今日までの三日間、徳之島で採集してきました。

山ばかりの奄美での採集と違い、平地種のみをターゲットにしたので暑さに参りました@@
前記事の最後で触れた奄美での三日間の休息=徳之島採集だったわけです。
全く休息になっとらん^^
シロスジトゲバカミキリ

まあ、これと次種を採りに行ったようなものですが、暑さの中を焼けススキを探しながら徘徊するのは
かなりハードな修行です。基本的にはほぼ無いし、あっても虫そのものが必ず居るとも限りません。
結果的には昨年よりは採れたもののもう少しコレクションは増やしたいところ。
時期がちょっと遅く数は少なかったかな。来年も行くかも^^
シロスジドウボソカミキリ

「シロスジ」と付く二種目。今回は昨年の半数ほどとあまり採れませんでした。やはりこの時期だと
破損している個体も居ましたね。本当は今月中旬までには彼の地へ赴く予定でしたが、コロちょん禍で
離島間の渡島も控えるよう勧告が出ていたので一応大人の対応をした(^^)結果ではあります。
前種も含めスレ・キレの無いコレクションを増やすために、やはりもう一回は行く必要があるなあ。
得意なハズのイマサカドウボソとかオキナワサビも捜さんとイカンし。
採集していると他にも色々と採れ、同じ種類でも奄美産と比べると結構変異が見られるのにちょっと
驚いています。ただ今回の徳之島採集は疲れが溜まる中で敢行したこともあり、写真を撮る元気までは
無かったのが正直なところ。
トクノシマケシ(下写真)やリュウキュウクモガタケシは徳之島特産種だし、ウスグロアメイロは
クビアカアメイロみたいだし、ワモンサビはやたら白いし、コゲチャサビはより茶色っぽいし、
オキナワゴマフはナンか違うし・・・
なお、トゲバカミキリと言えば徳之島にはキュウシュウトゲバやエラブモモブトトゲバも多く、特に
後者はやたら居て何故か焼けススキからも落ちるので狙うシロスジトゲバと紛らわしく大変でした。
シロスジと違い飛んで逃げないし挙動も異なるので少し時間を置けば見分けはつくのですが、なにせ
落ちた瞬間にシロスジトゲバを掴まないと飛んで逃げられてしまうので瞬時に見分ける必要があります。
なおシロスジトゲバは脆いと昔から言われますが、上記3種の中では圧倒的に丈夫です。
モモブトトゲバなんかはいとも簡単に触角が切れてしまうからね。

今回は岩礁部の多い浜辺に下りてみるとシロヘリハンミョウが結構居るのが分かったので久し振りに
浜辺のハンミョウを追いかけ回しました。炎天下における砂浜のハンミョウ採りは極度に体力を使い、
風が結構あったから良かったものの此処まで疲れが溜まった中では常人にはまず不可能でしょう。
長生きしたい人はこんな生活はしないことですな^^


そして容赦無く翌日から奄美での活動が再開されるのであった(泣)。
今年の5月の修行はホント辛いなあ。今って梅雨なんだよねえ?・・・
カテゴリ : カミキリ, 甲虫(その他)
奄美大島は降りそうで降らない日が続き、連日忙しく出撃。
そうした中で採ったミツモンマルカッコウムシ。

始めて採った^^
明日はさすがに終日雨みたい。やっと休める。疲れた・・・
カテゴリ : 甲虫(その他)
奄美大島は3日前辺りから最高気温が20℃を下回る寒の戻りとなっています。もちろん全国が
同様の状況となっているわけですが、奄美ではそろそろ短パン・Tシャツでいけるほどの日々で
あったのが屋内ジャンバー、布団内湯たんぽの季節に逆戻りしたわけなので落胆しきりです。
離島名物、春の嵐も相変わらず続いているんだよなあ・・・
今日も数日前の野外活動から記事をアップします。
虫って限りなく楽しめる分野があって良いですね。分類学上カミキリの親戚であるハムシ類には
多数の魅力ある種類が在り、最近は特段手間を掛けているものの一つです。
ただハムシはイメージほど採り(見つけ)易い虫ではなく、やたら時間が掛るし運にも左右されます。
カミキリなんかの方が遥かに採り易いですね。
蛇足ですがカミキリって甲虫では一番簡単に採れるグループですね(あ、これはメルマガネタにしよう)。
数年狙って昨春やっと複数採れる一画を見つけ出したオキナワアオバホソハムシ。
ギラ付く深いグリーンがとても美しい種類です。


