甲虫(その他) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

クワズイモ葉上のヤエヤマクビナガハンミョウ(2013.5.17)

GWを過ぎた頃から現れ始めるのがヤエヤマクビナガハンミョウ。
殆どのハンミョウが地表を這う生活をしているのに対し、本種は樹上性という一風変わった生態を
しています。

本種がよく見られるのは直射日光が直接射さない日陰の林縁にあるクワズイモの葉上。
個体数はそれほど多くありませんが、そのような所を丁寧に探せば大きなクワズイモの葉っぱの上で
ちょこまかと動き回っている本種を発見出来ます。

頭部は深いブルー、そしてエリトラはグリーンの金属光沢のある美しいスマートなハンミョウです^^


何故ちょこまかと動き回っているのか・・・
それは、葉っぱの上で活動する微小な昆虫を探して餌とするためですね。

小さな昆虫を捕らえたところ。
普段は敏感で近付くのが難しいのですが、このように食事に夢中になっている時にはかなり近くまで
寄ることが出来ます^^

タテスジハンミョウ幼虫の巣穴(2013.4.29)

琉球の固有ハンミョウの中で唯一採った事が無かったのが夏以降に発生するタテスジハンミョウ。
従来は春とGWにしか遠征出来なかったのが未採集の理由です。

まだ成虫写真を掲げられないのが残念ですが、独特の縦筋模様は他に類が無く、とても素晴らしい
ハンミョウです^^

さてどういった所に居るのだろうと気を揉んでいたのですが、ひょんなことから畑の脇で幼虫の巣穴を
多数発見出来ました^^


成虫の出る初夏に来るのが楽しみ^^ 

オモト岳のヒメナガクチキ属の一種(2013.4.25)

ナガクチキの仲間は一般に南方に行くと種類が少なくなります。
東京に居た頃は南会津地方等をはじめとしたナガクチキの産地でいろいろな種類を採り集めて
楽しんでいたものでしたが、九州に戻って以降は目に触れる機会がめっきり少なくなりました。
ナガクチキが大好きな僕としては非常に残念。

  
以前シンガポール寄りのマレーシア低地で、ヒイロナガクチキとそっくりの大型でオレンジ色の
ナガクチキを採った(スルッと滑って逃げた)ことがありましたが、これは珍しいケースなんでしょうね。

これまで八重山では黒くてチンケなアマミホソナガクチキ(これは決して少なくない)しか採った事がなく、
それ以外の種類がいるとは承知していませんでした。

ところが今回、4月上旬のオモト岳で写真のようなヒメナガクチキ属spを数頭採りました。

斑紋はアヤモンヒメナガクチキと似ていますが、図鑑ではアヤモンは奄美が南限となっています。
その後沖縄や石垣をはじめとした八重山でも記録されているのかもしれませんが、本土産に比べると
小さく華奢な感じがします。
亜種くらいにはなるんだろうか・・・・

ボケボケのシロスジメダカハンミョウ(2013.4.21)

昨晩から石垣島は嵐のような風雨に見舞われました。
今朝は雨は止みましたが、曇天の下で冬のように冷たい強風が吹き荒れています。
今日はつかの間の休息、そして展足日です^^

昨日は応急処置的に買ったデジカメを試そうと、薄暗い林内のシロスジメダカハンミョウを撮って
みました。

もうね、最悪。
光度の調整は出来ないし明るい所はともかく暗い林内ではピントも合わない・・・
予想は出来ましたが、やはり「安物買いの銭失い」になってしまいました。

うーん、ちゃんと使えるデジカメを早いところ手当てしなくちゃな。
それまでのブログ記事には従来機で撮っていた写真を中心に使いますのでご了承を^^

ちなみに、今春のシロスジメダカハンミョウは不作のようで殆ど姿を見ませんでした。
そろそろ出て来るヤエヤマクビナガハンミョウに期待です^^
 

半月振りの「晴れマーク」を見るものの・・・(2013.4.7)

今朝起きて窓の外の天気を見ると・・・
昨日よりは嵐も収まっているものの、ピューピューとした強風がどんよりとした雲を吹き流しています。

おまけに寒い・・・ ここは本当に石垣島か?
仕舞い込んでいた厚手の長袖を引っ張り出し、宿の薄い毛布に包まっています@@

南虫クラブのメンバーの方から頂いたメールを見ると、本土の一部の地域は巨大低気圧の影響から
逃れた様子。
こちらは、じっと耐える日々がもう少し続くのでしょう(泣)。

でも、ふと今日の石垣島の天気予報を見ると「曇りのち晴れ」。
なんと半月以上も見ていなかった晴れのマークが出ているじゃありませんか。

気温が低いので虫は動いていないかもしれませんが、午後からは採集に出掛けられそうです^^
天気さえ好転すれば一気に虫が出始める時期になってきたので、いろいろと準備も整えなければ
なりません。

