甲虫(その他) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

GW後半戦の天気、そして眩いオオミドリサルハムシ(2014.5.2)

GWもいよいよ後半戦となってきました。
春は好天が続き連日採集に出ていたため体を休める暇もありませんでしたが、ここのところ安定傾向が
崩れてきています。
昨日は一日中断続的に小雨が降ったため休息日に充てました。
未展足の虫が溜まりまくっているのでちょっと助かりましたね(焼け石に水という噂も^^)。

メルマガの読者の方から近々石垣を訪れるというメールを頂いたので週間予報を見てみました。

ありゃ、晴れマークが無い・・・
GW後半戦に八重山に遠征される方はちょっと苦戦されるかもしれませんね。
ただ今年は悪天予報が好転する傾向が強いこともあり、このとおりにはならない可能性もあります。
僕も疲れ気味とは言え3日も採集に出れないのはツライですし・・・

山中のリュウキュウテイカカズラの葉を食むオオミドリサルハムシ。
国産ハムシ中、最も煌びやかな種類の一つです。
以前はよく目に付いたのですが、最近は探さないとなかなかお目にかかれなくなってきた種類です。

石垣島ではハムシにも色々と出会っていますので、折に触れて紹介していきたいと思います。

では、雨にならないうちに採集に行ってきますね^^

ハムシらしからぬキムネクロナガハムシ(2014.4.23)

もう虫屋の関心のピークを過ぎた(^^)と思しきキムネクロナガハムシ。
石垣島では随所に植栽されたヤシ類に広く拡散しており、大体島内の何処でもこの変わった形態の
ハムシに出会うことが出来ます^^

本種が日本で初めて確認されたのは1978年1 月。沖縄本島中部でココヤシから発見されたのが
その第一号でした。
文献を見ると、DNA解析からAsia型とPacific型の二系統があるようで、外部形態での識別は困難
とのこと。

現在、鹿児島南端から沖永良部島、与論島、沖縄本島、宮古諸島および八重山諸島、そして
小笠原諸島(父島,母島)にかけて定着が確認されているようです。
つまり、南西諸島に行けばほぼ何処でも採集出来る種類になっているということです。

その採集法は極めて簡単^^
ヤシ科植物の新梢を加害することから、手の届くヤシを見つけて新芽を確認するだけ。
大抵の場合、このように何頭かのコロニーを見つけることが出来ます^^


時期によってはこのように幼虫がぐしゃぐしゃ現れることも・・・

ただ背丈の低いヤシは意外と少ないので、それを見つけるのがちょっと難しいかもしれません。
面白いのは、ハムシのくせに「ペッタンコ」であり、ヤシの葉や引き剥がした指にペタッと張り付いて
なかなか離れようとしないところです。

形態、動作、雰囲気・・・ 何なんでしょ、この違和感。
いつも言いたくなるのですが、お前、本当はハムシじゃないだろ?

採れると嬉しいタイワンベニボタル(2014.4.20)

春の八重山で、ヒオドシハナカミキリやマツダクスベニカミキリ、そしてオオヒゲブトハナムグリを狙って
上方に目を凝らしていると、ごく稀に大きくて赤い虫がパタパタとゆっくり視界を横切ることがあります。

同じ赤い虫でもヒオドシハナより大きいマツダクスベニよりもさらに一回り大きく、じたばたと飛ぶ格好から
すぐに種名を特定できます。
すなわち、国産でほぼ最大のベニボタルの一種、タイワンベニボタルです。

今期初めてネットした貴重な個体^^

その特徴は、巨大であり、珍種であること。

ベニボタルは意外と種類が多く、空間をよく飛翔することから何処で採集していても大抵一日に数種は
見ることになります。ただ基本的にほとんどが小型種。
その中にあって、タイワンベニボタルは巨大な体格を持つ種類なのです。

そして、滅多に見る機会がありません。
この時期に大勢の虫屋が押し掛ける石垣でも採れる数は僅かと思われます。
実際、上記の一頭目はパラナスピア(ヤエヤマヒオドシ)よりも感激しました。

これは二頭目^^

珍種でグループ最大。
採集欲をそそられる甲虫です^^

オキナワイチモンジハムシの大発生@@(2014.4.15)

