自由人 | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

ビロウも食っているヨツスジカミキリ(2014.3.5)

ヨツスジカミキリは与那国と西表のみに産し、確実に与那国の方が個体数が多く採り易いです。
産地にこだわらないなら与那国で狙われることをオススメします^^

さて本種のホストはヤシ科のクロツグが一般的なのですが、一部は街路樹としてもよく使われる
同科ビロウ(沖縄ではクバと言う)を利用しています。
採集する際はクロツグの方が採り易いのでビロウでは殆ど探したことはないのですが、今回少し
時間をかけて幼虫を探してみました。

これが本来のホストであるクロツグ。
いかにも南国の日陰に生える植物といった感じですよね。
実際採集しようと根元に潜り込むと気持ち悪いことこの上無いです^^

で、こちらが道脇等でもよく見かけるビロウ。

古い葉柄を見ていくと本種の脱出口が幾つか観察出来ます。
ただ、やはりあまり好まれてはいないようで、その数は決して多くはありません。


林縁に落ちていた脱出口がある古い葉柄。
根元の部分をガバッと剥いでみると・・・

ヨツスジの終齢幼虫が出現しました^^


他にも少し探してみましたが、食痕数も少ないしビロウの葉柄には棘があるのでやり難い・・・
いろんな意味でビロウはパスするのが得策なのでありました。
(まあ使い方次第ではありますが^^)

3月最上旬の与那国で蝶採りを楽しむ(2014.3.3)

今年の初春は例年より寒い傾向の与那国島。
でも太陽が出ると気温はグンと上がり、この時期でも日差しは結構強くなります。

本土なら「小春日和」と言いますが、八重山の場合はこの寒暖の差が激しく、風雨を伴った低気圧(北風)
が来ると一瞬にして冬に逆戻り@@
昨日はTシャツに短パン、ゾーリだったのに、今日は上下スウェットを着込んで靴下を履く、といった
感じになります^^

これが3月下旬~4月上旬あたりまで続きます。
春物を狙って遠征して来る採集者はコレに翻弄されるんですよねえ。大体北風の方が多いですから。
この事は春の八重山を体験したことの無い方には想像出来ないかもしれませんね。
ですから、春休みに八重山遠征を敢行したご友人に、「暖かい八重山へ行ったのになんでそんなに
貧果なの?」なんて言わないでくださいね^^

八重山における春先の天候の実体についてはメルマガでも補足しておきましょう。

前置きが長くなりましたが、今回は一昨日に行った蝶採集の様子です。
多忙なため僅か2時間程度でしたが、快晴ではなかったものの雲は薄くてまばら、気温もそこそこ
上がりTシャツ1枚で良いくらいで、発生している蝶達の動きは活発となりました。

現在与那国で最も目に付く蝶がナミエシロチョウ。
最盛期で個体数はかなり多いですね。林縁のセンダングサには頻繁に吸蜜に訪れます。

現在は小型の春型で♂は純白、♀の斑紋も夏型とはちょっと異なり採集欲をそそります。
普通種とは言え、我が国では数少ないAppias属であり飛翔も力強いのでネットコントロールも必要。
スポーツとしてのハンティングの対象には打って付けです^^

一方、やや暗目の林縁を力無くひらひらと舞うのがクロテンシロチョウ。
これも今が最盛期のようで結構目に付きます。本種はポツンと単独で居る印象が強かったのですが
今なら視界に2~3頭がチラチラしている場面も珍しくありません。

現在は石垣島等でも見られますが、かつて与那国で採れ始めた頃のフィーバー振りが思い出されます。
当時隆盛を極めた今は亡き蝶研フィールド誌で生活史も含め大きく取り上げられ、本種を採るためだけに
与那国に渡った蝶屋も実に多かった。僕もお土産に不完品の三角紙標本を頂いて喜んだものです。
それが無造作にあちこちを飛んでいてもう殆ど見向きもされなくなったのだから、時代は変わった
もんですねえ・・・

他の蝶はと言えば、リュウキュウアサギマダラ、リュウキュウミスジ、リュウキュウヒメジャノメ、
タイワンキチョウがチラホラ。
稀にジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、オオゴマダラ、ネッタイアカセセリ、クロボシセセリ等が
見られる程度。
あとボロボロのテングチョウを二頭ネットしたけど、これは与那国ではどんな位置付けだったかなあ。

唯一現れたジャコウ♀。与那国産はとても変わっている^^
これも何時かいっぱい飼育しなくちゃ。

カラスアゲハも今はとても少なく、数頭はネットしたもののキープしたい鮮度のものは1頭のみ。
なお与那国産の後翅基部の青紋は石垣産等と比較してより鮮明で明るいと言われ、独特の個体群と
見なす向きもあります。僕もその説を支持しており、いずれは採集・飼育に本腰を入れる必要があると
感じています(老後かな ←禁句^^)。

自然光の下でちょっと強調されていますが、件の青紋。
蝶屋さんならちょっと感じるところがあるでしょ^^
(春型は特にその傾向が強いと言えるかもしれない)

