一昨日の夜、雨の地元熊本へ降り立ちました。
カラ梅雨の八重山と違い九州は雨模様が濃く、滑走路上空の雨雲が厚いため僕が乗った機は着陸を
やり直す場面があり肝を冷やしました@@
昨年も書いた記憶がありますが、八重山から九州に戻ると空気がヒンヤリしているのを感じますね。
同時に清涼感もあります。向こうの6月はもう蒸し暑いの一言ですから。
さあ3年振りに6月の九州の虫を採るぞ、と意気込んでいましたが、こっちは順当に梅雨空なんですね。
八重山の天気とは好対照です。予報から雨マークが消えれば速攻で何処かに行って来ます^^
さて、フィールドへ出れないので八重山から連れて帰ってきたミスジクビボソハムシのエサ替えを
行ったところ。得意の100均カゴです^^

自分の糞を被るというバカな奴なので、辺りがドロドロになり結構大変なんですよ。
余計な生態しやがって・・・。
今年は石垣で結構広大な繁殖地を発見しましたが、6月上旬にはホストのセンナリホウズキの群落は
他植物に押されて劣勢となり枯れた株も多く見受けられました。
昨年の産地もそうでしたが、本種の生息地はこのように消滅・移動を繰り返しているようです。
来年からは狙う予定が無いため、出来るだけ手持ち標本の数を増やしておこうと思います。
そしてこれは西表島のジャングルで採ってきたキノコの残骸。

もちろんイリオモテコブスジツノゴミムシダマシのコロニーを確認しています。
そろそろ羽化したカッコイイ成虫が溜まっている頃と思いますので、明日にでもあばいてみますか。
結果はまたお知らせしますね^^
タグ : イリオモテコブスジツノゴミムシダマシ, ミスジクビボソハムシ
カテゴリ : 甲虫(その他)
未だ飼育が一般的ではないと思われるミスジクビボソハムシ。
近年、八重山地方に移入してきた北米原産の美しいハムシです。
飼育中の一部の幼虫が老熟し、食草から離れて歩き回っていたので土を張った容器に移したところ、
一斉に潜り始めました。
しめしめ思った通り^^

まあLema属ですからね、当たり前のことではあるけど計算どおりにコトが運ぶのは気持ちの良い
ものです^^
問題は卵、弱齢~中齢のヤツらだな。
食草の問題もあるし、こっちは計算どおりに行くか・・・
なお、メルマガ読者さんにはお伝えしてきたとおり、今季の八重山は早く切り上げるため滞在期間は
あと数日を残すのみ。
今年は虫が少ないし(カラ梅雨でますます少ない@@)、ちょうど良い頃合いかな。
明日は食草や荷物を送る算段をしないとな。
タグ : ミスジクビボソハムシ
カテゴリ : 甲虫(その他)
林縁のショウベンノキの葉を見ていくと、何か小さな黒っぽい物がボチッと付いています。
おっ、居た居た^^

ちょっと珍品顔をした、アカヒラタカメノコハムシです。
以前までのデジカメでは不可能だった、深度合成の拡大写真を撮ってみます。
TG-3様様ですねえ^^

このテのカメノコハムシは元々個体数が少ないのですが、今年は輪を掛けて見つかりません。
基本的に虫が少ない年だし、カラ梅雨だし。
それに、もう6月なのでちょっと時期も逸しちゃったかな・・・
来年からは沖縄や奄美のヒラタカメノコ類を採っちゃる予定です^^
タグ : アカヒラタカメノコハムシ
カテゴリ : 甲虫(その他)
ややこしいなあ・・・
与那国で採ったカミキリ材を入れた箱を覗いていたところ、シイ材の切り口に何か黒く長っ細い物が
付いているのが目に入りました。
何だあ、と思い顔を近付けてみると・・・

どういう場面か分かります?
コレ、シイ材切り口に露出したノブオフトカミキリ幼虫の食痕の木屑に、ノブオオオアオコメツキ幼虫が
頭部を突っ込んでいるところなんです。
つまり、ノブオオオアオコメツキ幼虫は木屑を掻き分けながら穿孔し、ノブオフトカミキリ幼虫まで
到達したらペロリ(実際はチューチュー^^)しちゃおうというわけ。
すなわち、ノブオの幼虫がノブオの幼虫を追いかけている構図なんですね。
なんという因果関係・・・

