本気でコレクションの対象とすべきか未だに悩むのがコメツキという一群。
いやね、グループ「全体的に」という意味においての話です。
どうも黒いだけ、茶色いだけ、そして形が皆同じのウゾウムゾウが多くて全般的にやりたいなとは
なかなか思えないのがこのコメツキというグループ。
八重山のオオアオコメツキ二種をはじめコガネコメツキ等のキンピカの類、ハナコメツキ等の黄色や赤、
藍色をまとったカラフルな種類、オニツヤ等の地方限定種やクロナガコメツキ類といったシンボリックな
珍種等々がコレクションの対象でしょうかねえ。僕にとっては今のところ。
自分の「コメツキ箱」に収まるのは全体で100種程度にはなるかな、といった感じですね。
そして文句なく箱に入る一つが今日登場するツマグロコメツキです。
九州脊梁山地における倒木崩しで出て来た本種。

春季に出現するかなり珍しいコメツキで、黄色の地にツマグロ状の美しい出で立ちをした種類です。
関東在住四半世紀の間でも野外では通算1頭しか採ったことが無いので九州に限らず全国的に見ても
あまり遭遇しないコメツキなのでしょう。
この個体は時期的にテネラルなので未だ十分に発色しておらず独特の美しさが感じられず残念。
春先に掘り出すと綺麗なマッキッキーなんですけどね。

それで、本種が出てくる朽木というのが問題。
実は僕は本種と割に遭遇するのですが、その木というのはキュウシュウツヤハダクワガタの発生木
ばかりなのです・・・
つまり、ツヤハダクワガタの発生木からツマグロコメツキの新成虫が幾つか出てくるということは、
ツヤハダの幼虫が「たんまり捕食されちゃった」ということなんです@@

貴重なキュウシュウツヤハダを食っちゃうとはなんて贅沢なヤツなんでしょうね。
罰として、しっかりコメツキ箱に収めてやります^^
カテゴリ : 甲虫(その他)
先日久し振りに九州脊梁山地の深山のマイフィールドへ行って来ました。
今年はソボコブヤハズ(クロコブ)等をはじめ秋の虫の成果も芳しくなかったため、9月以降は1回しか
訪れていませんでした。
紅葉が深まる山肌をバックにした愛車。
山全体を朝陽のもやもや感が覆っているので紅葉の様子があまりよく分かりませんね。
まあ、九州の山々の紅葉は正直あまり美しくはないのですが。


これは標高千メートル辺りまで降りてきたところ。
午後で日差しが落ち着いてきていることもあり、こっちの方が紅葉感は出ていますね。

やはり九州の山は常緑樹がかなり混じるのであまり紅葉って感じではないんですよねえ。
それにスギ林ばかりだから何処の山肌をフォーカスしても植林が映ってしまうのです。
本州中部の黒々とした山並みや、中国地方のような累々とした落葉樹林が続くといった風情は全く
見当たらない地域なんですよ。
さて、ここ3年ほどは早春からの長期遠征に現(うつつ)を抜かしてきたのでクワガタ幼虫の飼育や
カミキリやタマムシの材採集等は全く行っていませんでした。
採っても春以降の世話が出来ませんからね^^
来年も一応長期遠征を予定しているのですが、久方振りにキュウシュウツヤハダクワガタ等の幼虫を
採りたくなりここに訪れたというわけ。
採った幼虫達は工夫すれば長期遠征が終わるまでなんとかなるべ・・・
ただキュウシュウツヤハダは近年かなり少なくなっているので確実に採れる保証は全くありません。
この幼虫が好む赤腐れ材を探して斜面や谷をさまよいます。
谷間も晩秋の感じになってきたなあ。