良いハムシの常で採れる一画は極めて狭く、せいぜい10mの範囲にしか居ません。
其処を外すと全く見られずとても不思議。ホストに制限されているのでしょうが、実は未だ此処では
何を食っているかが分かりません。図鑑上のホストとされるチシャノキは無いしなあ・・・
昨春そこそこ見られた一画が道路整備で一掃され多分絶えただろうと覚悟していましたが、半減した
ものの今春も発生してくれました。3月下旬に発生し始め、既にもうほぼ活動期は終えつつあります。
マイコレは十分出来たのでOKです^^
一昨年に初めて、数頭のみ採ったキセスジハムシ。
奄美特産ですがそれまでは暫く採れていなかったようです。


写真上段はテネラル個体で、恐らくこれからが最盛期と思われます。昨年は採れなかったので二年振り
の再会ですね。色彩は淡い薄黄色で一べつではあまり面白くありませんが、細長い体の割に脚が長く
ちょっと変わった体形をしています。
これも極めて狭い一画でしか採れません。一般にハムシは生態・ホストが不明な種類も多いので、
採るには時間を掛けてネットで掬いまくったり、ビーティングに勤しむしかありません。
言わばセンス・努力で採る虫ですね。
ただ今春は数を確保出来そうな兆しが在り、一昨年のデータから恐らく来月中旬頃までは採れそうなので
楽しみにしているところ^^
三番目は今年も健在のハマゴウハムシ。

他二種より半月ほど前に撮影しました。越冬個体でちょっと体色(特に前胸)がくすんでいますね。
越冬明けから産卵を開始したようで、今はホストのハマゴウの若葉で若齢幼虫が育っています。
これも実は一カ所でしか確認出来ていません。昨年まで採った標本はほぼ四散してしまったので、
今年は綺麗な標本(亜硫酸〆、アセトン処理)を多数残しておこうと思います。
あらゆる科にトキメク種類が存在しますから、カミキリばっかりやっているわけにはいきません^^
カテゴリ : 甲虫(その他)
メルマガ54号にも書いた通り、今後はトキメク種類・グループのみにエネルギーを向けて行くと
したところです。
ジョウカイボン科は元々守備範囲ではなかったのですが、キンイロジョウカイ属とこれらの仲間だけは
ストライクゾーンの虫なので外せません。
ところで、ジョウカイで「ボン」と付くのは一種だけなのに何故全体をして「ジョウカイボン科」と
いうのかしら。そもそも、ジョウカイって何? ボンって?
(後記:調べると名の由来には怪しげなものしかないようなので詳しくは触れません)
奄美での春の楽しみの一つ、アマミオオメコバネジョウカイ。
ジョウカイのくせにやたら素早く、直ぐ「プン」と飛んで逃げてしまいます。翅も出し易いんだろうね。
昔の図鑑(酢エチ〆)では色彩が暗い印象ですが、こんなに煌びやかなエリトラに驚く人も多いでしょう。

亜硫酸〆だと鮮明なエリトラのイエローが残り良いですね。
小さいのが玉に瑕ですが、ネキダリスを思わせる出で立ちの「コバネ虫」で極めて好みです^^
オオメ・・・でっかいオメメもとても印象的。
図鑑における分布は奄美大島のみとなっていますが僕は沖永良部島でも採っています。
(後記:春の沖縄本島でも採っていました。奄美産よりちょっと大きいが・・・)

