カテゴリ一覧 | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

週末のオオヒゲブトの山、アオヒメコバネカミキリの食痕(2015.3.28)

三日振りにオオヒゲブトハナムグリの山へ行ってきました。
3月最下旬の今は本来ならオオヒゲブトのベストシーズンなのですが、天気や気温等のコンディションが
整わないため本気で本種を狙っての採集は未だ一度も行っていません(三日前に1時間居ただけ)。

個人的には十分に標本数を持っているので、確実に多くが採れる日でなければもう出撃する気に
ならないのです。贅沢ですが^^

今日も曇天、かつ「涼し過ぎる」風が収まらないため、本種の飛翔がまず見られないことは容易に
判断出来ます。
別件で幾つかの探索を行う必要があったこと、また大勢来ているであろう虫屋さんの冷やかし(^^)、
もとい、一応本種の出現状況をトレースするためにも行って来た次第。

当方、お昼頃にゆっくりと到着^^
おお! 何だこの異常な台数は@@
3月最下旬の週末、オオヒゲブトを狙うには最も休みが取り易いタイミングだもんなあ。

いつもとは逆の方向から駐車スペースを見てみます。
バイクはともかく、自転車@@で来ている人も(ここまで上がって来るにはかなりキツイはず・・・)。
その後ろにはズラーッと「わ」ナンバーが止まっています。
(実は僕の背後にも離れて1台が止まっている)

一度に写り切らないので、赤いレタカーの2台先まで出て最後尾まで見渡したのがこれ。

数えてみるとここだけで12組!(僕がこれまで見た中では新記録^^)
林道で2組とすれ違ったし、別の林道脇にも2台が止まっていたので今の時間、少なくとも15組以上が
この辺りに集結していたことになります。早々に諦めて帰ったであろう組を入れると今日は一体何人が・・・
ああ恐ろしやオオヒゲブト人気(たぶん僕にも責任アリ^^)。

昼時で飛翔ピークを過ぎている時間でもあるので、下りて来て昼食を摂っている人達も結構居ます。
何人かに今日の成果を聞いてみると・・・
なんと、ゼロ!

風が止み、雲が切れてやや太陽光が出た一時もあったそうですが、それでも飛翔は見られなかった
とのこと。
うーん、時期を考えると今年はやっぱり・・・

さて、別件の用事の一つ、アオヒメコバネ(リョウブモモブトヒメコバネ八重山亜種)の材探しですが、
相変わらず手強いですね。
ここはホストのイスノキが多い一角なのですが、本種が入っている立枯れ・枯枝は自然状態の中では
とても見つけ難いのです。

そんな中でなんとか見つけた本種の食痕が付いた立枯れ。

見つけるのが1年遅く、脱出口が幾つか空いています。

ただ本種は複数の世代が一つの枯れ木に同居している場合も多く、たぶんダメだろうという材から
意外と高確率で羽脱してくれるので、一応持ち帰ることにしました。
本種らしき幼虫(潰れた)も一頭確認したので、期待してみたいと思います。

与那国産ヨツスジ、ヨナグニゴマフカミキリが羽化開始(2015.3.27)

石垣島はここ暫く、悪天・低温・強風の日々が続いているので採集には出ず、ゆっくりと体を休めながら
南国ライフを楽しんでいます。

短期遠征で来ている学生さんや会社員さん、それに同宿の標本商さん^^は仕方なく出撃していきますが、
八重山の春がほぼ分かっている僕はもう空しい努力をする気にはなれないなあ。
八重山での長期滞在も三年目となり、標本はほぼ揃っているからもう焦る必要も無し。
気分的にもう半分以上は虫採りというより旅行気分の方が大きいかな^^

一応、ムネモンウスアオカミキリやオオヒゲブトハナムグリといった狙うべき指標となる種類はそれぞれ、
全体で「数えるほど」は採れている模様ですが、前者はまだ最盛期にも入っていないし、後者はどうも
今年の大発生の兆しは見えず・・・
予報が変わり、数日後には天候の好転が期待出来るので本格的な出撃はそれからでしょう^^

さて、与那国で採ったカミキリ達の蛹が羽化を始めました。
これはクロツグより割り出したヨツスジカミキリの蛹が羽化したもの。


顔のアップ写真。
ウスアヤカミキリの近縁種なので、本種もいわゆる「ひょっとこズラ」に近いかな^^

これはヨナグニゴマフカミキリが羽化しているところ。
たくさん蛹を抱えていても、意外とこの瞬間に立ち会う機会は少ないんですよ。

与那国でも石垣でも、時期的に未だ普通種すら殆ど発生していない時期ですが、そろそろ少しずつ
このように種類や個体数が増えて来るようになります。

数日後から気温も上がってくるようなので、好天も加われば一気に虫達が発生し出すでしょう^^

本日与那国から石垣へ。オキナワサビカミキリの幼虫(2015.3.24)

