ハナムグリ・コガネ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

緑のオオセンチコガネ、居た!(2015.10.7)

ここ暫く続いている秋晴れの中、そろそろ最終となるセンチコガネ類等の糞虫採集に動いています。
その中での一コマ。

関西の一部とは異なり、九州におけるオオセンチコガネのバリエーションはかなり乏しく、地域により
多少の変異傾向はあるものの基調色の「赤」は変わりません。
レインボーセンチに目が慣れているので、僕にとってどうもイマイチの感が拭えない虫なんですよねえ。

そうした中、以前に緑のオオセンチの死骸を拾ったことのある一画で何気なく落ちていた牛糞を見ると、
1頭のオオセンチが留まっていました。
ん? アッ、緑だ!

オオッ、やば。エイッ(叩き落とす音^^)

危ないところでしたが、捕獲成功。
センチ類は見かけによらずかなり敏感で、気温が高いとパッと飛んで逃げてしまいます。

勿論、真緑といった素晴らしいものではありませんが、これでも地元では相当良い個体です。
このエリアは緑っぽいのが出易いのかな。ちょっと通ってみるか。

オオセンチコガネ、たまには良いかな^^(2015.9.14)

虫屋世間ではオオセンチコガネの方がセンチコガネより一般に評価が高いようですね。
単独でオオセンチコガネ図鑑が出たことからもこのことが分かります。
確かに関西の有名なルリセンチ、ミドリセンチがありますからね。センチよりも大きいし。
まあ、気持ちは分かります^^

ただ、僕にとってみるとオオセンチはタダセンチに比べて格下です。
何故なら地元にはオオセンチよりも遥かにバラエティ豊かで魅力的なレインボーセンチが居ますから^^

オオセンチは多少の変異は在るものの基本的に基調色の「赤」いヤツしか居ないので食指が動かず
これまで殆ど摘まんではいませんでした。
ただ今年はマイフィールドのレインボーセンチが少ないため、先日アップしたゴホンヅノダイコクと共に
この機会に少しまとめて採っておこうかという気になりました。

下の写真は、採ってきた糞虫類の2回目の「おしめ」(濡らした新聞紙等)を取り去った場面。
手間は掛かりますが、十分に糞を排泄させるため僕は2回のおしめ替えを行っています。

これらはレインボーセンチの「非」美麗地域のものです。
レインボーの美麗産地間にも様々なタイプのセンチ群が居るのでこまめの探索が欠かせません。
で、今年はオオセンチとゴホンズノダイコクで数を稼いでいると^^

次はレインボーセンチの美麗産地のもの。

ちょっとオオセンチを採り過ぎたかな。
まあオオセンチをリキ入れて採る年もそう無いだろうし、たまには良いか^^

こうして見ると、レインボーセンチには赤系が発現しないのでオオセンチが混ざるとさらにカラフルに
なりますね。
オオセンチの比率がかなり高すぎますが^^

さらに見るとオオセンチの「赤」にもやや変異があります。
この変異には地域差もあるように感じるので、いずれレインボーの地域変異探索に併せて少し
調べてみることにしましょう。

ゴホンヅノの奴も・・・ やっぱりダイコクだ^^(2015.9.11)

当ブログで既報のとおり今季のレインボーセンチの発生状況が芳しくない中、気が付くと在庫が全く
無くなっていたゴホンヅノダイコクを久し振りに採っておくことにしました。

全国的に激減したダイコクコガネと違い、本種はまだまだ産地では普通種です^^
それに併せ小型なのが玉に傷なのですが、形態的にはこれほど非凡な虫も少ないでしょう。
なにせ五本もツノがあるのですから(頭部にある本物のツノは1本ですが^^)。
一応ダイコクの一派ではあるのでそれなりの人気はあるように思います。

