自由人 | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

ヤエヤマヒオドシハナカミキリの♀を遂に採る!(2017.4.4)

春の八重山に通い始めて5年目、遂にヤエヤマヒオドシハナカミキリの♀を採りました。
まさに忘れた頃に採れる、というパターン。

やや低めの位置を飛ぶ大型のパラナスピア(ヒオドシハナカミキリ属)を見つけ、「あっ、コイツやば!」
サッと掬い採りネットを覗き込むと、幅広の体形に短い触角が。「やっぱり♀だ!」
一瞬の出来事でした^^

初めて八重山に来た人がビギナーズ・ラックで採ることもあるパラナスピアの♀ですが、結果的に僕は
5年掛かったことになります。まあ何時かは採れるだろうという確信はあったためか、それほどの感激は
なかったのが正直なところかな。

飛翔する♀に拘ったこともあり、この5年間に十分な数の♂のマイコレも揃いました。
これで春の八重山の「飛翔虫」について、ちょっとは気が抜けるかな^^

モロルコエパニアの蛹を多数採集(2017.4.2)

林内を探索中、立木に巻き付いたブドウ枯れ蔓の樹皮下に細長い多数のカミキリの食痕を確認しました。
脱出口は全く確認出来ないので食痕の主は未だ材中に居るようです。

蔓を割ってみると出てきたのは下の蛹。

これは国内唯一のモロルコエパニア属、すなわちツヤケシヒゲナガコバネカミキリの蛹です。
この蔓には結構多くの蛹が入っているようで、数を当てたのは30年振り位かなあ。

決して珍しい種類ではありませんが意外と出会う機会が無く、その後に採ったのはポツポツと数回のみ。
しかも本種の体はとても脆く、軽く摘んだだけで触覚や脚が容易く破損してしまうのです@@
完全な標本をなかなか作り難い種類と思います。

材を部屋に持ち込んだ途端に先発隊が羽脱し始めたようで、気付くと窓のカーテンに成虫(♀)が
張り付いていました。

今回は数が稼げそうなので、出来る限り綺麗な標本をたくさん作っておこうと思います^^

石垣島、平成29年度の始まりは冷たい雨から(2017.4.1)

昨日の最高気温27℃の世界から、一夜明けた今朝は一転して冷たい雨の音で目覚めました。
いよいよ今日は4月1日、平成29年度の始まりです。

例年より虫屋さんが少ない年度末の石垣島でしたが、会社も学校もさすがに新年度からサボルわけには
いかないと見えて、年度替りの節目に併せて彼らの多くは島を去ったようです。
虫の発生具合はともかく、昨日まで良い天気が続いたのはラッキーだったと言えますね。

それにしても、偶然ですが年度替りと共に天候が一転したのも不思議です。
昨日まではTシャツに短パン、ゾーリという姿で過ごしていましたが、今日は久し振りに上下スウェットに
靴下で身を固めています。それでもちょっと寒いかな。
明日あたりまでは低温が続くようですが、天気は次第に回復傾向との予報となっています。

さて、年度初めの写真は定宿のトム君(僕が命名^^)です。(宿主がいい加減なので名前は無いもよう)
初対面から3年ほど経ち、すっかり大人の凛々しい成猫となりました。

昔から寝てばかりですが、デッカクなったなあ。でも、相変わらずハンターとしては優秀だとか。
ネコ派にはお馴染みの、すまんかった眠り^^

新たな閲覧者のために、かつての彼の雄姿をお眼に掛けましょう。
(トムの由来も分かります^^) 
しましま模様のトム君の雄姿

新年度の一発目がネコとはね。
次回から虫ブログに戻ります^^

(追記)
本日(4月1日)、沖縄県竹富町により「希少野生動植物及び特別希少野生動植物の指定について」が
公布され、竹富町で昆虫類ではタガメ、ヒメフチトリゲンゴロウ、リュウキュウヒメミズスマシ、ガムシの
4種類が採集禁止となりました。特に西表島で採集される方はご留意ください。

フワフワ~と飛ぶ黄色いリンゴカミキリ(2017.3.31)

思い起こせば、ホストの周囲や林縁を飛翔する様々なリンゴカミキリ類をこれまで採ってきました。
地元の阿蘇周辺ではハギ・フジの周りで小型のホソキリンゴ、特異的にミヤマキリシマ群落で発生する
ソボリンゴ、沖縄や奄美ではタブ、シバニッケイ等の周りでオキナワリンゴやアマミリンゴ、宮古島では
タブ周辺を乱舞するミヤコリンゴ・・・