こちらも好みのデザイン。ツマキジョウカイsp。

図鑑には該当するものが在りませんが、琉球には未記載種が数種居るとのことなのでその中の一種
でしょう。
これもややコバネ状のエリトラとなり、デザインも秀逸なので外せないジョウカイです。
ただ、コバネジョウカイよりも更に小さく僕でも展足に四苦八苦する憎らしいヤツ。
奄美は今期で最後だし、これらは春限定の虫でもあるし、展足で首が痛くなるけど勤めて標本を
作っとかなきゃなあ。
カテゴリ : 甲虫(その他)
年末年始の沖縄本島におけるカミキリ材採りで何が面白かったか。
実質3日半しか時間が無かったので珍品探索など得別なことが出来たわけではありませんでした。
しかし、とにかく面白い!
それは何か・・・
「虫がいっぱい居る^^」
これに尽きます。
林道脇や公園整備など小伐採までもいかないにせよ、それに近い感じでの「ほど良い」切りごろの
材がたくさん在り、しかもその殆どに何らかのカミキリを主体とする甲虫の食痕が付いている。
僕が今住んでいる奄美大島とは雲泥の違いです。
もちろん奄美でも材採集は行っていますが、伐採木は全く無いので自然の落ち枝、枯れ枝、立ち枯れ等を
切っても殆ど食痕など出て来ないのです。
今回沖縄で感じた違いは、沖縄の方が5~10倍は材が採り易いということでした。
勿論、採れるカミキリの種類はそれなりに違うものの(共通種も多いので表現が難しいが)、
虫をたくさん採るということに於いては沖縄の方がなんと楽しいことか・・・
これが年末年始の数日で確信出来た最大の収穫でした。
もう面白いことしかしないと決めていますからね、今後の行動に大いに役立つ情報を自ら得ることが
出来て久し振りに充実した日々だったと思います。
さて、沖縄ではどんな材を採ったのか・・・

こんな感じで雑多なものを材箱で4箱分ほどを採りましたが、今回は虫友とワイワイ言いながら
テキトーに採ったので系統性も無く面白くないので一々は紹介しません。
何か面白いものが出たら(と言っても出て当たり前のものばかりと推測)当ブログ記事にでもします。
何かは出るんじゃないかな。知らんけど。
ただ僕には今回一つだけ隠しテーマがあって、ある植物に強力な「念力」を掛けてきました。
その怨念が通じていれば後日結果が出て来ると思うので、その際にも記事にする予定です。
で、材をほじっていた際にある種の甲虫の蛹が出ましたが、運良く傷付かず変態が進みそうな感じ。
これは一体、何?
特徴ある触覚の蛹における位置、尾端など参考になります。



どっかで見たようなツラだなあと思っていたところ、南西諸島で材を採るとよく羽脱する
シロオビマダラヒゲナガゾウムシ(sp)でした。
図鑑には単独種として出ていますが、明らかに近似種が複数種は存在すると踏んでいます。


この冬、地元の奄美大島でも材採りを継続するので狭い我が家は今回も材箱でひしめくことに
なりそうです。
カテゴリ : カミキリ, 甲虫(その他)
例年7月の屋久島遠征後、足を延ばして8月を地元で過ごすのは「盆帰り」の意味もあります。
よって親孝行もしなければなりませんし、奄美大島では片付けられない用事をこなしたり、
高校の同窓会に出席したり、さらには台風9・10号が立て続けに襲来したこともあり、採集に
出る機会が特に増えるというわけでもありません。
正直8月ともなればどうしてもターゲットとなる虫は少なくなるし効率の良い採集を行うには
無駄に採集回数を増やすのではなく、狙いを絞ったピンポイント採集を行う必要があります。
その意味で毎年8月の地元帰省時に必ず取り組むのは阿蘇地方のクロカメノコハムシ採集。
本種も毎年当ブログに一回は登場する風物詩ですが、今夏の発生はどうもよろしくないようです。
本種は西日本で点々と採れてはいますが採集例は圧倒的に僕の地元熊本:阿蘇に集中しており、
どう考えても分布の中心地は九州中部の阿蘇草原と言えると思います。
良いねえ、阿蘇連山(阿蘇五岳)とそれらを取り巻くカルデラの村々のたたずまい。
将来的にこの近辺に落ち着くことを当ブログでもチラチラ書いてきましたが、当初よりその時期が
かなり早く訪れそうです。理由は9月配信のメルマガに書くとしようかな。

地の利を生かし毎年本種を探していますがやはり僕しかコンスタントに本種を供給出来る採集者は
居らず、幾ら採っても手元にコレクションが残ることはありません(汗)。
ある意味研究者・コレクターらから期待されているわけで、採ること自体は正直飽きているものの
義務感からもこれを行っている部分があります。
いつもの場所でクロカメノコのホストのノアザミを叩くと・・・
おう、嬉しい2頭落ちだい!

