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カスリドウボソ等、その他の西表島のドウボソカミキリ類(2016.6.7)

西表島のドウボソカミキリ特集、まだ続きます^^

まずは、これまた僕が大好きなカスリドウボソカミキリ。
超大型のドウボソカミキリで、これがビーティングネットに落ちるとその「手応え感」が
たまらないのです。

カスリドウボソって、なかなか採り難い種類だと思いませんか?
その旬は遅目かつ短く、そして生息環境が結構難しいこともあり多くのカミキリ屋さんの
アンテナにはなかなか引っ掛からない種類かなと思います。

嬉しいペア落ち^^

これくらいが一度に採れると嬉しいものです^^

今回の西表ではそこそこ多い一画を見つけることができ、かなり楽しめました。
八重山から屋久島まで分布は広く、変異も多いことから各地でたくさん集めたい種類ではあります。

次は八重山のドウボソ・グループでは最も普通のタテスジドウボソカミキリ。
石垣島ほど多くはありませんが、それでも平地から山地に掛けてそこそこ目にしまず。

石垣産に比べるとやや白っぽく感じるので、オフにでも両島の個体をじっくり比べてみたいと
思っているところ。

白っぽいと言っても、波照間亜種のような色の薄さとは全く異なります。
参考まで、今年撮った波照間亜種の写真を下に載せておきます。石垣産とも西表産とも相当に
趣を異にし、現行の亜種のままで妥当と思います。

そして属は異なるものの形態はよく似たオオシマドウボソカミキリ。

四半世紀ほど前の石垣や与那国にはかなり居ましたが、近年はあまり見ることがなくなった種。
西表でも同じくススキをホストとする前種と比べると多くはありませんが、幾つかまとめて
見られるポイントを探すことが出来て喜びました^^

八重山のドウボソ関係で4回も引っ張った^^
一般には取っ付き難く手間と時間はかかるけど、ドウボソ類は本当に面白いですよ。

ついでに波照間島のイマサカドウボソも^^(2016.6.6)

今日午前、ずっと大地を焦がしていた太陽が厚い雲に隠れ、雷を伴った激しい雨となりました。
一体、何時以来の雨だろう。全く思い出せない・・・
カラカラ感が酷かった西表の自然にも、これで少しは精気が蘇ってくるでしょう。

月齢の良い6月上旬、西表にはヤエヤマコクワガタを狙った学生を中心とする虫屋が数組入って
いますが、成果はほぼ芳しくないようでした。これで少しは状況が好転する、かな?

さて、前日に西表島でイマサカドウボソを採った話をしたので、ちょっと悪乗りを^^
イマサカ繋がりで今季はブログ・アップのタイミングを逸していた波照間島産の美しい個体を
載せておきます。

波照間島はここ3年間連続で通っていて、さすがに行き過ぎの感がありました。
3年連続で波照間を攻める虫屋もまず居ないよねえ^^
特産種も少ないし、実は波照間を遠征に組み込むのはスケジュール・費用ともに高リスクなのです。

そこで、今後暫くは行かないつもりで臨みました。
意気込みに反して波照間も虫が少なかったのですが、そこはホレ、3年の苦行を積んで来たわけですよ。
イマサカドウボソはとりあえず最低予定数は採ることが出来ました^^

微毛も揃った美しい個体。






少なくとも来年は行かないけど、また直ぐに行きたくなるんだろうなあ。
新鮮なイマサカ、ドウボソ類の中では(僕にとって)ダントツの存在です^^

西表島でイマサカドウボソカミキリも採る^^(2016.6.5)

なかなか落ちて来ないシロスジドウボソカミキリ八重山亜種を狙って夢中でビーティングを
続けていると、大き目の♀が落ちました。
しめしめ完品、いっただーき^^

そして10メートルも離れていない場所からまた大きな♀が。

よし、今日はツイテいるなあ。立て続けに大型2♀か。しかも完品^^ 良いぞ良いぞ。
そして摘み上げようとした時・・・

「あれ?」
何かの違和感とともに、自分の中でひらめいたものがありました。
「アッ、これ、イマサカドウボソだ!」

最近西表のイマサカドウボソはまた採れなくなったと聞いていたこともあり、すっかりその存在を
忘れていましたし、それにシロスジドウボソと全く同所的に居るとは思っていなかったのです。
前日のブログにも書いた通り、石垣での両種の生息環境は全く違っていました。

ところが、西表島では同じ一画で混生しているのです。
「うーむ・・・」

ちょうど良い機会です。
幸運なことに同等の大型♀同士、特徴も良く出ているので比較するには持って来い。
両種の違いをあまりよく分からなかった方も下の写真を見れば一目瞭然でしょ^^

背面:左がシロスジドウボソ八重山亜種、右がイマサカドウボソです。

側面:上がイマサカドウボソ、下がシロスジドウボソ八重山亜種。

腹面:左がシロスジドウボソ八重山亜種、右がイマサカドウボソ。

イマサカは明らかにエリトラの白筋の微毛が黄色で、なによりも体側および腹側の一部も極めて
黄色っぽいのが明白ですね。
他にも複眼の大きさとか、胸部の模様、エリトラの形状(特に先端部)等、幾つかの相違点が
あるのも分かると思います。

