自由人 | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

白帯型のイタヤカミキリ(2015.6.24)

長雨の狭間を縫って行ってきた半日採集で、3年振りに見たのはイタヤカミキリ。
阿蘇地域の本種はエリトラの帯が白くなる一風変わった型となります。

ハッとするような純白感が良いですねえ。
全身茶色っぽいノーマル型を見慣れた方がいきなり現場でこれを見たら、ビックリされることと思います^^

残念ながら時期的に遅く♀しか見ることが出来ませんでした。
数年後から九州本土回帰の採集活動に入るので、いずれタンマリとシバキませう^^

サビナカボソタマムシ、ミヤマナカボソタマムシ(2015.6.21)

長雨の合間を縫って、比較的近場のポイントへ二種のナカボソタマムシ(coraebus属)を探しに
行って来ました。

行先は阿蘇方面。
これらは森林部というよりは草原が山肌を覆う疎林地帯に息付くタマムシ達です。

所々にヤマボウシの木があり、ちょうど今は一見すると花と見紛う総苞片が目立つ時期です。
正直サビナカボソタマムシの時期にはやや遅いのですが、枝先を丁寧に救うと「コロン」とネットの中に
落ちる姿が見えました^^

齧り跡が付いた総苞片に摑まっている格好です。

やっと♀が幾つか採れただけだったので、やはり発生末期なんでしょうね。

一方背の低いサワフタギの葉を丁寧に探していくと、青く光って美しいミヤマナカボソタマムシを
見つけることが出来ます。

タマムシは敏感なので近付くと直ぐ動き出すため拡大写真を撮るのが難しいんですよねえ。
カメラを近付けると飛んで逃げる個体も多いです。
それに風も強いので葉が揺れてなかなかピンが合いません(泣)。

このポイントのサワフタギは背が低いので、手掴みで採ることが出来てとても楽しいんですよ^^
時期的には最盛期のはずですが今年は少ないかな。

二種とも3年振りに会えたのでテンションが上がった日でした^^

石垣産ミスジクビボソハムシが羽化^^(2015.6.19)

長雨でフィールドへ出れない中、我が家では石垣産ミスジクビボソハムシが初めて羽化しました。
意外と簡単でした^^

写真では羽化した成虫のほか、繭と蛹が確認出来ますね。
繭は土中から掘り出したもので、実際は土中で羽化した成虫は自力で地上に這い上がって来ます。

累代もやってみようと思いますが、もう少しで奄美・屋久採集へなだれ込むので「うやむや」になっちゃう
かもなあ・・・

小雨の中、我が家の庭を散策しながら(2015.6.17)

まだまだ梅雨前線による雲の厚い九州地方、日照不足ならぬ虫不足(^^)とはなっていますが慌てても
仕方ありません。 一休み、一休み。
暇なので小雨の降る中、ちょっと我が家の庭を見渡してみました。

家庭菜園の遠景です。

トマトをはじめ茄子、ピーマン、ゴーヤにきゅうり等の野菜、大葉やニラ、小ネギ、トウガラシといった
僕の健康食たる冷奴の薬味類がふんだんに実っています^^
トウガラシは未だ花が付き始めたくらいで実が生るのはもう少し後、たぶん屋久島から戻る頃かな。

ヒトの食い物の話をしても仕方がないので、ちょっと虫関係の植物の紹介をしましょう。
とは言っても僕は未だ野外活動に重きを置いているフェーズなので、虫の食樹や食草を今から用意して
いるわけではありません。
現段階ではまあ、緊急時というか現在の飼育材料に備える程度のラインナップという位置付け。

ちょっとマイブームになっているミスジクビボソハムシ用のセンナリホウズキ。

石垣島で引っこ抜いてきたものが順調に根付きました。
現場では一カ所に定着し難い植物ですが、さて、プランターに植えたものはどのような変遷を辿るのか。

確か卵が付いてたよなあ、と見てみると、葉裏にちゃんと若齢幼虫が付いていました^^
早目に取り込んで逃がさないようにしないとマズイよなあ。

代用食のタダホウズキ。
累代飼育にぬかりはありません^^

今秋やろうと思っている阿蘇のシルビアシジミ飼育のためのミヤコグサ。

昨秋、現地で抜いてきた幾つかの株が十分に繁殖しました。
これだけあれば採卵、飼育初期用としては十分でしょう。
ミヤコグサは黄色い可憐な花も楽しめますね^^

これは老後の(^^)ゼフ飼育のために数年前に抜いてきたイボタ。

かなり大きくなりましたが、10年後は無数のウラゴマが飼育出来るでしょうね。
他のホストはおいおいと準備することにしていますが、基本的に食草・植樹類を繁茂させると庭が
汚くなって良くありません。
ここでは詳しく触れませんが、野外から生きの良い餌を定期的に取ってくるのが飼育の正しい姿です。