虫体をジオラマと見なし、低空から撮影してみます^^
奄美特産のチャイロヒラタカメノコハムシのように幾つかの山がそびえたような造形ではないものの、
ゴツゴツした独特の渋いフォルムが最高。色彩も含め、唯一無二の存在です。
だから人気が衰えないんだろうなあ。

ただ、その後はたまに単発で落ちて来るのみで、とうとう二桁には届かない結果となりました。
ノアザミの量も今年は少ないようで、生息地が草原のような特殊な環境、しかもホストが草本である場合、
環境・ホストの面からの影響も多大に受けるようです。
またこの時期は一種の端境期のようで(誰も周年サイクルを知らない)、破損したものが多い特徴が
あります。面白いのは足が破損したものは当然多いものの、前胸やエリトラがハデに欠けているものも
かなり目に付きます。
一般にハムシも含め他の甲虫でここまで何者かに傷付けられた、あるいは何らかの事故でそうなった
という例をほぼ見いだせないので、本種の生態がかなり他種とかけ離れているのではないかと考えて
いるところです。採集個体の多くに泥が付いていることも何かの関係がありそう。
このヘン、深探りすると面白そうだけどいずれ僕がやるのかなあ。メンドイなあ・・・
アザミを叩くとこれも当ブログではお馴染みのハスジゾウが採れます。
これも相変わらず人気なので他所ではそれなりに採り難いんでしょうね。確かに僕もこの辺の
マイポイント以外では採ったことがないもんなあ。

阿蘇マイポイントの草原ビーティングは月末、奄美大島へ戻る直前に草原ナイターと併せて今一度
行ってみたいと思います。
タグ : クロカメノコハムシ
カテゴリ : 甲虫(その他)
ここ数年はタイミングの関係で地元:九州山地の高標高地帯における盛夏採集が出来ませんでしたが、
8月上旬に時間が採れたためナイター(月齢ギリギリ)やノリウツギの花掬いを行ってきました。
九州の高地も季節の多少の遅れから例年8月上旬にはほぼ散っているノリウツギの花が満開の状態で
盛夏の雰囲気は十分に堪能出来ました。
初日はライトフィット設置及びナイターから始める予定で午後から出発。未だ林内が見える時間帯に
直置き及び吊り下げライトフィットの準備を終え、見晴らしの良い地点でナイターのお店を開きます。
午後8時頃の点灯と共に少しずつ虫が集まってきますが、ほぼ駄蛾ばかり、しかも個体数が少ない。
奄美や屋久島と同様に九州本土でも「虫の出」が良くないと聞いていた通りで、甲虫ではたまに来る
ウンモンテントウ(九州では珍)やセリカ属ビロウドコガネ、面白そうなゴミムシ等を摘まみます。
生展翅が出来ないので蛾はセーブして採りますがカトカラ(シタバガ類)は狙いのヨシノキシタバ
には未だ早く1♂が来たのみ。ブナ帯なのに何故かアミメキシタバが5頭位来て驚きました。
他はビカビカのエゾシロシタバが少々、ゴマシオはかなり来ていました。
熊本市内の最高気温は37℃もあったのに標高1500メートル以上の此処での夜は寒く、車に退避
しながらテキトーに幕を見ていましたが、熊本県では珍種のキュウシュウシナ、フチグロヤツボシ
(いずれも♂)の両カミキリが来て嬉しい夜となりました。ただ完品なるも時期遅く採れた♂なので
共にエリトラがスレスレなのは仕方ないでしょう。九州産はこれも珍のコメツキガタナガクチキも
来てくれました。

