蝶 | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

奄美の6月下旬の蝶と戯れる(2020.6.28)

今年は奄美大島で過ごす最後の年(予定では)。出来るだけ多くの事をやって楽しもうと、
昨年までは過労を抑えるため敢えて手を出さなかった蝶達と少し戯れています^^

奄美大島もそうですが南国の蝶は種類数も少なく、かつ大味なものが多い印象です。
ここで抑えておくべきものは数種類で済みそうなので楽と言えば楽かな^^

まずは「真正」、「純国産」のアカボシゴマダラ。
奄美で蝶を狙う上で外せるわけはありません。

そして近年、奄美に驚くべき素晴らしい蝶が加わりました。
それは沖縄本島にしか居なかったフタオチョウ。

初めて記録され4年目ですから、もう奄美に定着したと言っても良いでしょう。
奄美には本来の食樹のヤエヤマネコノチチは普通に在るし、本種はクワノハエノキも食べるので
食糧にはこと欠きません。エノキではアカボシゴマダラと競合するので鹿児島の蝶屋さんらからは
疎まれているとか(外野としては居てくれた方が楽しい^^)。

去年に続きド不作のイワカワシジミ。クチナシの実は多く実りましたが幾ら探しても幼虫入りの
穴の開いた実はほぼ無し。
なお探索中にたまたま次の実に穿孔するため齧り付いている終齢幼虫を発見。アリが多数アテンド
しているのも見て取れます。


そしてスミナガシとアオバセセリ。
双方ヤンバルアワブキをホストとし、テリトリーを張る共通点があります。

アオバセセリは早朝や夕刻に広場でテリトリーを張るので狙うのは簡単ですが、なにせセセリ類は
ネット内で高速でバタつき、どうしても翅を傷めるので美しい標本を得るには飼育するしかありません。
林縁のヤンバルアワブキの幼木を探すと、幼虫の独特の「巣」を見つけることが出来ます。


こうして飼育材料を入手するのも比較的楽なのですが、他の採集や遠征等で時間が無く、今のところは
飼育に消極的なんだよなあ。
晩夏以降に暇になったら、今年は本種も含め出来る限り多くの蝶の飼育を手掛ける予定です。

しかし、これだけ甲虫もやり、蝶もやりって、こんな虫屋ホントに居ないよなあ。
遭ったことないもんなあ・・・

あ、スミナガシの写真撮るの忘れた。

(二日後追記)
ほい、居りました。ヤンバルアワブキの葉を摂食中のスミナガシ中齢幼虫。
隣の葉に巣である枯葉のカーテンが在り、通常は残った主脈に静止しています。

コノハチョウ・ツアー(2020.6.17)

昨日までの数日間、沖永良部島で遊んできました^^
6月の沖永良部島は一昨年以来の二年振りとなります。
沖永良部島は既に梅雨が明けた沖縄本島に近いため、全行程が採集日和となり充実した虫採りが出来ました。

蝶とカミキリの五目採りを目論んで実施した遠征(奄美からは遠征とは言えないか^^)ですが、
コノハチョウの発生が極めて良く、次記事に取り上げるカミキリ関係の調子があまり良くなかったことから
「よし、今回はコノハ・ツアーだ!」とターゲットをコノハチョウ中心に据えました。
いつかコノハチョウを思う存分に採集したいとの夢を抱いていましたが、今回それが現実のものとなり
とても幸せな数日間となりました^^

早速、梢の上からお出迎え。
今回こういう風景を存分に堪能出来ました。

テリトリーを張りながら見晴らしの良いポイントに留まり、こちらの存在に気付くと(殺気を感じると)
サッと態勢をこっちに向けます。「ちゃんと見ているぞ」とプレッシャーを掛けてくるんですね^^
小賢しいヤツめ。へへへ。

同じ行動はクロヒカゲモドキなど同様にテリトリーを張る他の一部のチョウにも見られます。
好きですねえ、このしぐさ。人間臭くて^^(クロヒカゲモドキも大好物)
まあ、こっちが一枚上手だから難なくアミを被せちゃうんですが。