本日夕刻に与那国島から滞在ベースの石垣島へ戻ります。
今回の与那国の採集コンディションを総括すると、前半が強風、中盤が穏やかな晴天、後半が北風の
曇天・雨ということになり、成虫採集に十分使えたのは中盤の2日ほどでした。
いつもながらの効率の悪さですが、やり残したことはまた次回の課題としましょう。

さて、今や珍品カミキリの代表の一つとして数えられるのがオキナワサビカミキリ。
鹿児島南端から与那国まで広範囲の地域から、しかもほとんどの主要な島嶼から記録されているにも
拘わらず、滅多にその姿を拝むことが叶わない不思議なカミキリです。

昨年の今頃、ここ与那国で成虫を複数採集出来たことは当ブログの既報のとおりです。
当然今回も狙ったわけですが、残念なことに一頭も得られず仕舞いでした。
メルマガにも書きましたが本種採集にはタイミング、そして運が大きな要素となり、基本的に本種が
得難い虫であることを改めて痛感した次第です。

ただ、幼虫は再び確認する事が出来ました。
デジカメをTG-3に更新したことから、より鮮明なマクロ写真で紹介出来るようになりました。

これがDibomaの幼虫です。
幼虫が好きな虫屋さんには興味深いフォルムだと思いますよ^^






ノブオフトカミキリの幼虫および蛹(2015.3.23)

与那国島には特産のフトカミキリが二種居ます。
ノブオフトカミキリおよびウスイロフトカミキリで、いずれも美しく入手し難いことも手伝ってなかなかの
人気種となっています。

去年はウスイロフトの材採集に専念したため、今回はノブオフトの方に力点を置いた採集をしています。
ノブオフトは幼虫がシイを専門に食害しているので狙いは絞り易いのですが、幼虫が生木の半枯れ
部分に食入しているためかなり探し難い種類と言えます。
枯れ掛かっている部分というのは随所に在るのですが、幼虫食入の痕跡は外部からはまず分からない
のです。さらに幼虫の死亡率が相当に高いことも難易度を高くしている要因の一つとなっています。

シイの木を何本か調べると、ノブオフトの中齢幼虫が出て来ました。
名前のとおり、これが典型的な「フトカミキリ亜科」の幼虫です^^


残念ながらこれも中齢幼虫。親になるまでもう1年掛かるパターンです。

そして蛹も出て来ました。
この頃になると食入枝が完全に枯れている場合もあります(完全に生きている場合もあるので
始末に終えない)。

これは非常に細い枝の部分で蛹化した珍しいケース(触角の長さから♀と思われる)。


いずれにしてもなかなか数が稼げない種類で、あまり材採集をしたくない種類ではあります。
成虫で多数を得る方法もあるのですが、フトカミキリ(特に本種)は野外に出ると直ぐにスレてしまうため、
美しい標本を得るには羽脱させる必要があるんですね。
それに、本種の成虫の時期には様々な虫達の出現が始まっているので、本種だけに時間を割いている
わけにもいきません。

真のフト・ファンとしては今後もホストに当たる日々が続きそうです^^

トビイロエンマコガネ、2年振りの二桁採集^^(2015.3.21)

例年、春先における与那国島滞在の最重要ターゲットの一つに掲げている特産のトビイロエンマコガネ。
♂は長く剣のような角を持ち、ブロンズ色の前胸、明るいエリトラと国産エンマコガネの中ではダントツの
カッコ良さ、抜群の人気を誇る種類と言えます。

問題はねえ。
条件に極めてウルサく、なかなか姿を現してくれないことなんですよ。
天気が良く、高温、しかも無風(微風)。
これらを高レベルでクリアしないと姿を拝めない、相当に難易度の高い種類なのです。

しかも牛糞のような安易に入手出来るフンには集まりません。
他の採集で忙しい中、犬糞(僕の場合、人糞は絶対に使わない)をあちこちでかき集める努力まで
強いられます。
その結果、前段の条件の一つでも欠ければ努力が「パー」なのですから、本当に殺生な虫とも言えますね。

もう何度も春先の与那国に滞在して分かるのは、この時期、鉄壁の「三条件」が揃う日はほぼ無いと
いうことです。
そう言ってしまうとミもフタも無いのですが、実際そうなのですから仕方ありません。
南国と思って来てみると天気はどんより、長袖を羽織らないと過せないほどの肌寒さ、そして春は特に
連日強風が吹き続く。
与那国って大体そんなところ^^

糞虫関係の書籍などでは本種の割と多目と思しき採集行の紹介等がありますが、アレは極めて
稀なケース。
失敗した実績など殆ど誰も書かないからね^^
実はこの何倍もの採集者が本種に挑んでは敗退していっているのです。

僕は春先の与那国にのべ日数では虫屋トップレベルで入っているのですが、今回にしたって本種が
集まるほど条件が揃ったのは昨日の日中の数時間のみ。今日はもう気温が下がってダメですもん。
一般の虫屋さんの与那国滞在はせいぜい数日ですから、好条件を引き当てるのは至難の業なのです。

これこれ、コイツですよ。
なかなか姿を現さない奴は。


犬糞に潜り込んだ姿を見たのも2年振り^^

去年は1カ月以上居てわずか数頭でしたが、2年振りに二桁に乗せることが出来ました。
でも相変わらず♂が極めて少ない・・・

あと1回くらい採集チャンスはあるかな?