翌朝はノリウツギの花に虫が集まる前にゆっくりフィット類の確認を行います。
良いものでは気の早いクロセダカコブ、コメツキガタナガクチキ、ダンダラコメツキ、オオキノコ、
そしてこれも気の早いキュウシュウオニクワガタ等が入っていました。

周辺にはヤナギが多くクロコムラサキも生息しています。以前よりは随分減ったものの今回は
ゆっくり確認出来たのでそれなりの個体数が見られ安心しました。数年後には地元に戻る予定と
しており、採集・飼育の優先種と位置付けています。
此処のは100パーがクロコムラサキ。リリースするので僕のキライな手掴み写真です。

巨大な九州産夏型ミヤマカラスアゲハ♂を捕獲。自らもアキリデス命、特に九州~屋久島の
ミヤマカラスは大人気なのでこれも地元回帰時には各産地・季節型の飼育を敢行します。
カラスザンショウやハマセンダン、エノキ等の植樹を植栽出来る「庭」も用意しないとなあ。
じゃあ、家もか? ハードル高過ぎ@@

そして陽が昇り気温が上がってからのノリウツギ花掬い。
これが全然ダメ(泣)。

かつてより花の分量は増えているくらい掬い甲斐があったものの良いカミキリ・甲虫は全く入らず。
全くの見掛け倒し。
ヨツスジハナ九州・四国亜種が多いくらいで後はタテジマハナ、ヒゲジロハナ、ミヤマクロハナ、
そしてトゲヒゲトラが少々・・・
本州以北の虫屋さんにはとても信じられないド貧果でしょうが、実は九州ではこうした事態が
珍しくありません。僕も関東甲信地方などでかつては何度も体験しましたが、場所によっては
パキタがたくさん、フタコブルリハナやイガブチ、オオヨツ、ルリハナ等の楽しいハナカミキリは
当然、多くのホソハナ類やピドニア類も当たり前、といった光景など九州では別世界なのです。
そう言えば今回ピドニアでさえ1頭も居なかった・・・
一つだけ良かったカンボウトラ♀。九州山地でもパキタの採れている宮崎県側では比較的得易い
ようですが熊本県側では珍品。特大個体で唯一嬉しかったもの。

そんなこんなで灯火関係はまあまあ、ノリウツギは撃沈という夏の九州山地マイポイント採集を
終えました。
次は今月下旬(月齢が良くなる頃)の「晩夏」における九州山地のナイター採集に赴く予定です。
カテゴリ : カミキリ, 甲虫(その他), 蝶
今季屋久島でのちょこっと成果の第六弾、一連の報告はとりあえず今回で終了です。
最後はこれまでに取り上げなかった雑多な屋久島らしい虫達を紹介します。
今年の屋久島はヤクネキおよびギガン(アキヤマイ)のネキ等が全く不発、ポイントのリョウブの
花が咲かなかったことや、虫自体の発生が極めて不作だったこと、さらには虫の発生が例年より
1週間は遅れたことから多くの虫屋さんにとっては極めて厳しいシーズンだったと思います。
また、梅雨明けが7月20日過ぎといつまでも雨が止まなかったことも貧果に拍車を掛けたものと
思料します。
僕は各状況からネキ類には早々と見切りを付け、梅雨明けの7月最下旬にターゲットを絞り特定の
種類を狙ったので大多数の人達よりはトータルの成果は良かったものと踏んでいますが、利き腕の
故障から今年はビーティング・スウィーピングを全く行わなかったこともあり確保した標本数は
過去最低の結果となりました。
小型だが1頭だけ灯火に来てくれたトゲウスバ屋久島亜種♀
ナイターの成果も全くダメで、他採集者の分を合わせても本種はほんの数頭しか採れていません。

屋久島高山帯のみに現れるヒメエグリユミアシゴミムシダマシ
珍しい産卵場面及び滅多に無い二連発。割と成績は良かったものの時期的にほぼ♀ばかりでした。


同様に高所のみの稀種イリエヒサゴゴミムシダマシ
これも珍しい二連発。一応今年で恐怖の(オバQが出るので=ウソ)高山帯での夜間徘徊を一旦
卒業したので今後暫くは拝めない目算。

