自由人 | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

オニホソコバネカミキリ屋久島亜種、5♂1♀の快挙!(2014.7.31)

今回の屋久島遠征で採集したオニホソコバネカミキリ屋久島亜種(通称ギガン・アキヤマイ)の面々です。
昨日紹介したヤクネキも合わせ、採れた順にネキ・タトウに仮展足したものです。

ヤクネキのエレガントなたたずまいも勿論良いですが、アキヤマイ、すなわちギガンティアのツヤ消しで
日本的な漆黒のエリトラ、力強いフォルムもまた良しですねえ^^

アキヤマイは合計5♂1♀。正直、ちょっとした快挙ですね^^
大体、ネキは両種を併せ日に1~2頭の飛翔が見られれば良い方で、それを大勢の採集者で
争奪し合うことになるのですから。
今年は合計で11♂3♀のアキヤマイが採集されましたから、僕一人で半数近くを採ったことになります。
ネキ男ならぬアキヤマイ男と呼んで下さい^^

特に嬉しいのが、そのうち2♂1♀が30ミリ以上の特大個体であったこと(最大♂は32ミリ^^)。
僕のアキヤマイ採集数はこの5年間で10頭を超え、うち2♀を含みます。
アキヤマイ♀はヤクネキ♀以上に採り難いともされ、結構見栄えのするコレクションが作れそうです。
いやあ、オフが実に楽しみ^^

なお、今季はヤクネキも入れて「7」ネキを採集し、今年の屋久島ネキ決戦において最多数ホルダーと
なりました^^

ヤクシマホソコバネカミキリ、遂に採集!(2014.7.30)

今回の屋久島遠征で、遂に念願のヤクシマホソコバネカミキリを採集出来ました^^
本種を狙って5回目の挑戦にしてやっと念願が叶いました^^

約26ミリの普通サイズ範疇の♂です(未だ仮展足^^)。
彼はイメージ通りの飛翔ルートを描きながら、イメージ通りの姿でポイントの谷から吹き上がって来ました。
ヤクネキ第一号は絶対にこのAポイント(^^)で採る、と決めていたので実に感無量。
多くのライバルを尻目に自分しか手を出せない位置を飛んで行く本種をバサッと斜め後方から掬い取った
あの感触は、今後幾ら追加個体を採ることがあったとしても忘れることは無いでしょう。

初心者がポイントに着いて車を降りた途端、目の前を飛んでいた虫を「何だろう」と掬ってみたら
ヤクネキだったという話も、実はたまにあったりします。
同じヤクネキじゃないか、と言われるかもしれませんが、個人的には雲泥の差を感じます。

ポイントに何度も立ち、吹き上がって来るあらゆる虫の中からネキを見分ける眼力。
木立等の障害物をかい潜りながら、ある時は高所あるいは後方から、何処から飛んでくるか分からない
ネキを掬い採るテクニック。
日の出から午後過ぎまで、いつ飛んで来るか分からない(来ないかもしれない)ネキを待ち続ける胆力。
そして、ライバルとのチャンバラを「上等」に出来るまで究極に高められた精神力。

ほとんどウソですが^^
否、冗談のような要素をいつの間にか身に着けた時、勝利の女神は初めて微笑むのだと思うのです。
同じ虫ですが、ホントのヤクネキ、マチガイのヤクネキがあるとすれば、僕が採ったのは正真正銘
本物のヤクネキと信じて疑いません。

いずれにしても、ここ数年に渡る胸のつっかえ棒が取れたわけなので、今後は心機一転、新たな挑戦を
始められます^^

ヤクネキの話は尽きませんがさらなるウンチクはメルマガに譲るとして、明日は本種と共に屋久島の
ネキの双璧を成すもう一種についてお話します。

なお、メルマガ(屋久島特集)も明日配信の予定です^^

屋久島から戻りました(2014.7.29)

昨日深夜、屋久島遠征から無事帰還しました。
いや、もう、心底、疲れました・・・

高速代をケチってみようと鹿児島港(鹿児島市)から国道3号線を北上し、熊本市の自宅まで
目をこすりながら約5時間のドライブ。
これが遠征疲れに拍車をかけたようで、今日はもう何もやる気が起こりません。
当たり前ですね、やめときゃよかった・・・

