自由人 | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

ちょっと変わり種のヤククワカミキリ(2014.8.10)

屋久島のクワカミキリについて少しウンチクを書いてみましょう。

従来クワカミキリは長らく屋久島から記録されていませんでしたが、1980年に二回に渡り月刊むし誌に
まとめられた「屋久島のカミキリムシ科(上・下)」の段階で、ようやく正式な記録が出されるに至りました。
当時僕は高校生でカミキリ屋に成り立ての頃だったので、むさぼるように読んだ当時の記事の内容は
よく覚えています。

当記事の最後には以下のような追記があり、当時は屋久島産(および南薩産も含め)が本土産とは
異なる個体群の可能性もあるというニュアンスが伝わります。

『本土産の個体と比較すると上翅基部顆粒の数、散布範囲共に小さく、区別出来るようである。
ただ九州佐多岬にもこうした傾向が見られるし、比較標本もきわめて少ないので、変異は本土産の
ものと連続するかもしれない』

そして、1984年に講談社から出版された「日本産カミキリ大図鑑」には、クワカミキリの分布に
「屋久島?」と記載されました。
これは脱稿時期の問題で、まだ屋久島に産するのかあやふやだった頃に原稿がまとめられて
出版されてしまったからかもしれません。
いずれにしても、講談社図鑑は相当長い期間カミキリ屋のバイブルでしたから、屋久島における
クワカミキリはずっと正体不明の存在だったわけです。

ところが、直近の東海大学出版会の「日本産カミキリムシ」におけるクワカミキリの分布一覧からは、
屋久島が無くなっていたのです!
仰天しましたね。1980年の段階で小杉谷の正式な記録がありながらかつてのバイブルでは「?」に
なっているし、今度は分布自体が無くなった。
最近流行りの「棚上げ論」か・・・
と冗談も交えた不思議な気持ちでいたのですが、クワカミキリが確実に屋久島に分布していることを
僕は知っています。

最近、「日本産カミキリムシ」の著者のお一人に本種の分布域から屋久島が外れている件を尋ねる
機会があったのですが、実はコレ、単に不注意で抜けたものだとか。
なーんだ^^
でもちょっと珍しいケースですね。

分類上の位置付けもあやふやだし、居るのか居ないのかもはっきりしない。
屋久島のクワカミキリについて、僕ほど悶々として生きてきたカミキリ屋も居ないことでしょう^^

・・・・・・

屋久島におけるクワカミキリは比較的分布が限られ、本州産等と比べると前段の特徴に加えて
体が太短くかなり違和感があります。
ただ、残念ながら亜種にするほどではないとか。

屋久島にはいわゆるクワ畑が無いので、本種はシマグワやイヌビワ等の野生のクワ科樹木から
自然の中で探すしかありません。
普通種たるキボシカミキリの屋久島亜種(クロキボシ)が比較的得難いのも、屋久島が基本的に
原生林の島である理由が大きいですね。

イヌビワの一枝に並んで樹皮を齧る二頭の♂。

たまたま向かい合って止まっていた♀。

普段は目に付き難い種類ですが、割と多い一画ではまとめて得られる年もあります。
今年はマイポイントで結構稼げました^^

亜種まではいかなくてもちょっと変わっているのは明白なので、個人的にはヤククワと呼称して
南北の個体群とは一線を引いています。
交換のタマにも実に良いです^^

ぶんぶんぶん、ハチ(アキヤマイ)が飛ぶ^^(2014.8.9)

ぶんぶんぶん、ハチが飛ぶ

谷から来た奴ネットに入れたぞ
ぶんぶんぶん、ハチが飛ぶ

ぶんぶんぶん、ハチが飛ぶ

逃げるぞ焦るぞピントもズレルぞ
ぶんぶんぶん、ハチが飛ぶ^^

イボタサビカミキリ、走る姿がユーモラス^^(2014.8.8)

全く採れないことは無いものの、普段はあまり接する機会のないカミキリの一つにイボタサビカミキリが
あります。
分布域にお住まいの皆さんも、そう言われれば従来あまり採ったことないなあと思われる方が結構
おられるのではないでしょうか。