さて、そろそろリュウキュウテイカカズラにオオミドリサルハムシが見られるようになりました。
目も覚めるようなグリーンの金属光沢、良いですねえ^^
大型美麗種といったタレントハムシが殆ど皆無の八重山では異色の存在です。

珍しくはありませんが、テイカカズラが地を這うタイプのツルなのでちょっと目に付き難いかも
しれません。

何故か同じ葉に複数が集まることが多く、殆どの葉には全く姿が見えません。
葉の表面を舐め取るような食痕を残します。

動作は緩慢で、トビハムシ等のように一瞬で飛び去ってしまうことはなく、人の気配を感じると
ノソノソと葉裏に隠れようとします。
御用にするのは極めて簡単なハムシです^^

3月中旬の海岸原生林内(2013.4.5)

未だ天気が良かった頃の3月中旬、海岸線の林の中を探索してきました。

ここではあと暫くするとムネコブゴマフカミキリやヤエヤマゴマフカミキリが得られるのですが、
さすがに早過ぎ、イシガキゴマフさえ姿が見えません。

でも丹念に歩き回った結果、これらが時期に集まりそうなクロヨナやコクタン等のマイ立ち枯れ、倒木を
幾つか見つけることが出来ました。
うまくすると、フタツメイエカミキリも結構採れるかも^^

海岸線の原生林へ降りる道。
かつてはこの林縁に廃バスの残骸(カミキリニュース世代には懐かしい^^)がありましたが、
今では整地されすっかり綺麗になりました。

一歩中に足を踏み入れると、亜熱帯の平地原生林に圧倒されます。

原生林の内部はウタキとなっており、かつて入江氏やナポキ氏が夜間採集時に泊まったと思しき廃屋が
ひっそりと佇んでいます。
これも昔からのカミキリ屋さんには懐かしいものではな いでしょうか。

まだ虫は少なく、環境が単調であることもあり、ビーティング等を行っても限られた種類しか得られません。
最も多く落ちてくるハムシの一種。

このホソカタムシspも割りと多いです。

コクタンの枯れ枝に二匹だけ居たヒロオビマダラヒゲナガゾウムシ。

丹念に採集していると、このようなちょっと面白い種類が1匹ずつ位得られます^^


   

石垣島のカラカネオオキマワリモドキ(2013.3.29)

僕だけが知らなかったのかな・・・ 
石垣島にカラカネオオキマワリモドキが居ることを@@

昨日、石垣北部でビーティングしていたら、ちょっと大型の甲虫がひっくり返って落ちて来ました。
表面を見ずとも何の虫かは分かりました。 与那国島で見慣れていましたからね。

本種はちょっと前まで与那国および尖閣特産で、割と近年、宮古島と西表島で記録されていたと
記憶しています。
でも石垣では採れていなかったような・・・

昨日採れたのは3つ。
しかも同一画で・・・

僕はこれまで石垣内を結構引っ叩たいてきましたが、こんなもの落ちて来たことは無かったですよ。
相対的にあれだけ多くの採集者が入っているのに他の人が採ったという話も知りません。
もし、昔から居たのなら、与那国以上に採れていなければならないはずです。

それなのに、昨日初めて、しかも同じ所で3個体も落ちて来るなんて・・・

どうなってるのか、誰か教えてちょうだい・・・

※石垣産カラカネオオキマワリモドキについて
 上記事を投稿後、数名の方から情報を頂きました。
 石垣では昨年、一昨年と採れているようです。
 僕が最後に石垣で採集した4年前には採れていなかったと思われるので、
 3年前辺りから定着したということでしょうか。
 いずれにしてもナゾです・・・

 
 
 

この時期、オモト岳山麓で見られる甲虫類(2013.3.20)

先日登山したオモト岳で、ビーティングネットに落ちた小甲虫(カミキリ以外)の写真をアップしておきます。
(すべてを撮影できたわけではありませんが)

僕は本来、微小甲虫(特にモノトーン調の)は好まないのですが、元々原生林内には虫が少ないし、
特にこの時期は殆どこんな小さい種類ばかりしか発生していません。

なお、高所の茂み等をスウィーピングしたりナイターを行ったりすれば、また別の種類が得られるとは
思います。
昼間の一般的な採集では、真面目にやらないとホント虫が少ない所です@@

















ビーティングで落ちてきた古代怪獣^^(2013.2.16)

5月下旬のある日、阿蘇の一画でヌルデの半枯れをビーティングしたらコレが落ちてきました。
まるで地底から生きたまま発掘された古代怪獣みたい@@

アンヨが綺麗なマダラアシゾウムシ。
とても大型で、ゴツゴツしたド迫力のゾウムシです^^

ゾウムシは種類は多いものの、通常の採集だと意外に多種を一度に採るのは難しいグループですよね。
小型種が多い上、殺虫後は各パーツの硬直が激しく、展足が困難なのが大問題。
同定も難儀を極め、しかも全体のトーンとして、美しくない・・・