幾ら探してもやはり赤腐れ材には行き当たりません。
かつて東京で暮らしていた頃は群馬県武尊山によく通っていましたが、ブナの赤腐れ材はポコポコあり
ツヤハダが採れないということはまずありませんでしたね。
九州では深山性の虫っていうのが如何に採り難いか本州の人は知らないんだろうなあ・・・
僕は両方でやり込んでいるのでよく分かるんですね。
虫の数も断然違うのですが、それを採る虫屋の数もそれに輪を掛けて絶対的に違うので、本当は
相乗効果で「一匹の虫(標本)の価値」と言うものが全然違うっていうのが現実なのです。
これを言うと虫が沢山居る地方の人が困るのであまり声高には言わないんですけどね。
まあ、1回くらいは言っておこう^^
そうこうしているうちに、やっと小さな倒木からツヤハダの死骸が出てきました。
久し振りの発生木に遭遇したようです。
しかし赤腐れ部分があまりにも小さいため、幼虫は10頭にも届きませんでした。
生きた成虫も出ず・・・

とりあえず数年ぶりのツヤハダ幼虫が採れたので安心し、まあ雪が降るまであと1回は来れるだろうと
日和って帰ることにしました。
午後からはスポーツジムにも行かなきゃならないし。
遠征以降の地元採集はいつもこのように不真面目です^^
カテゴリ : クワガタ
数日前に触れたばかりですが、2齢となったシルビアシジミ幼虫の回収が終了したのでとりあえず
報告しておきます。
その方法は、母蝶が産卵したミヤコグサを摂食中の幼虫を、小さなポットに植え込んだ新たなミヤコグサ
に自力で乗り移らせるもの。元のミヤコグサはほぼ食い尽くされているので幼虫達は瑞々しい方へ
喜んで移動して来るわけです^^
予備のミヤコグサが一株しかなかったので、近くの河原からマメ科のシロツメクサを採って来て一緒に
使いました。
それらをそっと白い紙の上に置き、指で葉っぱをちょんちょんと突くと・・・
ポロポロと小っちゃな可愛い幼虫たちがこぼれ落ちてきます^^


夜間の卓上電灯の下なので写真がちょっとぼけてしまいましたが。
下は齧られたシロツメクサの葉上の幼虫たち。よしよし、しっかり育ってる^^

これらを代用食の縦割りしたインゲン豆の上にパラパラと蒔いていくわけです。
幼虫達が一度に新たな食草に移動するわけではないので、数日に渡り毎日この回収作業を繰り返し
ました。


幼虫の全体数としては三桁は確保出来た模様で、多過ぎることも少な過ぎることもない、まあ妥当な
数だったかな。
生育の過程は折に触れて報告する予定です。
カテゴリ : 飼育室から
先日、西表島で採ってきたイリオモテコブスジツノゴミダマが入ったサルノコシカケ様の盤状キノコを、
熊本県高地のヒメコブスジツノゴミダマが入った新しいキノコと混ぜた記事が以下。
前回の混ぜ混ぜ^^
あれから一カ月半ほど経ったので、ちょっと様子を覗いてみました。
すると・・・

イリオモテコブスジツノゴミダマは当初入っていた西表のキノコを食い尽くし、ちゃんと熊本高地産の
キノコに食い入っていました。よしよし^^
この時期にも成虫が多数見られるので、本種は周年ダラダラと途切れなく発生している虫と言っても
良いのでしょうね。
同様に元々それに入っていたヒメコブスジツノゴミダマもちゃんと確認出来ました。
基本的にそれぞれのコロニーが混じることは無いようですが、同居は上手くいっているようです^^
そして第三のゴミダマ、クワガタゴミダマがちゃっかり繁殖しているのも確認。

そして再度、これらを新たなキノコと混ぜ混ぜしちゃいました^^
移住先のキノコがあまり大きくなかったため、暫くするとまた殆ど食い尽くされてしまうと危惧しての
ことです。
新たに九州脊梁山地から取ってきた大きな盤状キノコ。相当に大きいので、来シーズンの長期遠征が
終わるまで放っておいても大丈夫でしょう^^

