カテゴリ一覧 | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

ショウベンノキ葉上のアカヒラタカメノコハムシ(2014.5.29)

虫にも多いのですが、センスの無い生物名(和名)って結構あるもんですね。
我々虫屋に馴染みの深い植物で言えば、ヘクソカズラとか、ショウベンノキとか。

もうセンス以前の問題で、悪意すら感じるなあ。そっちの方へ行っちゃいかんでしょ、てね。
おじさんならいいでしょうが、女性・子供が赤面せずして言えますかね、屁糞カズラとか小便の木とか。
暗号じゃないんだから、もう、ほんとに。

そんなショウベンノキの葉に乗っかる、可愛そうなハムシがいます。
アカヒラタカメノコハムシです。
変な名前の植物をホストにしていても、ハムシ自体はカッコイイですよ^^

葉の左片やや上部に小さくて黒く平たいモノが見えますね。

拡大すると、やはりアカヒラタカメノコハムシでした^^
回りのチョボチョボしたえぐり傷は、この虫の食害した痕です。

5月あたりから目に付き始めますが、あまり多いハムシではないのでちょっと見つけ難いかも
しれませんね。

古い食痕がたくさん残っているのでちょっと紛らわしいのですが、このように新しい食痕を探すと、
その傍にチョコンと留まっています^^


僕の地元のクロカメノコハムシといい、カメノコ系もとても面白く好んで集めています^^

ベニボシカミキリ、今年も「撮って採る」に成功^^(2014.5.28)

西表の原生林の中、大きな立ち枯れの前で不意に鮮明な赤い翅を羽ばたかせて現れたヤツ。
梅雨の間、蒸し暑いジャングルに現れるベニボシカミキリです。

あろうことか、その時ネットを持っていませんでした。
追いかけながら、留まれ!留まれ! と念じると運良く目前の細い木の枝にスッと留まりました。
さて「撮る」か、それとも「採る」か。

ネットは無いし、両側に障害物、さらに細い枝の上・・・ こりゃ採り逃がしそう。
でもアングルは良いぞ。

時間はありません。本能的にカメラをポーチから出し、ズームを合わせ素早くパシャッ。
おお、ボケた。失敗!

慌てるな、もう一度、ちょっとズームアップして、
パシャッ。

そしてゆっくりと近付き、素早く手を伸ばして・・・
やった!
昨年に続き、今年も「撮って採る」に成功した瞬間です^^

他の虫と違い、逃がしたら取り返しの付かないベニボシ・・・
皆さんに臨場感を味わって頂きたい一心ながら、僕もようやるわ^^

今年のベニボシ情報は今月末のメルマガにて報告しますね。

種類数少ない石垣の花モノのカミキリ達(2014.5.27)

本土域では季節の花を掬えばかなりの種類のカミキリをはじめとした甲虫類がネットに入りますが、
沖縄、特に八重山においてはそうした昆虫相は貧弱そのものです。 

現在で言えば、アデク等の僅かな種類の花を掬って数種類のカミキリを採るのがせいぜいです。
梅雨期でもあるし、花も多くありませんからこれらがたくさん採れるわけではありませんが、逆に
花で狙わなければまず採れない種類達でもあります。

超小型種ばかりですしネットの中では全く落ちつかず野外では撮影出来ないため、室内写真である
ことはご容赦下さい。

まず、八重山で最も小型のトラカミキリ、サキシマトゲヒゲトラカミキリです。
花以外では偶然スウィーピングで入ったことしかなく、材から出したこともありません。
あまりにも小さいので、以下の種類達も含め単に見逃しているのかもしれませんが^^

当たればそこそこ採れるクビアカアメイロカミキリ。
もうちょっと大きければもっと注目度は上がりそうなヤツですね^^

八重山唯一のObrium属、ハッタアメイロカミキリ。
以前よりは減ってきた感があります。

これ以外に同時にネットに入る種類としては、オオバヤシトゲヒゲトラ、アメイロ八重山亜種、
リュウキュウヒメアメイロ、そしてヨツスジトラ、イリオモテトラくらいでしょうか。

もうちょっと早い時期なら、産地と時期を上手く当てるとアオヒメコバネカミキリが入ることもありますが、
やはりこれは滅多なことでは・・・

最近の採集者は意識的にかどうかは分かりませんが、ほとんど採りこぼしている種類達でもあります。
僕も従来はサボってあまり標本を作ってこなかったので、今年は少し丁寧に採っておこうと思います^^