惜しむらくはちょっと時期が遅く、ややスレが出て来ていることかな。
まあ贅沢を言うとキリがないからね^^

イマサカはこれで石垣産、波照間産、そして西表産が揃ったのであとは与那国産のみか。
島毎の変異も見るならもっと数が必要だし、シロスジも各地で採んなきゃならない・・・
それぞれの生息環境の把握も道半ばだし。

ドウボソ類に狂うと実に大変なのです。

シロスジドウボソカミキリ八重山亜種の昼と夜(2016.6.4)

雨を全く忘れたかのような八重山の6月、ジリジリと照り付ける太陽。
暑い! カラ梅雨の西表島、虫はますます少なく過酷な時期となってきました。

そうした中で良い虫にも出会っており、狙っていたシロスジドウボソカミキリ八重山亜種を
複数採集出来ています。
カラ梅雨でなければもう少し採れたかもしれませんが、狙っていたものが採れたので文句は
言いますまい。


本来稀な本亜種、石垣島でも幾つかは採っていましたが、どちらかと言えばこっち(西表島)の方が
採り易いイメージ。石垣とは環境がかなり異なるのでちょっと面食らう部分もありますが。

あてずっぽうのルッキングがたまたま功を奏し、昼夜で1頭ずつ発見することも出来ました。
正直これは稀なケースで、ちょっとしたスクープ画像だと思います。

まずは昼間に見つけた個体。
陽光を避けるため枝の下面に留まっています。


虫は何処かに留まっているわけで、だからこそビーティングで落ちてくるのですが叩く前に肉眼で
静止場面を捉える機会はまずありません。

そして夜に見つけた個体。昼と違い枝の上部に留まっていますね。
時間は8:30頃でしたが、活動はしていませんでした(たまたまかも)。


暫く観察していると懐中電灯の光を嫌がってか、体を45度ほど回転させました。
触角をピンと前方に伸ばして、しっかりとしがみ付くのが本属の特徴です。

この珍品亜種の野外での生態場面が捉えられたのは極めて稀でしょう。
時間を掛けて探してみましたが、これら以外の個体を見つけることは出来ませんでした。
また見つけてみろと言われても全く自信はありません。それくらい稀有なことと思います。
悪運強し、ジブン^^

勿論、昼・夜の個体ともに有り難く頂きました^^

昼はヤエヤマムネマダラトラ、夜はイツホシシロが沸く^^(2016.6.3)

沸く、という表現はあまりにも虫を知らない初心者的で使いたくない言葉でしたが、そうした場面に
遭遇したので初めて使ってみます。

畑脇にガジュマルやアコウが刈ってあったのは知っていましたが、暑い中だし、樹種的にもあまり
面白くないのは分かっていたのでいつも知らんプリを決め込んでいました。

ある日気が向いて立ち寄ってみると、何かがプンプンと飛び回っています。
「ん?」
近寄って確認してみると、クワ科などには来ないはずのヤエヤマムネマダラトラカミキリ。

思いのほか結構居て、下写真の左上の枝先などには二組もの交尾個体が見つかったりします。
右下にも1頭。

なんでクワ科などに居るの?
半信半疑で見ていると、ちょっとはガジュマル等の伐採幹に留まったりしても落ち着かず、直ぐに
飛び去ってしまいます。やはりあまり興味は示していないようだなあ・・・

で、やっと気付きました^^
これらの伐採群落からちょっと離れた所に刈ってあったのがシマトネリコ。
ヤエヤマムネマダラトラの大好きなホストの一つです。

近付くと当然のように・・・


うーん、これだけ居ると壮観だなあ。
これらの一部がクワ科の伐採木にも二次的に来ていたんですね^^

盛んに産卵もしているけど、こんな直射日光の当たる場所だと卵の生存は無理だろう・・・
そんな心配もいらないほどの沸き方でした^^

其処へ夜に行ってみると・・・
件のクワ科の木々の上では、昼とは違ってイツホシシロカミキリが沸いていました^^



「脱・ベニボシ宣言」の後、ある日の成果(2016.6.2)

こんな宣言、ブログ上ではやっていませんが5月中頃からそんな感じかな^^
殆ど何も採れないジャングル内に居てもツマンナイだけだし。

で、各地でいろいろとやってみると西表島って結構虫が採れると実感。
そんなある日の戦果。
思い掛けず、狙っていた珍種ドウボソカミキリ2種を一度に採った図^^
(一番普通の奴は入っていません)

代表的なものは次回からトピックも含めてアップしましょう。
(一番上のひっくり返っているのは与那国島のウスイロフトで、こっちで羽脱したもの)。

可愛らしいイシガキイトヒゲカミキリ(2016.6.1)