これらに現在のゴミダマ入りキノコを混ぜ混ぜした状態。
少し条件を変えて、一応2セット作っておくことにしました。


後はイリオモテコブスジツノゴミダマが本土の真冬の寒さに耐えられるかだな。
メンドイので保温処理等するつもり一切無し^^
まあ、本土とは言っても九州平地なので大丈夫でしょう、とタカを括ることに。丈夫な奴らだし。
とりあえずどんどん増えてね。
メンドイから放っとくんだけど^^
カテゴリ : 甲虫(その他)
母蝶からの採卵が終了し暫くそのままにしていたシルビアシジミの人工採卵装置から、孵化した
若齢幼虫の回収を始めています。
紙コップに植え込んだミヤコグサを、幼虫の食痕の多数付いたミヤコグサに被せているところ。
こうしておくと、幼虫は自力で新しい葉に移って来ます^^

この状態で数日置き、やや大きくなった2齢幼虫を手際良く回収するというわけです。
今秋は糞虫採集や標本の在庫整理等で忙しく、産卵数も殆ど確認していなかったので一体どれほどの
幼虫を抱えているのか全く見当がついていません(それほど多くはないはず、だが)。

さて、これからどれくらい飼育することになるのでしょうか・・・
多過ぎると大変だし、少ないとつまんないし。
カテゴリ : 飼育室から
僕のように大量採集している人間はともかく、一般に糞虫と言えば虫屋さんでも実際はあまり触りたくない
存在なのではないでしょうか。
僕なんて回収専用の大型タッパーを幾つも持っているのですが、糞まみれの虫を入れるタッパーなど
持ちたくないのが普通の感覚だと思います^^
では、気の迷いで(?)糞まみれの糞虫を採りたくなったら、あるいはそうしたシチュエーションに
遭遇してしまった時はどうしましょうか。
そんな時に頼もしい援軍となってくれるのがペットボトルです^^
採集中の車内とか、その辺に転がってますよね、ペットボトル。
わざわざ回収容器代にお金を使う必要なんてありません^^
僕のように大人採り(^^)するなら別ですが、センチコガネ10頭程度なら500ml容器が1個あれば十分。
僕はいつも2ℓのダイエットコーラを箱買いするので、我が家にはこの空ボトルが常に大量にあります。
今回はこれを例にとってお話します。
2ℓボトルならセンチコガネ30頭でも楽勝ですよ^^
まず、空ボトルにはティッシュを数枚詰め込み、その後新聞紙を細長くねじって差し込みます。
口が狭いのでこの作業は面倒ですが、無料のリサイクル容器なのでここはガマンしましょう。
そして水を少し回し入れて、虫体の汚れを取り易くします。
こんな感じ。

後は汚物まみれの虫をこの中に放り込んでいくだけ。摘まむのはさっき食べたコンビニ弁当の箸でOK^^
この作業もやり難いですが、まあガマンガマン。なにせタダですから^^
採った翌日の状態。この2ℓ容器の中には20匹くらい入っているかな?
中で虫が動き回り、新聞紙等が細かく粉砕されています。この過程で虫体が綺麗になるという寸法です^^
虫体をより綺麗にするには、中の「おしめ」をあと1回は替えてやる方が良いでしょう。
おしめ替えの様子は、また別途解説の予定です(タッパー容器の場合)。

容器の機能をフルに生かすため(空間を広く使うため)、ペットボトルは横倒しておく方が良いです。
立てておくとこのように虫が底に溜まってしまいますから。

なおペットボトルは密閉状態になるので、大量に虫を入れると酸欠で死んでしまいます@@
お腹の中がある程度はきれいになるまで生きていてもらわないと困るわけです。
よって、このような細かい穴を何か所も空けておきましょう。

中の虫を採り出すときは、カッターで輪切りにします。

空ペットボトルは他の虫にも色々と応用出来ますね。
使用済みのペットボトルは踏み潰して選別袋に入れ、所定のゴミの日に出しましょう^^
カテゴリ : 甲虫(その他)
予報によると長かった秋晴れも一旦今日で終わるようで、明日は久し振りに九州一円も雨模様になる
ようです。感覚的にはほぼ一カ月近く晴れの日が続いていた感じ。
また気温も高めだったおかげで、好きなレインボーセンチの採集にも精が出せました。
下は8カ所分を回収した日の様子。

