ハナムグリ・コガネ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

ある日の飛翔する宝石・・・(2014.4.8)

ある日の飛翔する宝石・・・
別名オオヒゲブトハナムグリ。

いわゆる「ピークに当った」状態^^

この虫、もういいわ・・・
ワシ。

今年は、ということだけどね^^

あ、もう今期の発生は既に終了ですよ。

今日はオオヒゲブトハナムグリの♂と遊んでもらう^^(2014.3.25)

昨日に続き今日も午前10時頃より晴れ間が広がり、気温もぐんぐん上がって最高気温は25℃
に達しました。
こうした好条件に引き寄せられた虫屋の車が、今日も8台ほどポイント前にひしめきました@@

ただ唯一残念だったのが強めの風。
オオヒゲブトハナムグリは勿論姿を見せたものの、とても満足出来るほどの飛翔個体を見ることは
出来ませんでした。

ネットインしたグリーン系の♂。
ホント、まばゆいですねえ^^

数人に声を掛けてみると、昨日同様に多い人でもやっと5頭を越えた程度のようでした。
昨年の石垣はどちらかと言えばハズレ気味でしたが、ひょっとして今年も・・・

なお、こうした中での僕の成績。誰よりも採集時間は短かったんですよ^^
ほぼ皆の5~6倍は採っています(でも良い色が無い・・・シクシク)。

実はちょっとしたウラワザを使いました^^
まあ、知っている人は知っている方法です(ただし重大な欠点アリ^^)。

今年のオオヒゲブト決戦の総括については次号のメルマガで触れたいと思います。

足元から現れたオオヒゲブトハナムグリ♀(2014.3.24)

昨日は3月下旬の三連休の最終日ということで、オオヒゲブトハナムグリのポイントにはこれまで
見たこともない数の虫屋の車がひしめきました。
この写真に写っていない車も数台あったので、恐らく20人以上がこの場所に集結していたと
思われます。
僕は昨日からオオヒゲブトのベストタイムのみ此処へ来ています。

昨日はそこそこ晴れ間も広がったものの涼し過ぎる強い風の影響で虫は全く飛ばず。
声を掛けた限りでは誰のネットにもオオヒゲブトは入っていないようでした。
と言うより、それらしい飛翔個体もほぼ確認されなかったようです。

そして本日。平日とは言え採集者は昨日の三分の二ほどは居たでしょうか。
昼近くまで曇りがちでしたが、ベストタイムに近付くにつれ晴れ間が出るようになりました。
風も昨日よりは落ち着いており、結果としてお昼前にはかなり気温も上昇して来ました。
誰もがこれまでのウップンを晴らせる程度の数は採れるだろうと思ったはずです。

ところが、ベストタイムに見られた飛翔個体はせいぜい10個体ほど。
僕は特段オオヒゲブトに執着があるわけではなく他の事も平行しながらだったのでこの程度の数しか
見ませんでしたが、あとで確認すると他の採集者も似たりよったりで採集数(勿論♂)は多い人でも
5頭程度ではないでしょうか。
オオヒゲブトのピークに合わせるというのは本当に大変な事なんですよ。

さて、このポイントは♂は採り易いものの全く花が無いため♀を狙うのは難しいです。
僕が林内のポイントで空を見上げていると、足元でしきりにブーンという羽ばたき音がしています。
どうせ大きなハエかなんかだろうと最初は気に掛けなかったのですが、あ、これはハナムグリが
地表の低い植物群に阻まれて飛べない状態の音ではないかと気付きました。

実はこれと同じ羽ばたき音を去年の波照間島で何度も聞いていました。
それは海岸に近い明るい草付きでしたが、恐らく新たに地中から羽化して来たイシガキシロテン
ハナムグリの新成虫が、低く繁茂する雑草類に阻まれて上昇出来ない、すなわち狭い空間で
ホバリングしながらもがいている時と全く同じ音だったのです。

慌てて音のする地表付近に目を凝らすと、緑に輝くオオヒゲブトの♀が雑草の葉っぱの下で必死に
羽ばたいているところでした。
一旦地面に叩き落して這い上がって来たのが下の写真です。

そして、かつて埼玉県所沢市で、虫友とヒゲブトハナムグリの♀の採集法を確立した時のように
(この時の様子は以前のサイ角通信に記述されている)、♀が居た周りを丹念に調べました。

ヒゲブトハナムグリは、♀が地中から這い出てくると上空をパトロールしていた♂が何頭も
誘引されて地表でその♀と交尾しようとします。
その際に多い場合は5~6頭の♂が♀を追いかけ回し、ダンゴ状になったりするので大変目立つ
のです。
これが当時僕らが生み出した♀の発見方法でした^^