ツマベニチョウも新鮮そうなのが時々飛んでおり30分に一度位は遭遇するのですが、低い所に
全く降りて来ないのでネットを振るチャンスも有りませんでした。
与那国産は黄色味が強いので特に好きな一群です。

かつて初めて訪れた与那国で、意地でも本種を採るんだと丸1日をかけて粘ったものです。
その末に採集した黄色い♀の不完品は、未だにシロチョウ箱に大事に収まっています^^

ヒメカミキリ二種の食痕のお勉強^^(2014.3.1)

珍品や人気種ばかり材採していては知識にムラが出て来てしまいます。
そこで、今日は普通種の代名詞であるヒメカミキリ(ケレシウム属)二種の食痕を見てみましょう。

前回アップの珍種、ディボーマからの落差が激しいなあ。
これも僕のブログならではかもしれません^^

まずは本属最普通種と思えるヒゲナガヒメカミキリ。
様々な樹種に付き、材採をしているとかなりの頻度で遭遇し極めてジャマな存在でもあります。
材採を始めた頃は本種の食痕を見て、「ひょっとして珍品なのでは?」と後生大事に抱えて何度も
ガッカリさせられました。やはり学習って大事です^^
これをはじけるようになればかなり材採の能率が上がること請け合いです。

まず、樹皮下の食痕です。
意外と深くかつ幅広く食いますね。クスノキ科の樹皮下を専門に食うトビイロやトゲヒゲトビイロに
ちょっと似ていますが、それらのように規則正しい軌跡は描きません。
(これらクス科食いの食痕をご存知無い方、失礼^^)

老熟すると材部へ進入しますが、ほぼ蛹室を作るだけで殆ど食い進みません。
材部の蛹室に居た幼虫。前蛹へ移行中のようです。

蛹室の蛹頭部。既に複眼とマンディブルが色付いています。
そこから取り出した蛹。触角の巻き方に注意。


次に紹介するのは、ヒゲナガヒメと同様に本土西部から与那国まで分布が広いリュウキュウヒメカミキリ。
ヒゲナガヒメと異なり、地域によってやや変異があってコレクションには面白い種類です^^

今回タイミング的に幼虫・蛹の写真が撮れなかったため、いずれ補足することとします。
本種の食い方は極めて特異で、材表面に相当大きな穴を開けた上でその近くで蛹化します。
その穴は「アオカミキリが予め脱出口を空けておく」といった概念に比較すると大げさなもので、
自らの何倍もの大きさ(@@)の穴を何故空けるのか全くもって不思議です。

でもそのおかげで、本種の材を楽により分けることが出来、材採の能率も上がるってもんです^^
こんな大げさな穴が多数空いた材は無視です(必要なければ)。

穴を覗くと、蛹室に繋がる荒い繊維状の木屑が確認出来ます。


その部分を削ると・・・
新成虫が登場^^


こんな感じで、ちょっとオジャマ虫的なこれらを見分けることが出来ますよ^^

オキナワサビカミキリ、あっさり材採^^(2014.2.25)

昨年は成虫採集にこだわったオキナワサビカミキリ(通称ディボーマ:Diboma属)。
去年の感動の一瞬^^

今回は材採集を行ってみたところ、あっさり割り出せました^^

そこは去年成虫を採集したポイントではありませんが、「ここには絶対に居る」と確信し精力的に
ビーティングを行った場所です。
やはりちゃんと居たのね^^
まだまだ修行が足りん、か・・・

なお今回は幼虫もしっかり確認しましたが、やはり形態はシブラ(Sybra属)系統に近いですね。
Sybradiboma って属もあるくらいで^^

かつての種子島での材採修行も併せ、幼虫の食べ方(食痕)や生息環境等もほぼ掴んだ感じです^^
ただ竹食いということもあり、ツボを得ないとなかなか多数採集というわけにはいかない種類では
あります。

材採のノウハウも掴んだし、多数採集なら竹がワンサとある種子島の方が楽かもな。
地元から車で行けるし^^

キマダラヒメミヤマカミキリ、初捕獲(2014.2.24)

遂に今日は半日の休みが取れました~
そして昼には久々の晴れ間も出て、気温はグンと上昇しました。

ジャンパーを脱ぎ、長袖を捲り上げたのは本当に1週間振りくらいじゃないかしら@@
そこで今日は与那国に来島して初となる本格的なビーティングに出掛けてきました。

結論から言うと、殆ど虫は落ちる事無く、春はまだ先という実感を得たに留まりました。
ウスアヤカミキリすら数頭しか落ちず、シブラも同様、ロピカにいたっては0・・・ゼロ!
うーん、今はまだ材採りを中心にスケジューリングすべきだな。
今回の自由時間は貴重だし。

そんな中、意外なカミキリが1頭落ちました。
我が国では与那国特産のキマダラヒメミヤマカミキリです^^

連日の極度の寒さから、本種が発生するのはまだ先と思っていたのですが、早いヤツは既に
羽脱して暖かくなるのを待っているんでしょうね。
昼間は暖かい日があっても、本種は夜行性なので夜の寒さの中では未だ動けないでしょう。

