甲虫(その他) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

再びキノコを混ぜ混ぜ^^(2015.11.4)

先日、西表島で採ってきたイリオモテコブスジツノゴミダマが入ったサルノコシカケ様の盤状キノコを、
熊本県高地のヒメコブスジツノゴミダマが入った新しいキノコと混ぜた記事が以下。

前回の混ぜ混ぜ^^

あれから一カ月半ほど経ったので、ちょっと様子を覗いてみました。
すると・・・

イリオモテコブスジツノゴミダマは当初入っていた西表のキノコを食い尽くし、ちゃんと熊本高地産の
キノコに食い入っていました。よしよし^^
この時期にも成虫が多数見られるので、本種は周年ダラダラと途切れなく発生している虫と言っても
良いのでしょうね。

同様に元々それに入っていたヒメコブスジツノゴミダマもちゃんと確認出来ました。
基本的にそれぞれのコロニーが混じることは無いようですが、同居は上手くいっているようです^^
そして第三のゴミダマ、クワガタゴミダマがちゃっかり繁殖しているのも確認。

そして再度、これらを新たなキノコと混ぜ混ぜしちゃいました^^
移住先のキノコがあまり大きくなかったため、暫くするとまた殆ど食い尽くされてしまうと危惧しての
ことです。

新たに九州脊梁山地から取ってきた大きな盤状キノコ。相当に大きいので、来シーズンの長期遠征が
終わるまで放っておいても大丈夫でしょう^^

これらに現在のゴミダマ入りキノコを混ぜ混ぜした状態。
少し条件を変えて、一応2セット作っておくことにしました。


後はイリオモテコブスジツノゴミダマが本土の真冬の寒さに耐えられるかだな。
メンドイので保温処理等するつもり一切無し^^
まあ、本土とは言っても九州平地なので大丈夫でしょう、とタカを括ることに。丈夫な奴らだし。

とりあえずどんどん増えてね。
メンドイから放っとくんだけど^^

糞虫の簡易回収容器にはペットボトルが便利(2015.10.28)

僕のように大量採集している人間はともかく、一般に糞虫と言えば虫屋さんでも実際はあまり触りたくない
存在なのではないでしょうか。
僕なんて回収専用の大型タッパーを幾つも持っているのですが、糞まみれの虫を入れるタッパーなど
持ちたくないのが普通の感覚だと思います^^

では、気の迷いで(?)糞まみれの糞虫を採りたくなったら、あるいはそうしたシチュエーションに
遭遇してしまった時はどうしましょうか。
そんな時に頼もしい援軍となってくれるのがペットボトルです^^

採集中の車内とか、その辺に転がってますよね、ペットボトル。
わざわざ回収容器代にお金を使う必要なんてありません^^
僕のように大人採り(^^)するなら別ですが、センチコガネ10頭程度なら500ml容器が1個あれば十分。

僕はいつも2ℓのダイエットコーラを箱買いするので、我が家にはこの空ボトルが常に大量にあります。
今回はこれを例にとってお話します。
2ℓボトルならセンチコガネ30頭でも楽勝ですよ^^

まず、空ボトルにはティッシュを数枚詰め込み、その後新聞紙を細長くねじって差し込みます。
口が狭いのでこの作業は面倒ですが、無料のリサイクル容器なのでここはガマンしましょう。
そして水を少し回し入れて、虫体の汚れを取り易くします。
こんな感じ。

後は汚物まみれの虫をこの中に放り込んでいくだけ。摘まむのはさっき食べたコンビニ弁当の箸でOK^^
この作業もやり難いですが、まあガマンガマン。なにせタダですから^^

採った翌日の状態。この2ℓ容器の中には20匹くらい入っているかな?
中で虫が動き回り、新聞紙等が細かく粉砕されています。この過程で虫体が綺麗になるという寸法です^^
虫体をより綺麗にするには、中の「おしめ」をあと1回は替えてやる方が良いでしょう。
おしめ替えの様子は、また別途解説の予定です(タッパー容器の場合)。

容器の機能をフルに生かすため(空間を広く使うため)、ペットボトルは横倒しておく方が良いです。
立てておくとこのように虫が底に溜まってしまいますから。

なおペットボトルは密閉状態になるので、大量に虫を入れると酸欠で死んでしまいます@@
お腹の中がある程度はきれいになるまで生きていてもらわないと困るわけです。
よって、このような細かい穴を何か所も空けておきましょう。