今回は存分に♂も♀も捕らえることが出来ました(♀は全体の1~2割ほど)。
ああ幸せだ。長年の夢でしたからねえ^^

スマートな♂。

ボリューム感が堪らない♀。

葉っぱではなくコノハチョウらしく木の幹や枝にもよく留まりますが、風景に溶け込むのでカメラが
被写体として感知しないらしく遠景ではどうしてもピントが合いません。

近付くとちゃんと撮れるんですけどね。

「あの」コノハチョウですから、ちゃんと葉裏にも下を向いて留まってくれます。
撮影者思いですなあ^^

こうした所に留まるとちょっと離れたら絶対に存在が分かりませんね。

翅を開くと分かっちゃいますが^^

蛇足ですが、沖永良部と言えばルリタテハも著名で一昨年は幾らでも居たのですが、何故か今年は
少なく明らかにコノハの方が多かったですね。多かったり少なかったり、複数種を狙う場合は絶対に
一度の来訪では済みません。珍種だったり、生態が不明なものを狙う場合はなおさら。
僕なんかこの事実を痛いほど知っていますが、一般の採集者にとっては残酷なファクトですねえ。

蛇足の蛇足、林縁を歩いていると何かキラキラしたものが目の前に降ってきました。
慌ててネットすると何とサツマニシキ! しかも大きな♀^^
なかなか目にする機会の無い美昼蛾、日本産は4亜種あり野外産♀を揃えるべく網を張っていますが、
これで残るは屋久島亜種のみ(屋久島亜種は7月のヤクシマホソコバネ狙いの際に度々目にするも
たまたま程度の良いものを得られず最も楽勝のハズが最後に残ってしまった)。
しかし沖永良部産の奄美・沖縄亜種が採れるとは思わなかった。すこぶるラッキー。
いの一番に展翅しました^^

さて、沖永良部島は国内で合法的にコノハチョウを採ることが出来る唯一の場所です。
沖縄産よりもやや小型とされ、それはそれで結構なポイント。ちょっとカッコイイです^^
裏のコノハ模様のパターンが沖縄産に比べるとちょっと少ないのですが、まあヨシでしょう。

一昨年は時期が一足遅くボロが目立ち、かつ雨にも邪魔されて殆ど得ることが出来ませんでした。
♀は一頭も採れず(泣)。
昨年は聞くところでは極めて発生が悪く、良い時期でも殆ど採れなかったとか。
今年は発生良く、しかも僕にとっては時期選定もバッチリで新鮮な♂・♀を存分に堪能出来ました。
採集適期はせいぜい5日~1週間程度なのでそこを外さなかったのはやはりヒキの強さ(キッパリ)。

もう成虫採集はいいから、老後にでも飼育がしたくなったら旅行を兼ねて母蝶を採りに来るかな^^
(老後は蝶・甲虫の飼育に舵を切る予定)

アマミカラスアゲハ、今年は復活なるか(2020.2.28)

この時期の奄美における春への進行度を僕は、「十寒二十温^^」と表現しています。これはもちろん
三寒四温をモジッたもので、日による温暖差が極端に激しい様を評しています。
2月下旬ですから実のところは未だそれほど春めいているわけではないのですが、稀に25℃近くまで
気温が急上昇することがあり、そうした日はポカポカした陽気の中で蝶がヒラヒラと舞う楽しい状況が
生まれます。

そんな日に採ったアマミカラスアゲハ春型♂

出始めの出始めなので勿論個体数は極度に少ないのですが、既に2カ所でそれぞれ数頭が飛んでいる
のを確認しました。
実は昨年は春型も夏型もほぼ発生していない状況だったので、アキリデス命の僕としてはとても気落ち
しており今年の発生状況を心配していたのです。

しかし、2月下旬と言う未だ本格的な発生時期ではない期間に複数頭を見ることが出来、少なくとも
昨年のような壊滅状態ではなかろうということでホッと胸を撫で下ろしています。

アマミカラスらしい後翅・尾凸付近の青・赤がキレイ^^
♀はもっと美しかろうて。

野外品(飼育品もだが)は未だ全くコレクションを作っていないので、春型はもちろん夏型も今年は
優先的に採集・展翅に励みたいと思います。シーズン中の飼育は全般的な採集活動への負担が大きい
ので夏型からの飼育は行いませんが、来春の春型、つまり秋頃の親からの越冬蛹を作成する飼育は
存分に行う予定です。その頃にはほぼ甲虫・雑虫が終了しているのでリュウムラやイワカワ等の飼育も
可能でしょう(ちなみに去年はイワカワも壊滅状態@@)。

やはり、僕は本質的には甲虫より蝶の方が好きなんだなあ・・・

数年振りの盛夏の九州山地採集(2019.8.12)