別にノブオオオアオコメツキの幼虫を捕獲していたつもりはないのですが、どうやら採取した
カミキリ材の樹皮のめくれ等に潜んでいた模様。
野外ではこんな感じで捕食関係が存在しているという好例ですね。
実際八重山で材採集をしていると、フトカミキリ類の幼虫の坑道にノブオオオアオコメツキや
ヨツモンオオアオコメツキ幼虫が潜んでいることはよくあるんです。
元々そこに居たフトカミキリ類幼虫の残骸が無いことも多いので(=時間がそれなりに経過している)、
コメツキ幼虫はその場所に長く居座っていたか、既に空となっていた坑道に忍び込んで来ることもあると
考えられます。
さらに、小型生物がその狭間に入ってくるのを待ち伏せすることもあると思われます。
(参考)
ノブオオオアオコメツキ幼虫の捕食の様子
(もう何度か使っている記事ですが^^)
図らずも面白い場面を見れたわけだけど、延夫が延夫を・・・
ややこし過ぎるワイ!
タグ : ノブオオオアオコメツキ
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寒気の影響で全国的に真冬並みの低温に逆戻りしているようですが、ここ石垣島もその傾向が強まって
います。
さすがに真冬とまではいきませんが、昨晩はもう使うことは無いと思っていた毛布を引っ張り出したほど。
(安宿なので掛け布団としては毛布一枚しかない^^)
同時に昨日から終日の雨模様で、あと数日は自室待機となりそうな雰囲気です。
窓越しに雨を見ていると、微小な甲虫が留まっているのに気付きました。
近寄って見ると、アマミナガクチキです。

室内に与那国島から持ち帰った材を置いているので、それから羽脱したようです。
写真では分かり難いと思いますがとても小さく、わずか3~4ミリほどしかありません。
石垣島でも雑多なビーティングでたまに落ちるのですが、小さい上に素早いのでほぼ逃げられます。
決して珍しくはないのですが、気付くと標本が、無い^^
ちゃんと採り込んでキレイに展足しとくかあ。雨で他にすること無いし。
そう言えば、材箱の近くに居た別個体の写真も撮っていたので共に掲載します。
もうね、とにかくちっちゃいので材箱の隙間から這い出ちゃうんですよ。
夜だったのでちょっと映りが悪いですがお許しを。 これも次の瞬間には視界から消えちゃってたなあ。

ところで、ナガクチキって元々種類は少ないグループなのですが、基本的に南の虫という印象は
ありませんよね。
僕の地元の九州ですら種類・数ともに採れないのですから、八重山なんて推して知るべし、です。
僕はこれまでアマミナガクチキと、下の一種しか見たことがありません。
オモト岳のヒメナガクチキsp
西表島を中心に原生林に入り込み、特殊な採集法を試みれば新種発見の可能性もありそうですが、
居たとしても間違いなく微小種でしょう。
あまり食指が動かないなあ・・・
本州での採集は四半世紀の東京在住中に完了したつもりだけど、ナガクチキをはじめ幾つかの
グループについては多少未練が残りますね。
何時になるかは分かりませんが、南虫達にちょっと疲れてきたら、ピンポイントで北の虫をつまみ食いに
行くのも良いかなあなんて考えています^^
カテゴリ : 甲虫(その他)
例年、春先における与那国島滞在の最重要ターゲットの一つに掲げている特産のトビイロエンマコガネ。
♂は長く剣のような角を持ち、ブロンズ色の前胸、明るいエリトラと国産エンマコガネの中ではダントツの
カッコ良さ、抜群の人気を誇る種類と言えます。
問題はねえ。
条件に極めてウルサく、なかなか姿を現してくれないことなんですよ。
天気が良く、高温、しかも無風(微風)。
これらを高レベルでクリアしないと姿を拝めない、相当に難易度の高い種類なのです。
しかも牛糞のような安易に入手出来るフンには集まりません。
他の採集で忙しい中、犬糞(僕の場合、人糞は絶対に使わない)をあちこちでかき集める努力まで
強いられます。
その結果、前段の条件の一つでも欠ければ努力が「パー」なのですから、本当に殺生な虫とも言えますね。
もう何度も春先の与那国に滞在して分かるのは、この時期、鉄壁の「三条件」が揃う日はほぼ無いと
いうことです。
そう言ってしまうとミもフタも無いのですが、実際そうなのですから仕方ありません。
南国と思って来てみると天気はどんより、長袖を羽織らないと過せないほどの肌寒さ、そして春は特に
連日強風が吹き続く。
与那国って大体そんなところ^^
糞虫関係の書籍などでは本種の割と多目と思しき採集行の紹介等がありますが、アレは極めて
稀なケース。
失敗した実績など殆ど誰も書かないからね^^
実はこの何倍もの採集者が本種に挑んでは敗退していっているのです。
僕は春先の与那国にのべ日数では虫屋トップレベルで入っているのですが、今回にしたって本種が
集まるほど条件が揃ったのは昨日の日中の数時間のみ。今日はもう気温が下がってダメですもん。
一般の虫屋さんの与那国滞在はせいぜい数日ですから、好条件を引き当てるのは至難の業なのです。
これこれ、コイツですよ。
なかなか姿を現さない奴は。


