蝶 | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

9月18日(火)夜、今期オークションの初出品を行います(2018.9.16)

いやいや、忙しさに首が回らなくなってきました。いえね、残念ながら採集に忙しいという事では
ありません。これからは僕にとって唯一の仕事の時節。オークションや昆虫フェアのための準備に
追われることになります。
もちろん採集も行うので、採集と仕事を両立させなければならないシーズンに入って行くわけです。

今日の主題の一つは告知です。オークション等にご興味の無い方には申し訳ない次第です。
今期初のオークション出品を今月18日(火)の夜に行います。詳しくは出品画面に表示しますが、
一連の基本的な流れは例年の様に以下の通りとなります。週始めに出品、週末日曜日の夜に落札終了、
その翌日からカウントして二日以内に取引ナビを頂き、金曜日までにご入金を頂くという流れです。
当方は基本的に在宅なので、上記をスムーズに行うため御連絡を頂けば直ちに返信します。
なお郵送費の値上げが2年前に行われましたが、据え置きは今期も引き続き行わせて頂きます。

でも毎年、オークション一回目の出品と東京大手町インセクトフェア(今年は10月11日開催)
(※後日記述:正しくは10月8日(体育の日)開催です。失礼しました)の準備が重なりいつも
この時期はてんてこ舞いの日々になりますねえ。まあ事業はそういうものだし、半年以内の労働で済み、
しかも在宅で出来るので泣き言を垂れている場合ではないですね^^
(利潤も極小だけど@@)

告知だけではナンなので、近所で採れる蝶の普通種の写真でも挙げておきましょう。
その普通種とは、外来種のクロマダラソテツシジミ。
この蝶、すっかり我が国に居ついちゃいましたね。珍種ならもっと注目されるのでしょうが、
かなりの普通種というデフレ体質のため近頃では誰も注目しなくなった感があります。

幼虫の集団に食われたソテツの若葉。堅い成葉はダメで、柔らかい新芽のみが餌となります。

多くの終齢幼虫はソテツの「ボール」の部分のヒダ内で集団で蛹化します。
「ボール」って? これです、雌花。この直上に新芽が出るわけ。

これを知っていると、蛹の採集が非常に楽です。何故か寄生率は甚だ低いですね。
飼育の労をとる必要が無いので、とても効率的にサンプルを集めることが出来ます。
殆どの蛹が羽化してくるので、採集は展翅出来る数に抑えるようにしましょう^^


でもね、普通種ではあるものの客観的には「美蝶」ではあると思うんですね。ブルー系のシジミの中でも
ケッコウなイケメンと思いますよ、僕は。変異は特に無いものの(あるかも?)季節型はあるし、
正直低温期型の♀は見事です。♂も決して悪くありません。
冬になる直前に「奄美大島産」の低温期型の標本もしっかり作っておきましょう^^

僕のコレクションとして標本箱に入れる判断の一つは珍種なのか、普通種なのかという珍品度の
基準だけではなく、「集めて楽しい」というコンセプトがあるので直感的に何らかの「美しさ」を
感じられるものは何でもアイテムとなります。あくまでも僕の場合ですが。

クロマダラソテツシジミだけではなく、イシガケチョウやテングチョウ、アカタテハなどの超普通種達も
こちらに居る間にしっかり展翅してコレクションを充実させていきたいと思っています。

阿蘇のクロシジミなど(2018.8.17)

せっかく年に一度の地元採集の機会があったわけなので、その際に確認した幾つかの蝶についても
ちょっと触れておきましょう。
僕が昆虫少年だった頃に比べれば随分と蝶の個体数は減りましたが、阿蘇の広大な草原においては
注意を払えば今も十分にこれらを観察することが出来ます。

最盛期は過ぎましたが夏の時期、最も阿蘇草原に特徴的な蝶の一つはクロシジミでしょう。
全国的にかなり局所的になってしまった本種も、ここ阿蘇草原では未だあちこちで見ることが可能
となっています。

