さを保っています^^
でもちょっと配置が変わっているような・・・


仕掛けた際には4本のバナナを平行に並べていたのに、右端の1本などはカゴの隅に移動しています。
他の3本も微妙に位置が変わっているようです。何者かの仕業でしょう。

「どれどれ・・・」
期待を高めながらバナナをひっくり返してみると・・・

「やっぱりね^^」
表面側は全く傷ついていないように見えましたが、地面に接していた半分はかなり齧られた痕が
しっかり付いています。

特に右端のものはほとんど表面部分しか残っておらず、裏返す際に形が崩れてしまう程に
食われていました。


犯人はもちろんこいつらです。
バナナを載せていた土をかき分けると・・・

隠れていたのは間違いなく色とりどりのセンチコガネです。

カゴの土をひっくり返すと何匹も隠れています^^

これで野生のセンチコガネが新鮮な果物にも集まることが分かりました。
こうなるともっと様々なものを食べるような気がしてきますね^^

今年は時間的に無理ですが、来年は食性の幅広さをもっと詳細に調べてみたいですね。
糞を扱いたくない人も、今回の結果も含めて採集に応用できるのではないでしょうか^^

昨日の戦利品の宝石^^(2012.10.6)

10月1日の当ブログ記事の「宝石」を見て、「欲しい!」という友人が続出したこともあり、
再びレインボーセンチコガネを捕獲してきました^^

まあ、そういう反応はあるだろなあという予想はありましたが^^

その場所は自宅からたった40分程度の阿蘇の一画で、祖母山産に匹敵する位のカラフルな
レインボーセンチが採れるマイポイントです。

祖母山のような高標高ではもう寒くて数は期待出来ませんが、ここは標高が低いのでまだまだ
いけそうです^^

林内で採るレインボーセンチの数は結局、その年の鹿の数に比例します。
鹿の群れは臨機応変に移動するので、毎年同じ場所で多く採れるとは限りません。
此処もいつもはそれほど多いポイントではないのですが、今年は極めて豊産しているようです^^

全く人の目にも触れないし、放牧場で採るダイコクとは違って罪悪感が不要なのが良いです。
今年は邪魔っ気なオオセンチがほとんど居ないのも、また良しです^^

今回も1メートルは超えたな^^

九州が産んだ宝石・・・レインボーセンチコガネ(2012.10.1)

九州の中部を東西に貫通するように分布するセンチコガネの一群をレインボーセンチと称します。
何故、そのように呼称するのか・・・

まあ見て下さい。
これがレインボーという言葉の意味です^^

ステキ。
それ以外の言葉を思いつきませんねえ。
食っている物は糞や汚物系であっても、間違いなく素敵な奴らです^^

オオセンチにルリセンチとかミドリセンチなどがありますが、綺麗ではあってもしょせんは単色。
みーんな同じ色で終いには飽きます。

オオヒゲブトハナムグリや、このレインボーセンチを採っていて全く飽きが来ないのは、そのカラフルさが
コレクターたるハンターの心を鷲掴みにするからでしょう。

レインボーセンチというのは勿論俗称で、種類的にはただのセンチコガネです。
でも、同じ場所で青、緑、紫、そして限り無いそれらの混合色が発現します。
同じ色は二つとないと言っても過言ではありません。
ツヤ消しもあれば、なんと黒まであるんですよ。前胸とエリトラの色が異なるツートンもあります^^

そしてこのレインボーが出現するのは、九州でも中部の熊本~宮崎・大分に掛けての東西の
ベルト地帯のみです。

しかもそのベルトは太くはなく、熊本でも北部や南部に行ってしまうと普通の面白くない単色の
センチになってしまうのです。

そして、このベルト地帯の中でも色合いは様々で、特にカラフルさが際立って美しいのが
宮崎・大分県境および熊本にまたがる祖母山系の一群とされています。

熊本の南阿蘇のグループも美しいのですが、緑系が少なく祖母山系には劣るとされていました。
ところが数年前、緑系もバッチリ発現して祖母山系に匹敵するカラフルさを持つレインボーセンチが
居る一画を南阿蘇で発見することが出来ました。

上の写真はその場所のものです。十分過ぎるほどに美しいですよね^^
参考までに真上からやや明るい色調で撮った写真も載せておきます。

なお、数日前の記事で「1メートルを超す数が得られた」と書きましたが、意味は分かりました?
正確に言うと「1メートル42センチ」でした。
もう分かったでしょ^^

普通はこれほど多くは得られないのですが、ここ暫くはたまたま鹿がその一画に多かったのでしょう。
林に住む糞虫の数は、その時の野生動物の数に左右されますから。

前回思ったより採れなかった祖母山のリベンジにも行かなきゃ^^

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