カテゴリ一覧 | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

「毛」が太いカミキリ^^(2014.11.6)

ヒゲが太いカミキリも居るようですが、「毛」が太いと言えばこれ。
イシガキケブトハナカミキリです。

なぜ「毛太」という名前が付いたのか、それが分かる写真をお目に掛けます。
あっ、フツーの毛が太い奴も居ますが、話題性の大きい方で良いでしょう^^
写真をクリックすれば大きくなります。

なるほど、標本写真からは分かり難いですが、こうした角度から近距離で見ると、いわゆる「毛太」状態が
よく分かりますね。

従来はそこそこ珍品扱いでしたが、ここ数年はちょっと大衆化が進んだような気がします。
(実は自分がその張本人だったりします^^)

来年もしっかり狙いますが、少し放出量を絞ろうかな。

オキナワサビカミキリを裏返すと・・・(2014.10.31)

今年春、与那国島でビーティングネットに落ちたオキナワサビカミキリ。
なかなかこの姿を見ることは叶わない、今や極珍種ですね^^

このように擬死状態で落ちてくる個体の割合も多いです。

擬死の場合は、脚を蛹の体制のように行儀良く両脇に引き寄せるのではなく、左右のそれぞれの脚を
腹面でくっ付けるようにしています。
前翅は前方へ投げ出すんですね。

裏返したところ。
おや、腹端に黒い紋がありますね。これは面白い・・・

より分かりするため標本を裏返したところです。

そうしているうちに、同様の位置に同じ黒紋を持つ別のカミキリが居ることを思い出しました。
これです^^ 

さて、何でしょう? スレてるので分かり難いかな?
そう、ススキサビカミキリです。
これもよく擬死を装いますね^^

一時は全く採れなくなったと巷では騒がれていましたね。
もちろん最近でも簡単に多くを得ることは難しい種類です。
やはりポイントは狭いし、特に今年は少なかったなあ。

標本を裏返すと、ほらこのとおり。
オキナワサビと同じ場所に黒紋がありますね^^

珍品同士の奇妙な共通点でした^^

ヒメコブスジツノゴミムシダマシの蛹、そして水牛の様なツノ(2014.10.29)

先日、九州脊梁山地の高標高ポイントから拉致(^^)してきたヒメコブスジツノゴミムシの「長屋」
(キノコの残骸)を少し分解してみました。

ヒメコブスジツノゴミムシの採集風景

すると、ポロッと出て来たのが真っ白でツノの形状がはっきりと分かる♂の蛹。
体が湾曲して、各腹節両脇に突起を持つという典型的なゴミダマ蛹です^^

採集地では成虫と幼虫しか見なかったため、世代のサイクルには半年ほどのズレがあるのかなと
漠然と考えていたのですが、実際は周年で親子丼(^^)状態なんですね。
恐らく何時でも卵~成虫が見られるんでしょう。
ヒメコブスジツノゴミダマの住んでる長屋は子だくさん、っと^^

蛹を見ていると、下の方から何か別の虫の幼虫がトコトコと・・・
そうか、雑居長屋だもんな^^

長屋をほじくっていると、体長6ミリほどの最大級の♂が出てきました。

この角度から見ると、ツノが水牛のそれのように湾曲しているのが分かりますね。

ちなみに、九州のノコギリクワガタの大歯もこのように湾曲していて(根元は左右に、下がりながら
先端に行くに従い上方に)、地元の子供達からはスイギュウクワガタと呼ばれています。
それに倣い、ローカル的にはスイギュウゴミダマと呼んでやろうかしら^^

嗚呼、せめて2倍の大きさだったらゴミダマ界の超人気種になれただろうに・・・

トビイロエンマコガネ、来年は絶対リベンジだ(2014.10.28)

与那国島の特産美麗種、トビイロエンマコガネ。
小さいのが玉にキズですが、正に麗しい「玉」そのもの。

ブロンズ色の前胸、♂の立派な角、そして採集困難という様々な要素が合さって、甲虫、特に糞虫好きを
虜にしている虫です。

決して珍品ではないのですが(いや、珍品かも^^)、天候の影響をモロに受ける虫であるためなかなか
「当たる」人が居ないというのが実情です。
本種の採集条件は、「晴天・高温」なのです。

ところが八重山の、特に与那国島の春というのはなかなかこの好条件にはならないんですよ。
これはオオヒゲブトハナムグリにも当てはまるのですが、トビイロエンマはさらに条件が厳しいと言えます。
今春現地で会った本種を狙っていた学生が、「こんなに良い天気でもダメなんですか・・・」と全く採れずに
うなだれていたのが思い出されます。