路傍でチラチラとしている蝶を見て、直ぐクロシジミだと気付きました。
もうこの時期は写真の通りお腹の細っそりとした(産卵済みのため)♀しか居ません。

暫く見ていると、傍に居たクロオオアリがちょっかいを出し始めました。
クロシジミも逃げる様子は無く、両者が共生関係にあることがよく判ります。クロシジミは産卵を
促しているように見えましたが、近くにアブラムシのコロニーは無いし、第一に卵を既に産み尽くして
いる状態では何も起こりません。

近くの灌木枝先のアブラムシ・コロニーを探してみると、クロオオアリが何頭もアテンドしており
傍にパラパラとクロシジミの卵が産卵されているのが分かります。
そしてよく見ると、時期的に卵は既に孵化してしまっているようです。

逆光でよく分からなかったのですが、デジカメを近づけて接写してみたのが下の写真。
アブラムシ・コロニーの左側に、孵化したばかりのクロシジミの初齢幼虫が何頭も固まっているのが
分かります。

もしかするとクロオオアリが世話をし易いように当該幼虫を一か所に集めているのかもしれません。
あるいは幼虫が自発的に集合しているのかもしれないし、よく分からん。
いずれ本種はじっくり飼育してみるつもりで、地元にあっては何時でも飼育材料の確保は容易いでしょう^^

林道を歩いているとオオムラサキの♀が割と低くを飛びスギの枝先に留まりました。
これも逆光で分かり難い。もうちょっと低い所に留まってよ・・・

オオムラサキは随分減ったなあ。この辺りは食樹エノキが多いので未だ大丈夫でしょうが、樹液の出る
クヌギが昔ほどは無いし、なんだかんだ言って開発が進み環境は悪化するばかりなのが原因でしょう。
この辺りではミズイロオナガシジミとか、キマダラモドキ、スジグロ・ヘリグロチャバネセセリなども
殆ど居なくなったしなあ・・・

また路傍では湿った部分で阿蘇でも局所的なヒメシロチョウが数頭給水していました。
時期的に未だ♂しか出現していないようです。

阿蘇での分布は食草ツルフジバカマの分布から東部に偏る傾向があり、祖母山近辺には多い場所が
あるのですが、それ以外の所ではあまり目にしません。この日は数頭一度に見れたのでラッキー
でした。

ヒメシロチョウは中国地方の産地が喪失したので中部地方から九州まで一気に分布の空白が出来て
います。
環境の変化に相当弱い種類なので未だ地元では健在と言ってもちょっと注意しておくべき蝶です。
いつまでも優雅にチラチラ飛ぶ姿を見ていたいものです。

(参考)6年前の記事です^^
地元のヒメシロチョウ多産地における採集風景

なお本日早朝(フェリーの名瀬港着は朝5:00)、奄美大島の自宅に戻りました。
これからの時期は僕にとって未知の世界、晩夏以降の奄美大島を堪能していきます^^

オオシロモンセセリ、クロセセリの幼虫の区別点(2018.7.4)

日本産セセリチョウの中でもオオシロモンセセリおよびクロセセリは、大型かつ美麗、蝶屋の
コレクション欲をくすぐってくれる佳蝶です。

コレクターにとってセセリチョウの最も不都合な部分は、極めて羽がスレ易く他の蝶と比較して
完全な標本を得難い事でしょうか。
ネットに入れると羽化直後の美しい個体でも高速でバタバタ、バタバタと休みなく羽ばたき、どんなに
丁寧に扱っても鱗粉がある程度剥げ落ちてしまうのです。
セセリチョウの人気がイマイチなのは、展翅のやり難さに加えてそうした扱い難い部分を嫌う人が
多いことも一因だと思います。

これを防ぐ最も効率的な手法が飼育です。
ただオオシロモンセセリ、クロセセリ共に幼虫はショウガ科のゲットウ(月桃)をホストとし、
互いによく似ているので正確に同定しなければなりません。
これまでの観察で両種の終齢幼虫の写真が撮れたので区別点をお知らせします。