与那国産カミキリの蛹、3題(2015.3.19)

与那国島において、昼は真面目にカミキリの材採集に勤しんでいます^^
風は強くても天気だけは良いので十分に動けています。
昼も夜も動くので、疲れが溜まってきたなあ・・・

とりあえず確認出来た「与那国」らしいカミキリの蛹を3題掲げておきます。
順にヨツスジ、ヨナグニゴマフ、サビアヤです。



おまけ。
南の島で材採集をすると最もよく出てくるオジャマムシ、ヒゲナガヒメカミキリの蛹。

強風続く与那国、キマダラヒメミヤマカミキリ(2015.3.17)

昨晩に続き今日も11時前に宿へ戻って来ました。
いやね、引き続き強風が酷くナイター、夜間採集にならないんですよ・・・
ナイターセットは倒れて壊れそうだし、林内に入ると木々が轟々だし。
おかげでシャワータイムに間に合ったけど^^

与那国の春はいつもこう。
同宿に泊まっているOLさんの話では、ダイビングをしに来てもう六日も与那国に居るのに、強風(荒波)が
治まらないため海底遺跡を見る事無く帰郷することになりそうとか。
うーん、こりゃ長引くのか? 明日は我が身か?

フィットや林内探索で見つけたキマダラヒメミヤマカミキリ。
凪いでくれりゃもっと採れるだろうに・・・




与那国島、始動。ヨナグニキマダラヤマカミキリ(2015.3.16)

いよいよ与那国島で始動です。
昼間はカミキリの材探しやビーティング、夜はナイターを数時間やって今帰ってきたところです。

未だ夜11時前なのにナイターを止めたのは強風が酷すぎるからで、虫が集まらない上に煽られて
電球類を割ってしまっては大変ですからね。

そんな中、やって来たヨナグニキマダラヤマカミキリ。
微毛が美しいですねえ^^

材等の成果はあと1~2日やってみないと全体像が掴めない感じかな。
明日からのナイターは強風の影響を受け難い林内でのライトフィットを併用する予定です。

イシガキビロウドカミキリの脱出口(2015.3.14)

石垣島のカミキリの中でもなかなか手強い一つがイシガキビロウドカミキリ。
ビロウドカミキリと言っても本土近郊のビロウド系とは全く趣きを異にします。

触角のダンダラ模様など体系的にも勿論異なりますが、特筆すべきはその少なさ。
本土ではあれほど普通種のビロウドカミキリですが、一群の分布の辺境地では数も生態も相当
変わってくる典型と言えます。
お前ビロウドだろ? なんでそんなに少ないんだよ・・・
弱音を吐かせてくれることに掛けては天下一品です^^

今回も材採集のターゲットにしてはいるのですが、過去の食痕すらなかなかお目に出来ません。
下はいかにも教科書的な本種の食痕並びに脱出口です。

のべで半日ほど探したけど、羽脱してもせいぜい1~2頭かな?
削って幼虫を出してみたいけど、さすがに本種ばかりはその勇気がありませんねえ。
堅い材部に進入して蛹室を作っている頃だから、事故で死亡させるのが関の山なんですよ(汗)。

まあ良し。本種は今季成虫でも狙えるからね。
標本はあるし、一種に時間を掛けてばかりもいられないから一応採ったことにして先へ進もう^^

(参考)
成虫で落としたイシガキビロウド

ヤシの新葉に潜むキムネクロナガハムシ(2015.3.13)

まだまだ肌寒い日々が続く石垣島。
3月半ばに差し掛かったとはいえ、虫の姿はほぼ目に付きません。

そんな中でも、ヤシの新葉を探すと独特の形状でお馴染みのキムネクロナガハムシを見る事が
出来ます。
ただ、ヤシの木は手の届かない高いものが多く、本種を採るには十分に探索出来る小さい木を
探せるかに掛かっています。

あるポイントに向かっていると、運良くヤシの小木が数本並んでいる場所を見つけました。
いつも注意をしながら運転しているのですが、実は意外とヤシの小さな木は見つからないんですよ。
そして、以前の食痕で古い葉が茶枯れている木の、未だ開ききっていない新葉の束を調べると・・・

葉っぱ同士の狭い狭間にペタペタと張り付いた彼らのコロニーが現れました^^

TG-3によるマクロ撮影。やはりシャープで良いですね^^
小さな食痕もバッチリです。

深度合成で遊んでみようとすると・・・

ダミだこりゃ。
前後左右に小刻みな動きをする変わった虫なのでブレ方もヘン。

こんな感じでコロニーを作って5~6頭、多い場合は十数頭が固まって生活していますが、
こうしたコロニーは1本の木に1、2個しかなく、決して際限無くボロボロ採れる虫というわけでは
ありません。

相変わらず摘んだ指にペタペタくっ付いてなかなか離れずストレス全開。
今年も言うぞ。
お前たち、絶対にハムシじゃないだろ?

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