名前の通りイボタに付くこともあるようですが、一般的にホストとして利用されるのはテイカカズラです。
ツル性植物は意外と同定が難しく、このことが本種の採集を困難にしている一つの理由とも言えそうです。

九州をホームグラウンドとする僕もこれまでは殆どがポツリと単発での採集だったのですが、今夏の
屋久島ではかなりまとめて採ることが出来ました^^

低地帯でちょこちょこと探索して回っていたとき、偶然にも程良い枯れ具合のテイカカズラの群落を
見つけることが出来たのです。
殆どは徒労に終わるものの、やはり地道な活動は必要だなあと感じた次第。
一叩きで5~6頭がビーティングネットにパラパラ落ちる瞬間は爽快の一言ですね^^

面白いのが本種のネット上での動き方です。
恐らく太い触覚が相当に重く、それに生えた微毛が邪魔するのでしょう。触角を左右にダラーンと
投げ出した恰好でチョロチョロ走ります。

また脚が短いので回転が速く、余計に走る姿がユーモラスなんですよね。
採集疲れを何度も吹き飛ばしてくれました^^

ヤクジャコウアゲハを初めてネットする(2014.8.7)

蝶屋の皆さんはジャコウアゲハに対してどのような印象を持っておられるでしょうか。
個体数の少ない本州北部域の方は別として、九州から関東辺りにかけての蝶屋さんにとっては
いわゆる「はなもひっかけない」存在なのではないでしょうか。

僕が20年ほど住んでいた東京近郊の里山にも多い所があったし、ウマノスズクサが繁茂するような
河川敷には多くの個体が群れ飛び、特に蝶屋が多い関東、関西等ではまず顧みられることのない
蝶でしょう。

でもそれは変異がほぼ見られない多産型の本土域個体群の話で、熊毛諸島から南西諸島かけての
島嶼域(対馬も含め)には様々に分化した亜種がおり、コレクターにとっては外すことの出来ない
存在となっています。

基本的には普通種のため、沖縄とか八重山等の島々の亜種はちょっとした遠征でも簡単に得られる
場合が多いのですが、屋久島亜種の「ヤクジャコウ」はちょっとそういうわけにはいかないようです。
ここ毎年7月は屋久島を訪れていますが、モンキアゲハやナガサキアゲハがあれだけたくさん居るにも
拘らず、このヤクジャコウはなかなか見ることが出来ないのです。
まあ時期の問題や、元々発生地が偏る傾向が強い種類だからかもしれませんが。

これまでの遠征では姿は見てもネットを振る機会がなかったのですが、たまたま目の前のリョウブの花に
訪れた本種を今回ラッキーにも採集出来ました。
黒いので大きな♂だなあと思いながら採ったのですが、ネットから取り出すと腹部の大きな♀。
本亜種♀の特徴にまんまと騙されてしまったようです^^

しかし相当に黒いですね。
尾突にちょっとだけカケが在るのが残念。

裏面から見ても黒さが実に良いです^^

屋久島、種子島の熊毛諸島には特産亜種が数種しか居ないため、基本的に訪れる蝶屋さんは
八重山や沖縄方面と比べると遥かに少ないですね。
正直、屋久島で真の蝶屋さんを見かけたことは未だ一度もありません@@

本来僕は蝶屋でもありますが、採集が散漫になるのを避けるため一定の年齢まではあえて蝶に
本気で取り組むことを控えています。
屋久島は昆虫トータルで見ると、ネキが二種も居ることからも分かるように昆虫相の多様性に極めて
富む島です。

いずれは種子島もカバーしつつ屋久島に数年住んでみるのも良いかもと思ったりもしています。
ヤクジャコウやミヤマカラス、サツマニシキ等の飼育も一杯したいしね^^

ヤクシマミドリカミキリ基亜種:リョウブ御三家カミキリその2(2014.8.6)

夏にリョウブの花で採れる御三家カミキリの一つがヤクシマミドリカミキリ基亜種(通称ヤクミ)です。
人気のアオカミキリ系統の中でも注目度は高く、屋久島特産という特殊性から同様に鹿児島の一部に
限定分布するムラサキアオカミキリとともに、カミキリ初心者の垂涎の的になる場合が多いようです^^