ふと垣根のレッドロビンを見ると葉裏主脈にルリカミキリの食痕が。
いつのまにか我が家にも住み着いてるのね^^

このように見ていくと、色々なことに気付きます。
幼少時代の頃の庭と比較しちゃうんですよね。

まず、この時期にはあちこちに沢山居たカタツムリが全く居なくなりました。
梅雨時には何匹もがブロック塀に付いていたものでしたけどねえ。何処へ行っちゃったのかしら・・・
色紙で巣を作らせて遊んだミノガも居なくなったし、クチナシの鉢を丸坊主にしていたオオスカシバの
幼虫も全く見なくなりました。

小学生の頃は近所のあちこちの柑橘にナガサキアゲハやナミアゲハの幼虫が付いていましたが、
大型アゲハ類が飛んでいるのも見なくなりましたねえ。
幼少の頃にドギモを抜かれたナガサキアゲハの巨大な幼虫が懐かしい・・・

垣根のマサキには気色の悪いミノウスバの幼虫が一杯居て、秋には成虫が大乱舞していましたし、
シンジュではシンジュサンも発生していました。
そうそう、近所の小学校では毎年、クスノキ等の樹木にクスサンの巨大な幼虫が大発生していました。
そのほかサクラの木にはセグロシャチホコの幼虫やらマイマイガ類の幼虫やらが居て、プールサイドや
教室にまでこれらの幼虫類が歩き回っていました。
決して景観は良くなかったけど、それだけ自然が身近にあったという証拠なんですね。

あ、凄いことを思い出しましたが、我が家は一応住宅街にあるのですが、子供の頃に模様替えで
タンスを退かしたらアオダイショウが居たことがありました@@
ブロック塀の上をイタチがよく走っていたしネズミも多かったからそれらを狙っていたんでしょうね。

家々の軒先にはフタモン・キ・セグロのアシナガバチ類が沢山巣を作っており、我ら悪ガキどもは
基地(昔、少年たちは基地を作るのが好きだった^^)から「ハチ退治」に向かったものです。
古い釣竿の先にハエ採り紙のネバネバを巻き付けて巣の周りのハチを絡め捕るという原始的な
遊びでしたが、よく刺されたっけ・・・
それらの巣も今は全くありませんし、もちろんアシナガバチが飛んでいる姿も無い。

ゲームなど無くても周りに子供の遊び道具がふんだんに転がっていた、古き良き時代でした。

翻って、今の我が家の庭に居るのは植栽レッドロビンに付くルリカミキリとウメエダシャクくらい。
40年の期間は一体何を物語るのか・・・

暇だとセンチになっていかんな^^

九州地方は今日も雨・・・(2015.6.15)

6月も中盤となりましたが、九州地方は相変わらずの雨模様となっています。
今年の梅雨はしつこくてなかなか採集に出させてくれませんねえ。
さっきの報道では、地元の6月前半の雨量は既に平年の6月の1.5倍になった地域もあるとか。

3年振りに九州での6月の虫採りが楽しめると思っていましたが、ちょっと予定が狂いましたね。
ベストシーズンなるも思わぬ休息月となっています。とりあえずは後半の好転に期待したいところです。

家に閉じ籠っているからというわけではありませんが、家にまつわる虫でも^^
今月上旬の昼間、石垣島の拠点宿の壁を何気に見ると何か虫が留まっています。

文字通り、家の中で見つかることの多いイエカミキリです^^
日中はこんな窪みや隙間に隠れているんですね。

これまで奄美や沖縄、八重山産の本種を採ってきましたが採集場所はいずれも民家の近く。
山間部のナイター等では採った記憶がありません。

今夏は久し振りに奄美産を狙ってみようかな。

イリオモテコブスジツノゴミムシダマシ(2015.6.13)

一昨日は地元熊本の一部に避難勧告が出るほどの大雨でしたが、ここ二日は一旦雨が止み小康状態
となっています。
予報では一瞬晴れのマークが出たので「さあ採集だ!」と準備していたのですが、一夜明けると
再び雨マークに変わっておりガッカリ。

仕方がないので西表島から持ち帰ったキノコ残骸をバラしてみることにしました。
もちろん、現地にてイリオモテコブスジツノゴミムシダマシがちゃんと巣食っていることを確認しています。

食われてボロボロになった塊の一つを手で崩していきます。
この瞬間がとても楽しい^^

すると・・・
出ました! 本種のコロニーです^^

このキノコはちょうど食い頃だったようで、絵に描いたような格好で次々に成虫が現れます。


羽化直後の大きな♂。
なんか、ウルトラQのナメゴンみたい(リアルタイムで見ていた世代じゃないですが^^)。

成虫の数が最も多いのですが幼虫や蛹も居て(たぶん卵も)、世代を少しずつズラしながら何時でも
成虫が出現しているタイプの虫なんでしょうね。
これは親類のヒメコブスジツノゴミムシダマシにも言えます。