今日はゆっくり休息を取りながら、膨大な?採集品の整理を行いたいと思います。
今回も頑張ってくれた相棒の洗車もしてやらなくちゃ。

昨日の屋久島宮之浦港で、九州本土へ戻るフェリーへの搭乗を待つ愛車。
もう10年選手で今回の屋久島遠征中、遂に走行距離15万キロを突破しました^^

あの雲が掛かる山々の奥に、虫屋垂涎の屋久島のネキが採れるポイントがあります。
今回も連日あそこに立ったなあ・・・

今遠征の成果は明日からゆっくり公開していきますね。
お楽しみに^^

2014夏、いざ屋久島へ(2014.7.11)

現在10日の深夜ですが、これから屋久島へマイカーで向かいます。
11日の上陸はお昼過ぎの予定ですが、ちょうど台風の影響も無くなっている頃でしょう^^

屋久島ではメール環境が無いため、暫く当ブログはお休みです。
その後は薩摩半島南部を回って来ますので、一連の成果は帰宅後にまとめて報告します。
ご質問等への返答も地元へ戻ってからとなりますのでよろしくお願いします。

そして今月下旬には、ヤクネキ決戦など日本で最も詳しい今年の屋久島・南薩情報をメルマガにて
配信します。
未だの方は、それまでにメルマガのご登録をお願いしますね(バックナンバーは非公開ですので)。

それでは、皆さんお元気で!
時期の採集も頑張ってくださいね^^

昨年7月、フェリー「屋久島2」への搭乗を待つ相棒レガシィ・アウトバック。
近年はこの時期、毎度の光景です^^

クワゾウムシも、まだまだ健在^^(2014.7.10)

沖縄では50年に一度、あるいは7月では最大級といった冠を施される大型台風8号が通過中の
九州地方です。
この台風は意外と歩みが遅く現在九州を横断しながら東へ向かっていますが、採集家としても
早く日本列島から立ち去って貰いたいものです。

当時のメルマガでも詳しく触れたように、昨年・一昨年のヤクネキは7月最上旬が最適期でした。
よって、それなりの人数の採集者が「柳の下」を求めて既に屋久入りしているはず。
今年の7月は最初から梅雨前線が活発な上、ここに来て大型台風の通過。
さて、現場の情況はどうなっているでしょうか・・・

まあそれは良いとして、前回のトラフカミキリ調査記事には入れられなかったクワゾウムシにも
触れておきます。
本種は実質的にクワが無いとなかなか得られないゾウムシで、トラフカミキリと同様にクワの木が
どんどん切られてなくなる中で採集が困難になることが予想されます。

ただ今年は例年以上に発生が良く、太目の木からは高確率で本種を見出すことが出来ました^^
下の写真は、幹の上下にクワゾウムシ二組の交尾が見られます。

本種も発生が遅れ気味のようで、ほぼ全てがキズや汚れの無い美しい個体でした^^
トラフカミキリと共にいつまでも目を楽しませて欲しいものですが・・・


これは幹に留まっていたキボシカミキリ関西型。
明らかに関東型とは異なるたたずまいを持つ一型ですが、屋久島亜種(クロキボシ)と比較するため
いくつか摘まんでおきました^^

九州中部あたりから九州南部・大隅半島等を経て、屋久島(種子島)に至る虫達の変異の
流れを見るのは本当に面白いんですよ^^
九州にも虫屋は多いのですが、他にこんなことが出来ている人はほぼ居ないんじゃないかと思います。

また、幹に枯死部のあるクワから一昨年以来のアヤオビハナノミが採れました。
本種は九州山地ではたまに採れるものの基本的に稀な大型オビハナノミです。

驚くのは此処が全くの平地であることで、宅地化が進むまでは如何に良好な環境を保っていたかが
窺い知れます。
最良の採集地が失われようとしている現状、真に痛恨の極みです・・・

(参考)
アヤオビハナノミの産卵の様子

トラフカミキリ発生確認調査、台風8号直撃前に^^(2014.7.8)

梅雨の悪天続きで今年は諦めかけていたトラフカミキリ確認調査ですが、今日は運良く低地一帯に
晴れ間が広がったので急遽行って来ました。

昨日は地元熊本に8万人レベルの避難勧告が出るほどの豪雨、そして今まさに沖縄地方は台風8号
による暴風雨が吹き荒れています。
明日は九州全域が暴風雨の勢力範囲に入るので今日の晴れ間は奇跡ですね^^
九州も夕刻になってそろそろ風が強くなり台風の予兆が出始めています。

いやあ、今日はメチャクチャ暑かった!
午前11時には車の外気温度計が38℃で振り切れていましたから・・・
1週間前まで居た石垣の日差しもここまで突き刺すような強烈さはなかったぞ。
数日前に九州は涼しいとほざいた前言はあっさり撤回します^^

