今季の石垣島長期遠征の初っ端を飾ったのがオオヒゲブトハナムグリの大乱舞^^
本種にはこれまで幾度か挑戦してきたものの、タイミングが悪かったり、あるいは発生数が少なかったりで
いまいち歓喜の声を上げることが出来ずにいました。
でもやっと、溜飲を下げる時が来ました^^
今年、最も多くの飛翔が見られた3月のある日の我が毒ビン。

この日の前後にもかなりの個体が得られ、この箱をイッパイにする夢も一気に叶えられたようです。
オオヒゲブトの山の神に感謝、感謝です^^
作成中のオオヒゲブト(宝石)箱
記憶は半年前の3月に遡ります・・・
例年見られるポイント横付けのレンタカー群。
おっ、メルマガでも大人気だった「土下座マン」のレンタバイクもあるぞ^^

各採集人はこの近辺から山に分け入って独自のポイントを探し、梢の周りをビュンビュン飛び回る
オオヒゲブトと一戦を交えるわけです。
懐かし~^^
春先の天気は安定せず、気温が上がらないこともしょっちゅうです(むしろそんな日が多い)。
北風が吹き低温の日は無慈悲にも「アウト確定」。虫は飛ばずどうにもなりません・・・
採集者は短い滞在期間の中で、風向きが変わるのを待つしかありません。
晴れていても急に天候が変わり、山全体が霧に覆われ小雨が降り出すこともしばしばです。

オオヒゲブト決戦は、虫の前に天気を制しなければならない、実は過酷な戦なのです。
次回、同様の戦果を得られるかなんて全く保障されているわけではありません。
現に昨年はド貧果だったのです。
掬い採ったブルー系の♂。
ネットの中をブンブン飛び回るので、ピントの合ったシャープな写真はまず撮れません^^
また、すかさず処理しないと不覚にも逃げられることが往々にしてあります@@

ネットの上を這うグリーン系の♂。

オオヒゲブト♂の後脚のトゲはネット繊維に引っ掛かり易い構造のようで、実はかなり頻繁にネットに
絡まる個体が出てきます。
その場合は注意して外さないと、このように後脚が取れてしまうことが多いので気を付けましょう。
大体、ネットインした10頭に1頭は脚がもげてしまいますから@@
(外し方にはコツがあり、あ、これは来年のオオヒゲブト決戦時のメルマガネタにしよう^^)

うーん、ブライト^^

タグ : オオヒゲブトハナムグリ
カテゴリ : ハナムグリ・コガネ
今季は長雨や低温続きであまり調子が良くなかったレインボーセンチコガネ。
展足、そして乾燥も十分に済んだので整理しながら保存作業に入っているところです。
大型昆虫の場合、僕はこのように虫を乗せた簡易展足板をレターケースに収納し、乾燥させています。

集合写真。
これを見るのはたまらない瞬間ですねえ^^

幾つかの拡大写真です(とりあえずカラフルな地域個体群のみ)。




僕は通常3000mlのタッパーに大型タトウを2列にして収納しているのですが、センチコガネ類は
横幅も体高もある大きな虫なので、たくさん収納するため今日は3600mlの特大タッパー(下のヤツ)を
購入してきました。
この大きさまでは100均で買えるので嬉しいですね^^

レインボーセンチは大人気で毎年殆どの在庫が出て行くのですが、今年は放出を絞ったので
久々にマイコレの追加が作れそうです^^
以前作ったマイコレの1箱^^
タグ : レインボーセンチコガネ
カテゴリ : ハナムグリ・コガネ
東京から戻った翌日。
重い荷物を引きずりながらの移動が多かったため、結構疲れが残っているようです。
天気も暫く良さそうなので早速今日から採集に、と思っていましたが今日一杯までは休息に充てる
ことにしました。
ウトウトしながらの運転は危ないし、やるからには万全の体調で虫採りに望みたいですからね^^
ということで、今日の虫事はコレ。
フェア直前から手掛けているレインボーセンチコガネの展足です。
いつ見ても、何個採ってもウットリするカラフルさ^^

東京で某昆虫専門店に寄りオオセンチ図鑑を見てきましたが、オオセンチの変異など足元にも
及びませんね。
結局、屋久島と関西の変異(しかも単色)、そして北海道や宮崎都井岬にちょっと緑っぽいのが出る
くらいで基調色はただの赤(これが薄いか濃いかというだけ)。
正直お話にならない虫という感じです(おっとアブナイ、意見には個人差があります^^)。
さて、上の写真の左側に見えるのは未展足分。
フェア準備に忙殺され後回しになっていた分で、急遽冷蔵庫に突っ込んでいたものです。
数産地をパック分けしています。
十分に体内の糞を出させ、しっかり何度も洗浄して余分な水分を飛ばした状態です。