(参考)
昨年秋の九州脊梁山地にて確認したヒメコブスジツノゴミダマ

キノコを全部崩すと勿体ないので少しだけ未だ堅めの幾つかを残しておきました。
もし夏~秋まで生き残るようなら、九州のキノコでも繁殖出来るか試してみようかな^^

熊本に戻っています(2015.6.10)

一昨日の夜、雨の地元熊本へ降り立ちました。
カラ梅雨の八重山と違い九州は雨模様が濃く、滑走路上空の雨雲が厚いため僕が乗った機は着陸を
やり直す場面があり肝を冷やしました@@

昨年も書いた記憶がありますが、八重山から九州に戻ると空気がヒンヤリしているのを感じますね。
同時に清涼感もあります。向こうの6月はもう蒸し暑いの一言ですから。

さあ3年振りに6月の九州の虫を採るぞ、と意気込んでいましたが、こっちは順当に梅雨空なんですね。
八重山の天気とは好対照です。予報から雨マークが消えれば速攻で何処かに行って来ます^^

さて、フィールドへ出れないので八重山から連れて帰ってきたミスジクビボソハムシのエサ替えを
行ったところ。得意の100均カゴです^^

自分の糞を被るというバカな奴なので、辺りがドロドロになり結構大変なんですよ。
余計な生態しやがって・・・。 

今年は石垣で結構広大な繁殖地を発見しましたが、6月上旬にはホストのセンナリホウズキの群落は
他植物に押されて劣勢となり枯れた株も多く見受けられました。
昨年の産地もそうでしたが、本種の生息地はこのように消滅・移動を繰り返しているようです。
来年からは狙う予定が無いため、出来るだけ手持ち標本の数を増やしておこうと思います。

そしてこれは西表島のジャングルで採ってきたキノコの残骸。

もちろんイリオモテコブスジツノゴミムシダマシのコロニーを確認しています。
そろそろ羽化したカッコイイ成虫が溜まっている頃と思いますので、明日にでもあばいてみますか。
結果はまたお知らせしますね^^

石垣島を脱出します^^(2015.6.8)

ブログのみを見ておられる方には急ですが、本日石垣島を離れます。
乾燥したカラ梅雨の八重山から脱出です^^

最後にサトウキビ畑から見たオモト岳で締めます。

では八重山の島たち。
来春までさらばだ^^

キボシフナガタタマムシ、そろそろ最盛期^^(2015.6.7)

6月の旬の虫は、ということで見に行ってきたのはキボシフナガタタマムシ。
波打ち際の砂浜に這うように生えるハマゴウに現れる変わったタマムシです。
そろそろ最盛期を迎える頃合いで、多い一画ではハマゴウの枝先を見ていくと次々に見つかります^^

早速居ました。
近付くと直ぐに動き出すので深度合成写真がなかなか撮れない虫です。
それに直射日光の照り返しの強い砂浜なので、デジカメ操作をしているだけで汗ダラダラ・・・

柔らかい花弁が好まれるため、花の部分に何頭も留まっている場面もよく見られます。

これは3頭が仲良く並んでいるところ。
周りの葉はかなり齧られており、糞も見えますね。

本種で面白いのは枝先で比較的長い間ホバリングすることで、何かアブを見ているようです。
形態といい、生息環境といい、生態といい、どうも日本のタマムシ離れしているんだよなあ。

(参考)
昨年見つけたキボシフナガタタマムシの産卵シーン

6月に八重山でゆっくり採集する機会は無くなると思うので、ちょっと多めに摘んでおきました^^

ミスジクビボソハムシの老熟幼虫に土を与えたら・・・(2015.6.6)

未だ飼育が一般的ではないと思われるミスジクビボソハムシ。
近年、八重山地方に移入してきた北米原産の美しいハムシです。

飼育中の一部の幼虫が老熟し、食草から離れて歩き回っていたので土を張った容器に移したところ、
一斉に潜り始めました。
しめしめ思った通り^^

まあLema属ですからね、当たり前のことではあるけど計算どおりにコトが運ぶのは気持ちの良い
ものです^^

問題は卵、弱齢~中齢のヤツらだな。
食草の問題もあるし、こっちは計算どおりに行くか・・・

なお、メルマガ読者さんにはお伝えしてきたとおり、今季の八重山は早く切り上げるため滞在期間は
あと数日を残すのみ。
今年は虫が少ないし(カラ梅雨でますます少ない@@)、ちょうど良い頃合いかな。

明日は食草や荷物を送る算段をしないとな。

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