トラカミキリ類の採集には絶好の日和ではありますが、問題なのがますます悪化する地元における
トラフカミキリの生息環境です。
昨年の調査時にはポイント周辺で最も良好なご神木のクワが伐採されてしまい、今年の発生状況を
憂慮していました。

予想はしていましたが、ポイントに着いて各所を確認するとやはり発生木の伐採はさらに進んで
いました。
現場はかつての桑畑が他の作物に転用され、かろうじて伐採を免れた逸出木が点々と僅かに残る
一帯なのですが、そうした木々も宅地化等の邪魔になるので結局は切られてしまう運命にあるのです。
やはり此処もあと5年はもたないだろうなあ・・・

というわけで、昨年までは採集数を控える保全型の採集を行っていましたが、今年からはシビアな採集に
切り替えることにした次第です。
どうせ数年内には此処の個体群も絶滅してしまうわけですからね。

切り残された木々を丁寧に見て回ると、極少ながら点々とトラフカミキリが見つかり胸を撫で下ろします。
とりあえず今年は大丈夫だったか・・・



手の届かない頭上にも。

畑脇にあった高さ50センチ程度の上部が伐採された小木の表面を見ると、穴が開いており
中で何かが動いています。
近付いて見ると、丁度トラフカミキリが羽化脱出しようとしているところでした^^

トラフカミキリの羽脱の様子です。




ということは、これから羽脱して来る個体もまだ居るということですね。
ここ数年は毎年7月上旬に調査しているのですが、昨年見た分は結構スレや破損が多かった一方、
今年の個体はほぼ全て鮮度が良く、やや発生が遅れていることになります。
今冬の甚大な寒波は盛夏を迎えようとする今に至るまで虫の発生に影響を与えているということ
なのでしょうか。

そのせいか、採集数は予想をやや下回りました。
時間があれば数日後にあと一回採集を試みたいところですが、明日からは台風の影響を受けるので
スケジュール的に今年はもう無理でしょう。

それにご神木をはじめとして大木がほぼ伐採されてしまったので、採集個体が急激に小型ばかりに
なってきたような気がします。

以前にも書きましたが九州のトラフはもはや極めて厳しく、此処が潰れれば確実に複数を確保出来る
唯一のポイントを僕も失うことになります。
本種に関してはもうホントにうかうかしてはいられないぞ。

ノブオオオアオコメツキと共に見られるコガネ等(2014.7.6)

昨日に続き、去年の今頃に与那国島で見た昆虫達の紹介です。
まず、ちょっとおさらいをします^^

夏になると夥しい数のクマゼミが発生しますが、奴らはカラスザンショウの樹液が大好きです。
幹や枝でクマゼミが吸汁すると樹液が染み出しますが、これにノブオオオアオコメツキをはじめ、
ハナムグリやコガネ類等の樹液嗜好性の昆虫達が集まるのです。

例えばこれ。
カラスザンショウ枝先の写真ですが、中央にノブオオオアオコメツキ、下方にクマゼミが留まっているのが
分かりますね。

これは別の酒場。
このカラスザンショウは小木なるも、ノブオの他に若干のカバイロハナムグリ、そこそこのタイワン
シラホシハナムグリ、そして多数のチャイロカナブン与那国亜種が見られました。
サキシマヒラタクワガタやツマグロスズメバチも来ていますね^^
(逆光でちょっと見辛いのはご容赦下さい)

あちこちの小枝の樹液に虫達が集まっており、定期的に救うと交尾しているチャイロカナブンが
バラバラと入ります^^

チャイロカナブンは特に夕刻、林縁をブンブン飛び回っており空中戦も可能ですが、このように
まとめて一遍に採るのが正解でしょう^^
他種も含め多数を得たいなら、もちろんバナナトラップ等も有効です。

少ないながら美しいカバイロハナムグリ、日本では与那国でしか見られないタイワンシラホシハナムグリも
それなりに入ります。


樹液にはあまり来ませんが、イシガキシロテンハナムグリ与那国亜種も見られます。

ちなみに本種は海岸線に咲く各種植物の花にもよく集まってきますね。

実際、上のような最良のカラスザンショウを見つけられないと各種の虫達を効率良く多く採ることは
出来ません。
ノブオだけではなく多種を引き寄せる木は年々変わるため、出来るだけ各所を歩き回ることが
必要となります。

ただ、良好な木は極めて稀なので、さまよう覚悟は必要ですよ^^

去年の今頃のノブオオオアオコメツキの話でも^^(2014.7.5)

石垣から熊本へ戻り三日経ちました。
で、思うのですが7月上旬の九州ってこんなに過し易い気温でしたっけ?