オオシロモンセセリ終齢幼虫

クロセセリ終齢幼虫

実は区別は簡単、オオシロモンセセリの頭部は真っ黒ですが、クロセセリのそれには写真のように
黒地に四つの明るく大きな斑紋があるので間違えようがないのです^^

珍品度からどうしてもオオシロモンの方をより求めるので、巣を暴いてクロセセリの幼虫が
出てくるとガッカリしますが、僕の経験上ゲットウから採れる幼虫はかなりの割合でオオシロモンの
確率が高いように思います。

クロセセリはゲットウ以外にミョウガも餌とするため、ミョウガに居る幼虫は全てクロセセリ
ということになります(上記クロセセリ幼虫が留まっているのもミョウガ)。

今日のネタは簡潔な事項ですが知っているか否かではフィールドでの成果が異なってきます。
両種の完全な標本を得たい方(そして飼育好きな方)は是非ご参考に^^

沖永良部島のコノハチョウ^^(2018.6.17)

沖永良部島採集記、その第三弾です。

沖永良部島を訪れたら絶対に採りたかった虫の一つがコノハチョウ。
沖縄県の島々では採集禁止となっていて採集は不可能ですが、鹿児島県の一部であるこの島では
大手を振ってネットに入れることが出来ます^^
しかも沖永良部のコノハチョウは沖縄県産と比べるとやや小さく、なかなか面白いものです。

今回の沖永良部行は1日半(本当は最終日に半日やれるはずだったが雨で潰れた)という僅かな
日程の中で特産カミキリをほぼ手中にすると密かに燃えていたので、蝶に割く時間が本当に取れるか
やきもきしながらのコノハ探索となっていました。

どんな虫でも多い場所、少ない場所、そして全く居ない場所があり、特に甲虫の場合はポイントを
探し出すのが至難というケースはかなり多いものです。
しかし蝶の場合、基本的にテキは向こうから姿を現すため、出来る限り広範に歩き回ることにより
遭遇の確立を高めることが出来ます。

それで・・・
遭遇しましたよ。コノハチョウ^^

何処にでもいるわけではありませんでしたが、幾つかの林縁や農道脇などでその妖艶な姿を見ることが
出来ました。
甲虫採集の合間にビーティングネットを通常ネットに持ち替えて捕らえた10頭程度のうち、完品は
せいぜい半数でしたがやっと沖永良部島産のコノハチョウを自らの手で手中にすることが出来、ある意味
感動でしたね。生展翅も出来るしね^^

この島にはルリタテハも多く、丁度発生時期だったようで意外と多くネット出来ました。
ルリタテハは島毎に集めているのでこれも嬉しかったですね。
♀はかなり大きくてカッコイイ^^

そのほか目に付いたのはナガサキアゲハで、奄美・沖縄と同様にかなり白い♀も飛んでいて採集欲を
そそられました。個体数は結構多かったのですが、ちょっと時期が遅いようで完品の割合は低く
その点は残念でした。来年は飼育材料(採卵用♀)を採ってこよう。

写真上は葉に留まる♀(かなり白化している)と求愛行動をとる♂
その下は別の交尾中のペア。♀の白化度はイマイチだが極めて新鮮。


時間が無い中でなんとか見つけたのがイワカワシジミ幼虫。
今の時期はホストのクチナシの実の中で見つかり、幼虫ならほぼ終齢、うまくいけば蛹を難無く
得ることが出来ます。

クチナシの実(写真中央)に何か付いている、と思って近づくと・・・

イワカワシジミの終齢幼虫が新たな実に食い込んでいるところでした。

なかなか面白いシーンですが、実はこの段階が本種の幼虫にとって最も危険に晒されるタイミングで、
よく少し穴が開いた状態の実を見ることがありますがこれは食入の途中で鳥等の天敵にやられた跡と
いうわけです。
いずれにしてもとりあえず沖永良部産のイワカワシジミ幼虫も若干ですが確保出来てなによりでした^^

僅か1日半のネタで3日も引っ張った^^

アマミカラスアゲハ第2化、相当数が発生中(2018.5.25)

今月7日に梅雨入り宣言が出された奄美大島、それはウソでしたという気象庁の発表がそろそろ
出るようです。

と言うのはそれこそ嘘ですが、雨は3日ほど降ったものの寧ろ通常期よりお湿りは少ないのでは
ないでしょうか。
おかげで採集に出ずっぱりで全く休息が取れず疲れはマックス・・・
週間予報では明後日あたりからやっと雨マークが続く梅雨らしい空模様になるようですが、さて
どうなるでしょうか。

