キリシマミドリシジミ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

キリシマミドリシジミAB型かな?(2012.6.1)

まだまだ展翅が続いている飼育羽化のキリシマミドリシジミ。
日々の採集の狭間や細切れ時間にせっせと展翅していますが、なかなか追い付きません(泣)。

最後の蛹が羽化するのが数日後になりそうなので、この展翅ジゴクも今月10日位までは
掛かりそうです。早く済ませて採集のベストシーズンに備えなきゃ。

さて、展翅中のキリシマ♂の羽表です。
この金緑色の輝きを見ると、蝶をやらない甲虫屋さんも唸ってしまうのではないでしょうか?

これを見ると展翅の疲れも吹っ飛びますね^^
ゼフの中でもキリシマが最も人気があるのも肯けます。

そしてさらに楽しみなのが♀のAB型です。
キリシマは南に行くほどA斑が出易いと言われており、今回地元の熊本産から淡いながら
AB型が出ました。

鹿児島産も含めてもう少し蛹が残っているのでバッチリと出たAB型を期待したいと思います^^

そしておまけがコレ。

ただのムラサキシジミですが、近所から採って来た餌のアラカシに幼虫が付いていたものを
ついでに数頭飼育したものです。

野外では馬鹿にして網に入れる事はありませんが、飼育品がこんなに綺麗で素晴らしいとは
思いませんでした。

うん、これは良い。時間があるときにいっぱい飼育してやろう。
これでまた老後の楽しみが増えました^^

雨の日はキリシマミドリシジミの展翅三昧(2012.5.25)

九州地方は朝から鬱陶しい雨が続いています。
予報によると、3~4日は曇りや雨が続く見込みとか。
こんな虫採りに良い時期に連日フィールドに出られないとウップンも溜まりそうです・・・

でも、現実的には家に居る日が必要なのも事実。
こんな日は溜まったゼフの羽化個体の展翅をどんどん片付けなければなりません。

現在はキリシマミドリシジミ(熊本産、鹿児島産)の羽化がピークを迎えているところで、
毎日せっせと羽化個体を取り込み、冷蔵庫(冷凍庫ではない)に一時保管しています。
冷蔵庫の中は低温で暗いので、暴れず羽も傷付きません。
5日位は平気で生きていますから、時間が出来た時に少しずつ殺虫して展翅していくわけですね。

ゼフは羽化してあまり早く殺してしまうと、いわゆる「飼育色」と言って♂の緑のl金属光沢が
紫色に変色してしまいます。
ですから、冷蔵庫の中で生かしたまま2日位は放置しておいた方が良いです。

今朝の展翅ノルマです。

先日は念願のAB型(ちょっと薄いけど)の♀が羽化しました^^

次々と蛹化するゼフィルス、続々と材から出るカミキリ(2012.5.15)

九州地方ではうっとうしい雨が二日続いています。
気温も低目で暫くは半袖や短パンで過ごしていましたが、さすがに耐えられず、仕舞い込んだ
長袖を引っ張り出しました。

さて、採集にも行けないので溜まった採集品の整理や飼育材料の世話をしていますが、
今日は現在の「飼育室」の様子をご覧にいれます。

まずは、ようやく幼虫がすべて蛹化して手間が掛からなくなったゼフィルス達。
写真は約1週間前の様子で終齢幼虫が少し残っていたのですが、今はすべてが蛹です。

その時点での蛹達です。

今年は熊本と鹿児島のキリシマミドリシジミを重点的にやりました。♀のAB型狙いです。
次に多いのがほぼ南限の裏面の赤味が強いミドリシジミ、そして九州では少ないオオミドリです。
あとはウラジロミドリ、アイノミドリ、ウラミスジがほんの数頭ずつ。

アイノ、ウラミスジといった九州では採るのが難しいゼフの殆どは友人に奪取されました(泣)。
相当時間と手間を掛けて採卵したのに・・・

実は一番に蛹化したオオミドリが今日にも羽化しようとしていて、これからは毎日、
羽化成虫の取り込みと展翅(これがキツイ!)に明け暮れる日々が暫く続きます。
想像するだけでブルーだ・・・
1泊での採集行も暫くの間は無理だなあ。

そして材から羽脱しているカミキリ達の一部です。
殆どは普通種ですが、それらには実際ほとんど手が回っていません@@

現在はベニハンノキカミキリの羽脱が終了し、白イタヤの羽脱が続いているところです。
あと数日でクワからムネホシシロが出始め、今月下旬にはイチョウヒゲビロウドが出てきます。
今年はセーブして材を採りましたが、珍品も何かしら出るでしょう。

6月あたりから本格的な採集シーズンになるので、蝶とカミキリのいずれの飼育もそれまでには
完了させるという予定でやっているところです。

てんてこまいのゼフ飼育(2012.4.27)

ゼフィルスの飼育がいよいよ本番に突入しています。
今年を逃すと今後数年はゼフ飼育ができなくなる可能性があるので頑張って採卵したのですが、
ちょっと計算を誤ったようです。
他の虫に使う時間を確保するため、すでに幼虫の3分の1程度は友人に譲りました。

それでも現時点でコレくらいの量を抱えています^^
この他にも鉢植えのケヤマハンノキで育てているタダミドリがいます。

もともと数が少なかった九州産アイノミドリシジミ、ウラミスジシジミ(今年は孵化率が最悪)は速攻で
奪われ^^、今季採った場所のウラジロミドリシジミはアラカシとの相性が良くなかったようで殆ど
死滅しました(泣)。

現在残っているのは大部分がキリシマミドリシジミとオオミドリシジミ、ミドリシジミですが、今回秘かに
狙っているのはキリシマ♀のAB型です。上手く出てくれると良いのですが。

オオミドリ、タダミドリは関東などでは平地の普通種として見向きもされませんが、
九州ではかなりの高所にしか分布しておらず、かつ局地的です。
タダミドリはほぼ南限の産地で、裏面が濃くなるほか♀のB紋がバッチリ出てAB型も混じります。
両種とも今年は丁寧に飼いたいと思います。

今月上旬に孵化した幼虫は、そろそろ前蛹になるものが出始めました。
キリシマは未だ孵化中のものもあり、少なくとも来月一杯は幼虫の世話に手間が掛かりそうです。

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