帰宅後は毎日小雨が降るので未だ何処へも採集には出れないのですが、屋外へ出る度に感じるのは
全く蒸し暑くないこと。
石垣での毎日が蒸し風呂のようだっただけに、有り難さを感じますなあ^^

此処のところずっと天気が悪いので屋久島へ早乗りしている人も苦労しているだろうなあ。
僕の方は石垣から送った発電機等も未だ届かないし、もう少し経って南九州も晴れ間が出始めた頃に
屋久島入りしたいと考えています(予報ではまだ暫くヒサンな天気のようなので)。

そんなこんなで、今年5~6月には結局行かなかった与那国島の虫の話をします。
以下は去年の6月最下旬にノブオオオアオコメツキを採りに行った時のスナップです。
時期的には今頃のタイミングですし、去年は諸々の理由で紹介出来なかったので丁度良いでしょう^^

初めて目にした「生きている」ノブオオオアオコメツキ。
やっぱり感激^^

本種はクマゼミが吸汁のために傷を付けたカラスザンショウの樹幹や枝に集まることが知られています。
運良く最高の大木を見つけて、多数のノブオをネットすることが出来ました^^

各々の梢の小枝にはポツポツと本種が留まっています。
(高いのでかなりの遠景写真です)


ただ石垣と違って与那国にはカラスザンショウ(特に大木)が少ない上、しかもノブオが多く集まる木は
限られています。どのカラスザンショウにもノブオが群れているわけではないんですよ。
本種はネタになり易いのですが、各ブロガーさんはこの辺りを正確に記してくれないと困りますねえ。

これは畑の脇にあった小木の枝先ですが、意外と多くのノブオを誘因していました。

(参考)
ノブオオオアオコメツキ幼虫の食事風景
ノブオオオアオコメツキ幼虫の発見例

明日はノブオと共にカラスザンショウの枝で見られるコガネ等を紹介しましょう^^

熊本に戻ってきました^^(2014.7.2)

昨日夕刻、5カ月振りの熊本空港に降り立ちました。
「涼しいっ!」
その時抱いた素直な感想ですが、九州とは言ってもやはり八重山の破壊的な日差しに比較すると
まだまだ夏本番には遠いということでしょうね。
一夜明けてすっかり九州人に戻った感じです。

でもまあ5カ月も家を空けるといろいろありますね。
目を通すべき郵便物が100通位溜まっていて整理に数時間掛かりました@@
社会保険や支払関係の確認、対応がまず優先なので、昆虫関係の文献は今から読み込まなくては
なりません。時代に追い付くのは大変です^^

それ以外にも、愛車のバッテリーが死んでいたり、ネットが繋がらなくなっていたりと不都合がちょこちょこ
あって正常な生活を営めるまで数日は掛かりそうです。
しかし何よりの面倒はこの5か月で5キロも太ったこと!
このことからも今回の遠征に身が入っていなかったことがバレますね^^

今月の屋久島遠征ではしっかり動いて体型を元に戻さなきゃなあ。
虫よりそっちの方が大事、かも^^

石垣を離れる直前の写真から。
暗がりのクワズイモの葉上で、唯一木漏れ陽の当たるポジションに止まったヤエヤマキボシハナノミ。

今年は撮影中に2頭も逃げられたっけ・・・

さらば、石垣島(2014.7.1)

3月末以来、ほぼ3カ月に及ぶ石垣島での暮らしも今日で最後。
数時間後のフライトで地元の熊本へ向かいます。

その前は二カ月間仕事で与那国島に滞在していたので、今年は都合5カ月間を八重山で過したことに
なります。
昨年の長期滞在も併せると、春~夏の一時期ではありますが八重山の昆虫における膨大な情報を
得ることが出来ました。

ここで長年暮らしている虫屋を除くと、本土に住む中では最も八重山に精通した虫屋になれたかな
という実感を強くしているところです^^

今後は一旦地元へ戻り、暫くして屋久島・大隅半島採集へ雪崩れ込みます。
当ブログに登場して来る虫達も劇的に変わりますよ^^

最後に、ちゃんと羽化したコイツで締め括ります。

沖縄本島に続き石垣でもネキのニューが! しかもクシヒゲ状の!    
なんちて^^
ホソコバネオオハナノミの幼虫・蛹を見たい方はこちら

では、さらば石垣島^^
来年もきっと来るよ。

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