三角に折ったなら、もちろん四角にも折ります^^
今日は四角紙、タトウの準備です。
タトウの紙質、大きさには甲虫屋によってこだわりがあると思いますが、僕は習字の半紙を使っています。
これだと百均で100枚入りが買えますし、大判となるのでたくさんの甲虫を展足出来ます^^
大は小を兼ねるの良い例です。

もっと厚い紙を使った方がよいという人もいますが、かさばるのでハンドリングが悪いですね。
それに重くなるので何枚も重ねると下の方の標本がつぶれてエリトラが開いて固まってしまうことに
なります。
半紙は最も厚目の紙を使えば強度は十分です。
僕は車で採集旅行をすることも多いのですが、缶やタッパーに保管している限り、これまで物理的な
衝撃で中の標本が破損したケースは一度もありません。
タトウはとりあえず百枚くらいでまずはカンベンしておこう^^
カテゴリ : その他
長期遠征に係る準備の一環、三角紙折りです。
今日は暇を見つけて200枚ほど折りました^^
ここ数年の長期遠征では蝶を主要なターゲットから外しているとは言え、「蝶屋」でもある僕は
目の前を飛んでいる「こだわりの種類」を見過ごすことは出来ません。
それに頼まれている蝶のお仕事も幾つかあるし^^

僕は手先が器用な方なので折込むスピードは相当早いのですが、単純な構造の割に精度が必要と
されるので結構疲れます。
市販の手折り三角紙の価格から逆算すると、100枚を折る手間賃はせいぜい200円程度なんですね。
今日の稼ぎはわずか400円か・・・
三角紙を売るわけじゃないし、市販品の折込み作業はコストの安い後進国で行っているわけですが。
実際の彼らのマージンはもっと低いでしょう。
千円を稼ぐって実は大変な事なんですよね。
それはそうと、とりあえず千枚は作っておかなきゃな。
カテゴリ : その他
甲虫屋さんにお伺いします。
蝶や蛾の展翅標本を郵送したことってありますか?
パックされた甲虫の乾燥標本を送るのは簡単ですが、展翅標本を送るとなると全く事情が異なります。
極端に手数が多くなりますし、時間も相当掛かってきます(汗)。
簡単に手順を示すと以下のようになります。
まず、標本を入れた容器を収納するための小箱を用意します。
郵送費は箱が大きくなるほど高くなるので、郵便局のゆうパックの最小箱(100円)を使うのが一般的です。
それを組み立てて中に緩衝剤となる新聞紙を丸めて敷き詰めます。

次に、標本を直接入れる小箱を用意します。
100円ショップで適当なタッパーを購入しても良いですし、僕は組み立て式の厚紙の小箱を使っています。
これらに展翅品の針を刺すためのポリフォームを適当な大きさにカットして両面テープで貼り付けます。
両面テープだけではやや信頼に欠けるので、僕はボンドを併用しています。

ポリフォームにしっかり展翅品の針を刺した後に蓋をして、緩衝剤を入れた箱に納めます。
そして隙間を新聞紙で埋め、上部も丸めた新聞紙の緩衝剤で覆って蓋をしガムテープでしっかり留めます。

この状態だと、落とす等しない限り触角が飛んだり、針がポリフォームから外れたりすることはありません。
勿論普通の小包扱いで出すのではなく、ゆうパックや民間配送社で「こわれもの扱い」や「逆さま厳禁」
といった条件で郵送するのが前提です。
これでやっと終わりかと思いきや、最後にラベル書きが待っています。
複写形式なので住所等を印刷して張り付けるわけにもいかず、これがやたらと面倒・・・
ここまでやって、やっと荷造り終了です。

どうです、甲虫(マウント品を除く)と違って物凄く大変だと思いませんか?
僕はこのところやっていたオークション関係でこれを数十個は作りました。
両刀使いの僕としては、この作業を通じ今後のオークション(自分だけではなく全体的なという意味)
にとっての蝶や蛾の位置付け等についていろいろ考えるところがありましたね。
軽作業になってくるので1日に何個も作るのは結構大変。郵送費も高いし・・・
それについての詳しいコメントはメルマガ・マターかな。
カテゴリ : その他
今月から半年ほど自宅を空けることから、暇を見つけて標本や在庫分への防虫剤補給を行っています。
これを怠ると気が付いた時には「万事休す」、というケースがありますからね^^
書くのも憚られますが、東京在住の折り近所に住んでいた某有名(昔ね^^)虫屋さんの標本箱は
ヒドイなんてものじゃありませんでした。
箱の底に溜まって(!)蠢くカツオブシムシの幼虫に、一体元は何だったのか全く分からない程までに
カビに巻かれて白い物体と化した「元標本」の数々・・・
こんなのが何箱もあるんだから・・・
即、虫屋終了~
僕はほとんどこうした事態(上記例は酷過ぎますが^^)に陥ったことはないのですが、あるタトウ缶
にナフタリンを長期間入れ忘れたために無数の「コナチャタテ」が発生しほぼ全滅させられた苦い
経験があります。
また標本箱への侵入を許したことはありませんが、カツオブシムシの幼虫に机上に放り出していた
タトウ内の虫を齧られたことは何度かあります。
普通の管理を施していれば標本虫に過剰な心配をする必要はありませんが、やはり半年に一度は
防虫剤のチェックを行うようにしたいものです。
というわけで、今日の虫事は蝶および蛾の展翅標本箱の防虫剤の入れ替えです^^