そう、昨年数十頭を採った僕は知っているのだ!
本種はカンカン照りで暑い日じゃないと数は採れないと。
与那国の春でこんな日は滅多に無いため、本種を狙った殆どの採集者が敗退していくんですよ。
幸運に恵まれないと本当に難しい虫なんです。比較的長く滞在していた僕だって、今年は殆ど採れません
でしたし。

そうした中でなんとか犬糞に寄ってきた個体。
ピッタリと潜り込んでいますね^^
枯枝等に自らの体がきっちり入るボート状の窪みを作って越冬しているタテスジゴマフを思い出します。

こんな姿をたくさん見たかったなあ・・・

来年は絶対にリベンジしてやるぞ。

ススキ枯茎中のヨナグニウスアヤカミキリ幼虫(2014.10.26)

ススキをホストとする(あるいはそう思われている)カミキリは割と居るのですが、その幼虫期および
食害の様子が図示されるのは極めて稀です。

与那国島でススキに付くカミキリは、特産種のススキハネナシチビと特産亜種のヨナグニウスアヤの
2種が居ます(シロスジトゲバも記録されているようだけど、今は?)。

実は前者の食痕を探していて、カミキリの幼虫が出て来たので喜んだのですが、やはり多い方しか
引っ掛かってこないもんですねえ。しっかりウスアヤの方でした^^
でも、ウスアヤ幼虫にしてもタケ類から得られるのが一般的であり、ススキ材中から見出された例は
あまり無いものと思われます。

これがウスアヤ幼虫が確認されたススキの枯れ茎。
路傍にあったテキトーなものですが、かと言ってなかなか幼虫は出てこないんですよ。

ポキッと折ると食道抗が見えます。

今度は縦に割ってみると、中空にして食い進んでいるのが分かりますね。
タケ類も中空になっていますが、何か関連性があるのだろうか・・・

さらに根元方向へ割込むと幼虫が現れました。
やはり随部を中空にして食い進んでいます。


ただ所々には詰め物が在る部分もありました。その断面です。

取り出した幼虫。
ススキハネナシチビが属するsybraグループの幼虫は基本的にやや図太く尾部が垂直に
落ちているのですが、それとは似ても似つかない風貌です。
ウスアヤの幼虫は動き方も含めて、割と近縁のヨツスジに似ているような感じです(当たり前か^^)。

来年はなんとかススキハネナシチビの幼虫を見つけたいものです。

オオヒゲブトハナムグリ決戦の回顧録から^^(2014.10.24)

今季の石垣島長期遠征の初っ端を飾ったのがオオヒゲブトハナムグリの大乱舞^^
本種にはこれまで幾度か挑戦してきたものの、タイミングが悪かったり、あるいは発生数が少なかったりで
いまいち歓喜の声を上げることが出来ずにいました。

でもやっと、溜飲を下げる時が来ました^^
今年、最も多くの飛翔が見られた3月のある日の我が毒ビン。

この日の前後にもかなりの個体が得られ、この箱をイッパイにする夢も一気に叶えられたようです。
オオヒゲブトの山の神に感謝、感謝です^^

作成中のオオヒゲブト(宝石)箱

記憶は半年前の3月に遡ります・・・
例年見られるポイント横付けのレンタカー群。
おっ、メルマガでも大人気だった「土下座マン」のレンタバイクもあるぞ^^

各採集人はこの近辺から山に分け入って独自のポイントを探し、梢の周りをビュンビュン飛び回る
オオヒゲブトと一戦を交えるわけです。
懐かし~^^

春先の天気は安定せず、気温が上がらないこともしょっちゅうです(むしろそんな日が多い)。
北風が吹き低温の日は無慈悲にも「アウト確定」。虫は飛ばずどうにもなりません・・・
採集者は短い滞在期間の中で、風向きが変わるのを待つしかありません。

晴れていても急に天候が変わり、山全体が霧に覆われ小雨が降り出すこともしばしばです。

オオヒゲブト決戦は、虫の前に天気を制しなければならない、実は過酷な戦なのです。
次回、同様の戦果を得られるかなんて全く保障されているわけではありません。
現に昨年はド貧果だったのです。

掬い採ったブルー系の♂。
ネットの中をブンブン飛び回るので、ピントの合ったシャープな写真はまず撮れません^^
また、すかさず処理しないと不覚にも逃げられることが往々にしてあります@@

ネットの上を這うグリーン系の♂。

オオヒゲブト♂の後脚のトゲはネット繊維に引っ掛かり易い構造のようで、実はかなり頻繁にネットに
絡まる個体が出てきます。
その場合は注意して外さないと、このように後脚が取れてしまうことが多いので気を付けましょう。
大体、ネットインした10頭に1頭は脚がもげてしまいますから@@
(外し方にはコツがあり、あ、これは来年のオオヒゲブト決戦時のメルマガネタにしよう^^)