ここ数年はタイミングの関係で地元:九州山地の高標高地帯における盛夏採集が出来ませんでしたが、
8月上旬に時間が採れたためナイター(月齢ギリギリ)やノリウツギの花掬いを行ってきました。
九州の高地も季節の多少の遅れから例年8月上旬にはほぼ散っているノリウツギの花が満開の状態で
盛夏の雰囲気は十分に堪能出来ました。

初日はライトフィット設置及びナイターから始める予定で午後から出発。未だ林内が見える時間帯に
直置き及び吊り下げライトフィットの準備を終え、見晴らしの良い地点でナイターのお店を開きます。
午後8時頃の点灯と共に少しずつ虫が集まってきますが、ほぼ駄蛾ばかり、しかも個体数が少ない。
奄美や屋久島と同様に九州本土でも「虫の出」が良くないと聞いていた通りで、甲虫ではたまに来る
ウンモンテントウ(九州では珍)やセリカ属ビロウドコガネ、面白そうなゴミムシ等を摘まみます。

生展翅が出来ないので蛾はセーブして採りますがカトカラ(シタバガ類)は狙いのヨシノキシタバ
には未だ早く1♂が来たのみ。ブナ帯なのに何故かアミメキシタバが5頭位来て驚きました。
他はビカビカのエゾシロシタバが少々、ゴマシオはかなり来ていました。

熊本市内の最高気温は37℃もあったのに標高1500メートル以上の此処での夜は寒く、車に退避
しながらテキトーに幕を見ていましたが、熊本県では珍種のキュウシュウシナ、フチグロヤツボシ
(いずれも♂)の両カミキリが来て嬉しい夜となりました。ただ完品なるも時期遅く採れた♂なので
共にエリトラがスレスレなのは仕方ないでしょう。九州産はこれも珍のコメツキガタナガクチキも
来てくれました。

翌朝はノリウツギの花に虫が集まる前にゆっくりフィット類の確認を行います。
良いものでは気の早いクロセダカコブ、コメツキガタナガクチキ、ダンダラコメツキ、オオキノコ、
そしてこれも気の早いキュウシュウオニクワガタ等が入っていました。

周辺にはヤナギが多くクロコムラサキも生息しています。以前よりは随分減ったものの今回は
ゆっくり確認出来たのでそれなりの個体数が見られ安心しました。数年後には地元に戻る予定と
しており、採集・飼育の優先種と位置付けています。
此処のは100パーがクロコムラサキ。リリースするので僕のキライな手掴み写真です。

巨大な九州産夏型ミヤマカラスアゲハ♂を捕獲。自らもアキリデス命、特に九州~屋久島の
ミヤマカラスは大人気なのでこれも地元回帰時には各産地・季節型の飼育を敢行します。
カラスザンショウやハマセンダン、エノキ等の植樹を植栽出来る「庭」も用意しないとなあ。
じゃあ、家もか? ハードル高過ぎ@@


 
そして陽が昇り気温が上がってからのノリウツギ花掬い。
これが全然ダメ(泣)。

かつてより花の分量は増えているくらい掬い甲斐があったものの良いカミキリ・甲虫は全く入らず。
全くの見掛け倒し。
ヨツスジハナ九州・四国亜種が多いくらいで後はタテジマハナ、ヒゲジロハナ、ミヤマクロハナ、
そしてトゲヒゲトラが少々・・・
本州以北の虫屋さんにはとても信じられないド貧果でしょうが、実は九州ではこうした事態が
珍しくありません。僕も関東甲信地方などでかつては何度も体験しましたが、場所によっては
パキタがたくさん、フタコブルリハナやイガブチ、オオヨツ、ルリハナ等の楽しいハナカミキリは
当然、多くのホソハナ類やピドニア類も当たり前、といった光景など九州では別世界なのです。
そう言えば今回ピドニアでさえ1頭も居なかった・・・

一つだけ良かったカンボウトラ♀。九州山地でもパキタの採れている宮崎県側では比較的得易い
ようですが熊本県側では珍品。特大個体で唯一嬉しかったもの。
  

そんなこんなで灯火関係はまあまあ、ノリウツギは撃沈という夏の九州山地マイポイント採集を
終えました。

次は今月下旬(月齢が良くなる頃)の「晩夏」における九州山地のナイター採集に赴く予定です。

トゲウスバカミキリ屋久島亜種、高山帯ゴミダマなど(2019.8.7)