つまりこれを逆利用して周りに♂が居ないかと考えたわけです。
しかし、期待に反して付近は静まり返り♂は一頭たりとも見つけることは出来ませんでした。
やはり♂が地表スレスレを緩慢に飛び回るヒゲブトハナムグリとは異なり、少なくとも地上数メートル
以上の高さを猛スピードで回遊するオオヒゲブトにとって、地表での交尾というのはあまり現実的では
無いと思われます。
やはり交尾は主に樹上や高所にある花の上等で行われるのでしょう(地表での交尾も確認されている)。

それにしても先行組はもう何人もあえなく敗退して石垣を去って行きました。
今年のピークは一体何時になるのだろうか・・・

ダイコクコガネの新産地めっけ^^(2013.10.13)

熊本県では2013年1月から、ダイコクコガネは残念ながら採集禁止となってしまいました。
昨年まではよく通ったポイントにも、8月中旬に一度だけ違法採集の跡が無いか確認に行った程度。

まあ僕は既に本種をかなりコレクションしているので、もう採集のステージは卒業しています。
ここ数年は集中的にやり込んだため、もう一生分は楽しんだという感じかな^^
なので採集は出来ないけど、新産地を発見する段階に移行していこうかと。

それにダイコクと関連性のあるツヤマグソコガネは今後も採集しなければなりませんからね。
トラブル等を考えると、ダイコク有名ポイントでのツヤマグソ採集はもう現実的に不可能です。
よって、ダイコクの自分だけの観察ポイントは出来るだけ多く持っておきたいわけです^^

昨日はこうした視点で昔から目を付けていた某ポイントに行って来ました。
ここは母親方の田舎に近く、僕が幼少期に毎年夏休みを過ごした場所なんですね。
県境に近く、地元はもとより他県の採集者はまず入って来ません。

レインボーセンチの多産する林縁に獣道があり、林間放牧されている牛がよく「落し物」をしていきます^^
これをほじくると・・・

まず目に付くのが無数のオオセンチコガネ。
日当たりの良い草原の牛糞はほぼ本種の独占状態です。
次いで目に付くのが普通種ながら美しいオオフタホシマグソコガネ。
本種は冬場に幼虫を持ち帰ると、次年の初夏に多くの新成虫が得られます^^

日陰の林縁の糞からは、もちろんレインボーセンチも得られます。

根気よく牛糞をひっくり返し続けていると・・・
おっ、お目当てのダイコクだ^^
ドンチビの♂なのが悔しい・・・

気を付けて見ると、やはり本種特有の土盛りがあります。

糞をよけると既に地中深く潜った跡が。
この状態で見つけるとなると、深く掘り込むドカチン用具が必要となります。
もう10月も10日を過ぎているので、深さ30~40センチの地中巣には卵を産み付けた糞球が
出来上がっているでしょう。文句無くスルーのパターンです^^

昨年以前に多産地において、土中の本種の様子や、糞球部屋の様子の写真も撮っているので
オフシーズンにでも別途紹介しますね。

糞の下から続けて大きな♀を発見。

次いで出てきたのが長角の♂。
ダイコクはやっぱりこうでなきゃね^^


こんな感じで今回は5~6頭のダイコクが見つかり、しっかり新産地を確保しました^^

ミヤマダイコクコガネ、順当に捕獲^^(2013.8.30)

台風15号による風雨が迫る中、一昨日に仕掛けた牛糞トラップを確認するため未だ暗い早朝に出発。
所々既に弱い雨が降り出しており、半分は玉砕覚悟での回収となりました。

元々は数日続いた大雨と台風の狭間の数日間を有効に利用しようと考えたのですが、思いのほか
台風のスピードが早く半日~1日位計算が狂ったようです。

どうやら牛糞を掛けた日から曇り始め気温も下がったようなので、恐らく昼行性のレインボーセンチは
ここ数日は殆ど動いていないでしょう。
ただ夜行性のミヤマダイコクコガネは元々高山帯の虫であり低温でも大丈夫なため、夜間に大雨さえ
降っていなければ期待は出来ます。

太陽が昇り林の中がなんとか見えるようになった頃、ポイントに到着。
重ったるい雲が立ち込めているものの、運良くこの一帯は大雨は逃れているようです。
辺りの感じからすると、昨日あたりから弱い雨が降ったり止んだりはしているのでしょう。

急いで牛糞の回収に取り掛かります。
丁寧に確認していくと、今年は例年に無く駄エンマが豊産して牛糞を占領しているようです。
予想通りレインボーセンチはあまり出て来ません。