そうそう、大学生時代に東京・高尾山麓でアブラチャンの周りを飛ぶヒメリンゴも結構採りましたね。
そして忘れちゃいけない全国区のタダリンゴも、サクラ類の梢をふわふわ~と飛ぶのをよく見ますね。
実際には「ふわふわ」と「ぱたぱた」の中間的な飛び方と言った方が良いかもしれません。 

今日の飛翔虫ポイントでそんな飛び方をしていた黄色い虫が居ました。
石垣島と西表島のみに居るイシガキリンゴカミキリです。

全リンゴカミキリの中でフル・マッキッキー(頭部と尾端を除く)の種類は本種のみで、形態的には極めて
特化しています。
近隣のミヤコリンゴが多産型、そしてオキナワリンゴがやや多産するのに対してイシガキリンゴの
個体数はかなり少なく、トータル的にはリンゴカミキリ類の中でもちょっとした高級感を匂わせます。

基本的に例年少ないのですが、稀に一画で比較的多数が採れる事があり(過去に二度ほどあった)、
こうした場面に出くわすと一気にボルテージが上がります^^
が、そんなケースはこのところすっかりご無沙汰ですねえ。

未だ出始めなのでなんとも言えませんが、他の虫の発生具合を見ていると今年も不発かも。

オオヒゲブトハナムグリを一応、掬ってみる(2017.3.30)

石垣に入って以降ポイントに通い様子を見ていましたが、本日始めてオオヒゲブトハナムグリがネットに
入りました。
これまでで最も遅い一匹目かな。

今日などはここ数日の中では最も良い気象条件と思われ、採集者の車は10台を確認しました。
ただ、4月上旬まで見ないと全体像は語れませんが、これまでのオオヒゲブトの発生状況は・・・

日本一詳しい今年の石垣島におけるオオヒゲブトハナムグリの発生の様子は、次回のメルマガにて
詳細に報告の予定です。

マツダクスベニカミキリを採る(2017.3.29)

今日もお勤めの「飛翔虫」の確認に行ってみると・・・
春の八重山を代表するカミキリの一つ、マツダクスベニカミキリが採れました。

他のクスベニカミキリ類と同様、フサヒゲ状の大型の触覚を交互に振りながら独特の風情でネットの
底から上って来ます。

本来はヤンバルアワブキなどの花に飛来するのですが、近年は各ポイント周辺に適当な花がほぼ
無いため、同様にこの時期に出現する珍種ヤエヤマヒオドシハナカミキリよりも採り難くなった印象です。

採集者が狙う他の飛翔虫(オオヒゲブトハナムグリ、ヤエヤマヒオドシハナなど)の中でも最も早く
飛翔を始めるイメージがあります。

なお他のクスベニ類同様、幼虫の入った材を採るテもあり、材採集が得意な方はそちらの方が
能率が良いですね。僕も来年に成虫が出る材を多少確保したところです。
ただこの場合は成虫を得るまでに時間が掛かることと、寄生が多いことがネックとなってきます。

もうちょっと飛翔中の個体も採れると良いのですけど。

再び八重山からのクイズ?(2017.3.28)

石垣島の宿から、今手許にあるカミキリの蛹に関するクイズ。
さて、これは何カミキリの蛹でしょう?
ズバリ当てた方には、今秋からのオークションにて5,000ポイントを差し上げます!
・・・・・・

なーんて、もう止めときましょう。
昨年は同時期に西表島から似たようなフェイク・クイズを出したのですが、二桁に上る善良な虫屋さんを
「引っ掛けた」大罪を再び犯すわけにはいきますまい^^

(参考) ← 参考か?
昨年同時期のフェイク・クイズ
※顛末はリンク記事下の<次の記事>を追っかけて下さい。

さて、前回のクイズは材から羽脱中のカミキリの名前を当てて頂きましたが、今回は蛹そのものです。
昨年秋に九州の高標高における広葉樹枯れ木の樹皮下から採集した幼虫が蛹化したものです。
まず、これは最近蛹化したもの(♀)。

こちらは色付き始めた個体の横からのショット。
長い触角(こっちは♂)、デカイ頭部、発達した脚、小さな腹部などが特徴です。

さて、これは何の蛹でしょう?
順調に成虫が羽化したら写真を載せますのでお楽しみに^^
(メールで回答されても今回はプレゼントはありませんので念のため)

真冬並みの気候の中、オオヒゲブトハナムグリの発生は?(2017.3.26)