甲虫採集に明け暮れている間にアマミカラスアゲハの第2化が発生してしまい、気付くと既にほぼ
不完品に・・・
第1化(春型)に続きまたもや採集適期を逃してしまいました。まあね、来年以降も採集チャンスは
あるので落胆は全くしていませんが、ちょっと驚くのは個体数の多さ。第1化の姿をあまり見ることが
出来なかったので第2化以降の発生数を心配していましたが、一体どのように「盛り返した」のか・・・

ちょっとスレていますが、第2化のペアです。
奄美のカラスは「赤いカラス」と形容されますが、♀の「赤」がとてもイイネ^^


路傍のセンダングサは勿論、山地のイジュの花や低地のブドウの花等にかなりの個体数が吸蜜に
訪れています。アキリデス好きとしてはずっと見てても飽きないですね^^
前段のように現在は殆どの個体がボロのタイミングですが、ごく一部が羽化直後であったり、
ハマセンダンの葉には終齢幼虫が居たりもするので第3化以降は化数が重なってくるものと
思われます。よって第3化以降は「夏型」と括って良いでしょうね。ちなみに現在の第2化は
「初夏型」と呼ぶことを提唱します(真正夏型よりちょっと小さい気がする)。

なお、今後暫くは甲虫関係の採集に忙しいのでアマミカラスの本格的な採集・展翅および飼育は
秋以降でしょうか。ちなみに甲虫が殆ど居なくなった晩夏以降はアマミカラスは勿論、出来るだけ
多種の奄美の蝶達を採集・飼育して楽しもうと考えています^^

蛇足ながら現在最も多い蝶はイシガケチョウです。本種は南西諸島ではどの島でも優占種と言える
存在ですが、正直ここまで大量に発生しているケースを見たのは初めてです。
木々の周りでは紙吹雪が舞っているようだし、湿った道路脇では数十頭が吸水に集まっていて
近付くとワッと舞い上がって見事^^

それと、イシガケチョウって大人しそうな顔をしているけどこんなに悪食だったんですね。
野鳥の死骸に集まるイシガケ2連発(閲覧注意)。


奄美大島の他の蝶は一部の普通種を除き正直言って貧弱(的が絞り易くて良いかも)。
蝶について詳しくは次号のメルマガ「南虫ニュース」で記す予定です。

納税完了、外国産蝶コレクション展翅上がり、そしてメルマガ(2018.2.16)

本日2月16日から全国一斉に確定申告の期間となります。
早目に動くべきと考える性格なので、早速朝一で税務署へ行き前年分の納税を済ませて来ました。
後になって込み合う前に済ませた方が効率が良いですからね。
計算は面倒だったけど、弱小零細の白色申告なので提出書類は簡単^^

去年のオークション出品は、過去最高に頑張った一昨年に比べかなり絞ったので納税額は前回の
半分以下で済みました。これで今年の社会保険料も半分になるぞー^^
ちなみに来年の納税額はもっと少なくなる予定。雀の涙程度でもBライファーには堪えますからね。

そして、お願いしていた外国産蝶・蛾の展翅も仕上がってきました。
斜め刺しでギッシリ詰まった標本箱を眺める至福の時間^^

新年度からはある場所に移転し、ほぼ通年そこで過ごすので自ら展翅が出来るようになります。
実に楽しみだなあ。

では、新年度から何処で過ごすのか。
それは本日配信するメルマガ「南虫ニュース50号」に詳細に記しています。
購読者の皆さんは是非お目通し下さい。
なお最近、当メルマガが迷惑メールに入るケースが散見されるので、届かない方は迷惑メールボックスを
ご確認方よろしくお願いします。

レインボーセンチのトラップ設置ついでにシルビアシジミ観察など(2017.10.8)

中秋の名月を愛でながら団子も食ったところですが、ここ数日は夏の暑さが戻って来るとの予報が
出ていたので、最後の山地系レインボーセンチコガネのトラップ設置を行ってきました。