ある農道を歩いていると、前方の空一面に何か黒いものが飛び交っているのが見えました。

何だ何だと近付いてみると、そのあまりの多さに圧倒されると共に顔や体に多くが飛び移ってきます。
うわーと払いのけながら確認すると大型ハムシの一種のようです。

この黒点一つひとつが飛翔個体なんですよ@@
とてつもない数だと分かるでしょ。
(写真をクリックして拡大したり、目を凝らしたりして下さい。)

足元のゲットウの葉の一枚に止まった連中。
オキナワイチモンジハムシです。

本種はクワ科の植物をホストとし屋久島以南に分布、こちらでは結構個体数が多いハムシです。
日陰のガジュマルの新芽を好み、多産型のハムシだなあという感覚はあったのですが、ここまでの
個体数を見ることになるとは・・・

中央に写っているのが食害されたアコウで、すっかり丸裸にされています。
すぐ傍にはガジュマルやイヌビワ、クワ、オオイタビ等他のクワ科植物も多いのですが、何故か
この木だけで爆発的に発生したようです。
恐らくは一斉に羽化した個体が食樹を離れるタイミングに遭遇したのでしょう。
立ち枯れのようになった木を中心に小さな黒点(飛び回る本種)が大乱舞しています。

さらに驚いたのがその後。
二日後に再度現場に足を運んだのですが、数千匹は居たはずのオキナワイチモンジハムシは
どういう訳か一頭も見ることが出来ませんでした@@

他の虫でもこうした生態(大発生→直後の消滅)を見ることがありますが、自然の摂理の一旦に触れた
想いでした。

ノブオオオアオコメツキ幼虫にお目見え^^(2014.3.16)

やっぱり出ました~
この幼虫^^

ここで材採集を行えばかなりの確率で遭遇してしまう特大コメツキの幼虫。
その正体は・・・
与那国島特産、国内最大かつ最美のノブオオオアオコメツキです。
(最大最美の双璧としてヨツモンオオアオも居ますがこう言い切っても良いでしょう^^)

ウスイロフトカミキリ幼虫の古い坑道痕に居た終齢初期の幼虫。
このエグいマンディブル、成長に伴ってもっと凄くなります^^

そう言えば昨年6月に成虫をそこそこ採り、同時に生態写真も結構撮ったのですが与那国から石垣、
直後の地元への移動のどさくさで紹介出来ずにいたことを思い出しました。
残念ながら今はその写真が手元に無いので、今年の夏も与那国へ再渡島出来れば多くの深青かつ
煌びやかに輝く成虫の写真をお目に掛ける事が出来るでしょう^^

コメツキの幼虫ですから、枯木・朽木が絡む様々な場所から出てきます。
例えば以前も指摘したフトカミキリ類幼虫の古い坑道内、ヨツスジカミキリ幼虫が居たクロツグの古い
葉柄部分、ヨナグニゴマフ幼虫がかつてボロボロに食ったと思しき空間が出来た食痕中などなど。

ワモンサビカミキリ幼虫のものと思われる食痕中に居た中齢幼虫。食痕の主は恐らく餌食に
なったんでしょうね。
本属コメツキの尾端突起はこんな形をしています。

かつて幼虫を2年ほど飼った経験がありますが、とても慎重深く臆病という印象を強く持ちました。
以前本属の幼虫は獲物を求めて積極的に歩き回ると書いた文献か何かを見た記憶がありますが、
うーん、どうかなあと思いますね。

いつかまた本種の飼育に今度は真剣に取り組みたいものです。蛹も見てみたいですからね。
ハンティングの様子も実に興味深く面白いです(ちょっとグロだけど・・・)。

成虫採りも面白いのでまたやろう^^

九州南端のクチキゴミムシ(2013.12.23)

毎年恒例の大隅半島南部採集行で、前々から狙っていたゴミムシを今夏ゲット出来ました。

クチキゴミムシです^^

昨年のキンヘリアトバに次ぎ、以前からの九州産南方系ゴミムシターゲット完遂です。
二年越しのワン、ツー、でした^^
(フィニッシュは屋久島のヤクシマオオクチキゴミなのだ)

(参考)
キンヘリアトバゴミムシ(2012年度採集)

星、15個です^^(2013.12.21)