うーん、ブライト^^

レインボーセンチコガネの仕舞い込み・・・今日の虫ごと(2014.10.18)

今季は長雨や低温続きであまり調子が良くなかったレインボーセンチコガネ。
展足、そして乾燥も十分に済んだので整理しながら保存作業に入っているところです。

大型昆虫の場合、僕はこのように虫を乗せた簡易展足板をレターケースに収納し、乾燥させています。

集合写真。
これを見るのはたまらない瞬間ですねえ^^

幾つかの拡大写真です(とりあえずカラフルな地域個体群のみ)。




僕は通常3000mlのタッパーに大型タトウを2列にして収納しているのですが、センチコガネ類は
横幅も体高もある大きな虫なので、たくさん収納するため今日は3600mlの特大タッパー(下のヤツ)を
購入してきました。
この大きさまでは100均で買えるので嬉しいですね^^

レインボーセンチは大人気で毎年殆どの在庫が出て行くのですが、今年は放出を絞ったので
久々にマイコレの追加が作れそうです^^

以前作ったマイコレの1箱^^

オビレカミキリ(石垣島産)が今頃@@羽脱(2014.10.16)

僅かに残っている八重山の材が入った材箱を見てみると、縁の方に何か小さくて細長いものが。
あれはきっと!

急いで蓋を開けてみると、やはりそこにはオビレカミキリが^^

本土と同様に、秋口に羽脱してそのまま越冬し、翌春に活動するタイプのカミキリは南の島にも
幾つか居るんですね。
好きなカミキリなので嬉しいなあ。もう少し出るかな^^

でも、小っちゃーい(泣)。

蝶の三角紙標本を展翅委託に出す(2014.10.14)

近年の自分の行動を客観的に見ると、甲虫一色^^
「蝶屋、蛾屋」のノレンは一先ず下ろしている状態です。

虫漬けの生活を送っているのに、それでも多方面の事柄をやるには時間が無いんですよ@@

ということで、かねてより集めていた三角紙標本の自己展翅はギブアップして展翅委託に出すことに
しました。
今日の虫ごとはその一部選定です。

とりあえず引っ張り出したのが写真の面々。

今は採集禁止となったタイ産テングアゲハ♂♀(大量^^)、スマトラ産クギヌキフタオ、マレーシア産
シュライベリーフタオ(♀多数^^)、そして東京在住時代に広島まで採りに行ったヒョウモンモドキ。
写真にはありませんがオーストラリア在住時に集めたデリアス類多数・・・

殆どいつも甲虫の記事しか書きませんが、これだけでも僕がタダの甲虫屋ではないとお分かりになって
頂けると思います^^

展翅代は〆てウン万円かあ。
でも時は金なりだもんな。
自ら提唱する「幸せな昆虫ライフ」の必要経費か。

委託に出す蝶三角紙の選別はまだまだ続くのであった・・・

ソボセダカコブヤハズ(クロコブ)、今年は♀多くマル^^(2014.10.12)

台風19号が迫ってくる中、 九州山地上部のマイフィールドへ再度ソボセダカコブヤハズ(クロコブ)叩き
に行って来ました。

天気予報は「晴れ」で平地は快晴だったのに、高山帯まで上がると山肌全体がすでに台風から吹き出す
雲に覆われ強風が吹いていました。
小雨も断続的に降り出しており林内は暗く、ヤブ漕ぎで服はビショビショになりました。

そのせいで落葉も一層進み、帰る頃はますます強まった暴風で地鳴りがしていましたから、林内は落ち葉
だらけとなり今季のコブ叩きはもう無理でしょうね。

九州高山の谷間。
こんな環境がないとセダカコブ系を採るのは難しいんですよねえ。
踏み込み過ぎて遭難しないように・・・

ポイントは幾つかあるのですが、今年はその中の一つが良いようでクロコブの♀がそこそこ落ちました。
おっ、2コ落ちた^^

これはデカイ♀だ^^
こんなの久し振りだなあ。

クロコブ♀はこの角度が良いですね。
新成虫独特の白っぽい紋様、背高い張出し、丸っこい「ヤハズではない」翅端・・・

ビショビショになりながら今日捕獲した♀達。
もちろん♂も居ましたよ^^

これで北海道の交換相手にも回せるし、マイコレも追加出来るなあ。
今年のクロコブ叩きは面白かった^^

蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に) TOP » カテゴリ一覧