今年は不作のイシガキリンゴカミキリ(2014.5.26)

南西諸島にはそれぞれの主要な島嶼に分化を遂げたリンゴカミキリの仲間が居ます。
その中にあって、イシガキリンゴカミキリは全身が黄色味を帯びた独特の種類です。

イシガキリンゴは多産型のリンゴカミキリではないので本来多くないのですが、個人的には良い
ポイントを押さえられたこともあり、昨年までは結構採っていました。
リンゴカミキリ好きとしては、まあ悦に入っていましたね^^

ホストのタブ葉裏に留まった個体。

ところが、今年はあまり目に付かないのです。
どのポイントでも何故か、そう。
たまたまなのか、ある種のそうしたサイクルでもあるのか・・・

リンゴカミキリの仲間はとても敏感なので、留まっている木の下に近付くとフワッと飛び立ち、
ゆっくりと独特の飛翔を見せてくれます。
そこをバサッと掬うのが面白いのですが、今年はほとんどそうした場面がありませんでした。

時期的にも終わりを迎えていますので、今年のガキリンゴは個人的に貴重となりそうです。

タイワンシラホシサビカミキリ、ヤエヤマカノコサビカミキリ(2014.5.25)

本土で夏から秋にかけて林縁や藪に絡んだカラスウリの生蔓を叩くと落ちるのがカノコサビカミキリ
ですね。
特異な体型や生態で、採集・コレクションにしても他のカミキリとは趣を異にした楽しみ方が出来ます^^

南西諸島の島々にはこの仲間が数種類居るのですが、現在僕が主要な活動の場としている石垣には
タイワンシラホシサビカミキリとヤエヤマカノコサビカミキリの二種が分布しています。

厳密に言うとこの二種は系統が異なり、簡単に言えば後者は本土域のカノコサビと同様に細長い
タイプで、前者はそれに比べるとややずんぐりした太く短いタイプです。
ちょっと忘れましたが、一つの島に両系統が分布する島って他にあったかなあ。

これらはこのように林縁等で見かけるカラスウリの仲間の群落に生息しています。

よってそれらをバンバン叩くと落ちるのですが、本土のカノコサビが多産するのに比べて、1カ所の
ツルから落ちるのはせいぜい数頭の場合が多いですね。
しかも近年は随分と少なくなった感がありますし、他の採集人からも同じような話をよく聞きます。

これはタイワンシラホシサビカミキリ。

上がヤエヤマカノコサビ、下がタイワンシラホシサビです。
稀に同所的に居ますが、全体的に前者の方が少ないですね。ヤエヤマカノコサビは分布域がやや
北に偏っているようにも感じます。

これは枯れた蔓ですが、以前に成虫が付いていたものです。
裂いてみると、予想通り幼虫が現れました。


どちらの種類かは断定出来ませんが、いずれもこうした枯れ蔓の中で幼虫が育っていきます。
大きさ的には既に終齢で、この蔓は2カ月前には未だ生きていましたから、幼虫は相当早いスピードで
生長する事が分かります。

本土のカノコサビも同様に枯れ蔓から幼虫採集が出来ますよ^^

探し易いシジミチョウ3種の幼虫・蛹(2014.5.22)

石垣島に長期滞在しているとは言っても、甲虫類や雑虫等の採集や展足に支障を来たすため
蝶の採集・飼育は涙を飲んで諦めているところです。

日々の活動の中では蝶の幼虫や蛹をことさらに探すことはやっていないのですが、これらは
特段時間を掛けなくても見ることが出来るシジミチョウ達です。

まず、近年南西諸島に定着した感のあるクロマダラソテツシジミ。
春は殆ど見ないのですが、今の時期になると草原や路傍など様々な場所で群れ飛んでいます。

こんなに居なきゃ良い虫なんだけど・・・の典型。
カミキリ界で言えばラミーカミキリと言ったところかな(あ、このたとえ良いな)。

植樹ソテツの若葉を食い尽くそうかという終齢幼虫の群れ。
かつては地元熊本で低温期型を喜んで飼育したものでしたが、完全に飽きました^^



産卵中の♀。卵も幾つか見えますね。

飼育の手間を省くにはこのように新芽が新たに食い尽くされたソテツ株を探すのも良いです。
枯れた葉柄の内部や幹の亀裂や窪み等、至る所で蛹をたくさん発見出来ます^^
群生する割には寄生は少ないようです。