犬糞に潜り込んだ姿を見たのも2年振り^^

去年は1カ月以上居てわずか数頭でしたが、2年振りに二桁に乗せることが出来ました。
でも相変わらず♂が極めて少ない・・・

あと1回くらい採集チャンスはあるかな?
タグ : トビイロエンマコガネ
カテゴリ : 甲虫(その他)
まだまだ肌寒い日々が続く石垣島。
3月半ばに差し掛かったとはいえ、虫の姿はほぼ目に付きません。
そんな中でも、ヤシの新葉を探すと独特の形状でお馴染みのキムネクロナガハムシを見る事が
出来ます。
ただ、ヤシの木は手の届かない高いものが多く、本種を採るには十分に探索出来る小さい木を
探せるかに掛かっています。
あるポイントに向かっていると、運良くヤシの小木が数本並んでいる場所を見つけました。
いつも注意をしながら運転しているのですが、実は意外とヤシの小さな木は見つからないんですよ。
そして、以前の食痕で古い葉が茶枯れている木の、未だ開ききっていない新葉の束を調べると・・・
葉っぱ同士の狭い狭間にペタペタと張り付いた彼らのコロニーが現れました^^

TG-3によるマクロ撮影。やはりシャープで良いですね^^
小さな食痕もバッチリです。

深度合成で遊んでみようとすると・・・

ダミだこりゃ。
前後左右に小刻みな動きをする変わった虫なのでブレ方もヘン。
こんな感じでコロニーを作って5~6頭、多い場合は十数頭が固まって生活していますが、
こうしたコロニーは1本の木に1、2個しかなく、決して際限無くボロボロ採れる虫というわけでは
ありません。

相変わらず摘んだ指にペタペタくっ付いてなかなか離れずストレス全開。
今年も言うぞ。
お前たち、絶対にハムシじゃないだろ?
タグ : キムネクロナガハムシ
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メダカでも、デメキンでも、どっちでも良いですね。これ^^
石垣島の薄暗い林内で暮らすシロスジメダカハンミョウです。
人間で言えば大き目の小玉スイカを左右のコメカミ辺りにくっ付けているようなもの。
ジャマ臭くないのかしら・・・

さぞかしよーく見えるんだろうなあと思っていたのですが、大型ハンミョウ類よりむしろ鈍く、比較的楽に
近くまで寄れます^^
同様に八重山に棲むヤエヤマクビナガハンミョウの方が数倍も敏速ですね。
去年はマイポイントでの発生が悪くほとんど見かけませんでしたが、今年は結構多くて楽しめました^^
八重山では初夏限定の発生で、あっと言う間に居なくなります。
以前はオモト岳の高い場所にしか居ないと思っていたのですが、ジャングルさえ良好に保たれていれば
結構あちこちに居るようです。
屋久島に別亜種が居るのですが、何時も訪れる7月中旬では遅く、 これまで僅か数頭を得たのみです。
こちらでの最盛期は何時頃なんだろうか。
両亜種とも、来年は新ポイントを探してみよう。
標本も忘れず作っとかなきゃな。
タグ : シロスジメダカハンミョウ
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先日、九州脊梁山地の高標高ポイントから拉致(^^)してきたヒメコブスジツノゴミムシの「長屋」
(キノコの残骸)を少し分解してみました。
ヒメコブスジツノゴミムシの採集風景
すると、ポロッと出て来たのが真っ白でツノの形状がはっきりと分かる♂の蛹。
体が湾曲して、各腹節両脇に突起を持つという典型的なゴミダマ蛹です^^

採集地では成虫と幼虫しか見なかったため、世代のサイクルには半年ほどのズレがあるのかなと
漠然と考えていたのですが、実際は周年で親子丼(^^)状態なんですね。
恐らく何時でも卵~成虫が見られるんでしょう。
ヒメコブスジツノゴミダマの住んでる長屋は子だくさん、っと^^
蛹を見ていると、下の方から何か別の虫の幼虫がトコトコと・・・
そうか、雑居長屋だもんな^^

長屋をほじくっていると、体長6ミリほどの最大級の♂が出てきました。

この角度から見ると、ツノが水牛のそれのように湾曲しているのが分かりますね。

ちなみに、九州のノコギリクワガタの大歯もこのように湾曲していて(根元は左右に、下がりながら
先端に行くに従い上方に)、地元の子供達からはスイギュウクワガタと呼ばれています。
それに倣い、ローカル的にはスイギュウゴミダマと呼んでやろうかしら^^
嗚呼、せめて2倍の大きさだったらゴミダマ界の超人気種になれただろうに・・・
タグ : ヒメコブスジツノゴミムシダマシ
カテゴリ : 甲虫(その他)