こうしておけば少なくとも3~4カ月の間はいつでも生展足が出来ます。
ただこれまでの経験では半年放置すると冷蔵庫の中でもカビが発生することが多いので、センチに
限りませんが甲虫・雑虫の場合は大事をとって3カ月程度を目途に展足・乾燥を完了させることを
オススメします。
(参考)
センチコガネの糞出し
タグ : レインボーセンチ
カテゴリ : ハナムグリ・コガネ
地元熊本県の西部、阿蘇地方から宮崎・大分県境にかけて分布するレインボーセンチコガネ。
場所場所におけるカラフルさの発現度合の傾向を測るため、採集地のプロット数を増やしている
ところです。
今日はそのごく一部をお目に掛けましょう。
自分で最も美しいと太鼓判を押す熊本および宮崎、大分県境の個体群。
青・緑・紫の配分が絶妙で、それらの中間色も様々に発現し全体として一番カラフルな地域と思います。
ちょっと遠くて生き難いのが難点かな。

そこから随分と飛び離れた阿蘇南外輪山の一画の個体群。
緑系色がやや薄く弱いものの、上記産地に匹敵するカラフルさを持っています。

では、その中間はどうなっていると思いますか?
これが面白いことに一様ではないんですよ^^
これまでそんなことを調べた人は皆無なので、少し前から積極的に「場所場所の間を埋める」作業を
行っているところです。
例えば、最美個体群の居る三県境から阿蘇側に移動する途中の産地を幾つか見てみます。
九州第二の高山の麓から直線距離で5~6キロ下った山村のもの。
カラフルさは残るものの、最美の個体群に比べるとやや煌(きら)びやかさが落ちてきています。
あ、ツートンカラーも居ますね^^

さらに3キロほど行くと、こうなります。
もうほとんどと言って良いほど原色が無くなり、暗色系が多く集合美も無くなってしまいますね。
ただこれまでに無かった幻光色(青系)を幾つか見出せたのは今回の収穫でした。

次は直線距離でさらに5キロほど走り、阿蘇外輪山の東側にかなり近付いたもの。
ポイント設定にちょっと失敗して数頭しか採れませんでしたが、単色の銅金系のみとなってしまいます。

ここから先は阿蘇山と外輪山の間、すなわちカルデラ(世界一の^^)の中を走るのですが、今回は
外輪山の南東にある峠でも調査してみました。

多少の個体変異はあるものの、一つ前の産地と傾向はほぼ一緒ですね。
これらはずっと南下した九州脊梁山地方面の色にも繋がるので、さらに細かく見ないと断言出来ませんが
基本的に外輪山から南はこの手の暗い単色系となるような気がします。
ただ、ここからさらに5キロで上から二番目の写真の産地となるわけです。
どうでしょう、この豹変振り@@
ちなみに、阿蘇山側ではどうか。
これもこれまでやってきた限りでは様々なのですが、とりあえず最も美しかった個体群をお見せしましょう。
緑系がほとんど無いので最上段の二産地には及ばないものの、青に深みがあり紫系も多いことから
全体的に暗めなるも一味違ったシブい美しさを持っています。

いかがでしょう。
このように産地の一部だけを見てもカラフルさの発現状態は一概に捉えられないのです。
少しでもモノが言えるようになるためには、さらにプロット数を増やしていかなければならないと痛感
しています。
タグ : レインボーセンチ
カテゴリ : ハナムグリ・コガネ
一昨日に続き、今日もレインボーセンチコガネの回収に行って来ました。
今日は新たに設定したポイント3カ所を含む合計5カ所を回りました。
僕は様々なバリエーションが発現する最も美しいとされるグループが居るポイントを数カ所知っている
のですが、実はこれらは何キロも飛び離れていてその間にどういうタイプの個体群が居るのか
殆どと言って良いほど分かっていません。
そこで最近はこれまで調べていない初めての場所を選定して採り比べてみています。
今日はそういった意味での新産地調査でしたが、もう本当にバラバラというかカラーリングに規則性や
傾向が見出せず正直「訳が分からない」というのが印象ですね。
まあ現在までのところ採集地点が少ないのでもっと細かく調べてみなくては大枠すら話せないというのが
実情です。
これは阿蘇山直下の濃いブルー系統が多いグループ。
今年は今のところ此処が一番個体数が多いかな^^