中の虫を採り出すときは、カッターで輪切りにします。

空ペットボトルは他の虫にも色々と応用出来ますね。
使用済みのペットボトルは踏み潰して選別袋に入れ、所定のゴミの日に出しましょう^^

レインボーセンチ、今年はマイコレ残るだろ^^(2015.10.26)

予報によると長かった秋晴れも一旦今日で終わるようで、明日は久し振りに九州一円も雨模様になる
ようです。感覚的にはほぼ一カ月近く晴れの日が続いていた感じ。

また気温も高めだったおかげで、好きなレインボーセンチの採集にも精が出せました。
下は8カ所分を回収した日の様子。

これは自宅から近い、一つの「最美タイプ」ポイントの個体群。
毎年在庫がほぼ無くなるけど、今年はマイコレが残せそうです^^

秋の糞虫採集も一段落、これからはオークションやマイコレ整理にようやく本腰が入れられるように
なりそうです^^

あ、展足が・・・

死んだフリが好きなレインボーセンチコガネ(2015.10.24)

レインボーセンチ採集中の一コマ。
連中を摘まむと直ぐとる死んだフリ作戦。作戦になってないよ^^

手足(手足か?)を伸ばしてバンザイ体制。トコトコ逃げ出さないので好都合。
ブブブとか言いながら固まっています^^
レインボーセンチは腹部も綺麗で愛らしいんだよなあ。

ゴミダマ混ぜるな、危険? でもやってみた^^(2015.9.16)

やっちゃおうかなあ~ どうしようかなあ~
と思っていた事をやっちゃいました^^

それは、西表島で採ってきたサルノコシカケ型キノコと熊本高地で採ってきた同タイプのキノコを
混ぜる(一緒にする)こと。
実は前者にはイリオモテコブスジツノゴミダマが、後者にはヒメコブスジツノゴミダマがそれぞれ
息づいているのです@@

何故このようなことをしたかと言うと、今年5月中旬に西表で採っていたイリオモテコブスジツノゴミダマが
生育するキノコが相当に食べ尽くされてボロボロとなり、このままだと全滅しそうな恐れがあったから。
そう、ずっと飼育していたんですよ(正確には放ったらかしと言う^^)。
キノコはビニール袋に入れて部屋の隅に置き、全く見ていなかったのですが久し振りに覗いてみると
ことのほかボロボロ・・・

でも、住人達はちゃーんと生きていました。まあコイツらは強靭なので計算通りではあります^^

ただ、5月頃の現地で採る個体に比べるとやや小さいものが多い。
エサ不足と過酷な環境の中で世代を繰り返しているという証拠なのでしょう。悪かったな。
タイミング的に赤っぽいテネラル個体が多いようですね。

一方、盛夏に九州脊梁山地の高標高地点で採って来ていたキノコをちょっと崩してみると・・・
こちらも順調に中の子達は育っているようです^^

左にヒメコブスジツノゴミダマの大型♂の蛹、やや右上方に♀成虫が見えますね。
おや、下方にクワガタゴミダマのテネラル個体も居ます。コイツも食い入っていたのか。
クワガタゴミダマは九州では少ないのでちょっと嬉しい^^

すなわち、地元のキノコはまだ堅くしっかりしているので、イリオモテコブスジをこっちに「移住」させて
しまおうと思ったわけなんです^^

イリオモテコブスジゴミダマは西表特産、ヒメコブスジツノゴミダマは九州・四国限定種。
自然状態では絶対に起こり得ない組み合わせ(同居)なんだよなあ。
これにクワガタゴミダマも混じって・・・

混ぜたら危険、だったかな?
さてさて今後どうなるか、楽しみでもあり。心配でもあり。

九州では大珍品のシロシタバ、来た^^(2015.8.27)

台風15号襲来の直前、九州脊梁山地の高標高地点へ晩夏のナイターに行って来ました。
正直なところ月齢は「半月」とコンディションは既に良くないのですが、ここでのナイターは当たると
結構面白い虫が来るので年間に何回かはやっておかねばなりません。

僕の場合は極めて守備範囲が広く、甲虫でも蛾でも何でもイケルのでたとえハズレでも獲物が無いと
いうことはまずありません^^
ただ、今年は全般的に虫が少ないので少々腰の重い出動ではありました。

日没頃、ライトフィットを掛けながらポイントへ到着すると、九州とは言えど時期的にもうかなり涼しく
なってきていることに気付きます。ブナ帯という高標高でもあるため気温計を見ると20℃を切りそうです。
そして点灯。
・・・