ジャングルと表現するのがピッタリの西表島の原生林。
人が唯一、川を遊覧船で遡上して島中央部の有名な滝へ至る観光ルートがあります。

その過程でネットに入った可愛らしいイシガキイトヒゲカミキリ。
クスノキ科のバリバリノキの葉を後食に来るので、それを掬うと採集出来ます。


ただ、今回は山道脇に良いバリバリノキが見つけられず、ほんの数頭のみ。
まあ本種はいずれ材採集で標本数を稼ぐしかあるまひ・・・

なお、路上の水たまりでは有名なリュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウが
見られます^^

ゲンゴロウ、最近やってないなあ・・・

ルリゴキブリが意外と採れる^^(2016.5.31)

ゴキブリの中で唯一、採集・コレクションの対象としているルリゴキブリ。
1センチ程度の丸っこく可愛い恰好をしており、フォルム感は絶妙^^
何と言ってもルリ色に輝く光沢は何とも言えません。

動きもツツツ、ツツツと走っては止まりを繰り返し、「魅せる」技を持っています。
シャカシャカと猛スピードで走り去るだけの茶色くデカイ連中とはこうした部分でも一線を画す
存在なのです。

珍種の部類に入り暗いジャングルの中で得られることが多いため、有名な割にはなかなか出会う人は
少ないようで標本が出回ることもほぼ無いようです。
僕は石垣島ではこの数年間でトータル5~6頭程度しか採っていないと記憶します。

その珍種たるルリゴキブリ、ここ西表島では意外と出会う確率が高いです(僕だけ?)。
イワカワシジミ幼虫が穿孔するクチナシの実を探していたら、偶然に枝に留まっていた本種。

ジッとしているところを見つけるのは稀ですね。
この手の虫は走り回っていてくれないとなかなか目には留まりませんので。

これは林内をビーティングしていてネットに落ちた本種。

このようにして採るとネット上を走り回るのでまず撮影は出来ないのですが、たまたまこの個体は
固まってくれたので十分に堪能させてもらいました^^

1シーズンに10頭以上採れるなんて思えない虫だったけど、今回の西表島ではもうこれだけタトウに
並んでいます^^

ただこれも良いポイントを見つけることが出来たからで、ジャングルだらけの西表島といっても
何処ででも採れるわけではありません。

来年以降は西表での長期滞在は出来ないかもしれないので、もうちょっと頑張って数を
増やしておきたいと思います。
(不完品率がやや高いのが玉にキズ・・・)

ブラウン色が良い、西表のヤエヤマフトカミキリ(2016.5.30)

僕は西表島で記録されているカミキリを全て採ろうと思っているのではなく、特徴的なものに
限り確実に対峙していくこととしています。

こうした西表島における対象種についての詳細はメルマガにも書くと思いますが、その数は
特産種も含め10種程度とそう多くはありません。

その中の一つがヤエヤマフトカミキリ。

石垣島のもの(北部産を除く)がダーク・グレーであるのに対し、西表島産は明らかにブラウン系の
色彩を持つ変わった個体群です(数を採ると僅かに石垣のようなものも混じってくる)。
フト・コレクションの充実を図る僕としては、この西表の個体群を外すことは絶対に出来ません。

本種の最盛期は5月下旬からなので、フィールドでは本種の姿が目立つようになってきました。
スウィーピングで入ったヤエヤマフトの♂。
茶系の色彩であるのが判るでしょうか。

こちらはデカく素晴らしい♀。
なんと言うか、ステキな色^^


石垣のダーク・グレーを見慣れている人にとっては信じられない色合いでしょうねえ。

野外でも優先的に狙いますが、老熟幼虫もそこそこ手元にあるので西表を出た後でも暫くは
楽しめそうです。
今回の狙い目の一つですからね、しっかり貯めていきますよ^^

オキナワスカシバとか(2016.5.29)

西表島の原生林でベニボシカミキリの来そうなオキナワウラジロガシの古大木を見ていると、
たまに出会うのがオキナワスカシバ。

珍しいとも言われているようですが、そうでもないような^^
僕は毎年複数回は目にしますね。勿論しょっちゅう出会う虫でもないのですが。

現ステージは蝶・蛾の現地での生展翅が出来る状況にないためいつもスルー。
ハグルマヨトウ等と共に、早くたくさん展翅したい沖縄の蛾の一つではあります。

前種とは全く関係はありませんが、西表島で結構目に付くのがこれ。
日本最大のムシヒキアブ、メスアカオオムシヒキ。
オオバギの葉上に留まる♀。♂はやや小型で青いので、赤っぽい♀とは一見して区別出来ます。

石垣島では草原に近い環境でよく見ていましたが、西表島では原生林内のやや開けた小道や
ちょっとした空間によく居ます。
優雅に上下に大きく揺れながらダイナミックに飛ぶ姿には結構感動します。

本種の悪食さを現したのがコレ。
なんで♀同士が連結しているんだろうと近づいてみると・・・

なんと、共食い。ブスリとやられた方は息も絶え絶えでした。
自分と同じ大きさのもの、しかも同種に襲い掛かるとはスゴイ@@

何の因果で同士討ちしなきゃいかんのか・・・

虫も大変だねえ。

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