明日からはまた暇を見つけて甲虫部門や膨大なタトウ缶、外国産在庫ダンボールに防虫剤を
投げ込まなければなりません。
出発まで間に合うかな(汗)。
カテゴリ : その他
今年の八重山で結構熱心に探したカミキリの一つがヤエヤマドイカミキリ。
いやはや、とにかく難物でした。
直近の整理では、本土域、琉球をはじめとした島嶼に広く産するドイカミキリの八重山における亜種
の扱いです。
でも、これで良いのかなあ・・・
現在4亜種に整理されているドイカミキリ。
ドイ好きの僕としてはどうもモヤモヤ感がね^^
研究者でも何でもないので決定打を繰り出すことは出来ないのですが、まあこの写真を見て下さい。
(クリックすると拡大されます。)
左が今年初めて採ったヤエヤマドイ、右がたまたま近くにあった山梨県産ドイで、いずれも♂です。
なお、右の山梨産は関東の一部に居る針葉樹をホストとした個体群で、通常のドイとはちょっと趣きを
異にしているのがお分かりと思います(ここでは触れないが、実はコレも問題児)。

正直言って、極端な者同士を並べたということもあるのですが、これら、同じ種類に見えます?
大きさが違う(ヤエヤマドイは全体的に小型)ことはまあ良いとして、体型がまず違いますね。
特に違和感を感じるのが上翅端のヤハズ状の部分。
決定的な差異があります。
ヤエヤマドイの「たすき」状のエリトラの斑紋も非常に特異です。
これはビーティングネットに落ちた瞬間、これまでのドイ「系」との最も大きな相違点として脳裏に
「ドカーン」とインプットされました。
(実は採集時に感じたこの手の「違和感」というのは意外と大事^^)
そして写真からは分からないと思いますが、ルーペで見ていて大きな相違点として注目したのが触角。
ヤエヤマドイのアンテナの下面にはびっしりと長毛が生えており、特に第三節最後尾の毛は長大でよく
目立ちます(トゲの様にも見える)。
一方、山梨産ドイの触角は無毛でツルッとしています。
またヤエヤマドイの触角が全体的に細いのに対し、本土産ドイは太く、特に第一節の異様な太さが
印象的です。
最新の検索図鑑にはこれらのことは記述されていないようです。
どうも著者さん達は現在の分類体系にシンパシーを持っておらず(そのように感じる^^)、さりとて
現段階ではガラガラポンの決定打も無いことから従来の教科書をとりあえず踏襲したと見ます。
まあ、分類のド素人がこんなところで独り言を呟いても仕方ありませんが、実物をもって比較する限り
亜種レベル以上の差があると感じるのは僕だけではないでしょう^^
カテゴリ : カミキリ
当ブログをご愛顧頂いている皆様に謹んで新春のお慶びを申し上げます。
いよいよ2014年の幕開けです!
今年一年の皆様のご健康とご多幸、ご繁栄を心よりお祈り申し上げます^^
今朝目覚めると地元熊本は快晴。
実に気分良く新年を迎えることが出来ました。
昨日配信した南虫ニュースにも書いたとおり、今月より約半年間の長期に渡る行動を開始します。
年明け早々、その準備に余念が無くなりそうです。
でも好きなことですからね、これだけのプロジェクト(また大げさ^^)なので結構障害もあるのですが
何てことはありません^^
一つ一つ解決し、少しずつでも前進、必ず初心を貫徹しますよ。
八重山のコーラルブルーの海です^^