今季の(特に新産地を狙った)レインボーセンチの捕獲はあまり芳しくなかったので追加確認は殆ど
行っていなかったのですが、恒例の密度の濃いポイントならまあ大丈夫だろうとタカを括った次第。
(今年はそこでもダメかも(汗))

まずはトラップとなる牛糞の確保のため行きつけの牧場へ。
ここは自宅からは結構遠いのですが、他県からの採集者はまず来ないマル秘ポイントです。
今日も澄んだ青空に牧歌的な風情が漂い、ヨイですなあ^^

地元特有(高知県にも居るが)の品種、褐毛和種(いわゆる赤牛)も健在。母牛の方が人懐こくて
近寄ってきました。こうした牛との触れ合いの機会も来年からは暫く無くなるなあ。
その理由は追々とね^^

阿蘇一帯は牛の放牧が盛んな地域で残された「放牧王国」とも言われますが、実は近年はBSE等の
伝染病の懸念や熊本地震による放牧場の崩壊、畜産従事者の高齢化などによって放牧される牛の数が
年々減っているのが現状です。
一頃糞虫関係の書籍等で紹介されたことなどで各地から糞虫採集者が集まった時期もありましたが、
ダイコクコガネが採集禁止になったことや、前段の事由で放牧がかつてほど盛んではなくなった
ことなどから、他県からの採集者もとんと見なくなりましたね。
(相変わらずレインボーセンチ目当ての人は来るが^^)

糞もたんまり頂いたので、依存的に僅かに生息しているシルビアシジミを探してみました。
もう九州内陸部のシルビアはほぼこの辺りにしか生息していないはずです。

ところが、数年前まではそこそこの数が見られたもののほとんど飛んでいません。
昨年も同様の状況だったのでこの地における今後の生存がちょっと心配ですね。
虫の発生数は数年単位で上下することがあるので今は「底」の局面なのかもしれませんが、今後は
短・中期で留意すべきと感じます。

やっとシャッターチャンスを得た訪花中の♀。
♂は目まぐるしく飛び回り、地面に留まっても落ち着いてくれないのでなかなか被写体になりません。

来年からは暫くこの地のシルビアシジミを見ることは出来なくなりますが、いずれまた大量飼育を
目論んでいるのでそれまでは世代を繋いでいて欲しいものです。

帰路の途中、熊本地震の影響で1年半に渡り通行止めだった阿蘇山への登山道の一つが最近通れる
ようになったので、2年振りに阿蘇山のレインボーセンチを採るべくトラップを掛けてきました。
そのついでに撮った南阿蘇方面のカルデラの様子。あの山並みの奥の方に、阿蘇南外輪山特有の
セダカコブヤハズカミキリが居るんですよ^^(若干のブナ帯がある)

そして、下山後にカルデラを走りながら撮った阿蘇山(さっきまであの中腹に居た)。上の写真とは
カルデラを挟んでちょうど反対側を撮った関係ということになります。

うーん、まさに秋晴れに映える阿蘇カルデラの絶景だなあ。
まだずっと先の話ですが、終の棲家はこの辺りに構えようかと思ったり・・・
(そんなに先の話でもないか^^)

なお低地系のセンチコガネの捕獲はまだいけるので、その模様はまたアップします。

アマミカラスアゲハなど、蝶も蝶(ちょ)こっと^^

奄美市・名瀬のネットカフェからブログ更新。
不定期更新とはしながら、結構頻繁にアップしております^^
それは、二日に一度は採った甲虫類の展足、そしてシャワーを浴びるためにネットカフェで6時間ほどを
過ごしているから。

数日分の戦利品なら未展足のまま持ち帰ればよいのですが、長期滞在だと都度の展足が必須です。
そして僕の場合、虫が居ない年とは言えどそこそこの採集品量になるので、数時間の展足時間は必要。
殆どの採集者がそうであるように車の中でやれば? と言う人も居るでしょうが、無理無理。
それにある程度の美展足を心掛けている僕としては、仮展足段階でも手を抜きたくないのです。 
ああ、展足がテキトーで良い人が羨ましい・・・