今季屋久島でのちょこっと成果の第六弾、一連の報告はとりあえず今回で終了です。
最後はこれまでに取り上げなかった雑多な屋久島らしい虫達を紹介します。

今年の屋久島はヤクネキおよびギガン(アキヤマイ)のネキ等が全く不発、ポイントのリョウブの
花が咲かなかったことや、虫自体の発生が極めて不作だったこと、さらには虫の発生が例年より
1週間は遅れたことから多くの虫屋さんにとっては極めて厳しいシーズンだったと思います。
また、梅雨明けが7月20日過ぎといつまでも雨が止まなかったことも貧果に拍車を掛けたものと
思料します。

僕は各状況からネキ類には早々と見切りを付け、梅雨明けの7月最下旬にターゲットを絞り特定の
種類を狙ったので大多数の人達よりはトータルの成果は良かったものと踏んでいますが、利き腕の
故障から今年はビーティング・スウィーピングを全く行わなかったこともあり確保した標本数は
過去最低の結果となりました。

小型だが1頭だけ灯火に来てくれたトゲウスバ屋久島亜種♀
ナイターの成果も全くダメで、他採集者の分を合わせても本種はほんの数頭しか採れていません。

屋久島高山帯のみに現れるヒメエグリユミアシゴミムシダマシ
珍しい産卵場面及び滅多に無い二連発。割と成績は良かったものの時期的にほぼ♀ばかりでした。


同様に高所のみの稀種イリエヒサゴゴミムシダマシ
これも珍しい二連発。一応今年で恐怖の(オバQが出るので=ウソ)高山帯での夜間徘徊を一旦
卒業したので今後暫くは拝めない目算。

モリヒサゴゴミダマ、オニエグリゴミダマ
これらも屋久島で採集を始めた10年前に比べると随分減ってきました。


ベニモンオオキノコ
5ミリ程度の可愛らしい珍美オオキノコ。今期の夜間徘徊では僅か1頭しか見つからなかった・・・

ノムラハリオビハナノミ
屋久島はかつて大型ハナノミの宝庫と表現された時代もありましたが、今は昔・・・
近年大型ハナノミはとんと見られなくなりました。

ミヤマカラスアゲハ夏型♀
例年の如く今年も本種は不発で、確保したのはこの1♀のみ。大発生したのは過去10年に1回のみで
次に大量採集・飼育を楽しめるのはいつの日か。


今季屋久島の詳細は、次のメルマガ(9月配信)にまとめる予定です。

奄美大島産、フタオチョウ♀(2019.6.26)

尾根斜面を吹き上がって来た大きな白いタテハチョウ。姿の主は一発で分かります。
おお、フタオチョウの♀だ!

2017年から奄美大島で採れ始めた本来沖縄本島にしか居ないはずのフタオチョウ。
現実的には奄美で広範囲に広がっているようです。
自然状態での北上だ、あるいは人為的な拡散だ、など様々な意見が交わされているようです。
デリケートな問題も含むので個人的意見はメルマガにでも書きたいと思います。

いずれにしても最初に発見されて3年目。こっち(奄美)にも居付いちゃうんじゃないの?
奄美に住んでいる間に飼育くらい楽しんでみるかな^^

奄美、今どきのイワカワシジミ(2019.2.1)

昨日は昼間に25℃の夏日となったかと思えば、夕方前にはいきなり小型台風級の嵐に。
そして今日の気温は一気に10℃も低い15℃に。
一体、奄美の冬はどうなっているんでしょうねえ。全く安定せず常にフワフワした感じがしますわ。
どっしりとした冬の季節感が無く、どうも落ち着かないですね。

まあそれは良いとして、今手元にイワカワシジミの幼虫および蛹があります。
屋内飼育なのでさすがに野外よりは常に何℃かは高い環境下で管理しているのですが、全く暖房を
使わない部屋の暗所に置いているので自然状態とはそう大して変わりません。

一部の幼虫、蛹です。



それぞれが越冬態ということなのでしょうが、幼虫か蛹か、まちまちなんですね。
全ての幼虫が昨年12月中には摂食を止めたのですが、直ぐ蛹になって成虫になるのが居たり、
ある者は前蛹に近い形でじっとしていたりします(全くの前蛹ではないので多少動いたりもする)。
そして気が向いたら?たまに蛹に変態するヤツが居る。全く一貫性が無い。

野外でもこんな感じなんでしょうか。さすがに羽化までは至らないような気はしますが・・・
ただ数日前にモンキアゲハが飛んでいるのを見たので、イワカワも極一部が真冬にも親として
活動している個体が居るのかもしれません。ただ飛べるほど高温の日は連続しないし、吸蜜源や
幼虫の餌も無いので仮に羽化出来たとしてもそのうち死に至るのでしょう。もしかしたら、
成虫態でも越冬する?(と言うか低温期間をやり過ごす?)