石垣に降り立った一昨日は穏やかで気温も高くTシャツでも過ごせる感じでしたが、昨日から気温が
グンと下がり今日は寒い曇天となっています。昨晩は着込んで二枚毛布で寝たほどです。

以下は石垣島におけるここ一週間の天気予測です。
よく使うなあ、このパターン^^

ここ暫くの八重山には真冬並みの寒気が訪れるとの予報が出されています。
この頃はオオヒゲブトハナムグリの発生ピークとなる年もあるのですが、この感じでは本種の発生具合は
昨年とほぼ同じパターンとなるのではという気がしています。
すなわち、オオヒゲブトの本発生はこの寒気が去ると見込まれる3月末日近辺以降ではないでしょうか。

既に石垣入りしている虫屋さん、3月最下旬しか休めない会社員や学生さん達にはまた耐え難い
オオヒゲブトの時節となりそうかな。
昨年もやっと採れ始めたのが3月末日。大発生とはいきませんでしたが、4月上旬の暖かくなった時期に
日によっては20頭程度採れるという日がポツポツ続きました。確か僕が石垣を離れる4月10日頃も未だ
なんとか採れていたので、昨年の発生時期は遅めだったと言えるでしょう。
今年もそのような発生パターンに近いのではないかと思います。

実は昨日、朝方は天気が良かったのでポイントへ偵察に行ってきました。
ポイントの現状を見るためと、必ず居るはずの採集者に状況を確認するためです(もちろん居ました^^)。

その際に得た情報を全てお伝えするのは面白くないので、ヒントとなる写真を二枚ほど。
いつも指標としているカラスザンショウの枝先。まだ芽吹きに近いかな。

記憶では見たことの無い石垣3月のシイの花。普通は2月頃のイメージがあるのだが・・・

もちろん、予報が(多少は)良い方に外れることもありますし、オオヒゲブトの発生自体が悪ければ
気温が上がりきっても個体数は得られない現実もあるわけです。
また、4月に入っても暫くは北風を伴った低気温が続きそうだとの予報もありました。

はてさて、今期のオオヒゲブト決戦、どうなりますやら。

石垣島に入りました(2017.3.24)

今朝一番の便で与那国を発ちました。
搭乗したのは最も小型のボンバルディア機。フワフワ感が抜群^^

午前10時頃には石垣島に到着。
連日強風の曇り空だった与那国とは異なり、穏やかでポカポカとした石垣の空模様に癒されますねえ。

レンタカーをマンスリーで借り、とりあえずの食材・生活必需品等を買い込み、定宿に入ったところです。
これから1カ月近く、八重山の中心地かつ最良の採集地たるこの石垣島で採集を楽しみます^^

ポカポカした昼下がり、宿の近くをブラブラしてみます。採集は明日以降で良いや^^
常宿は山に近いので採集地が間近に見えます。こっちはバンナ岳方面。

こっちはオモト岳方面。
右横の煙が昇るのは製糖工場です。今の時期、製糖工場は日夜フル回転。

今日の最高気温は24℃とのことで、今日あたりはオオヒゲブトハナムグリが飛んだかも
しれませんね。

ただ明日は天気が崩れ、その後数日は真冬並みの寒気が到来するとのこと。
次は予報を見ながら今期のオオヒゲブトの発生時期の予想をしてみましょう。

オキナワサビカミキリ(Diboma)と三年振りに再会(20147.3.23)

いやー、居ました。
与那国最大の目的の一つ、オキナワサビカミキリ(ディボマ:Diboma)の採集に成功しました^^
成虫を採集したのは実に三年振り。

なにしろ本種は鹿児島南端~南西諸島全域に記録のある広域分布種なるも、近年はほぼ記録が
見出せません(除く、僕^^)。
今回の与那国は虫が少ない上、連日の暴風雨で出撃回数も少なく消化不良の感が強いものでしたが、
最後に大当たりを引けて満足です。

十指には満たなかったけど、マイコレの補充分としてはとりあえず十分。
いい加減、今後は本気で他の島で探さないとな。一応アタリを付けた島はあります(たぶん居ると思う)。

夜行性の本種、昼間は下のように横倒しの擬死を装います。
これを見たことのある人は一握りのはず。

またディボマも採れたし、与那国島は暫く卒業でも良いかも(特に春先の与那国は)。
メルマガにも書きましたが、来年度から生活基盤、そして採集活動様式が大きく変わるからね(予定)。
 
あ、突然ですが明日、石垣島に渡ります。
悪天のおかげで実にのんびり出来た与那国でした^^

蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に) TOP » 自由人