かつて「屋久島が九州南部にもあった!」という合言葉がカミキリ屋の間で流行ったことがありますが、
その頃に大隅半島南部で発見されたのが亜種のオオスミミドリカミキリです。
僕は当時東京在住でしたが目ざとく彼の地へ飛び、数年連続でホストのヤブツバキ材から大量の
オオスミミドリを羽脱させていました。

その場所も近年は土地整備が進み良い材も殆ど採れなくなったと聞いています。
人気種のため手許にあった標本もいつの間にか四散してしまい、今では僅かなマウント品が標本箱に
あるだけ。
ここ10年位サボッている「南薩のカミキリ材一掃事業」にたまには取り組むシーズンも必要かなあと
感じている次第です。

さて、僕にとってはオオスミミドリよりも後に採ることになった基亜種のヤクミですが、今年は
屋久島白谷周辺での発生が良く、クロキスジトラと同様にリョウブの花にもよく訪花して来ました。
とは言っても日にせいぜい1~2頭で、天気が悪かったり気温が下がったりするとまず見られません。

グループでは小型種なるも、オオアオカミキリを超スマートにした感じの色合いやフォルムはカッコイイの
一言です。
オオアオと近縁なだけに、摘まむと「プーン」とあの強烈な(でも心地良い^^)芳香臭が辺り一面に
漂うのも同様です^^

なお屋久島には本種とはあまり似ていないものの同様に小さいために間違い易いミドリカミキリが
結構居ます。
タダミドリは九州本土にはあまり居ないのでそれ自体は良いのですが、やはりヤクミの方が
遥かに格上なのでネットを覗き混んで屋久島の「ミドリ」なのか、ヤクミドリなのか一喜一憂する
場面があって、正直心臓に良くありません^^

虫屋A:(隣でネットを覗き込んで) 「おっ、ヤクミだ。」
虫屋B:(悔し紛れに) 「どうせタダミ(ただのミドリ)だろ。」
虫屋A:(得意げに) 「いやいやヤクミだよ。あれ・・・
     (急に不安そうに何度も見直して) 「チクショー! タダミだあ!」
虫屋B:(内心ホッとしながらも顔色に出さず、かつ冷静に) 「だろ。」

こんな心理戦が繰り広げられます。
有名なあのポイントは、ネキに限らず虫屋の壮絶な戦い・駆け引きの場なのダ^^
なんもかんも、一切合切が面白くて仕方がないのです。

ヤクミもそのうち材で一気に片付けなくちゃなあ。

スギの樹液に群がる虫たち(2014.8.5)

表題の光景を初めて見ました。
場所は今夏の遠征先、屋久島のとある農村地帯の一画です。

暑い昼下がり、どこか良いポイントは無いかとミカン畑の脇を歩いていると、防風林として一列に
植栽されているスギの一本に何かが群れているのが目に入りました。

何だろうと思いながら近づくと樹液が数カ所から吹き出しており、その一つにヒラタクワガタが陣取って
その周りで多くのスズメバチ類がブンブンと羽音をさせながら蠢いていたのです。

スギから樹液が出ているのはよく見るけど、こんなに虫を呼ぶ力があるのかと思いながら撮ったのが
下の写真です。

確かにモミのような針葉樹の樹液でもネブトクワガタ等が採れていたような例がありましたね。
なら、スギの樹液に虫が集まったって不思議は無いわけか。
そう言えばモウソウチクの切り株の発酵した樹液にコクワガタが来ていたこともあったな。
意外な樹木の樹液が虫を呼んでいるケースは意外と多いんですね^^

では夜はどうかと数日後に見てみました。

件のスギ表面は、カブトムシが4~5頭、ノコギリ・コのクワガタが数頭ずつ、さらにミヤマカミキリの
軍団が集う人気の酒場となっていました@@

こりゃクヌギなんかより余程虫の集まりが良いじゃないか(ヤクスギだからかな?)。
スギちゃん、侮れないなあ。

キスジトラカミキリ屋久島亜種:リョウブ御三家カミキリその1(2014.8.4)

今年の屋久島では、二種のネキダリス(ヤクシマホソコバネ・オニホソコバネ屋久島亜種)の産地として
有名な白谷周辺のリョウブが二年に一度の花を付けました。

このおかげでネキをはじめ、その他にも屋久島特産の珍品カミキリ亜種らがかなり採り易い状況でした。
しかも、今年は花の咲いた年の中でも特に虫の数が多く、開花時期に屋久島入りした採集者達は
とてもラッキーな日々を過ごせたと思います^^