うーん、やはり虫が集まってこないなあ。
半月もしっかり煌々としてやがるし。
いくら半月でも多少は虫が来るものなのですが、今日は本当に何も来ません。
蛾すらチラホラ程度。どうやら今日は最悪の貧果になりそうだな・・・

22時頃、今日は早仕舞いしようかと思っていると思いがけず濃霧が発生してきました。
これが上手く月を隠してくれた上に空気の動きも感じられるようになってきました。
「おやっ、こりゃ良いカンジじゃない?」
実はこうなってくると虫が集まり易いんですよ^^

予想通り、それまでは数匹しか居なかったカトカラ最普通種のゴマシオキシタバがポンポンと飛来し、
そしてやっと狙い目のヨシノキシタバも遂にやって来ました。
「オッ、来た来た! ビカビカの♀だーい^^(実はちょっとだけ欠けている)」
デジカメと毒ビンを持って慌てて駆け寄ります。

ヨシノは美しい珍品の上に(九州ではさらに珍品)♀では変異が多く、採集欲をそそられるものです。
僕は本州でも数個体を採っていますが間違いなく九州産は本邦最美で、最大個体群でもあります。
下の♀は極めて白帯が発達した珍しい型です^^

ヨシノに照準を合わせていると、ドデカイ蛾が半透明のスクリーンの反対側にぶつかりました。
裏面が一瞬見えましたが間違いなくカトカラです。
「うわあ~ シロシタバだあ!」
急いで裏側に回るとヤツは地面に留まっていました。
「逃げるなよ、エイッ!(カシャッ)」

ヨシノよりさらに珍品のシロシタバの撮影、捕獲に成功した瞬間です^^
本州では晩夏から秋にかけて幾らでも居る本種ですが、九州産は大珍品であって2~3年に1頭の
虫なんですよ(僕もやっと3頭目)。当日最大のヒットとなりました^^

濃霧と大気の動きは1時間程で終了しましたが、この間に当地では数年振りのキマエコノハを見ましたし
(採集出来ず)、下のようにネジロフトクチバあるいはツキワクチバ、ヤクシマヨトウ等の近年ほぼ土着
しつつある準遇産蛾も姿を見せました。

甲虫部門としては、ようやくキュウシュウオニクワガタが幾つか来ています。
やはり今年はオニクワも少ないなあ・・・
ちなみに、これは♂ですがナイターに来るのは♀の方が遥かに多いです。

キュウシュウヒメオオの♀も来ていました。本種の♂はまずナイターには来ませんね。
九州高山帯でも近年は極めて少なくなっています。

おや、コバネの♀だ。
このカミキリ、大好きなんですよねえ。ラッキー^^

地面ではオオオサムシも幾つかチョロチョロしています。転がった大きなヤマミミズの死体には
見向きもせず、ナイターに来た蛾を咥えて盗み去ろうとしているようです。逃がさじ^^
平野部のものよりかなり小型で、九州山地南部亜種(クマソオオオサムシ)に含まれるものです。

暫く忙しい一時でしたが、濃霧が去り日付が変わる頃になると新手の虫がほぼ来なくなりました。
気温も15℃近くまで下がっています。
今回のナイターはこれで終了と判断し、就寝。

翌朝はフィットを片付けながら下山しましたが、殆ど良い虫が入っていません。
ここまで虫が少ない年も本当に珍しい・・・
唯一良かったのが人生二頭目のクリイロカッコウムシ。高校時代に九州山地で採って以来です。

地味なカッコウムシですが九州では珍品、講談社の図鑑では九州が分布域に入っていないので
記録が殆ど無いのでしょうね。

今後は月齢がもっと悪くなるし虫の発生も悪いので、今季の高地ナイターはこれで終了です。

少なかった7月のヤクルリセンチ(2015.8.16)

そろそろ本格的に地元のレインボーセンチコガネを、と思っていたところ、数日の雨天に水を差された
格好となっています。

センチ繋がりで、今夏の屋久島の回顧録です。
先月は恒例のヤクネキ等を狙った屋久島ツアーを敢行したのですが、メルマガ・ブログに認めたとおり
3大台風および極端な虫の少なさに苦労しました。