ではビーティングで落としてやろうと意気込んでも、この方法では滅多に採れないんですよ。
恐らく今の日本ではボクが一番このことを実感してるんじゃないかな^^

まあ、来月になったらゆっくりシバイテやりましょう^^

大食漢のサビアヤカミキリ幼虫(2014.2.14)

ストーブの点る寒い昨今の与那国です。
もう1週間ほど冷たい風雨が吹き荒れています。

真冬の最西端の島は予想以上に寒いですよ^^

さて、僕は相変わらず仕事漬けの毎日ですが、職場の脇にあった枯竹の一本を割ってみたところ、
中空の芯にカミキリの食糞が一杯に詰まっていました。

食痕の主はタケ類を専門に食うサビアヤカミキリです。
こんな幼虫です。

その食痕が長い長い^^
1メートル以上もあったでしょうか。
左端の方に幼虫が居ますが、食痕はまだまだ続いています。

サビアヤカミキリは暖かい地方から南西諸島にかけて広く分布しており、大きさや色彩に変異が結構
見られます。
与那国産は細いリュウキュウチクを食うので、一般に小型で黄色っぽいのが特徴ですね。

成虫で採ると何故かスレスレ、ボロボロの個体が多いのですが、材から羽脱させるとピカピカの標本が
得られます^^

 

与那国で、仕事漬け・・・(2014.2.6)

与那国に来て数日経ちますが・・・
仕事漬けです(泣)。

いやあ、数年振りに仕事してますわ、
ワシ^^

意外に社会復帰って簡単なのね。
そりゃそうだ、リタイアする前は神谷町で午前様の企業戦士だったわけですから。
カラダに染み込んだシゴトへの反応感を数年で消し去ることなんて不可能なんですね。

で、暫くは野外に出るチャンスは無かったハズが、ひょんなことから半日の暇が出来ました~

寒い中(!)、懐かしいポイントをスクーターで回ります。
最後に訪れて半年しか経っていないので土地勘はバッチリ。

ただ、未だ寒すぎて虫は殆ど目に付きません。

枯竹を割ったら出てきたヨナグニウスアヤカミキリ。

路傍の日溜まりに咲いたセンダングサに来ていたリュウキュウアサギマダラ。
他にはボロボロのジャコウアゲハが1頭だけ居ました。

まだまだ春は遠いなあ~

与那国島、なう(2014.1.28)

もう誰も言わなくなった「なう」を二日連続で使ってみました^^
今日、今遠征のとりあえずの出発点である与那国島に到着しました。

フェリー玄関口の久部良港が改修中のため、船は祖納港へ。
快晴の午後一に見る最高峰の宇良部岳^^

今日はこの時期としては例外的に極めて暖かいとのことで、短パンは未だ無理ですが宿では
半袖、素足で過せました。
その代わり、なんと足の甲を蚊に刺されてしまいました・・・
さすが南国^^

でも、またそれなりの冬に戻るのでしょうね。
今日は天からボーナスのような1日を貰ったわけです。
うん、幸先良いぞ^^

とは言え、直ぐに採集にかかれるわけではなく、実は明日から暫く虫とは無縁な仕事に就きます。
勿論余暇もありますから、成果が上がれば何らかの情報発信は出来ると思います。
ただ今日のようなポカポカした日は例外なので、材採集はともかくある程度虫が見られるようになるには
暫く時間が掛かるとは思われますが。

午後6時頃、ようやく陽が傾き出した頃の宇良部岳。
東京あたりならもう真っ暗かな。
与那国は我が国最西端の島なので、日が暮れるのが日本一遅いんですよ^^

ではでは。

石垣島、なう(2014.1.27)

熊本空港から那覇空港へ。

そして石垣新空港へ。

約半年振りに石垣島に降り立ちました。
空港から市内へ向かうバスの窓から見る風景・・・
どれもこれも懐かしい^^

あれ、聞いていたのと違って全然寒くないよ。

一泊の後、明日はいよいよ目的地到着です^^

明日はいよいよ出発の日^^(2014.1.26)

明日地元を離れ、ある地に飛びます。
そーですね、方向は南西方面^^

メルマガ読者さんはご存知の通り、まずはそこから始めます。
表向きには虫採りに行くんじゃないんですが・・・
でも、もちろん虫も採ります^^

本拠地を移したりなんだかんだとやって、とりあえず地元に戻るのは6月末頃の予定です。
(息をつく間も無く、7月上旬にはまた直ぐに出掛けるのですが^^)

交通機関の事情で目的地に着くのは明後日になりますが、さてはて、現地はどんな感じなんでしょうか。
何しろ、こんな真冬の時期に行ったことはありませんからね。
でもその分、未知の虫に出会えるかも、と期待値も上がるってもんです^^

とりあえずは本来の用件に没頭する必要があるので、落ち着いて虫が出来るようになったら
ぼちぼち情報発信を開始しようと思います。
昨年と同様、当ブログをご覧の皆様にはいきなり彼の地からのご挨拶となります。

では、また^^

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