蝶屋さんのために、今日は奄美の蝶をちょこっと紹介しましょう。
まずはアマミカラスアゲハ。
 
アキリデス大好きな僕としてはアマミカラス、そしてオキナワカラスを渇望していましたが、アマミカラスに
関しては結構な個体数が居ることが判りとても嬉しい^^
例によって生展翅が出来ないので1ペアのみ採って型を見てみました。
上が♂、下が♀です。


ヤエヤマカラスやトカラカラスよりは本土亜種に似てきますがやはりイイですね。
近いうちに野外品の生展翅、そして季節型毎に大量飼育(他亜種との掛け合わせも^^)もやってみたい
ものです(なおリクエストは頂きますが、僕はアキリデスの幼虫の供給はしないのでご了承を)。
今回多くのアマミカラスを身近に感じ、それらが一気に現実味を帯びてきた感じです。
 
ナガシの兄ちゃん達。
もとい、スミナガシの♂。

離島産はホント良いですねえ。♀には未だ出会っていませんが、大量採集のシミューレーションは完了。
真正アカボシゴマダラやルリタテハなども同様に出来るな^^
これらも是非飼育してみたい面々ですね。

奄美で多いなあと感じるのがアオバセセリ。
これまで多くの島々を渡ってきましたが、これほど多いと感じるのは奄美のみです。
葉裏で休息するアオバセセリ。

幼虫はそれほど目に付きませんが、探せばここではお目にかかれます。
ほら、ヤンバルアワブキの幼木に幼虫の巣がありますね。

綴った巣を開くと、「飛んじゃった」デザインの幼虫が現れました。
これもいずれ大量飼育が出来そうで実に楽しみ^^

そして、ナガサキアゲハ♀の有尾型。
ボロ、そして卵を産み尽くしていたためリリース。よってネット越しの撮影で失礼。

これも飼育したくてウズウズ、なんだよなあ。
沖縄産もそうですが、通常型でも奄美産の♀はかなり白いので飼育意欲が沸きますねえ。
蛇足ですが、甲虫採集の合間に蝶を採ったり撮影したり、幼虫を探したりするのは「人間工学的」にとても
難しいんですよ。判る人、少ないだろうなあ。

今年までは飼育おあずけの自由人でした^^

蝶もやらねば・・・(2017.1.4)

今年はちょっと初心に戻り、蝶も採ってみたくなっています。
3月からの長期遠征にはいつもより少し多めの三角紙を持っていくかなあ。





今後数年の活動計画についてはメルマガで触れようと思いますが、やはり本格的な南西諸島の
蝶の採集・飼育は3年後辺りの八重山・沖縄方面での「定住」時にやることになりそうです。
蛾も同様ですね^^

西表島の今の蝶を少し(2016.5.24)

西表島は甲虫を採るにはジゴクのような所ですが、蝶の採集については天国です。
何と言っても数が多い^^

例によって今は見ないフリを決め込んでいる蝶ですが、どうしても目に付いてしまうので
幾つか撮っている写真を紹介しておきます。

今はほぼ目に付かなくなりましたが、西表に来た当初かなり多かったミカドアゲハ。
石垣でも稀に多く発生することがありますが、八重山でこれほど見たのは初めてというくらい
目にしました。

河原で給水するミカドアゲハとアオスジアゲハ。
もちろん、これらは全て♂です。今はアオスジばかりとなっています。


花で採ると素晴らしくデカい♀が採れることがあります。
さすがにこれはキープ。


吸水に来るカラスアゲハも多く、♂は楽に採れます。
今出ているデカい夏型はこんな感じ。

アゲハ類ではほかにベニモン、クロあたりをよく見ます。波照間や石垣低地と違いシロオビを
あまり見なくて良いのがイイところかな^^
林内ではクロの♀も結構みるけどネットしたくなるような二重紋の素晴らしいヤツはやはり居ませんね。