暗い林内の地面に置いた牛糞の塊を二日後に退けたのが下の写真です。
ダイコク系は夜行性のため、牛糞を仕掛けても最低一晩はおかないと採集は出来ません。

なんか、昔懐かしい「練炭」を見るみたい^^
ダイコクコガネ同様、牛糞を地下に引き込むための坑道を作っています。

その断面。
トンネル工事中の本種。こうして見るとやはりアンタもダイコクなのね^^

ダイコクコガネにもなると坑道は深さ30センチにもなりますが、さすがに本種だとせいぜい5センチほど
のようです。
今回は採集が目的なので造巣も全く進んでいない状態での写真ですが、チャンスがあれば次回にでも
糞球の様子等も追ってみたいと思います。

採集したゴホンヅノダイコク。
大型の♂達です。

意外と良いでしょ^^

レインボーセンチよ、お前もか・・・(2015.9.7)

唐突ですが、 「お前もか」と言うからには何らかの傾向があるということですが、何か分かります?

それは、徹底的な数の少なさなんですね。
先月中旬あたりからレインボーセンチの捕獲のため各地に5回ほど出向いているのですが最低・最悪の
結果となっています。
本当は3回目辺りで止めたかったのですが、依頼もあるし、確信を持ちたかったというのもあるし。
脱サラして郷里に戻って8年目。真面目に採集を重ねてきましたがこれほど全般的に虫が少ないと
感じる年は本当に初めて。

本州以北のことは分かりませんが、僕は今年も春の八重山を皮切りに季節を追いながらずっと
九州まで北進しつつ虫を採って来ました。
それぞれの地域を同列・同次元に語れるわけではありませんが、いずれでも「虫が少ない」と感じて
いるのでその傾向は間違いないと確信するのです。特に九州本土は最低。

で、レインボーセンチに話を戻すと前回の成績など2カ所の産地の合計がなんと十数頭@@
この虫の場合、まずトラップを仕掛けて翌日あるいは翌々日に回収のためにもう一度現場へ出向く
必要があります。
二回も出動して、20匹に満たず・・・ 費用・労力対効果は最悪と言うか「解」無し(泣)。

オムツ替え途中の前回回収分の一部。
これにゴシャゴシャ入っていればもっとやる気も起るんですがねえ・・・

個体数の少なさに併せてもどかしいのが天気と気温。
今年は秋雨前線停滞の影響で晴れ間が少ない上に気温も低目なので虫も不活発。
貧果に輪をかけてくれます・・・

まあ、修行と思ってあと1~2回は採集、いや貧果の検証に(^^)出向いてみようかとも考えています。

展足中のレインボーセンチコガネ(2015.8.22)

ここのところ、どうも天候具合が気に食わないためフィールドへ出撃出来ずにいます。
雨を臭わせる曇天、或いは雨マークを伴う予報ばかりで意気消沈。気温も低目なんですよねえ。
まあ大丈夫だろうとタカを括った結果、ポイントへ着いたらやはり雨だった・・・  
なんて展開は最悪にして愚。 時間、体力、金のムダです。

それで以前採った虫の展足や来月から参戦するオークション、コレクション・フェア等の準備に
時間を充てているところです。
展足が上がりつつあるレインボーセンチたち。



当ブログではお馴染みの虫ですが、殆どの地域の皆さんには驚くような色合いでしょう。
落ち着いた色調で撮っていますが、陽光下ではもっと煌(キラ)びやかです^^
これらは僕が提唱するレインボーベルトの中でも美しい産地のものですが(2~3番手かな^^)、
時期的には未だ数が少ないんですよねえ。

どうもこれから5日程は台風の影響もあるため引き続き自宅待機を強いられそうですが、秋晴れと
なったら各地のセンチをはじめとした糞虫類、その他に取り組みたいものです。
今晩から明日にかけては天気が持ちそうなので何処かへ行けるかも^^

レインボーセンチコガネの季節^^(2015.8.11)

8月も半ばとなり恒例のレインボーセンチコガネの季節となってきました。
ここ暫く阿蘇方面へ通っていたのはトラップの設置および回収のためです^^

今日回収したのは3カ所分。

夏枯れの時期でもあり、まだ個体数は少な目ですね。
今月下旬頃からが面白くなってくると思います^^

レインボーセンチはいつも大人気で、毎年幾ら採っても自分の分が残りません(泣)。
今年も数人の方から依頼されていることもあり、新たなポイント開拓も含め今後精力的にやっていく
ことになりそうです。