次いでアカメガシワの花穂や蕾、新芽を食べるタイワンクロボシシジミ。
時期には銀色の紙吹雪が舞っているような風景を見ることもある多産型の蝶です。

残念なのは普通種ゆえにきちんと採って展翅したことがほとんど無く、綺麗な標本が何時まで
経っても出来ないこと。
実はこれも低温期型は素晴らしい変異を遂げるし、シーズンを通してビカビカの飼育品を並べたい
願望を昔から持っているもののついぞ実現しません。
これこそ本当に老後の楽しみになりそう。

幼虫を探すのは簡単で、成虫の多い一角のアカメガシワの花穂や新芽を調べれば、このようにその場に
擬態した幼虫を見つけることが出来ます。小さいので最初はなかなか見つからないかもしれませんが、
目が慣れると次々に見つかります^^ 以前人工採卵を行ったこともありますが容易でした。


以上の2種はこちらではヤマトシジミより遥かに多い蝶です。本土では最も目に付くヤマトにウンザリ
している蝶屋さんが多いと思いますが、この2種はその感覚を凌駕するものです。

逆に、ほとんど見る事が無いのがイワカワシジミです。
これまでに飛んでいるところをまともに見たのはほんの数える程度という珍しい蝶です。

でも、それは成虫の話。
実は、幼虫や蛹はあっけなく見つけることが出来ます。

今の時期は食樹のクチナシにたくさんの実が生っており、それを見ていくと横っ腹に大きな穴の空いた
ものが結構目に付きます。
これがイワカワシジミの幼虫が穿孔している目印となるのです^^


多くは中身を食べ尽くされ空っぽになっているのですが、片っ端から調べると割と高確率で幼虫
を探すことが可能です。
今回はタイミング的に蛹しか見つかりませんでした。幼虫の写真が撮れず残念でしたが、飼育の手間が
省けて良かったかも^^

このようにカラになったクチナシの実の内部を利用して蛹化しています。
蛹になってもアリがアテンドしているんですね。


春には花で幼虫を採っていた人がいましたが、探し難いと思いきやそれなりには採れるようでした。
ただその時期に本土に持ち帰っても餌の確保に困窮するのではないかと思うのですが・・・
現在は良い代用食でもあるのかしら。知っている人がいたら教えて下さい^^

以上のシジミチョウは短期間の滞在でも片手間に十分探せますので、是非挑戦してみてくださいね。

カスリドウボソカミキリ、落ちた手応えがイイ^^(2014.5.21)

僕はドウボソカミキリの仲間が好きなのですが、その中で最も大きな種類がカスリドウボソカミキリです。
エリトラに縦筋があるだけの種類が多い中、名前のとおり「掠り模様」を散りばめた特異な斑紋を持った
シブいたたずまいでカッコ良いんですよねえ。

いわゆる珍品ではないのですが、生息場所にややうるさいこともあってなかなかお目にかかれないなと
感じている人は多いと思います。
八重山ではGW明け頃からようやく出始めるので、発生時期もそれに輪を掛けているようにも思います。

この時期にビーティングネットに落ちる種類の中では「手応え」のある虫ですね。
小型の♂はそうでもありませんが、大きな♀となると未だに「おおっ!」と呟いてしまいます。
昨年は探し方が拙くあまり採れませんでしたが、今回は丁寧にやっているので割と採っています^^

本種に限らずこの仲間が好んで集まるのは、こうしたツル性の植物が絡んだ茂みです。

でも落ちてくるのはほとんどこれ。
ザ・普通種たるタテスジドウボソカミキリ・・・

でも、ツボを得るとこのように巨大な♀が複数落ちることも^^

梅雨の晴れ間の密かな楽しみとなっています^^

ヤエヤマノコギリクワガタを畑脇のビーティングで採集(2014.5.20)

梅雨の晴れ間、田園地帯でビーティングをしているとドサッと大きな赤っぽい塊が落ちました。
一体何だ、と凝視するとヤエヤマノコギリクワガタの中型♂。

近くに民家があるような畑の脇だったのでちょっと驚きましたが、意外とこうした所に安易な探し方が
あるように思いますね。
なお本種はド平地の原生林でフィット採集を敢行しても結構採れます^^