そうした中で採れるリョウブ御三家カミキリの筆頭格がキスジトラ屋久島亜種(クロキスジトラ)でしょう。
人気のあるトラカミキリの中でも、ある種のイメージが強過ぎ実力以上の人気があるように思います。
ただのチョー普通種たるキスジトラの一変形に過ぎないんですけどね^^
とは言え、その深いブラッキーな様相は確かに採集欲を沸かせてくれますし、本土域のキスジトラの
標本群に加えればそれなりのアクセントにはなります。

かつては相当な珍品扱いだった時代がありましたね。僕もそうした間違った(?)イメージを永く
持ち続けていましたが、少ないながらそこまで持ち上げるほどの存在でもないな、と最近は
思い始めています。


僕は一応クロキスジ・コレクターですが、同時にどんどん古い珍品のイメージを壊していこうと
画策しています^^

カスリドウボソカミキリ、屋久島で近年発見される(2014.8.3)

屋久島で採集を行って行く上で 、ヤクシマホソコバネカミキリの次に片付けなければなあ、と
ため息をつきながら考えていたカスリドウボソカミキリを今回2♀採集出来ました。
屋久島では発見されたばかりの超・珍品のため、これは難儀をするだろうと思っていたのですが、
いつも採集を行っているマイポイントの近くでビーティングしていたら図らずも採れてしまいました@@

5年越しのヤクネキと併せカスリドウボソという難物まで手に入れることが出来て、2014年夏の屋久島は
僕にとり忘れ得ぬものとなりました^^

屋久島のカスリドウボソは確か数年前に屋久島在住の虫屋さんによって初めて採集され、その後に
別の方が採集された2頭が虫雑誌に発表されたと記憶します。
今年現地で確認したところでは、さらに1頭がまた別の現地の人によって採集されていました。

あれ、これまで地元の人しか採集していないのかな?
ちょっと定かではないのですが、それほど外部から来た採集者が真面目にビーティング採集等を行って
いないということなのでしょう。
昨年僕が初めて記録を出したムネスジウスバカミキリと言い、屋久島には年間あれだけの採集者が
入っているのに殆どがネキの有名ポイントや極一部の車で行ける高地帯等しか訪れないという証の
一つと言えると思います。

なお、カスリドウボソは最新の分類によると本邦では4亜種に分けられており、見方によれば2種に整理
出来るともされ扱いが難しい種類と言えます。
現段階では屋久島の個体群は最北の亜種(分布域は奄美大島、徳之島、トカラ宝島)に含まれると
見るべきですが、屋久島の特殊性を鑑みると将来的にはさらに分けられる可能性もあると思います。

今年5~6月頃石垣島にて八重山亜種をそこそこ採集しましたが、手許に在るこれら最南、最北という
両極端の個体群同士を比較して見るととても面白いですね。
来年の屋久島では是非追加を狙いたいと思います^^

あ、確か与那国でも記録があったからそこでも採らなきゃ。
モノに出来たら最南端、最北端の達成だ^^

アーチィチィ、アーチィ(2014.8.2)

今回の屋久島遠征の最中、愛車の走行距離が遂に15万キロを超えました。
折しも初ヤクネキを採った同日のことです。

(ヤクネキ採って)良いな、GO! GO!
以後は GO! GO! GO! 

うーん、毎朝5時55分に起床する郷ひろみの気分^^

ヤクネキ採って気分一新、以後もアツく行きますよ^^

※ここ三日ほどメルマガやらブログに力が入り過ぎて頭が壊れたようです

2014屋久島ネキ決戦で生まれた二つの伝説(2014.8.1)

本編は昨日配信したメルマガ29号用に執筆していたのですが、メルマガの分量の関係でそちらに
載せられなかったためブログ記事に振り向けたものです。
メルマガ読者の方は、29号の「2014屋久島ネキ決戦」の項と併せてご覧頂ければと思います^^