12~1月に羽化したもの。喜べるほどの低温期型にはなっていない・・・
これからの羽化個体に期待、と。


今シーズンは人工採卵も駆使してイワカワシジミの大量飼育に励む予定です^^

奄美の本日の最高気温は24℃ (2018.12.22)

師走も20日を過ぎた本日、奄美大島の昼間の気温はグングン上がり、最高気温は24℃に達しました。
今日ほどではなかった昨日もかなり温かく、久し振りの短パン、Tシャツそしてノー・靴下で過ごせる
程です。
今日は久し振りに朝からフィールドへ出てきました。

路傍の花にはアサギマダラ、そしてリュウキュウアサギマダラが仲良く吸蜜しています。

日当たりの良い枝先では、数は少ないもののアマミウラナミシジミがテリトリーを張っています。
12月も下旬なのに^^

色付き始めたクチナシの実を見ていると、例の物陰が・・・

最終も最終、最も遅く成長中のイワカワシジミの幼虫です。これから蛹で越冬し、美しい春型として
来年3月頃に羽化してきます。
シーズン中の蛹は空になった実の中で見つかりますが、この時期は空っぽの実をいくら探しても
蛹を見ることはありません。越冬蛹は一体どこで冬を越すのだろうか・・・

飼育中のイワカワシジミの様子はいずれ記事にする予定です。
ちなみにアカボシゴマダラやアマミカラスアゲハといった大型種の飼育は奄美在住中は基本的に
行わないことにしました。そっちに住んでいるのに何故?と思われる方が殆どだと思いますが、
やっぱりアレもコレもは同時に出来ないのです。全ては選択と集中(近年の座右の銘の一つ)。
蝶や蛾、クワガタ等を飼育して遊べるのは「じーさん」になってからかもなあ、と思うこの頃。

他に林内で見た蝶はリュウキュウヒメジャノメ、キチョウ、ルリタテハくらいでしたが、ルリタテハは
明らかに産卵行動のようでした。この時期に産卵されたとして、成虫と卵(或いは若齢幼虫)の二態で
越冬するのかな?

人里近い公園では、ヒメシルビア、アオタテハモドキがそれぞれ結構飛んでいました。
いずれも低温期型をたんまり飼育しようと思っていたのですが上記の流れでとりあえず中止。
まあ、このヘンは何時でも出来るっしょ。

明日の最高気温は更に上がって25℃、昼頃までは天気のようなので明日も一応採集に出る予定。
その後の予報は雨マークが並ぶとともに、さすがに奄美も気温が下がってくるようなのでちょっと
頑張ってカミキリの材などを集めておこうと思います。

ヤノトラカミキリ長者を目指・・・さない^^ オオムラサキ幼虫も(2018.11.27)

先般幾つかの用件で地元・九州へ戻っていましたが、あろうことかカミキリ材が詰まった重い箱を
持ち上げたせいでいわゆる「ギックリ腰」になってしまいました。やっぱ歳ですなあ。
7~8割がた完治はしたものの未だちょっと野外での長時間の活動はキツイ・・・
よって今暫く先日九州での活躍の様子を記します。

大分・九重で開催された九州虫屋連絡会(一つ前の記事参照)から実家のある熊本市に向かう途中、
ヤノトラカミキリの材採集を行うべく阿蘇のマイポイントに寄りました。
(参考)
2017年夏のヤノトラカミキリ採集

場所は上記URLの阿蘇のポイントですが、今夏には既に昨夏発生したヤノトラの子孫達が順調に
エノキの枯木内で生育していることを確認していました。
(参考)
今夏段階のヤノトラ幼虫の食痕

今夏は細い枝を一本切って確認しただけでしたが、ふむふむ、当然ながら成虫はあちこちの枯れ枝に
産卵したようで食痕は広範囲に見られます。また断面に現れた食痕の太さも夏に比べると大きくなって
いることが確認出来ます。
ただ食痕の密度の高い部分はそれほど多くないため、あちこちを切るハメに陥りちょっとシンドイ。