5カ所を回った今日の成果。
多かったり、少なかったり・・・

明後日もまた新たなポイントでの回収予定です。
タグ : レインボーセンチ
カテゴリ : ハナムグリ・コガネ
昨日、地元の秋の風物詩、レインボーセンチコガネ採集(回収^^)に行って来ました。
例年なら8月下旬からシーズンが始まるのですが、最近まで天気が安定しなかったためようやく
今年初の捕獲と相成りました。
田園地帯から望む秋の阿蘇連山。
いいですねえ、この雰囲気^^

とりあえずのジャブとして実績のある二カ所のポイントでやってみたのですが、一カ所目はまあまあ、
二カ所目は全くダメで、やってみなければ今年は何処が多いのかが分からない虫なので苦労します。
林の間伐、シカをはじめとした野生動物の移動等に成果が大きく左右されるので、一般に思われている
よりも実は数は得難いものなんです。
1年振りの再開、レインボーセンチの皆さん。
綺麗なグリーンが出る所は少ないんですよねえ。

図鑑の売れ行きはどうかな?
ここではオジャマムシ、オオセンチも当然居ます。

早朝の林内は光度が不十分で、使える写真が殆ど撮れませんでした(泣)。
まあセンチ採集はこれからだから、ゆっくり撮るかな。
明日も回収に行って来ます^^
タグ : レインボーセンチ, レインボーセンチコガネ
カテゴリ : ハナムグリ・コガネ
相変わらず予報から雨マークが無くならない九州地方ですが、一昨日の晩にやっと阿蘇における
草原ナイターを敢行することが出来ました。
草原でのナイターと言えば特定の種類を狙う蛾屋さんは別として、一般にはほとんど馴染みの無い
概念かもしれません。
ただ阿蘇というフィールドを昆虫採集のバックグラウンドとして育った僕にとっては普通のことであり、
一つのアドバンテージでもあるのです^^
各地の成果を測るためナイターの場所は毎年変えているのですが、今回は特に良い場所を選定
出来たようです。
此処でナイターをやると面白いかも、という願望を数十年振りに達成出来た場所でもあります。
そして本日登場するのは糞虫の王様、ダイコクコガネ。
熊本県では昨年から採集禁止となり、さすがに有名産地からも採集者は姿を消したようです。
ただダイコクコガネが地中へ引き込んだ牛糞を盗食するツヤマグソコガネの採集には本種の生息を
確認することも必要になってきますし、念のため有名産地を避けたとしても牛を飼っている近辺には
単純に本種が居る可能性もあるわけです。
点灯後暫くして、まずは中型の♀が現れました。

巨体ではありながら殆ど羽音はしないものの、着地がヘタなため何時もライトの下に落ちるのですが、
その時の「カチャッ」という音で本種が来た事が分かります^^
これまでの経験では♀が先に幾つか来ることが多いように思います。
ゴホンヅノダイコクとのツーショット。

そして♂がやってきました。ツノが小っちゃいなあ。

そうこうしているうちに長角も複数現れます。

スクリーンを這っていた個体。
本来は物に摑まって動くのが不得意な虫で(と言うか物理的に出来ないはず)、こうした場面を初めて
見ました@@

殆どの個体が着地後にひっくり返っています^^
前胸下面にダニをびっしりと付けているのが分かりますね。

今はナイターにおけるただのお客さんになってしまいましたが、種類の少ない草原の夜店を賑わして
くれます^^
次はナイターに集まる他の種類達を紹介しましょう。
カテゴリ : ハナムグリ・コガネ
オオセンチコガネと言えば一般に普通種のコガネとされ、牧場をはじめとしたオープンランドの牛糞等を
調べれば難無く多数が見つかるといったイメージの虫ですね。
金属光沢のある赤銅色がベースで、薄い濃い、やや緑掛かる等のバリエーションは一部あるものの
赤っぽいだけの普通のセンチコガネといったいわゆる「小物感」が付きまといます。
唯一の亜種が屋久島に分布するヤクルリセンチコガネです。
青緑色に輝き美しく、かつ亜種でもあることから各地のオオセンチの中でも最も人気があります。
色の付いたオオセンチと言えば、有名処では関西方面のいわゆるルリセンチ、ミドリセンチがありますが、
周辺に採集者が多いことから供給過多で、コレクションアイテムとしてはちょっとタイヤード(tired)な
感覚がありますね。
その点、ヤクルリセンチは適度な珍品度合(大したことは無いのだが^^)を保っているのが良いです。
「ああ奈良公園のルリセンチ? もういらないや」みたいなことにはなりません^^
さて、屋久島亜種は路傍や林縁をプーンと飛んでいることも多く、「あっ、ヤクルリセンチ^^」と直ぐに
分かるし採った人は大抵大事に持ち帰るようです。
自分は糞虫を集めていなくても、お土産に良いんですよね^^
路上の獣糞に居たヤクルリセンチ。
羽化不全のようでエリトラに大きな凹みがありますね。
もちろんスルーです^^