今年の7月も、白谷のポイントにおいて5日前後から24日にかけて20日間ほどのネキが採集された
期間があります。
虫屋の訪れるタイミングは様々ですが、この期間内に訪れた人は等しくネキを採集出来る可能性が
あったわけです。

採れて笑った人、
採れずに落胆した人、
惜しいところで振り逃がし、いつまでも地団太を踏んでいた人、
そして来年こそは、とまたまた誓った人・・・

毎年のことながら、此処ほど虫屋の喜怒哀楽や人間模様が垣間見える場所は無いと断言できますね^^

白谷雲水峡の観光バス内のアナウンスでも有名になったAポイントの最前列に陣取る猛者達。
この日はなんと7名@@が一列に並び、狭い谷から吹き上がって来るネキを待ち続けました。
肖像権云々のクレームは、ヤクネキを守る会事務局の権限で却下します^^
ご了承下さいませ。
(僕は守る会副会長を今夏退任しましたが、当面事務局は続けます^^)

さらに、一段下の最前線で「波止場の裕次郎」体勢で目前の空間を睨む学生君。
此処は誰よりも早くネットを振れる前方の位置なるも、一度振り損じると障害物が多いため
二度と振り直しが出来ず後方のライバル達に獲物を譲ることになる、一撃必殺のポジションです^^

後方にはスペースに入れない採集者のネットが翻ります。
リョウブも丁度満開ですね。 独り占めはご法度ですよ^^

このように、多い時はこのタタミ3畳程度のスペースの周辺に10名近くの虫屋のネットが
ひしめくことになります。
初めての方は、もうこの現実だけで近寄り難い雰囲気が全開ですよね。
事実、僕も1回目の渡島の際はこの輪に入れず、最終日に数時間だけ思い切って入ってみた
次第なんです。
だから僕は5回屋久島を訪れていますが、ネキをここで狙ったのは4.03回位なんですよ^^

まあそれはよいとして、今季、屋久島ネキ決戦において二つの伝説が生まれました。
(屋久島のネキに興味の無い方にはオーゲサな話、かもしれませんが^^)

一つは後述の通りですが、もう一つは僕が樹立しました。
すなわち、一人が一日に採ったネキ総計の更新です。

7月18日。
その日はいつものように僕を含むのべ7~8人がポイント周辺で臨戦態勢に入っていました。
そうした中で僕はヤクネキ♂、アキヤマイ2♂1♀の合計4ネキを採集出来たのです!

4頭と言えば大したことが無いように思われるかもしれませんが、屋久島のネキ類は、当たれば日に
40、50採れる奄美のアマミホソコバネ(モリヤイ)とはワケが違います。
昨日書いたように、二種を合わせ日に1~2頭の飛翔が見られれば良い方で、それを狭いポイントに
集結した大勢の採集者で勝負の末に分け合うことになるのです。
一人が4ネキを採るということが如何に大変な事か分かると思います。

実は、これの凄いところは一人が4ネキを採ったという話に留まりません。
すなわち、狭い範囲に7~8人も居たにも拘らずその日にネキを採ったのは僕一人だけだったのです。

これがどんなに凄い事か証明しましょう。
その3日前の15日はもう一つの伝説(1日当たりのネキ最多採集数)が生まれた日です。
メルマガにも書いた通り、台風8号の余波がすべて去ってこの日から虫の発生が爆発し始めました。
ネキもこの日に最も多くが現れ、ヤクネキ2♂、そしてアキヤマイ4♂の合計6ネキが採集されたのです。

これらが誰によって採集されたかを見ると、一人がヤクネキとアキヤマイの2頭を採った他は、すべて
違う人物によって採集されています。
つまり、5人によって6ネキが採集されているのです。
いかがでしょう、日に4ネキが現れるというのも本来は極めて珍しい事なのですが、それを一人で
採ってしまうというのはそれに幾重にも輪を掛けて難しいことなのです。
(上の数枚の写真が如実に物語っています。)

勿論これは偶然の産物です。
ただ、それが僕の身に起きた。

トータルで考えると、今後誰も成し得ないであろうレジェンドが自分の身に起こったという事実は
言葉に出来ないほどに嬉しく、かつ感慨深く、これまでに無い深い感動を覚えています。

屋久島のネキの女神は(僕に^^)実にイキなことをしてくれたなあと、一人で悦に入っています^^

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