場所場所での色彩パターンがハンパ無く面白いので、折に触れて紹介しましょう^^

スジホソハナムグリの滑空するオモト岳(2015.4.17)

昨日、今季三度目のオモト岳登山を行いました。
せっかく4月からの採集規制を回避出来たものの、一昨年と同様に今年は春の天候不良が際立ち
登るチャンスがなかなかありません。

4月も最上旬の数日はなんとか良かったのですが、その後は酷い低温傾向が続いており、昨日から
やっと額面上の温度は一応戻って来つつあります。
ところが日中でも日陰の風はひんやりしており、夜は冷えた強風が吹きすさびます。

そうした中、昨日は天気予報を睨みながら今日しかないな、と思い行ってきたわけです。
しかし、そこそこの天気で気温予測も申し分ないのですが、山中での体感温度は低いんですね。
然るに虫の動きも良くないのですが、それ以上にこれまで見たところ、今年の石垣島における
虫の発生状況はかなり悪い印象です。
年によりこの状態は変わるので仕方がありませんね。現実は受け止めて先へ進むとしましょう。

さて、石垣ではここでしか見られないのがスジホソハナムグリ。
晴れた日の午後、主に山の上部で山道に沿って低く滑空します。
地上2~30センチから腰の高さ位までを大きな黒いハエのようなものが「ハエにしてはゆっくりだな」
というような飛び方をしていれば本種です^^

ネットすると一瞬、擬死状態となります。

でも直ぐにスタコラ動き出し、素早く下羽を出して「プン」と飛んでしまうので注意しましょう。
撮影中に2頭も逃げられました^^


時として多くが発生する年があり、かつて僕も美味しい思いをしたことがあります。
その日は汗だくになりながら山道を行き来して多くの本種を掬い採ったものです。
ただ面白いことに、翌日はほぼ同じ気象条件だったにも拘わらずわずか数頭しか現れず
キツネに摘まれたような感覚を味わいました。
どうもこの手のワケの分からない虫にはしばしば翻弄させられるものです。

昨日は涼しいこともあり、また発生末期でもあることから数頭しか見られなかったのは
順当でしょう。
全く得られない年も多いので、ラッキーだったかも^^

蛇足ですが、ムネモンウスアオカミキリの大きな♀もまた確保出来ました。
今度のヤツはほぼ無傷で良好な個体でした^^
まあトータルで登った甲斐はあったかな。

そして今日はもうオモト岳は全山が雲の中。
これから5日程度は雲りまたは雨の予報で、また暫く動き難い日々が続きそうです。
今年は楽で良いなあ~。

石垣島で今年は珍しい、オオヒゲブトハナムグリ♀(2015.4.2)

狙わなかったにしても、超人気種の本種の写真を一度もアップしないわけにはいかないでしょう。
飛翔中のものを掬い採ったオオヒゲブトハナムグリの♀です。

今シーズンの石垣島産の♀は貴重ですね。

ペッタンコの腹部が本種のシーズンが完全に終わったことを物語っています。
それでもポイントには未だ採集者の車が日に何台も留まっているようですが^^

今年の本種のてん末は数日後のメルマガに書く予定です。
それから、4月1日以降も実質的に採集が可能となっているオモト岳の現状についても・・・

週末のオオヒゲブトの山、アオヒメコバネカミキリの食痕(2015.3.28)

三日振りにオオヒゲブトハナムグリの山へ行ってきました。
3月最下旬の今は本来ならオオヒゲブトのベストシーズンなのですが、天気や気温等のコンディションが
整わないため本気で本種を狙っての採集は未だ一度も行っていません(三日前に1時間居ただけ)。