とりあえず材箱の大きさに切り揃えた材の断面。勿論ヤノトラ長者を目指します。
ウソ、そんなつもりは全く無いが採れるものは仕方なかんべ。

どれ、幼虫はどれほど育っているかね、と幾つか割り出してみます。

いやあ、さすがヤノトラの子供達、おっきいおっきい。
トラカミキリではオオトラ、トラフに次ぐ巨大さで、これくらいの大きさがあるとテンションが
上がりますね。しっかり管理せねばとの意欲も膨らむものです^^


幾つかは菌糸カップにでも放り込んでみましょう。一般にトラカミキリは菌糸カップでは飼えない
(死亡または萎縮する)とされますが、全ての種類が本当に飼えないのか。そのヘンの検証も
面白そうです。
こうした検証・実験シリーズの成果はいずれ当方の個人媒体で公表していくつもりです。

当然近くにはエノキが多いので、蝶屋の遺伝子も持っている(^^)当方は気付くといつものように
オオムラサキの幼虫を探しておりました。
ただ奄美で飼育するわけにもいかず、2~30分程度で終了。成果はオオムラ5幼、ゴマダラ1幼。
僕が地元に戻って来ても一杯採れるように子孫をしっかり残せよ、と言いつつエノキ根本に戻しました。

で、冒頭の話に戻ります。採ったエノキ材の詰まったダンボール箱を車に積もうとエイッと
持ち上げた瞬間に「ギクッ」。
「!!!」
この状態で次記事の九州山地での材採集に向かうハメになってしまったのでありました。

奄美の晩秋の蝶を、少し観察(2018.11.7)

こうした泣き言はあまり書きたくないのですが、どうも何らかのアレルギー体質になっているようで
体調不良が長引いています。発症した頃に比べれば症状はかなり改善しているのですが、特に咳と
鼻詰まりがなかなか治りません。やはり歳ですかねえ。

というわけで、当初考えていたような秋~初冬の採集はとりあえず今年は諦める決意をしました。
少なくとも年末位までは激しい活動を控えて様子を見てみようと思います。
カミキリ等の材採りに傾注する頃にはそこそこ完治すれば良いかなあと。希望ですが。

そんな中、今日は最高気温が26℃にもなるという事で少し蝶の観察をしてきました。
勿論少しは採りましたよ^^

先般の台風24号の被害がことのほか大きく、未だ殆どの林道は通行止めが続いています。
よって勢い主要道沿いの行動ではありましたが、八重山方面と比較すると秋の蝶の個体数はそれほど
多くはないなあという印象ですね。やはりナンダカンダと言って奄美は本土・鹿児島の延長ですから。

目に付いたものと言えばツマベニチョウ、ジャコウアゲハ、モンキアゲハ、ナガサキアゲハといった
大型蝶に、ルリタテハ、アカタテハ、イシガケチョウ、タテハモドキ2種など。シジミはやはり
クロマダラソテツが優勢で煩わしく、他の種類を探すのが大変@@

ある一画で大型のブルーが結構飛んでいたので車を止めるとウラナミシジミでした。

本種は普通種とは言え低温期型は美しい上に大型で僕はとにかく好きな種類^^
ただ未だ最後の世代と言うわけではなさそうで、路傍のマメ科植物に固執して群れていました。
此処で低温期型の飼育材料が採れるなとマメ科草本のさやを見ると孵化直後の卵がありました。
でも未だ少ないのでこれからが産卵期でしょう。

ちょうど此処でツマベニの新鮮そうなヤツが飛んできたのでサッと採るとド完品@@
秋型?の個体は初めてなのでとても嬉すぃ^^ ♀も欲しいな。

で、大好きなイワカワシジミの様子を見に行くと、今度もまた「卵」の時期でアチャー。
ただこれからは低温期型が期待出来るのでスルーせずにちょっと卵を集めて飼育してみることに
しました。

この時期なので多くはないものの、10個程は確保。かつて関東各地や九州本土で散々ゼフの採卵を
やり込んだ身にとってはイワカワの採卵など赤子の手をちょっとだけ捻るが如し。
クチナシの実が激減する時期なので何時まで餌が調達出来るか不安ですが、美しい標本のためなら
頑張らなくてはなるまひ。

そんなこんなで体調のことも考えて数時間の活動を終えました。
やっぱり、蝶も面白いね^^

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