昨今の糞虫ブームで屋久島を訪れる虫屋の中にも本種やその他の特産種等に目を向ける人も
散見されるようになってきました。
僕も前から多数を得るべく作戦を練っているのですが、屋久島ではやる事が多くなかなか優先順位が
回って来ません。
ヤクネキも手中に収めたことだし、来年は後回しにしてきた事柄を片付けていこうとも考えています。
まずは糞虫部門、ヤクルリセンチとヤクシマエンマコガネだな。
採り方やポイントは熟知しており、来年の大漁は間違いないでしょう^^
タグ : ヤクルリセンチコガネ
カテゴリ : ハナムグリ・コガネ
昨日に続き、去年の今頃に与那国島で見た昆虫達の紹介です。
まず、ちょっとおさらいをします^^
夏になると夥しい数のクマゼミが発生しますが、奴らはカラスザンショウの樹液が大好きです。
幹や枝でクマゼミが吸汁すると樹液が染み出しますが、これにノブオオオアオコメツキをはじめ、
ハナムグリやコガネ類等の樹液嗜好性の昆虫達が集まるのです。
例えばこれ。
カラスザンショウ枝先の写真ですが、中央にノブオオオアオコメツキ、下方にクマゼミが留まっているのが
分かりますね。

これは別の酒場。
このカラスザンショウは小木なるも、ノブオの他に若干のカバイロハナムグリ、そこそこのタイワン
シラホシハナムグリ、そして多数のチャイロカナブン与那国亜種が見られました。
サキシマヒラタクワガタやツマグロスズメバチも来ていますね^^
(逆光でちょっと見辛いのはご容赦下さい)

あちこちの小枝の樹液に虫達が集まっており、定期的に救うと交尾しているチャイロカナブンが
バラバラと入ります^^

チャイロカナブンは特に夕刻、林縁をブンブン飛び回っており空中戦も可能ですが、このように
まとめて一遍に採るのが正解でしょう^^
他種も含め多数を得たいなら、もちろんバナナトラップ等も有効です。
少ないながら美しいカバイロハナムグリ、日本では与那国でしか見られないタイワンシラホシハナムグリも
それなりに入ります。


樹液にはあまり来ませんが、イシガキシロテンハナムグリ与那国亜種も見られます。

ちなみに本種は海岸線に咲く各種植物の花にもよく集まってきますね。

実際、上のような最良のカラスザンショウを見つけられないと各種の虫達を効率良く多く採ることは
出来ません。
ノブオだけではなく多種を引き寄せる木は年々変わるため、出来るだけ各所を歩き回ることが
必要となります。
ただ、良好な木は極めて稀なので、さまよう覚悟は必要ですよ^^
タグ : カバイロハナムグリ, タイワンシラホシハナムグリ
カテゴリ : ハナムグリ・コガネ
相変わらず厚い雲が掛かり湿って薄暗いオモト岳山腹でのこと。
斜面に大きな木が倒れていたので近付いてみました。
すると朽ちた樹肌に幾つか黒いものが蠢いています。
「なーんだ、タダヨツバかあ」
一瞬オオヨツバコガネかと勘違いしてしまいそうになった自分が可笑しくなりました^^
よく見ると材部に侵入しようとしている個体も散見出来ます。
このように、まるで巨大なキクイムシかと見紛うような真ん丸の穴を開けながら穿孔して行くんですね。
クワガタじゃあるまいし、ご苦労なこと^^

コガネムシの仲間というのは大所帯ではありますが、一体どれほどの種類が産卵のためにわざわざ
体が隠れるほどの深さまで自ら材を掘り進むんでしょうか。
このようにお尻だけが見える穴があちこちに見つかりますが、ここまで潜られると引っ張り出す手立てが
ありませんね。

ちなみに本種は沖縄本島とか屋久島等ではエリトラに赤紋が出たりして多少は採集欲が沸くのですが、
石垣産は真っ黒なのでちょっとつまらないですね。当たると灯火にも結構来ます。
浅く掘った窪みに居たペア。

天気が良ければかつて屋久島で遭遇したように倒木の周りをブンブン飛び回る個体も見られたはず
ですが、今日のようなコンディションでは基本的にジッとしているだけのようです。
こうした場面を踏まえながら、オオヨツバコガネの採集法確立にも近付いていきたいところです。
タグ : ヨツバコガネ
カテゴリ : ハナムグリ・コガネ