ただ、狙い目のミヤマダイコクは全部で十数頭は確保出来ました^^
ダイコク系はこうした天気でもなんとか動けることをタダダイコクで確認していましたから、計算通りです。
(一晩中大雨というケースは勿論ダメですが)

例によって♀の数がやや多かったのですが、巨大な♂も幾つか居たので十分にやった価値が
ありましたし、今年もマイポイントが十分に機能していることを確認出来たことも収穫です^^
センチなんて沢山居る時に採れば十分です。

なお、今日はレインボーセンチのバラエティの中でも特に貴重な「黒センチ」が採れたので写真で
紹介しておきます。
このとおり、ほぼ真っ黒です。驚きでしょ^^

午前8時には回収を終え、本降りになってきた中で帰路に付きました。
驚いたのが久し振りに遭遇した「道路が川になった」状態@@
随所にある排水溝の入り口からも水が噴き出していましたし、やはり台風による集中豪雨は凄いですね
(熊本の集中豪雨は昼の全国ニュースでも報道されていました)。

何カ所かノロノロ運転を強いられましたが、それでも午前10時半過ぎには自宅に着きました。
九州で最も採集に行き易い場所に住んでいる利点です^^

波照間島のイシガキシロテンハナムグリ(2013.6.5)

一般的にイシガキシロテンハナムグリは普通種と言え、概ね沖縄本島以南に広く分布しており
現在5亜種に分かれています。 

基亜種の分布域は石垣島など与那国島を除く八重山列島をカバーしており、厳密に言えば幾つかの
地域で軽微な変異傾向が見られます。
特に波照間島の個体群は、全ての個体群の中で最も美しいグループとされています。

南西諸島のクワガタブームの際に各島のイシガキシロテンも同時に「細かく」もたらされたのですが、
僕はこの波照間産に瞬時に魅了され、いつか自分の手でしこたま採ってやるという思いを強くして
いました。

今回、その願望をほぼ達成することが出来ました^^

かつて南西諸島の各島を頻繁に訪れていた友人から聞いていたのは、波照間のイシガキシロテンは
トラップにあまり集まらず数を採るのが難しいというものでした。

確かに、用意したバナナトラップへの集まりは悪く、このことは友人が言っていた通りでしたが
辺りを注意すると結構多くの個体がブンブンと飛び回っています。

「よし、それじゃ空中戦だ!」

飛翔個体見つけると小走りで走り寄ってその飛翔軌道を見極めます。
そしてネットの捕獲範囲に入ると同時にバサッとやるわけです^^

これ、甲虫採集と言うよりまさに蝶を採っているのと同じ要領です。
テキは縦横無尽に飛び回っているので普通の甲虫屋さんには難しいでしょうね。
僕は何と言っても蝶屋の血が流れていますから、面白くてしょうがないわけです^^

ただ、盛夏の草原でゴマシジミを採っているのと同じ、否、ギラギラした太陽の日差しはそれ以上なので
この作業は長時間続けられません。 なにせ直射日光を遮る物が全くありませんから。
この日は日射病になる寸前まで頑張り、とりあえず満足出来る数は確保しました^^

翌日分かった事ですが、雲が広がり気温がちょっと下がると飛翔する個体数はグンと減ります。
勿論トラップにもさらに集まり難くなるので、多くを得るためには超高温で日差しの強烈な日を引き当てる
幸運を持っている必要があります(同時にそれに耐えられる体力も必要ですが^^)

 
飛び回るので基本的に生態写真は採り難いのですが、地上スレスレをホバリングぎみにゆっくり飛翔する
個体がおり、見ていると大体下草に摑まってその後じっとしています(休んでいるだけ?)
交尾相手を求めているのか、それとも産卵場所を探しているのか、あるいは何かを舐めているのか
とも思ったのですがどれでもないようです。

以前も書いたことがありますが、コガネムシの仲間は人間に理解出来ない(真意が分からない)行動を
取る種類が多く、そうした場面に出くわすとどうも気分的な消化不良に陥ってしまいます。

まあ今回はそこそこ採れたので気分良く石垣に帰還できました^^

4年越しに溜飲を下げたトビイロエンマコガネ(2013.3.28)

基本的にずっと悪天に祟られた先の与那国採集行。
ただ最終日のみ強風が止み、お昼の数時間だけですが太陽が照り付けた時間帯がありました。

その時姿を見せたのが与那国特産のトビイロエンマコガネ。
4年前の春に挑戦するも、天気の女神におあずけを食らっていたんですよねえ。

ブロンズ色の前胸と明るいエリトラは全くエンマコガネを連想させません。
そして♂にはエヴァンゲリオン初号機(^^)を彷彿とさせる長い立派なツノが備わっています。
エンマコガネ人気投票をしたら、間違いなくナンバーワンを獲得する種類でしょう。