今年の狙い目の一つ、ヤクルリセンチコガネ(オオセンチ屋久島亜種)も同様に少ないものでした。
元々7月は本種にとって最盛期とは言えないのですが、例年なら少なからず路傍を飛ぶ本種を目にした
のは僅か2頭ほど。
せっかく用意した牛糞にはなんと1頭も来ない(!)という悲惨なものでありました。

そうした中でウン良く見つけたホヤホヤのヤクザルの糞に訪れていたヤクルリセンチ。
独特の色合いがとても良いです^^

暫くその場所で粘り追加個体を5頭ほど得ましたが、今年採ったのはなんとこれだけ・・・
来年あたりはヤクシマコブヤハズカミキリとのコラボで重点的に狙ってみようかとも思案中です。
秋の屋久島にも行っとかなきゃなりませんからね^^

なお、もう一つの狙い目の糞虫、ヤクシマエンマコガネはしっかりシバイてきましたよ。
基本的に僕は黒いだけのエンマ類にはほぼ食指が伸びないのですが、ヤクシマエンマの独特の前胸の
形状、その隆起具合(特に♂の)には魅了されますね。

ヤクルリセンチと同様に、屋久島特産のとっても良い虫です^^

阿蘇草原でクロカメノコハムシ探し(2015.8.6)

8月に入り益々酷暑の度が増しています(汗)。
日中はちょっと外出するだけで汗が吹き出し体力を消耗、全く何もやる気が起きません・・・

でも高原や高山帯では冷涼な空気が流れ、下界とは別世界です。
この時期になるとさすがに種類数は少ないもののまだ十分に虫採りを楽しむことが出来ます^^

阿蘇の草原で探したのはクロカメノコハムシ。
全身がほぼ漆黒の採集例の少ない、珍奇なカメノコハムシです。
何処にでもあるアザミ類に付くのですが、条件にうるさくなかなか姿を拝めません。
しつこくルッキングを重ねたところ、幼葉の奥に食痕と共にその姿を見出しました。

淡い緑の葉に真っ黒な体のコントラストが不思議。
カメノコ類と言うか、ハムシの中でも一風変わったポジションを有する種類と言えます。

次はビーティングで落とした別個体。
オリンパスTG-3の深度合成で撮ってみました。

ゴツゴツ感の在る、見れば見るほど不思議なカメノコです。
珍品度とポジション、とても僕好み^^

明日も阿蘇方面に赴くので、もう少し数を増やしておくとしましょう^^

石垣産ミスジクビボソハムシが羽化^^(2015.6.19)

長雨でフィールドへ出れない中、我が家では石垣産ミスジクビボソハムシが初めて羽化しました。
意外と簡単でした^^

写真では羽化した成虫のほか、繭と蛹が確認出来ますね。
繭は土中から掘り出したもので、実際は土中で羽化した成虫は自力で地上に這い上がって来ます。

累代もやってみようと思いますが、もう少しで奄美・屋久採集へなだれ込むので「うやむや」になっちゃう
かもなあ・・・

イリオモテコブスジツノゴミムシダマシ(2015.6.13)

一昨日は地元熊本の一部に避難勧告が出るほどの大雨でしたが、ここ二日は一旦雨が止み小康状態
となっています。
予報では一瞬晴れのマークが出たので「さあ採集だ!」と準備していたのですが、一夜明けると
再び雨マークに変わっておりガッカリ。

仕方がないので西表島から持ち帰ったキノコ残骸をバラしてみることにしました。
もちろん、現地にてイリオモテコブスジツノゴミムシダマシがちゃんと巣食っていることを確認しています。

食われてボロボロになった塊の一つを手で崩していきます。
この瞬間がとても楽しい^^

すると・・・
出ました! 本種のコロニーです^^

このキノコはちょうど食い頃だったようで、絵に描いたような格好で次々に成虫が現れます。


羽化直後の大きな♂。
なんか、ウルトラQのナメゴンみたい(リアルタイムで見ていた世代じゃないですが^^)。

成虫の数が最も多いのですが幼虫や蛹も居て(たぶん卵も)、世代を少しずつズラしながら何時でも
成虫が出現しているタイプの虫なんでしょうね。
これは親類のヒメコブスジツノゴミムシダマシにも言えます。

(参考)
昨年秋の九州脊梁山地にて確認したヒメコブスジツノゴミダマ

キノコを全部崩すと勿体ないので少しだけ未だ堅めの幾つかを残しておきました。
もし夏~秋まで生き残るようなら、九州のキノコでも繁殖出来るか試してみようかな^^

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