僕は基本的にクワガタはオモチャと思っているので、この仲間をことさらには狙って採ることはしません。
(ルリ系やツヤハダといった、いわゆる一部にエサケルス(Esacerus)と言われる部類はちょっと別^^)
ただノコギリクワガタ系統はやや好きなのでナイター等に大型個体が来ると一応は摘みます^^
ヤエノコは5月下旬以降は山間部でのナイターで当たれば結構来ますね(10頭位は)。

あ、エサケルス以外のクワガタ全般で言えば、全く集めていないネブト以外の種はとりあえず
大型クラスを1ペア程度は揃えていますが、まあオモチャ箱は2箱で事足りてます^^

ここから先は蛇足コーナーです(と言うより本当はメルマガネタかな^^)。

ちなみに現在、西表でやや標高を上げた所(例えばアイラ川のちょっと上の方^^)でのナイターや
果物トラップで以前は極珍とされたヤエヤマコクワガタが高確率で採れます。
僕の友人なんかは聞くと大体皆採っていますね。

たかがリュウキュウコクワですから採れていなかったというのが不思議で、極珍とのレッテル張りは
金銭的な価値を落としたくなかったクワガタ生き虫屋達の陰謀だったのではないかとさえ思うほどです。
30年近く前の某カミキリ雑誌で、カンピラで採れた2頭目だかの写真で盛り上がっていた記憶が
ありますが、多くの採集者が訪れていたカンピラは基本的に低過ぎるのでしょう。
本来の生息域はもうちょっと高い所にあり、それを掴んだ人は長い間密かに採っていたようです。

僕は特段興味も無かったので探してもいませんが、ベニボシカミキリ狙いで西表に入れば丁度
シーズンですから、クワガタ好きのカミキリ屋がついでに採るというスタイルが出来つつあるようです。

僕も今年はスケジュール的に無理ですが、来年は1カ月ほど西表島に滞在する予定なので
カミキリや雑虫採集の合間に大きい奴を数ペア程度は確保しようかなと思います。
昨年か一昨年、あるクワガタ屋さんから○十万出すからヤエヤマコクワをペアで採って欲しいとの
リクエストを頂いたのですが、丁重にお断りさせて頂きました。

もうそんな虫じゃないのにな、と^^
それにクワガタの相場感に関わる話には頭を突っ込みたくもありませんからね。
ああ怖い怖い^^

その人でなくても隔世の感を噛み締めている人は多いかもしれませんね。
(数十万円という大金をはたいて購入した方は特に)。

コゲチャフタモンヒゲナガカミキリが羽脱(2014.5.19)

材箱を覗くと、大きくて貫禄のあるカミキリが羽脱していました。
「おっ アジアティクス^^」

チョコレート色のエリトラに一対の大きな黒紋・・・ コゲチャフタモンヒゲナガカミキリです^^
シンボリックで、今の石垣にあっては比較的採り難い種類となっています。
割と大きな♀、良いですねえ。

コイツが出始めたってことは・・・
いよいよ夏かあ。

ルリゴキブリの採集ポイントを発見^^(2014.5.18)

梅雨期に入りそろそろかなーと思っていた矢先、待望のルリゴキブリと遭遇しました^^
さすがに僕もゴキブリ類は採集・コレクション対象外ですが、本種は唯一ターゲットとしている種類です。

昨年はオモト岳の山中で大木の幹を這っていたところを発見しましたが、今回はド平地。
路傍のカラムシ先端部の若葉にチョコンと留まっていました。
これは絶好のシャッターチャンス^^

全身上品なルリ色の衣をまとい、体長は丁度1センチ程度で大き過ぎず小さ過ぎず。
これですね、もし5センチほどの馬鹿でかい奴だったらこんなに人気は出なかったでしょうね。
ゴキにしておくのは本当に勿体無い・・・

今年も1頭で打ち止めかなと思っていましたが、数日後、なんと同じ場所で再度遭遇することとなりました。

いずれにしても、ここは発生地だな。
何となく生息環境の必要条件も分かったような気がします^^

ここなら♀も楽勝でしょう^^

蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に) TOP » カテゴリ一覧