ただ一つの欠点が体長5ミリ程度と小さいこと。 
実に惜しい・・・ けど、それもまた良しなんですよね^^

犬糞に飛来したトビイロエンマ。
うーん、こ(掛け言葉^^)の瞬間を見たかったんだよなあ。


糞に潜るヤツも・・・

何故か極端に少ない♂。
立派なツノと左右の張り出した前胸がカッコイイ^^


そこそこ採って、4年越しに溜飲を下げました^^

意外と艶っぽくないオオツヤエンマコガネ(2013.3.17)

晩秋およびこの時期、薄暮のみに短時間だけ活動する糞虫がオオツヤエンマコガネ。
割と難物で、ナイターセットが10機とカラダが10体あればそれなりに採れるだろうけど、実際は
甘くはありません。

ライトフィットを多用すれば少しは採れるのですが、現段階のミシュラン星4ツはまあ仕方ないでしょうね^^
光をバリバリに当てて撮ったと思しき実物大写真の横に置いてみると・・・
あれ、名前のような艶っぽさはあまり感じられません。

そうか、こう斜めにしてみると・・・
光が反射してちょっとは名前らしくなりました^^

もう遅い?ヤエヤマクリイロコガネ(2013.3.16)

ヤエヤマクリイロコガネは、冬の終わりから初春にかけて出現する愛らしいコガネの一種です^^
本土のクリイロコガネより一回り小さく、とても毛深いのが特徴です。
色彩もクリイロコガネが赤っぽいのに対して、薄茶色であることから容易に区別できます。

採り方は本土のクリイロコガネと全く同じなので、労せず一杯採れるだろうとタカを括っていましたが
こっちは暖冬だったのでどうやら発生が早まったようです。
薄暮直後の活動時間帯にも殆ど羽音が聞こえず、もう末期みたい・・・


うーん、まだ採れるだろうけど、何か消化不良だなあ。

気が知れない甲虫達@@(2013.2.8)

ここに枕を並べて討ち死にしているのは石垣島産スジホソコガネです。
採集した日の夜、安宿の貧弱な電機スタンドの下で撮ったのでちょっと見難いですね^^

本種は時として一度に多数が採れることがあるのですが、その際の彼らの行動にちょっと翻弄された
ことがありました。

発生地では気温の高い昼下がりにブンブン飛び回るのですが、その何割かが土壌のある場所に
固執するような行動を取っていました。
一旦はそこに留まるのですが、何が気に食わないのか数秒後にはまた飛び去ってしまうのです@@

本種の詳しい生態は未だに知られていないので、何とかその一端にでも迫ろうと採集はそっちのけで
観察を続けたのですが、結局何も起こらず終いでした。
ひょっとしたら土中から出てくる♀を探しているのか、と思ったのですが・・・

一方、こっちは地元熊本でのこと。
秋の放牧地で見たオオセンチコガネのわけの分からない行動です。

芝生のように細かい牧草がびっしり生えた所にイノシシだか小型野獣の小さな糞塊があり、
そこに多くのオオセンチが集まっていました。


その日は気温が高くオオセンチ達は活発で、小さく切り取った糞の塊を各々が好きな方向に引きずって
います。
そうそう、ここのオオセンチは個体によってはややグリーン掛かるんですよねえ^^

ほら、前肢で抱えて引きずってる^^


ところで、ある糞虫関係の本に、日本にはスカラベのように糞を「転がす」ものが1種居ると書いて
ありましたが、前肢で抱えて「引きずる」という概念(行為)は普通の事なのだろうか・・・
それは、まあいいや。

日差しが強いので分かり難いのですが、この中だけで糞塊を抱えたオオセンチが5~6頭居ます。
各々が思い思いの方向へ小さな糞の塊を運んでいるところです。

ある距離まで糞塊を引きずると、糞の横でぐるぐると回りながら地面を調べているような行動を
取り始めます。

「なるほど、穴を掘って糞を地面に引き込むんだな」と思って見ていると、なんと全ての個体がそのまま
何もせずにその場所を離れてしまったのです@@
せっかく長い距離を運んだ糞は捨て置いて・・・

ええ? 何のために自分より大きな糞の塊をえっちらおっちら運んだの・・・
もう全くわけが分かりません。

やはり虫というのはヒトとは次元の違う生き物なので、擬人化の情緒を持って見てはいけないんだな、と
つくづく感じましたね。

次はこう来るだろうな、と思うことが大当りすることもありますが、そうでないことも結構多いものです。
虫とはニュートラルな目線で接することが必要だと最近強く感じています。

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