これは自宅から近い、一つの「最美タイプ」ポイントの個体群。
毎年在庫がほぼ無くなるけど、今年はマイコレが残せそうです^^

秋の糞虫採集も一段落、これからはオークションやマイコレ整理にようやく本腰が入れられるように
なりそうです^^
あ、展足が・・・
カテゴリ : 甲虫(その他)
レインボーセンチ採集中の一コマ。
連中を摘まむと直ぐとる死んだフリ作戦。作戦になってないよ^^

手足(手足か?)を伸ばしてバンザイ体制。トコトコ逃げ出さないので好都合。
ブブブとか言いながら固まっています^^
レインボーセンチは腹部も綺麗で愛らしいんだよなあ。
カテゴリ : 甲虫(その他)
暫く前から取り組んでいた阿蘇高原のシルビアシジミの人工採卵が終了しました。
何かと忙しく殆ど時間を掛けられなかったのでバカスカ産ませることは出来なかったのですが、
当初予定には無く思い付きで始めたのでこんなもので上等でしょう。
逆にバカスカ産まれたら2009年秋~冬のルリウラナミシジミの悪夢再来になってしまったでしょうし。
(参考)
ルリウラナミシジミ飼育の悪夢、そしてそれを乗り切った後の極上コレクション^^
あの時は初春からの長期遠征を始めていなかったので秋以降のエネルギーを集中して注げましたが、
来春早々にはまた遠征が始まるのでその頃まで掛かるシルビアシジミの羽化取り込みおよび展翅
まで絶対に手が回らないことは明白。
今回はこの程度の採卵数で丁度良かったと思います^^
産卵中に日光浴する母蝶。
頑張って産んでくれて有難うね。

現在のメインの産卵装置内。
植え込んだ食草ミヤコグサが孵化した若齢幼虫にチョボチョボ齧られています。

それらの拡大写真。葉肉を舐め摂るように齧るのが特徴です。


各所に息づく1齢幼虫達。


そろそろ回収作業に入るとしますか。
経過の様子はまた報告しますね^^
カテゴリ : 飼育室から
10月に入り、僕の現在の主要活動エリアである九州中部域はずっと秋晴れが続いています。
今後一週間の天気予報を見ても雨マークは全く無し。
低下してきた気温も一時上がっているので終盤の糞虫採集には良い感じなのですが・・・
ホント、10月に入ってからはずっとこう。

こうした中、たまには九州脊梁山地の高標高地域へも行かなきゃなあということで、先日行ってみました。
ただねえ、当然ポイントの林内はカラカラ。
これじゃ、セダカコブ叩きも出来るには出来るけど戦果はあまり期待出来ません。
冒頭の通りお湿りが全く無いので、セダカコブは地面付近で活動していてビーティングネットが
使える高さにはほぼ上がって来ていないのです。
1時間ほど叩きまわってやっと落ちたソボセダカコブ(クロコブ)♂。


いやあ思ったより酷いですねえ。
ツチイロフトヒゲすら全く落ちてきません。
この周辺はいわゆる僕の庭であり実績の在る場所です。去年は数時間でクロセダカが10頭近くは
落ちてきたのですが・・・ まあ、雨の翌日だったということはあるのでしょう。
ただ今年は一連の虫の少なさに呼応しているようにも思います。コブも例外とはいかないでしょうし。
セダカコブはもう飼育した方が手っ取り早いかもしれませんね。
越冬明けの方が採り易いので、種親から人工採卵で次世代をたくさん作出すると。
こうした飼育は僕の最も得意とするところなんですが、今は時間が無いのでやらないだけ。
コブは色々と掛け合わせも楽しめますからね^^
数年後は地元定住型活動に一旦戻るので、セダカコブ関係はその際に頑張ることにします^^
お湿りも期待できないし、コブの時期もそろそろ終わり。
直ぐにターゲットを切り替えて朽木崩し等もやっているので、そのうちまとめて報告します。
カテゴリ : カミキリ