タトウを整理していて発掘した虫シリーズ、その一(続きません^^)。
「あ、そうだ。こんなのあったな。」

数年前の5月中旬、地元の裏山でビーティングしていて落ちてきたテントウムシ。
「あれ何だっけ、これ・・・」
どうも思い当たるものがありません。

最初はナナホシテントウの異常にデッカイ奴かと思いましたが、色も雰囲気も違う。
ハラグロオオテントウに似ている気もするが、小さ過ぎる。
そして何より前胸の独特の黒紋がやたらと目立つ・・・

帰宅後、大きさを対比するため、手近にあったトホシテントウ及びハラグロオオテントウと並べてみました。
ちょうど中間といった大きさで、国産テントウムシにこんなポジションの種類って居たかなあ・・・


保育社の図鑑にあたり突き止めた正体がこれ。

オオジュウゴホシテントウ。

解説を見るとこうあります。
「前胸背板の基部にハート形の黒紋があり、上翅の黒紋は1-3-2-1/2」
最後の部分は住んでいる番地(1丁目3番地2号テントウ荘102号^^)ではなく、片方のエリトラの
黒紋の個数です(頭部側からカウント)。


図鑑によると台湾、中国、インド、ネパール辺りの虫らしいんですが、面白いのが国内分布の表記^^
次のように記してあります。
「九州(?)、琉球(?)」

九州に居るのかな?、琉球に居るのかな? って・・・

じゃあ、どこに居るの^^

ドングリを落としているのは、この虫(2013.9.10)

死にかけのパソコンと格闘した1週間でしたが、色々といじっていたらご機嫌が治ったようで(^^)
とりあえずは以前のように作動するようになりました。
プライベートブランドの廉価版を買うにしてもそれなりの出費を伴うので、バックアップを小マメに
取りつつもう少し頑張ってもらうことにしました。

またいきなり立ち上がらなくなったら・・・
その時は潔く諦めよう^^

そんなこんなで、今日は朝早くから再度のミヤマダイコクコガネのトラップを仕込んで来ました^^
熊本のタダダイコクは採集禁止になったので、今年からは少しミヤマダイコクのコレクションを
作りたいと思っています。
九州産ミヤマダイコクが多く採れる所は殆どありませんし、ポイントは結構遠いのでこれもやはり
僕に地の利があるようです^^

牛糞トラップを掛け終わった帰り、ある所に寄ってみると・・・
やはりこれらが多数落ちていました^^
コナラの枝付きドングリです。

先日は同様に落とされたナラガシワのドングリを紹介したのですが、やはりたくさんの実が付く
コナラが一番利用し易いようですね。
落としたのはもちろんこの虫、ハイイロチョッキリです^^

この時点でドングリ内部に卵が一卵ずつ産み付けられており、孵化した幼虫はこの「ゆりかご」内部
を食べながら成長していくことになります。

真夏にも出現していたクロカメノコハムシ(2013.9.6)

クロカメノコハムシは熊本の阿蘇をコアとした一帯および中国地方のごく一部から知られるアザミ類に
付く珍奇ハムシです。

特徴的なのはまず珍品度。
大体のハムシはホストに「たかって」いるものですが、これほど居ないハムシも珍しいですね。
ホストはあれほどたくさん在るのに・・・
ルッキングではまず見つからないし、ビーティングしても1日にせいぜい1~2頭です。

次に真っ黒な色彩です。
オリジナリティ溢れる、と言うより奇跡でしょうね。
これは恐らく生態に関係していると考えられるのですが、今のところ全容は不明です。
こうしたところも珍しさに輪を掛けているんですね。

過去に5~6月そして9月に採集していたのですが、真夏は恐らく端境期だろうと早合点していました。
しかし、先般8月中旬に訪れたポイントで図らずも数個体を採集出来ました^^

本種は成虫で越冬するらしいので、概ね周年発生していることが判明して有意義でした^^

ツノクロツヤムシの蛹^^(2013.9.3)

死にかけたパソコンからなんとか更新しています。
どういうわけか今日は一発で起動出来ました^^

でも油断は禁物。こうしている間でも何時電源が落ちるか分かりません。
当初の計画通り粛々と更新準備を進めたいと思います。

今日の写真は先日初めて見たツノクロツヤムシの蛹です。
秋には赤っぽいテネラル個体をよく見かけますが、やはりこの時期に蛹になっているんですね。

暗い林内のため蛹の細部が少々見難いですがお許し下さい。

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