ヒゲナガゾウやミツギリゾウというタレントの陰で、今のところ脇役に甘んじている感は否めません。
と言うより脇役以下だな^^

ゾウムシ好きの養老孟司先生は一押しだけど、いまいち人気に火が付かない^^
昨今の雑虫ブーム(ある意味^^)の中、図鑑の話も聞かないし、たぶんやっている人自体も
少ないんでしょうね。
そう言えば、真正ゾウムシ屋という人にも会った事が無いような・・・

よく考えてみると、なんでも屋の僕でさえちょっとだけ敬遠しているフシがあるもんな。
やりたい気持ちはあるのに、それを阻害するファクターは何なのだろうか・・・
このモヤモヤ感、もうちょっと検証してみる必要はありそうだな。

さてさて、今後いつしかゾウムシブームへの風は吹くのでしょうか・・・

裏山でちょっとオオオサムシ掘り^^(2013.2.13)

ここ暫くは全く採集に出ていないので、少々禁断症状が出てきたようです^^

採集に出ようと思えば出れるのですが、今は来月からの大計画(^^)に備えて引っ越し準備や
大量の虫を整理している真っ最中。
これ以上、新たな虫を抱えるわけにはいかないという事情があります(泣)。

それでも今日はどうしてもフィールドに出たくなり、自宅から20分程の裏山に行って来ました。
全行程で2時間程度の肩慣らしです^^

ただ、今シーズンは飼育材料を抱えるわけにはいかないので成虫採集しかできません。
前段のように在庫も増やしたくないので大量に採れるものもNGです。

九州中部の低地性オオオサムシを欲しがっている人が居たのを思い出したので、、軽い運動にもなる
オサ掘りをやることにしました。

この辺りならどうせオオオサとかヒメオサ、エゾカタビロオサしか居ないのですが、関東低山帯辺りの
アオオサのように、いずれも一度にゴマンと崖の中から出てくることはありません。
あわよくば近場でオオオサがたくさん採れる一画を見つけておきたいという気持ちもありました。

地元近辺のオオオサには九州山地南部のクマソや御所浦島の亜種がおり、数年前には鹿児島の
大隅半島の亜種が記載されています。

大きさの観点から見ても、、平野部の個体に対して九州脊梁山地の高標高の個体はとても小型です。
一方、かつて五島福江島で多数のオオオサを採集したことがありましたが、いずれの個体も馬鹿デカく、
地域変異が大きい種類だな、という印象を持っています。

オオオサの亜種分けには意義を唱える人も多いらしく、海で隔離されている御所浦亜種は良いとしても、
特に大隅半島亜種を消したがっている人が多いのに驚きます。

ある人はクマソとの空白地帯を埋めるのに躍起になっており、足繁く彼の地に通っているとか。
よほど嫌われている亜種のようです^^

ヒメオサにしても九州産は意外と面白く、地元でも少なくとも3パターン程の変異を確認しています。
いつも何かのついでに地面を這っている個体を摘まむ程度ですが、いずれ九州に回帰した採集を
行う際は各地でじっくりトラップ採集をしてみるつもりです^^

さて、何カ所かの崖にトライして、結構多くのオオオサが越冬している一画に行き当りました^^
林道脇の崖は一見どこでもオサムシ類が潜っているように見えますが、土質や硬さ、湿度の具合、
そして日当たり等の要因で越冬場所として好まれる部分は相当偏っています。

それに種類によって好む場所があり、同所的に同じ種類が固まって越冬している傾向が強いですね。
これはゴミムシも同様で、ゴミ掘りのメッカとして有名な千葉県では、ツヤキベリやオオサカアオといった
種類も同所的に複数が採れ、ちょっと離れた崖からは全く出ないという場面が多くありました。

蝶のゼフィルスの採卵と同様、どこもかしこも同じように見える環境の中で、ほとんどの採集時間は
そうしたごくわずかの最良のポイントを求めてさまよい歩くのに費やされるわけです。

なので、冬季に特定の歩行虫を効率的に採集するには、狙った種類に応じた越冬場所を探し当てる
経験を積む必要がありますね^^

もう一つ重要なのは、そこにある種の歩行虫がたくさん居る事が分かったら、必要以上に崖、すなわち
越冬場所を壊す行為は控えることです。
そして越冬明けの活動期間におけるトラップ採集に切り替えるべきでしょう。

そうすることで、長らくその場所で採集が楽しめますし、体力・時間の分散で新たなポイントを
見つける道にも繋がりますので。
やはり採集も、能率と合理性ですね^^

オオオサ系統は、こうした粘性の柔らかい土質の崖に固まって入っていることが多いです。
そして日当たりが悪く、湿度がやや高ければベター。
削った断面にオオオサの越冬部屋が見えますね^^

ザクザク崩すとオオオサがポロポロ出てきます。



今日はとりあえず10頭程でカンベンしてやりました^^
春に来れば、越冬明けの多くの個体が地面を這い回っているでしょう。
(ここ数年は来れないけど)

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