個人的には十分に標本数を持っているので、確実に多くが採れる日でなければもう出撃する気に
ならないのです。贅沢ですが^^

今日も曇天、かつ「涼し過ぎる」風が収まらないため、本種の飛翔がまず見られないことは容易に
判断出来ます。
別件で幾つかの探索を行う必要があったこと、また大勢来ているであろう虫屋さんの冷やかし(^^)、
もとい、一応本種の出現状況をトレースするためにも行って来た次第。

当方、お昼頃にゆっくりと到着^^
おお! 何だこの異常な台数は@@
3月最下旬の週末、オオヒゲブトを狙うには最も休みが取り易いタイミングだもんなあ。

いつもとは逆の方向から駐車スペースを見てみます。
バイクはともかく、自転車@@で来ている人も(ここまで上がって来るにはかなりキツイはず・・・)。
その後ろにはズラーッと「わ」ナンバーが止まっています。
(実は僕の背後にも離れて1台が止まっている)

一度に写り切らないので、赤いレタカーの2台先まで出て最後尾まで見渡したのがこれ。

数えてみるとここだけで12組!(僕がこれまで見た中では新記録^^)
林道で2組とすれ違ったし、別の林道脇にも2台が止まっていたので今の時間、少なくとも15組以上が
この辺りに集結していたことになります。早々に諦めて帰ったであろう組を入れると今日は一体何人が・・・
ああ恐ろしやオオヒゲブト人気(たぶん僕にも責任アリ^^)。

昼時で飛翔ピークを過ぎている時間でもあるので、下りて来て昼食を摂っている人達も結構居ます。
何人かに今日の成果を聞いてみると・・・
なんと、ゼロ!

風が止み、雲が切れてやや太陽光が出た一時もあったそうですが、それでも飛翔は見られなかった
とのこと。
うーん、時期を考えると今年はやっぱり・・・

さて、別件の用事の一つ、アオヒメコバネ(リョウブモモブトヒメコバネ八重山亜種)の材探しですが、
相変わらず手強いですね。
ここはホストのイスノキが多い一角なのですが、本種が入っている立枯れ・枯枝は自然状態の中では
とても見つけ難いのです。

そんな中でなんとか見つけた本種の食痕が付いた立枯れ。

見つけるのが1年遅く、脱出口が幾つか空いています。

ただ本種は複数の世代が一つの枯れ木に同居している場合も多く、たぶんダメだろうという材から
意外と高確率で羽脱してくれるので、一応持ち帰ることにしました。
本種らしき幼虫(潰れた)も一頭確認したので、期待してみたいと思います。

トビイロエンマコガネ、来年は絶対リベンジだ(2014.10.28)

与那国島の特産美麗種、トビイロエンマコガネ。
小さいのが玉にキズですが、正に麗しい「玉」そのもの。

ブロンズ色の前胸、♂の立派な角、そして採集困難という様々な要素が合さって、甲虫、特に糞虫好きを
虜にしている虫です。

決して珍品ではないのですが(いや、珍品かも^^)、天候の影響をモロに受ける虫であるためなかなか
「当たる」人が居ないというのが実情です。
本種の採集条件は、「晴天・高温」なのです。

ところが八重山の、特に与那国島の春というのはなかなかこの好条件にはならないんですよ。
これはオオヒゲブトハナムグリにも当てはまるのですが、トビイロエンマはさらに条件が厳しいと言えます。
今春現地で会った本種を狙っていた学生が、「こんなに良い天気でもダメなんですか・・・」と全く採れずに
うなだれていたのが思い出されます。

そう、昨年数十頭を採った僕は知っているのだ!
本種はカンカン照りで暑い日じゃないと数は採れないと。
与那国の春でこんな日は滅多に無いため、本種を狙った殆どの採集者が敗退していくんですよ。
幸運に恵まれないと本当に難しい虫なんです。比較的長く滞在していた僕だって、今年は殆ど採れません
でしたし。

そうした中でなんとか犬糞に寄ってきた個体。
ピッタリと潜り込んでいますね^^
枯枝等に自らの体がきっちり入るボート状の窪みを作って越冬しているタテスジゴマフを思い出します。

こんな姿をたくさん見たかったなあ・・・

来年は絶対にリベンジしてやるぞ。

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