石垣島では一般的に数が少ないアオタテハモドキ。給蜜中の♂。

♀があちこちで産卵しており、路傍では幼虫も目に付きます。


四半世紀ほど前のことですが、石垣で大発生に出くわして(石垣で多くの個体を見たのはその時だけ)
数頭の♀に産卵させ大量飼育したことがあります。
タテハモドキ群の中でも♂のギラ付く青燐は素晴らしいし、♀の変異も凄い。
もう一度アレをやりたいけど時間が無くそれこそ老後だろうなあ。


スミナガシ・コレクターの僕は八重山でも目を光らせていますが、自然状態ではなかなか姿を
拝めません。
それでも西表ではやや数が多いようで、暗い山道ではヤンバルアワブキの幼木に幼虫の食痕を
よく目にします。

ある時、膝位の高さのブッシュにスミナガシが潜り込んだので近寄ると♀が産卵しているところでした。
撮影は間に合わないので採集に切り替えようとしましたが残念ながらキレていたので手を出さず。

母蝶が飛び立った後で葉を裏返すとタテハ特有の形状の卵が。

幾つか葉を裏返すと別の♀が生んだ卵も見つかりこの林道では飼育材料が確保し易そう。
老後の楽しみをまた見つけました^^

ヤエヤマイチモンジが多いのもこの島の特徴のようで、新鮮な♀をそこそこ採って喜んでいます。
これも季節毎に一杯飼育したいものの一つ。

青草に留まっても地面と同化するコノハチョウ。

夕刻に林道の入口に出てきたらシロオビヒカゲが占有活動をしていました。
黒く大き目の蝶が不規則に飛ぶので、クロヒカゲモドキかっ、と一瞬ヒドイ勘違いをしてしまいました。

余談ですが東京在住中は山梨でクロヒモと格闘するのが夏場の楽しみで、戦利品を1箱ギッシリ
持っています。山梨ではどんどんポイントが無くなりますます貴重となってきましたね。そう言えば
地元・熊本のクロヒモは甲虫にかまけて一度もやっていないのに気付きました。チグハグだよなあ^^
シロオビヒカゲはクロヒモと違い飼育も楽なので楽観していますが、蝶自体は絶品です。

給蜜中のコウトウシロシタセセリ。

このところ八重山ではアオバ、オオシロモン、オキビロ等の大型セセリをあまり見なくなっており
危惧するところ。
セセリ類は甲虫屋の訪れない夏~秋以降に目に付く種類が多いのかもしれません。

マダラチョウ類ももちろん多く、今回は移入種のヒメアサギマダラが優先種のようです。
海岸線にはオオゴマダラがかなり多く、発生量は八重山随一と言えるでしょう。
他島ではあまり見かけなくなったツマムラサキマダラやカバマダラも結構居ます。
どこにでも多いスジカバやリュウアサがあまり居ないのが嬉しい^^

今は蝶採集のステージではないのでポイントには行きませんでしたが、西表では他所では一般に居ない
テツイロビロウドセセリやタイワンキマダラも採れるし、リュウキュウウラボシシジミも多く
そちらも楽しめますね。

そのほか、石垣や波照間等に死ぬほど居るクロマダラソテツシジミが少ないのが良いですね。
ソテツ自体が少ないからでしょうか。
大体の島ではコレばっかりなのでイヤになるのですが、西表ではストレスが少ない^^

シジミは石垣ではクロマダラソテツとタイワンクロボシのみがうじゃうじゃ居る印象ですが、
こっちはアマウラやヒメウラあたりもそこそこ居る感じ。
蝶専門で来るならシロモンクロやタイワンヒメ、ハマヤマト、ヒメシルビア等の探索も楽しそうに
思えます。
虫ってホントにやれる事が多い趣味ですね^^

木陰で休むナミエシロ♀。

与那国や石垣の春にはとても多い蝶ですが、夏型の数は少な目ですね。
ツマベニもたまに見ますがまずネットを振るチャンスがありません。ツマベニは島毎に野外品ペアを
揃える予定ですが、難儀しそうではあります。

なお僕は迷蝶フリークではありませんが、これだけ蝶が多いとシーズンにはとても面白そうですね。
純粋に八重山で蝶採りを楽しむなら、西表島は一押しです^^

以上、蝶もそこそこフォローする甲虫屋の報告でした^^

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