僕の試みが成功するのと同様に、皆様が今年も虫趣味を満喫されることを心より祈念しております。
それでは、今年一年、頑張りましょう!!
カテゴリ : その他
今日はいよいよ2013年最後の日、大晦日です^^
今年も当ブログを暖かく見守っていただき本当に有難うございました。
思い起こせば今年も色々とイベントの多い年でありました。
その中でも3~6月にかけて敢行した八重山遠征には大きな意味がありました。
僕にとって初めての長期遠征であり、楽しく素晴らしいものであった以上に今後の活動に大きく
影響を与える出来事として重要であったと思います。
皆様にとっても過ぎ行く2013年が虫屋人生にとって、素晴らしくかけがいの無い時間であった
ことと存じます。
お互いに良かったことも、そうでなかったことも、将来に向けて生かしていきましょうね^^
なお本日、南虫ニュース第23号を配信しましたこと申し添えます。
それでは皆様、良いお年をお迎えください^^
カテゴリ : その他
毎年恒例の大隅半島南部採集行で、前々から狙っていたゴミムシを今夏ゲット出来ました。
クチキゴミムシです^^

昨年のキンヘリアトバに次ぎ、以前からの九州産南方系ゴミムシターゲット完遂です。
二年越しのワン、ツー、でした^^
(フィニッシュは屋久島のヤクシマオオクチキゴミなのだ)
(参考)
キンヘリアトバゴミムシ(2012年度採集)
カテゴリ : 甲虫(その他)
タトウを整理していて発掘した虫シリーズ、その一(続きません^^)。
「あ、そうだ。こんなのあったな。」
数年前の5月中旬、地元の裏山でビーティングしていて落ちてきたテントウムシ。
「あれ何だっけ、これ・・・」
どうも思い当たるものがありません。
最初はナナホシテントウの異常にデッカイ奴かと思いましたが、色も雰囲気も違う。
ハラグロオオテントウに似ている気もするが、小さ過ぎる。
そして何より前胸の独特の黒紋がやたらと目立つ・・・
帰宅後、大きさを対比するため、手近にあったトホシテントウ及びハラグロオオテントウと並べてみました。
ちょうど中間といった大きさで、国産テントウムシにこんなポジションの種類って居たかなあ・・・


保育社の図鑑にあたり突き止めた正体がこれ。
オオジュウゴホシテントウ。
解説を見るとこうあります。
「前胸背板の基部にハート形の黒紋があり、上翅の黒紋は1-3-2-1/2」
最後の部分は住んでいる番地(1丁目3番地2号テントウ荘102号^^)ではなく、片方のエリトラの
黒紋の個数です(頭部側からカウント)。


図鑑によると台湾、中国、インド、ネパール辺りの虫らしいんですが、面白いのが国内分布の表記^^
次のように記してあります。
「九州(?)、琉球(?)」
九州に居るのかな?、琉球に居るのかな? って・・・
じゃあ、どこに居るの^^
カテゴリ : 甲虫(その他)
冬晴れとなった本日、久し振りの採集に行って来ました。
場所はよく出向く阿蘇のマイフィールド^^
目的は幾つかあったのですが、一つは本年度の南虫クラブメンバーへの年末プレゼントである
某カミキリ2種の材採りです。
もうこの時期の阿蘇山は全山が冬枯れの状態。
基本的に草原の山なので枯れた芝生が敷き詰められているように見えますね^^

目的の材の一つ目、最も安易なポイントに寄ってみると、やはり今年もある理由で殆ど発生無し。
うん、この場所には今後暫く来る必要は無いな。
ここはある人が毎年来ているようで、今年も意味無く木をボキボキ折った跡がありました@@
今は殆ど発生が無いんだからそんなことしても、ねえ。
何故今は採れないか、よく考えて別の行動を取った方が良いのになあ。
直ぐに場所を移動して不動のベストポイントへ行くと・・・
居た居た^^

ちょっと見渡すと幾つかの新しい食痕がポンポンと見つかります。
既に蛹室を作り、前蛹で越冬体制に入っています。
もう活性が無いので今採っても来年の羽脱まで問題はありません^^
30分程で必要数を確保、次のカミキリ材のポイントへ向かいます。
その途中、行き掛けの駄賃(^^)とばかり、オオムラサキの幼虫を探してみます。
うーん、今年も少ないなあ。
来年も飼育出来ないし(この理由はいずれ・・・)、時間もやたら掛かるのでとりあえず10頭で打ち止め。

で、第二のカミキリの材ポイントに着いてみて仰天@@
林道脇の拡張でお目当ての植物がかなり伐倒されています・・・
虫のポイントってなかなか無傷で有り続けることは難しいんですよねえ。
まあ強い植物だから多少のイジメにはビクともしないんですが。
根っこはしっかり残っているから数年後にはまた元気な姿を取り戻すでしょう。
必要数もなんとか確保出来ました^^
朝ゆっくり出て、阿蘇をぐるっと回っても午後4時には帰宅。
嗚呼、好採集地が身近にあるシアワセ。
カテゴリ : カミキリ