モリヒサゴゴミダマ、オニエグリゴミダマ
これらも屋久島で採集を始めた10年前に比べると随分減ってきました。


ベニモンオオキノコ
5ミリ程度の可愛らしい珍美オオキノコ。今期の夜間徘徊では僅か1頭しか見つからなかった・・・

ノムラハリオビハナノミ
屋久島はかつて大型ハナノミの宝庫と表現された時代もありましたが、今は昔・・・
近年大型ハナノミはとんと見られなくなりました。

ミヤマカラスアゲハ夏型♀
例年の如く今年も本種は不発で、確保したのはこの1♀のみ。大発生したのは過去10年に1回のみで
次に大量採集・飼育を楽しめるのはいつの日か。


今季屋久島の詳細は、次のメルマガ(9月配信)にまとめる予定です。
カテゴリ : カミキリ, 甲虫(その他), 蝶
今季屋久島でのちょこっと成果の第五弾です。
もう採れることは無いかな、と思っていた屋久島の大珍品ヤクシマオオクチキゴミムシ。
その姿を昨年に続き今年も拝むことが出き、さらに今回は生態を写真に収めることも出来ました。
(相手が動いていたので少々ピンボケになってしまいましたが)

日頃の行いが良いと良い虫が採れるよねえ~
昨年は標高百メートルほどの低地原生林内でしたが今回は山の中腹近辺で、垂直分布は結構な幅が
あるようです。

昨年居たのは地面に横たわった広葉樹の大木、今回はヤクスギの小木立ち枯れで、活動の場としては
何でも良いんですね。的が絞れないので採集者にとってはどうにもなりませんが。
この写真を見ると簡単に採れそうな気さえしますが、まあ「居ない」虫だから^^
本種を二頭採った人もまず居ないと思うが、二度在ることは三度在る、に期待しよう^^
タグ : ヤクシマオオクチキゴミムシ
カテゴリ : 甲虫(その他)
梅雨時の奄美大島に現れる異形ハムシがチャイロヒラタカメノコハムシ。トゲトゲハムシ類のような
極少数を除くと基本的にのっぺりした形状ばかりのハムシの中では極めて特異な珍奇種です。
日陰のクチナシを探すと、葉表を「-」状に齧ったチャイロヒラタカメノコの食痕が見つかります。
その葉一枚の上にチョコンと留まる本種を発見。


大食漢で、食痕は多いのにこれでも1~2頭分なんですよ@@
エリトラ後部に一対の山形の大きなトゲがあり、摘まむ際に指の平がちょっと痛いと感じることが
あります。拡大するとジオラマに巨大な山がそびえ立っている様に見えませんか^^

梅雨期の今は雨粒を避けるため葉裏に居る場合も多いです。食痕は多数あるのに何故居ないのだろうと
いう場合は大抵葉裏に居ます。下の写真は葉を透かして左に何か影が見えますよね。
これを裏返すと・・・


さて、このチャイロヒラタカメノコハムシ、基本的に少ないタイプのハムシでそう多くは採れません。
夏に短期間遠征に来る採集者の場合だと、探すのに時間が掛ることもあり数頭採れれば御の字でしょう。
もちろん奄美に住む僕の場合はそれなりの数を採るのですが、面白いことに虫の発生が極端に悪い
今年の奄美において例年に近い程度には居るようです。
例えば今年の他のハムシだと、樹上性ヨモギハムシは2頭のみ、アマミカバイロハムシに至ってはゼロ!
といった極めて不調の中でちょっと面白い現象だなと感じます。
ちなみにハムシではありませんが、同じくクチナシをホストとするイワカワシジミ(今の時期は幼虫)も
全くと言って良いほど採れない散々な状態の中で、チャイロヒラタカメノコだけはそこそこ採れるのは
不思議な気がします。

例年の如く伐採地は無いし極端に虫が少ない今年の梅雨期の奄美で、「採れたな」と感じる数少ない虫の
一つが本種です。
カテゴリ : 甲虫(その他)